和田竜作「のぼうの城」を、
犬童一心監督と樋口真嗣監督で映画化。
実在した武将・成田長親を描く。
主演の成田長親(のぼう様)には野村萬斎。
のぼう様とはでくのぼうの意味で
領民から親しみをもって受けいられている。
和平交渉に向かった長束正家(平岳大)の、
高飛車な態度に武士の尊厳を傷付けられた
忍城の成田長親(のぼう様)は戦うと決意。
第一戦は勝利を収めるが
第二戦は水攻めとなり絶体絶命の苦戦を強いられる。
他の北条勢は皆負けてしまったのに
長親のみ奇策を講じて
豊臣方は忍城を落とすことができなかった。
豊臣軍唯一の汚点となった歴史的事実。
今も残る石田堤などが歴史を物語る。
石田三成(上地雄輔)率いる、
豊臣秀吉方の20,000の軍勢に対し、
たった500人の兵で立ち向かう。
これが事実ならすごい!!
配役は
野村萬斎―成田長親
榮倉奈々―甲斐姫
成宮寛貴―酒巻靱負
山口智充―柴田和泉守
ここまでが守りにつく忍城の面々
上地雄輔―石田三成
山田孝之―大谷吉継
平岳大―長束正家
こちらは天下統一を目指し、
忍城に攻め入る豊臣方の武将。
忍城方、豊臣方、どちらの共演者達も、
皆魅力があります。
野村萬斎はこの役にはぴったり。
のぼう様のぼけっ―とした表情。
普段は頼りなくても不思議な魅力を放ち、
人の心を掴みとり、
愛されるのぼう様の成田長親を
見事に演じていました。
舟上で田楽を踊るなんて…
この役は野村萬斎しかできないでしょう。
2時間20分もある映画でしたが、
時間は気になりませんでした。
みんなタメ口なのも、
特に忍城領内の人達は、
のぼう様に対し領民はもちろん
子供達までもタメ口で、
時代劇を見ている気がしませんでした。
くすくす笑いあり、
ほろっとする場面ありの
愉快な映画でした。
本も読んでいます。
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