JF4CADの運用日誌2.5

アマチュア無線局JF4CADの活動内容紹介ブログです。

東陽バスが沖縄バスの傘下に

2024-01-24 | シャック便り
沖縄本島の4つの路線バス事業者のうち、東陽バスが沖縄バスの傘下に入ることになりました。社名やバスの塗色、路線は今まで通りとのことです。

東陽バスは1951年に設立され、主に沖縄本島中部から南部の東海岸に路線網を持っています。他の事業者の路線と重ならない単独路線が多いのも特徴ですが、沖縄本島中南部では浦添・宜野湾と比較的人口集積が進んだ西海岸に比べ与那原・西原・中城と続く東海岸や南城市は人口が伸びておらず、苦しい状況が続いていました。

加えて経営多角化のために開設した東陽ゴルフクラブがバブル崩壊でお荷物となり、2002年に民事再生法の適用を受けて事実上倒産、その後2012年に新会社を設立し経営譲渡の上で旧東陽バスを破産処理しています。

新会社設立後は不採算路線の廃止、南城市内の支線系統をコミュニティバス化するなどで路線網を縮小してきましたが、給与が安いことなどから運転士不足が深刻で、この数年は大幅な減便を強いられてきました。加えて事業承継問題が生じていたことから沖縄バスに経営権を譲渡し傘下に入ることとなったものです。


沖縄本島の路線バス事業者のうち残る琉球バスと那覇バスはそれぞれ2006年と2004年に福岡の第一交通産業の傘下に入っており、その後事務部門や観光部門を統合し、緩やかな形での経営統合を行っています。全面的な経営統合に至らないのは第一交通の傘下入り以前に両社が経営統合を計画したものの反対が大きく断念したためとされています。

今回の東陽バスの沖縄バス傘下入りもこの緩やかな形の経営統合を目指す模様で、両社で重複している路線の調整や整理は行われるものの東陽バス自体がなくなるものではないとしています。


いずれにせよ沖縄本島の路線バス事業者は大きく2グループになった形です。この他には東京バスグループ(自社に加え北部観光バスを傘下に持つ)、やんばる急行バス、カリー観光がありますが、これらについても何らかの動きがあるかも知れません。
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