花ごよみ

映画、本、写真など・

天使のナイフ (薬丸 岳)

2006-06-08 | 本 ま、や行(作家)
「裁かれなかった真実」と
必死に向き合う男を描いた感動作! 
第51回江戸川乱歩賞受賞作。  
 ………………………………帯より 

 
少年犯罪を題材として扱っていて、 
少年法の問題点、
贖罪という重いテーマ。 

込み入ったストーリー展開、 
緻密な構成、そして張り巡らされた伏線。

登場人物、特に女性の名前がなかなか覚えられず、 
頭の中で混乱してしまい、
前ページに戻り確認することがたびたび…。 
 
我慢仕切れずラストをちらっと 
読んでしまい、←(よくあるんです。) 
自分の弱さに少し後悔もありましたが、 
ある人の過去を知った位では、
余り影響はなかったようです。 

少しぐらい先が分かってしまっても 
そこに行くまでの多様な人間関係。
そして隠された秘密の過去。 

ラスト近づくにつれ
複雑に込み入って 
2転3転するストーリー。

後半はもう息つく間もないくらい。

読み進めていくうちに
いつのまにか、無意識のうちに、
かすかに予想していたような、結末。

一体、誰が何の為に?
ミステリーとして推理要素もたっぷり。

同じ様なテーマの東野圭吾、 
 〔さまよう刃〕の方が 
重厚な気がしましたが、
この本は単純ではない、
ストーリーの構成に、
また別の魅力がありました。







コメント (8)
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