goo

スリル

 何故、ブログを続けているのかと問われたら、自分の心の平衡を保つためだと答えるだろう。毎日の生活で、知らず知らずのうちに蓄積してしまう鬱屈を少しでも晴らすためにブログに思いを書き留めていく、それは随分役に立ってきた。確かにブログ上の出来事がどうしようもないほどの重荷になったこともあるが、おおむねそれは人間関係の難しさであって、ブログに文字を記すことは私の心の掃除をする役割を果たしてくれてきたように思う。

 夏休み前は、塾が始まる前に翌日の記事の概要を書いておいて、塾が終わって日付が変わった頃から添削を始め、投稿するまで少しばかり推敲するというパターンを繰り返していた。十分時間はあり、何も焦る必要はないのだが、それでも、忙しくて、明るいうちに何も書いてないと寝るまでにちゃんと書けるかしらと不安になったものだった。別に書かなきゃいけないものでもなく、そこまで強迫観念めいた感覚を持つのもおかしなものだが、いい加減に見えて変なところできちっとしたことをしないと気が済まない変な性分がこの辺りに現れている。夜寝る前、もし眠れなかったらどうしようなどと心配に思っているうちに、いつの間にか爆睡している私のことだから、大して心配しないでもいいことは分かりきっているが、性格の脆弱さは如何ともしがたい。焦り始めると記事の出来など二の次で、大急ぎで書き上げほっとしたいだけになってしまう。そういう時に、何とか書き上げ投稿ボタンを押すと心底ほっとする。安堵感で体が包まれ、快感さえ感じるほどだ。

 しかし、忙しい夏休みの間、記事を書く時間は、塾が終わって帰宅し教室の掃除を終えた12時過ぎから眠るまでの1時間から長くても2時間しかない。休み前はこんな短時間ではとても毎日続けることは無理だろう、と心配していたが、何とかここまで続けてくることが出来た。バスで塾生を送っていくときや塾の授業が一段落したときなどに何を書くかは大体決めておいて、12時過ぎから一気に書く。なるべく文字数を少なくし、かといって見た目の分量は減らさないようにと考えると、記事に写真を使う誘惑にはなかなか逆らえない。ぴたっとはまった写真を載せれば私の拙い文章よりも雄弁だし、読んでくれる人の理解も早いだろう。なので、いつの間にか写真は夏休み中の、このブログの必須アイテムになってきた。短い時間で必死に書いていると、もし書けなかったら・・などとは思わない、というよりもそんなことを考える余裕がない。ただただ早く書き終えようとばかりに集中しているので、結構充実感を味わってきたものだ。

 それが、己の感情に流されてしまってしばらくはこのブログを休もうと思い切ってしまった。何だかいやになったのは4月ごろに味わった気持ちに通じるものがあったので、先手を打っていったん休んでみようと思ったのかもしれない。
 本当にしばらく何も書かないでおこうと思っていた・・・
 
 でも、やっぱり今夜もここに文章を書いてしまっている。公的(?)には内緒だが、やっぱり書いていると集中できて、一日の締めくくりとして自分をシャキっとさせる効果がある。私にはブログがまだまだ必要なんだな、そんなことを早くも思い始めてしまっている私は、ただの書きたがり屋さんなのだろうか。
 まあそんな戯言はともかく、やっぱり他人のことなど気にせず自分の思い通りに
やっていくのが一番なのだろう。それでどんな批判を受けても、それはそれでスリルを味わえるものだから、それも楽しんでいけるようになればいい。

 でも、それが一番難しいんだよな。
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする