花ごよみ

映画、本、写真など・

琥珀の夏  辻村深月

2022-08-02 | 本 さ、た行(作家)


「ミライの学校」で親から離れて、
自然の中で自主性をめざし
共同生活を送る子供たち。

親と一緒にいたいという、
自らの心に反して
閉鎖された環境で育った子供たち。

少女たちの繊細な心の揺らぎが
見事に表現され、
そのリアルさが心に突き刺さります。

小学生の頃、夏合宿として
「ミライの学校」に参加したことがあり
今は弁護士となって
過去と向き合うことになるノリコ。

閉鎖的な世界で出会ったノリコとミカ。
そして大人になって再開した法子と美夏。

何が間違いで何が正しかったのか、
答えを探せないなか展開する物語。
引き込まれました。


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