花ごよみ

映画、本、写真など・

子猫の涙

2009-05-06 | 映画
映画館でみるのを見逃した作品。
HDDに録ってあるのを観ました。

メキシコオリンピックで銅メダリストだった、
森岡栄治という人物を描いています。

監督は森岡栄治の甥の森岡利行。

主演は武田真治。
彼が元メダリスト、
森岡栄治を演じています。

兄役には山崎邦生 娘役は藤本七海。
広末涼子が愛人役。妻役は紺野まひる。

メダルを獲得した後、
プロに転向したが、
網膜はく離になってしまい、引退。

その後の人生はまともに働きもせず、
いい加減な人生。

栄治に代わって働いていた、
妻にも出て行かれる。

その後、(どら猫女)の広末涼子と住み始める。



そんな父親を冷ややかな、
まなざしで見る娘(藤本七海)。

父親、森岡栄治の過去の栄光を知らない、
治子にとってはただのダメオヤジ。
そんな中でも、治子の心が、
成長し変化していく。

憎めない男、栄治の心の
優しさも感じられる演出。

ボクシングシーンは
武田真治が体もきっちり作っていて
違和感なく見られました。

娘(藤本七海)のこましゃくれた感じがいいです。

大阪が舞台。
出演者の自然な大阪弁も、
耳に心地よい。
ほのかな郷愁を感じさせる映画でした。

不幸の連続を描いているのに
なぜか明るいのです。
そして強いのです。
心はもちろん腕力も…。
めげないです。

あたたかくて優しい心を
じわりと感じさせる作品でした。














コメント
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