毎日いろんなことで頭を悩ましながらも、明日のために頑張ろうと自分を励ましています。
疲れるけど、頑張ろう!
12×2
従兄弟の四十九日法要があった日曜、もう10日近くなるが、法要に参列した私の弟を迎えに双子の子供たちが母親と一緒にやってきた。と言っても、私は御斎でかなり酔っ払ってしまい、帰宅してから甲子園大会の決勝を見ているうちに眠ってしまって、気がついたら試合は引き分け再試合となっていた。びっくりして居眠りしていた塾の事務室から慌てて自宅に戻ってみると、双子たちが台所に座って夕飯を食べ始めたところだった。「おお、来てたのか」などと訳のわからぬ声を上げながら二人に近づいていっても、さすがに2歳を超えただけあって、わーっと泣き出すことはせずに、興味深そうに私を見ている。この子達に会う時は、ほとんどと言っていいくらい私は酔っ払っているので、きっと彼らの目には私の顔はいつも真っ赤に映っていることだろう。情けない話だが、2、3ヶ月に一度しか会う機会はなく、来たら来たで歓迎してやらねばならないから、ついつい酒宴となってしまう。弟は私とは比べものにならないくらい酒豪であるため、父と二人で日本酒を酌み交わし、私と妻がビールで座に加わる。義妹もかなり酒には強いが、こういうときには運転手とならなければならないため、我慢しているが、家に帰ったら飲むようにと、いつもビールを手土産に渡している。

この写真は酔っ払った私が携帯で撮ったものだが、さすがに酔いが回っていたらしくかなりブレてしまった。でも、ブログに載せるにはこれくらいの方が子供たちの顔がはっきり見えなくていいかもしれない。二人とも、7月1日の2歳の誕生日に私がプレゼントした服を着てきてくれた。姉のほうが生まれてからずっと大きいがこれでも差がだいぶ縮まったほうだ。遠近の関係もあってかなり違って見えるが、実際はこんなに違いはない。弟は運動神経がかなりいいようで、俊敏な動きをしているし、ボールを投げたり蹴ったりするのも驚くほどうまい。欲目かもしれないが、将来運動選手にするとなかなかの才能を発揮するのでは、などと思ってしまう。姉は、このワンピースがよく似合う、お嬢様風の顔立ちをしていて、サルのような顔をした弟と双子だとはとても思えない。しかし、姉のほうが弟を頼りにしているようで、いつも、「あーちゃん、あーちゃん」と弟の名前を呼んでいる。残念なことに、暴れん坊の弟の耳にはめったにその呼びかけは聞こえないようで、一人で部屋を走り回っている。
「コンビ二に行こうか」と私が二人に呼びかけると、甥のほうが私に抱きついてきた。「よし、行くぞ」と掛け声を上げると、私の弟が娘を抱いて後からついてきた。甥を抱きながら、「コンビニ、コンビニ!」と私が声を上げていると、甥も「コンビニ、コンビニ」と繰り返す。私はうれしくなって「コンビニ、コンビニ」、甥も「コンビニ、コンビニ」とずっと繰り返していた。しかし、200mもそうやって歩いているうちに、次第に腕がだるくなってきた。「そういえばこいつやけに重いなあ」そう言って後ろを振り返ると、弟が「12kg」と答えた。「本当?そんなに重いの、へーえ・・」未熟児で生まれて、数ヶ月保育器から出られなかった甥がもう12kgになったのか、すごいなあ・・私は思わず感慨にふけってしまったが、腕のだるさはますます激しくなる。「本当に重いなあ」、そう弟に言ってみるが、娘を抱いている弟はさほどでもないという顔をした。それじゃあ負けちゃいられないと、もう一踏ん張りして何とかコンビニにたどり着くことができた。
二人に好きなものをいろいろ買ってやって、さあ帰るかと、今度は姪を抱いてコンビニを出たのだが、途中から「パパ、パパ」と言って父親の方に行こうとする。じゃあ、交代するかと甥を受け取ろうとしても嫌がって私の方には来ない。「いいよ、二人とも抱いていくから」、そう言って弟は左右の腕に一人ずつ抱えながら、さっさと歩いていく。そのまま家までふたりを抱えたままとうとう帰り着いてしまった。私はコンビニの袋を両手に抱えてついて行ったのだが、そのときの弟の力強さには驚いた。12×2=24kg・・・と同時に、父親って言うのは本当に強いものなんだな、と大した父親になれなかった私は心から感動した。
いつの間にか弟のほうが立派な父親になっていた。

この写真は酔っ払った私が携帯で撮ったものだが、さすがに酔いが回っていたらしくかなりブレてしまった。でも、ブログに載せるにはこれくらいの方が子供たちの顔がはっきり見えなくていいかもしれない。二人とも、7月1日の2歳の誕生日に私がプレゼントした服を着てきてくれた。姉のほうが生まれてからずっと大きいがこれでも差がだいぶ縮まったほうだ。遠近の関係もあってかなり違って見えるが、実際はこんなに違いはない。弟は運動神経がかなりいいようで、俊敏な動きをしているし、ボールを投げたり蹴ったりするのも驚くほどうまい。欲目かもしれないが、将来運動選手にするとなかなかの才能を発揮するのでは、などと思ってしまう。姉は、このワンピースがよく似合う、お嬢様風の顔立ちをしていて、サルのような顔をした弟と双子だとはとても思えない。しかし、姉のほうが弟を頼りにしているようで、いつも、「あーちゃん、あーちゃん」と弟の名前を呼んでいる。残念なことに、暴れん坊の弟の耳にはめったにその呼びかけは聞こえないようで、一人で部屋を走り回っている。
「コンビ二に行こうか」と私が二人に呼びかけると、甥のほうが私に抱きついてきた。「よし、行くぞ」と掛け声を上げると、私の弟が娘を抱いて後からついてきた。甥を抱きながら、「コンビニ、コンビニ!」と私が声を上げていると、甥も「コンビニ、コンビニ」と繰り返す。私はうれしくなって「コンビニ、コンビニ」、甥も「コンビニ、コンビニ」とずっと繰り返していた。しかし、200mもそうやって歩いているうちに、次第に腕がだるくなってきた。「そういえばこいつやけに重いなあ」そう言って後ろを振り返ると、弟が「12kg」と答えた。「本当?そんなに重いの、へーえ・・」未熟児で生まれて、数ヶ月保育器から出られなかった甥がもう12kgになったのか、すごいなあ・・私は思わず感慨にふけってしまったが、腕のだるさはますます激しくなる。「本当に重いなあ」、そう弟に言ってみるが、娘を抱いている弟はさほどでもないという顔をした。それじゃあ負けちゃいられないと、もう一踏ん張りして何とかコンビニにたどり着くことができた。
二人に好きなものをいろいろ買ってやって、さあ帰るかと、今度は姪を抱いてコンビニを出たのだが、途中から「パパ、パパ」と言って父親の方に行こうとする。じゃあ、交代するかと甥を受け取ろうとしても嫌がって私の方には来ない。「いいよ、二人とも抱いていくから」、そう言って弟は左右の腕に一人ずつ抱えながら、さっさと歩いていく。そのまま家までふたりを抱えたままとうとう帰り着いてしまった。私はコンビニの袋を両手に抱えてついて行ったのだが、そのときの弟の力強さには驚いた。12×2=24kg・・・と同時に、父親って言うのは本当に強いものなんだな、と大した父親になれなかった私は心から感動した。
いつの間にか弟のほうが立派な父親になっていた。
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