JF4CADの運用日誌2.5

アマチュア無線局JF4CADの活動内容紹介ブログです。

4/1 久世郡久御山町移動

2007-03-31 | インポート

お天気が微妙ですが、3エリア 2m SSBのコンテストにあわせて4/1に京都府久世郡久御山町(JCG 22006)に移動運用します。


 


日時:4/1(日) 午前10時頃~午後2時頃まで


    お天気が微妙です。もし雨天の場合は中止します。


    また、当日の天気予報で十分な運用時間が確保できそうにないと判断したときは


    中止もしくは移動地を別の場所に変更します。


 


場所:京都府久世郡久御山町からQRVの予定です。


    場所については後日のレポートでお教えします。


 


バンド:50/144/430MHz帯(いずれもSSB。FM/AMはリクエストがあればQRVします)


    当日は3エリア 2m SSBコンテストの初日ですので、144の運用時間を


    多めに取るつもりです。 (今回は各局へのサービス中心です)


 


※当局の移動運用についてはこちらもご覧下さい。


※QSLカードについてはこちらをご覧下さい。


 



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FT-817のバッテリについて考える⑤(乾電池編)

2007-03-29 | インポート

FT-817で使うバッテリについての4回目は乾電池です。


 


[乾電池の特徴]


全国どこでも手に入る電池の標準品です。一口に乾電池と言っても実は色々あり、マンガン・アルカリ・オキシライドなど様々です。ちなみにマンガン(赤)→マンガン(黒)→アルカリ→オキシライドの順に高性能です。


 


アマチュア無線ではハンディ機を中心に乾電池に対応した製品が作られてきました。最近のハンディ機は専用バッテリになってしまい、出番が少ないかも知れませんが、FT-817は乾電池対応の電池ボックスがあります。


 


長所としては、


・入手が簡単


・価格は比較的安い


・FT-817でそのまま使用可能


 


一方、短所としては


・容量が十分でない


・充電不可


といったあたりでしょうか。


 


 


[選定のツボ]


単3サイズ


FT-817の電池ボックスがそのまま使えます。電池ボックスには8本入りますから、マンガン・アルカリだと12V、オキシライドでは13.6Vの電圧になります。この電圧ですとHIモードで使えそうに思えますが、乾電池は容量が大きくないため一番高性能のオキシライドであってもHIモードで使うことは厳しいと思います。L3モードでの使用をお勧めします。


 


単3電池は10本パックなど大量に販売されていますから、入手は簡単だと思います。


 


単1・2サイズ


外付けの電池ボックスを自作する必要があります。簡単な工作だと思います。このサイズにはオキシライドがありませんから、アルカリをお勧めします。10本で15Vあたりのケースが多いようです。


 


単1サイズの方が容量が大きいのですが、これでもHIモードでの長時間運用は苦しいかと思います。L3モードでは結構使えるようです。


 


 


[入手方法]


近所の電器店やスーパー・コンビニ等。絶海の孤島でない限り何とか入手できそうです。


 


 


[充電器]


乾電池は充電できないことになっています。ただ、乾電池の充電器という製品も市販されています。私も以前実験しましたが、弱い電流でじっくり充電することは可能なようです。ただし、元の容量までには回復しませんし、2~3回が限界です。なお、オキシライドの充電はあまり聞いてないので確認の上行ってください。


 


年に1回とか2回しか移動運用しないという方は充電式のバッテリを買うより乾電池の方が経済的だと思います。また、コンテストなどで長時間運用を考えている方や遠征移動のときは万一の際を考え予備バッテリとしてお持ちになることも一つの方法だと思います。



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FT-817のバッテリについて考える④(リチウムイオン編)

2007-03-28 | インポート

FT-817で使うバッテリについての3回目はリチウムイオンです。


 


リチウムイオンについても慣例で容量をmAHで表現しています。1000mAH=1AHです。



 


[リチウムイオンの特徴]


ニッカド等とは一線を画す新しい技術の電池で、携帯電話やノートパソコンで幅広く使われています。同じ容量ならより小さくできるため、機器の小型化に貢献しています。その一方、小さい容積に多くのエネルギーを詰め込むため、製造ミスや使用状況によって発火や爆発事故が起きたことは皆さんもニュースなどでご存じだと思います。


 


アマチュア無線では小型化できることから、主にハンディ機の電源として使われています。一方でFT-817をはじめとしたポータブル機では採用実績がないようです。


 


長所としては、


・小型で大容量


・軽量


 


一方、短所としては


・適合した充電器を使わないと爆発や火災等の危険がある


・入手できるのは2000mAHクラスであるため、容量を増やすには並列接続が必要


といったあたりでしょうか。


 


 


[選定のツボ]


他用途市販品の転用


アマチュア無線機用のリチウムイオン電池はハンディ機用以外は用意されていません。ハンディ機用のバッテリは容量が小さいことや接続部が専用設計になっており、FT-817へ転用することは困難です。従って市販品を利用するなら他用途向け製品の転用ということになります。転用例として多いのが釣りの電動リール用バッテリの転用です。電動リールの普及により、今までのシールドバッテリにかわってリチウムイオンが使われるようになっており、釣具メーカー各社からリチウムイオンのバッテリが出ているようです。電動リールは電流を消費しますので数AHクラス(8AHクラスで1kg前後の重量だそうです)の製品であり、軽量大容量ですからFT-817にはぴったりです。


 


もちろんいいことばかりではありません。転用にあたっては接続部の改造もしくは接続ケーブルの製作が必要です。それ以上に問題なのは価格の高さです。8AHクラスで充電器込み4万円前後とかなり高価です。また、アマチュア無線用ではないため、充電制御回路に電波が回り込むなどの問題が起きることもあるようです。


 


ジャンク品を利用した自作


秋葉原のジャンク屋でノートパソコン用バッテリが放出されていることがあります。なかにはモデルチェンジなどで未使用のまま流れたバッテリもあります。こういったものを殻割り(プラスチックのケースを割ること)して電池のみを取り出し、組み合わせて組み電池を自作している方もいます。電池1本は3.7V,2000mAH前後ですので、FT-817で使うには直列で3もしくは4ユニット、さらにそれを並列で3~4ユニット用意する必要があります。従って9~16本の電池をハンダ付けして組み電池に仕上げることになります。当然ながらハンダ付けの技術が必要です。また、ジャンク品ですので、いつも同じ品が買えるとは限りませんし、在庫が少なくて必要な数のバッテリを買えないこともあります。


 


さらに充電器も自作しなければなりません。充電には0.01Vオーダーの監視が必要です。ニッケル水素のようなラフな制御では爆発や火災の恐れがあります(FT-817のバッテリをリチウムイオンにして欲しいという意見が多いようですが、未だ実現しないのは現在の充電回路を設計し直さないとダメだからではないかと推定しています)。技術がない方は手出ししない方がいいでしょう。


 


 


[入手方法]


電動リール用の場合はお近くの釣具店で探してみてください。ジャンク品は秋葉原に限ります。通販はやっていないケースが大半ですので、地方ではジャンクの入手が難しいかも知れません。比較的コンスタントに在庫を揃え通販に応じているのが若松通商です。


 


変な話ですが、使い勝手のいいものを自作すればオークション等で売れるかも知れませんね。


 


性能的には最も優秀ですが、技術もしくはお金がないと使えません。慎重に考えてから手を出すようにしてください。



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FT-817のバッテリについて考える③(ニッケル水素編)

2007-03-27 | インポート

FT-817で使うバッテリについての2回目はニッケル水素です。


 


なお、ニッケル水素等の電池においては慣例で容量をmAHで表現しています。1000mAH=1AHです。


 


[ニッケル水素の特徴]


かつてのニッカド電池に近い製品です。標準電圧が1.2Vというのもニッカドと同じです。それでいてニッカドより大容量な製品が作れます。なお、ニッカドは原料のカドミウムが環境問題を引き起こすため、現在は特殊用途を除き製造されていません。


 


アマチュア無線ではそれほど歴史がありません。NDの付かない初代FT-817がニッカド電池、817NDがニッケル水素を採用しています。もちろん、ユーザーレベルではそれ以前からチャレンジした方がいましたが、最初の頃は容量抜けなど製品が安定せず、苦労したと聞いています。現在のニッケル水素は改良が重ねられており、三洋電気のエネループなど大衆向けでも使用されるようになっています。


 


長所としては、


・乾電池サイズもあり、扱いやすい(単1~3、006Pもある)


・最大で10000mAHまで存在するため、選択の幅が広い


・シールドバッテリより軽い


 


一方、短所としては


・そのままではFT-817に使えず、何本かを組みあわせて使うことになる


といったあたりでしょうか。


 


なお、「メモリー効果が怖い」的な記事が今でも見られますが、ニッケル水素におけるメモリー効果は対策が重ねられており、現在の製品ではほとんど気にしなくていいです。


 


 


[選定のツボ]


単3サイズ(~2500mAH前後)


ニッケル水素には単3電池サイズの製品があります。これだとFT-817の電池ボックスにそのまま入ります。FT-817の電池ボックスは単3が8本入りますから、9.6Vとなります。標準品のFNB-85と同じ電圧ですが、電池の容量が大きくなりより長い運用時間を実現してくれます。なお、メーカー非推奨ですが電池ボックスの緑色の線をカットすればFT-817での充電が可能になります。


 


FT-817の電池ボックスではなく、外付けで電池ボックスを作ったり、タブと呼ばれる薄い金属片が電極に付けられているタブ付き電池を組み合わせて組み電池にして使う方法もあります。これなら内蔵のFNB-85とどちらか電圧の高い電池を自動切換で使ってくれるので運用時間を延ばせます。電池の組み合わせによってFNB-85より高い電圧を実現でき、HIモードを維持できる電圧を実現することもできます。しかし、電圧を上げても容量自体は2AHクラスのシールドバッテリのときと同じです。HIモードでは電池の負荷が大きすぎますから、L3モードでの使用にとどめた方がいいでしょう。


 


単1・2サイズ等(4500~10000mAH)


HIモードを使うならこのクラスになります。サイズ的には外付けのみになります。9000mAHの11個でもケース等込みで2kg前後とシールドバッテリより軽量です。なお、このクラスの急速充電は危険ですので電池の資料をよく読んで行ってください。


 


メーカーGP社のサイトを見ると、13000mAHの製品まで揃えています。これで約12~13時間前後の運用時間を確保できますが、この辺が容量の上限と思われます。さらに容量が必要でしたら複数のバッテリセットを用意するかシールドバッテリになります。


 


 


[何本組み合わせるのがいいか]


1本1.2Vのニッケル水素を組み合わせてFT-817のHIモードで使用することを考えると、


10本(12V)


11本(13.2V)


12本(14.4V)


が選択肢となります。


 


10本の場合はシールドバッテリの充電回路を転用すれば簡単に充電できます。その代わり、HIモードを維持する11.5Vまでの余裕があまりありません。11本や12本ではHIモードの維持がしやすい半面、充電器を自分で設計するなり見つけるなりが必要です。12本の場合は電池の重量やコストも気になってきます。単純に「電圧は高いほうがいい・容量は大きい方がいい」とはゆかないのが現実です。ご自分の用途や技術力、財布の中と相談して決められるのがベターです。


 


私は9000mAHを11本にしていますが、これはそこそこの容量を確保しながら重量を抑えたいという考えによります。1本900円の電池ですから1本のコスト差も結構大きく、11本がいいだろうとの判断に至りました。


 


 


[入手方法]


シールドバッテリ同様、秋葉原の秋月電子が比較的種類を揃えています(通販可)。同店では台湾のGP社製品を中心にタブ付き・タブなしとも取りそろえています。しかし、必ずしも容量が大きいものが高いという風になっておらず、経済的なものもあれば割高なものもあります。個人的には4500mAHのタブ付き(@600円)と9000mAHのタブなし(@900円)がコスト的に良さそうに思います。


 


また、大阪の共立電子では組み電池を製作して納品してくれます(電池の実費+作業費が必要)。


 


 


[充電器]


各種の充電器が市販されています。しかし、組み電池用のものは市販品が限られます。最適なものはキットを応用するか自分で設計するとかになります。簡易的には0.1Cの電流を流して18時間で充電するのがいいです。


 


価格的にも性能的にもニッケル水素が一番扱いやすいと思います。



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FT-817のバッテリについて考える②(シールドバッテリ編)

2007-03-26 | インポート

FT-817で使うバッテリについての2回目はシールドバッテリです。


 


[シールドバッテリの特徴]


自動車用の鉛バッテリを改良したものですが、原理は同じです。倒しても中の硫酸が漏れないようになっており、補水も不要です。手軽に扱えるようになっています。パソコン用のUPSやバッテリ式の非常電源に使われたりしていますので大量に生産されています。


 


アマチュア無線では20年ほど前から使われているようです。当初はジャンク屋に中古バッテリが安く流れており、移動好きな局長さんの口コミで広まっていったように記憶しています。当時ジャンク屋には電電公社のミニファクスの中古流れ品もあり、これをアマチュア無線で使うことも流行っていました。現在はロボット等にも使われるため、パーツ店などでシールドバッテリの新品を購入することができます。


 


長所としては、


・技術的にこなれており、大量生産されているので価格が安い


・2AHクラスから20AHクラスまで各種容量が揃っており、選択の幅が広い


・12Vの製品があり、そのままFT-817に使える


 


一方、短所としては


・電極が鉛、電解液が硫酸で重い


・放電状態で放置すると使用不能になることがある


といったあたりでしょうか。


 


前回もちらっと触れましたが、シールドバッテリの12VではHIモードにはなっても真値の「5W」は出ません。念のため。


 


 


[選定のツボ]


2AHクラス


シールドバッテリは重いため、1kgを切る重量の軽い2AHクラスのバッテリに目が行きがちです。しかし、このクラスのバッテリはFT-817のHIモードには向かないのが現実です。細かいことは割愛しますが、このクラスのバッテリにとっては受信時の消費電流が0.5A前後になるFT-817は受信だけでヘビーな負荷なのです。ましてやHIモード送信時の消費電流たるや…ということなのです。そのため前回説明した「希望運用時間×1000mAH」の目安よりかなり短い運用時間しか確保できません。かつてのFT-690mkIIならばこのクラスのバッテリで軽く3時間以上は運用できましたが、FT-817ではL3モードにしても3時間の運用は困難かと思われます。あくまでL3モードで短時間の運用向けと割り切ってください。


 


5~8AHクラス


このクラスになるとようやくHIモードが使えてきます。しかし、7.2AHのバッテリで2.7kgと結構な重量です。以前6AHのシールドバッテリを持っていましたが、かなり重かった記憶があります。とはいえ朝から昼過ぎまでの運用にはこのクラスが必要です。L3モードで使用するのでしたらかなりの長時間運用が可能です。


 


20AHクラス


このクラスの容量はニッケル水素やリチウムイオンでは実現が困難で、シールドバッテリならではの容量と言えます。HIモードを使っても1日好きなだけ運用できます。もっとも重量は7kgとかになりますので、バッテリだけでかなりの重量です。このクラスですと自動車での移動とか何局かでまとまって担ぎ上げるとかでないと無理だと思います。


 


なお、同一サイズのバッテリを2個直列にして24Vにし、そこからDC-DCコンバータなどでDC13.8Vを作るという方法もあります。電圧変換効率が悪いため大容量バッテリでないと実用になりませんが、電圧が安定しHIモードで5Wを確実に出せます。


 


 


[入手方法]


秋葉原の秋月電子が比較的種類を揃えています(通販可)。同店ではGSユアサの製品と台湾のLONGブランドの製品を扱っています。LONGはGSユアサより安くて容量が大きめですが、「スペック通りの性能ではない」というレポートも見たことがありますのでどちらがいいかは微妙です。値段重視ならLONG、安定性重視ならGSユアサでしょうか。


 


 


[充電器]


秋月電子で充電キットを販売しています。完成品はなく、自分で組み立てて調整する必要があります。お金をかけても既製品の充電器が欲しい方はお近くのGSユアサ製品の取扱店から同社製の充電器を取り寄せてください。20時間充電タイプの製品があるようです。


 


なお、私は0.1C(容量の1/10の電流。8AHのバッテリなら0.8Aのこと)の電流容量を持つACトランスとブリッジ整流器で充電器を自作して使っていました。最初は低い電圧で電流を多めに充電し、電圧が上がると徐々に電流が少なくなります。これでじっくり充電すればいい具合に充電できました。ACトランスタイプのACアダプタでも同様に充電できそうです。


 


重いですが、値段で選ぶならシールドバッテリだと思います。



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FT-817のバッテリについて考える①(概論編)

2007-03-25 | インポート

最近FT-817NDを担いで移動運用しています。同じように移動されている局とつながるとその方もFT-817だったというケースは結構多いですね。アマチュア局が少なくなってCQを出しても呼ばれることが減りましたから、ロングで情報交換をすることもあります。そういった中で出てくることが多いのがアンテナの話題とバッテリの話題。ということで、何回かに分けてFT-817の移動用バッテリについてお届けしたいと思います。


 


私が使っているバッテリについてはこちらに書きましたが、その選定の過程で検討したこと、情報交換で得た情報などを総合して書いてゆきます。


 


なお、ネット上でも同種の情報が飛び交っていますが、「5W」「2.5W」の表現が真値(電力計で計測した値)としての「5W」なのかFT-817のHIモードを意味する「5W」なのか明らかでなかったり、混同されているケースが多いようです。混乱を避けるため一連の書き込みでは「HI」「L3」という表現を使わせていただきます。


 


 


[FT-817のバッテリ 概論中の概論]


現在販売されているFT-817NDには標準で「FNB-85」という9.6V,1400mAHのバッテリが添付されています。このバッテリはオプションとして別途購入することもできます。実はこのFNB-85こそがFT-817用を謳う恐らく唯一のバッテリなのです(恐らくというのは海外で存在する可能性が否定できないからです)。FT-817用の各種オプションを販売するサードパーティのアサップシステムもバッテリを販売していないのが実情です。


 


従ってFNB-85以外のバッテリを使用するなら自力調達もしくは自作するしかありません。それは充電器も自分で調達するしかないということも意味します。従って、ハンダ付けや電流計測のための工具類を揃えるべきです。「ハンダ付けは一度もやったことがない」という方もおられるでしょうが(ハムとしてハンダ付けはできて当然、と言われるOMさんもいますが、現実できない方も結構おられます)、そういう方は少々選択肢が限られると思います。できればハンダ付けを習得して頂きたいと思います。


 


 


[意外に難しいHIモード]


純正バッテリのFNB-85はその性能上、HIモードでの運用はできません。もちろん、強制的にHIモードに設定してやれば動作はしますが、すぐに容量を使い果たしてしまいます。電圧も低いため、HIモードとはいえ電力計で計測すると5Wは出ないことが分かります。容量・電圧とも不十分なのです。


 


ではHIモードでの運用にはどの程度必要なのか、ということですが、


電圧  12V以上(自動でHIモードとなる電圧は11.5V以上といわれています)


容量  希望する運用時間(H)×1000mAH


がひとつの目安になります。これはSSBモード・送信:受信を1:2程度にした場合です。FMモードでQSOする場合やロングでチャットをするような場合にはさらに大きな容量が必要です。なお、真値で5Wを出すには13.8Vが必要なようです(リグの個体差で変動します)。私の作った13.2Vのバッテリでは真値での5Wが出ていない可能性がありますが、実用上全く影響のない範囲内です。


 


自動車で大型バッテリを運び上げるのならあまり問題になりませんが、人力で担ぎ上げできるようなバッテリでこの条件を満たそうとすれば結構高いハードルだと思います。


 


ということですので、L3モードでの使用にとどめるという選択肢も当然出てくると思います。「5Wの方が飛ぶ」とばかりにHIモードにこだわる方も多いのですが、現実にHIモードが必要かな、と思うのはHFのローバンドでの運用時であり、HFでもハイバンドやV/UHFの場合は効率のいいアンテナを使えばL3モードでも実用になると思います。実のところ私もある程度呼ばれるとこっそりHIモードからL3モードに落としています。これでも全然影響はないです。呼ばれなくなったらまたHIモードに戻せばいいのです。


 


パワー信仰の根強い世界ですが、アンテナを含めた総合的な通信設備の中でパワーを考えるべきだと思います。


 


 


[具体的な方法は?]


ではどのようなバッテリを揃えればよいのか、ということになりますが、現実的な案は以下の3つだと思います。


①鉛シールドバッテリ


②ニッケル水素電池


③リチウムイオン電池


④乾電池(充電できない一次電池)


 


この順番にアーティクルを分けて以降ご紹介してゆきたいと思います。


 


余談になりますが、標準添付のFNB-85は予備バッテリとして使えます。QSOに夢中になってバッテリを使い果たしてしまった時などに力になってくれるでしょう。ちゃんと充電して移動に出かけるのがいいと思います。


 


あ、外付けバッテリを作る場合は万一のショート時のためヒューズなどの保安装置を付けるようにしてください。「予備のヒューズをストックするのが面倒」などと言われる方がいますが、ショートしたときは火災や爆発等の危険があります。特に大容量バッテリの場合は保安装置が必須だと思ってください。



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京都府福知山市・農匠の郷やくの移動結果報告

2007-03-21 | インポート

3/21に京都府福知山市(JCC 2202)の道の駅「農匠の郷やくの(22-09)」に移動運用しましたのでご報告します。



 






農匠の郷やくのは旧夜久野町が開設した道の駅で、物産の販売はもちろん、温泉やテニスコートなど多種多様な施設が集まっています。このためずば抜けて広いのが特徴です。広くてアンテナが張りやすいのでやってきた次第です。


 


朝早く出て9時頃到着。まだ温泉も産直市も開いてないようです。外れの広い場所でサガ電子のZA-721Hを張ることにしました。7/21MHzのツェップライクで、7MHzは短縮、21MHzはフルサイズになります。全長は12mです。ここの広さだと7MHzのフルサイズも軽くOKですが、移動用なので共用タイプです。


 


一生懸命張ったのがこの結果↓


 






ちょっとひどいですね(汗)このポールは木製で、真ん中のは鯉のぼり用みたいです。おかげで全然干渉しないみたいです。なんとか組み上がったのでSWR計で測定し調整開始。FT-817の簡易SWRメーターでもいけるのですが、きっちり調整したかったのでわざわざSWR計を持ってきました。7MHzのほうはずいぶん低いところに調整点が来ていたので、SSB用で7040kHz付近に調整点を設定しました。おかげでこのひどい設営状態にもかかわらずSWRが1.1になりました。なお、画像からはにわかに信じがたいかも知れませんが、この場所も「農匠の郷やくの」のエリア内です(確認済み)。


 


ってことで運営開始。当日は東海コンテストで多くの局が出ていますが、なんとか空き周波数でCQ。2エリアの局が59で呼んできてくれました。何とか飛んでいるようです。相変わらず混信がすごいのでCQは断念しいくつかこちらから呼んでみるとコールバックがありました。どうやらパイルになっていなければ5W&ひどい設営状態でも全然大丈夫です。その後も1エリアを中心につながりました。11時を過ぎてQRVする局が多くなったのでQRVが難しくなりこの辺で打ち止めとしました。


 


一方の21MHzの方はいくら調整しても最低点で1.4前後にしか落ちませんでした。まぁこれでも何とかなるでしょう。しかし、日本人が運用するDUが1局聞こえているだけで国内はオープンしておらず相手がいません(DUはフレンド局とのスケジュールQSOのみの模様)。


 


ということで目的のアンテナ調整も完了し、7MHzはQSO困難・21は国内オープンせずで頃合いかと思い、12時前で撤収しました。何とかこのアンテナが使える目処が立ちました。これは大きな収穫でした。


 


この「農匠の郷やくの」は温泉があるのでゆっくりつかって疲れを取ってから帰宅しました。ちなみに道の駅のスタンプはこの温泉にあります。道の駅アワードに使えるようQSLに押してきました。


 


本日は7MHzで6局とQSOできました。各局ありがとうございました。



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3/21 京都府福知山市・農匠の郷やくの移動

2007-03-19 | インポート

アンテナの調整を兼ねて京都府福知山市(JCC 2202)の道の駅「農匠の郷やくの(22-09)」に移動運用します。


 


日時:3/21(祝) 午前10時頃~午後1時頃まで


    雨天時は中止します。


    アンテナの調整が主目的のため、調整失敗の場合は開始時間が遅れる


    もしくは運用できない場合もあります。


場所:京都府福知山市 道の駅「農匠の郷やくの」からQRVの予定です。


    道の駅アワードに使用できるよう、スタンプを押します。


バンド:7/21MHz帯(いずれもSSB)


    今回V/UHFのQRVはありません。


 


※当局の移動運用についてはこちらもご覧下さい。


※QSLカードについてはこちらをご覧下さい。


 



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機材紹介(144/430MHz用SG7900)

2007-03-15 | インポート

機材紹介の3回目は144/430MHz用のモービルホイップSG7900です。


 




SG7900は第一電波のモービルホイップです。製品情報はこちら。1.5mクラスの144/430MHz用ノンラジアルホイップです。


 


以前ご紹介したハンディ機用のホイップ(RH-999)での実験でも分かる通り、条件さえ良ければこの手のアンテナでも意外と飛んでくれます。このアンテナもGP代わりに買ったもので、常置場所で時々上げて使っていました。その時でも広島県福山市-岡山県赤磐市でQSOできていますから、それなり飛んでくれています(当方5W。以下同じです)。この成績がありましたから、移動運用用として持ってきた次第です。


 


移動ではまだあまり使ってはいませんが、144MHzで兵庫県高砂市-岡山県笠岡市、兵庫県小野市-京都府相楽郡など100km前後の実績があります。430MHzでも兵庫県小野市-香川県高松市でQSOできています。ノンラジアルなので安定した飛びを期待できるのが特徴。


 


このSG7900は現在市販されているノンラジアルのモービルホイップとしては長い部類に入ります。ちなみに各メーカーのサイトを覗いてみるとこれ以上の長さのホイップは長さ2mクラスのコメットの24KGとマルドルのSHG-2100の2本のみです。しかし前者はノンラジアルではないためラジアルの設置もしくはアースが必要ですし、後者は既に生産中止、メーカー在庫なしの模様です。前に実験した通り50MHzのHB9CVのブームにくっつければ24KGのラジアル問題は解決しそうですが、常にHB9CVを持ってゆかねばならないと言う問題が生じますので、現実的には避けた方がいいかな、と思っています。長いアンテナは今の車に合わず売れないそうで、60~80cmクラスのアンテナが主流のようですね。SHG-2100がヤフオクに出ないか網を張っているのですが…出てきませんね。


 


八木やGPに較べるとゲインが落ちますが、軽くて設営が簡単なので手軽な移動運用にはぴったりです。手持ちのモービルホイップでもOKだと思います。伸縮ポールなどで給電点を高くしてやれば意外なほど飛んでくれますよ。


 


もちろんSG7900にも泣き所があります。重量が600gもあり、モービルアンテナとしては結構重く、担ぎ上げにはやや不利なのです。チャンスがあれば移動専用としてコメットの同種のアンテナ(100g少々軽い)を買ってもいいかな、と思っています。



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3月分QSL発送しました

2007-03-12 | インポート

3月分のQSLを島根のビューロー宛発送しました。


 


今月の高砂市・小野市移動等、全てのカードを発送し、現在発送残りはありません。


各局ありがとうございました。



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