JF4CADの運用日誌2.5

アマチュア無線局JF4CADの活動内容紹介ブログです。

「瀬戸内海国立公園80周年記念アワード」が12月末で終了

2019-11-30 | シャック便り
2014年から始まった「瀬戸内海国立公園80周年記念アワード」が12月末の交信までを有効とし終了することが明らかになりました。


当初はこのアワードのナンバーを送出していた局が多かったのですが、アワードを狙っている局の多くが達成したと思われる開始1年後あたりからは下火になっていた感があります。

まだの方は最後の追い込みになりますのでお急ぎを。移動のリクエスト等を出すのもいいのではないかと思います。


やや遅きに失した感はありますが、使命を終えたアワードをゾンビ化させる前に自主的に終了させることは良いことだと思っています。他の発行者も一定期間申請がゼロとなればアワードの終了を考えるべきだと思います。
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11月分QSL発送しました

2019-11-28 | QSL発送情報
11月分のQSLを本日ビューロー宛発送しました。
・10/13の大阪府八尾市移動の残り全て
・11/3の大阪府泉大津市移動の全て
・11/8の沖縄県宮古島市池間島移動の全て
・11/9の沖縄県宮古島市伊良部島移動の約半分
を発送しました。


しかしながら
・11/9の沖縄県宮古島市伊良部島移動の残り半分
・11/10の沖縄県島尻郡座間味村阿嘉島移動の全て
・11/11の沖縄県うるま市浜比嘉島移動の全て
・11/12の沖縄県浦添市移動の全て
は送りきれず未発送となっています。


順次発送しておりますのでご理解のほどよろしくお願いします。
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移動耳より情報

2019-11-27 | シャック便り
[京都市バスの多くが前乗りに変更へ]
京都市バスの多くの路線で来年度から現在の「中乗り前降り(降車時払い)」から「前乗り中降り(乗車時払い)」に変更されることが明らかになりました。対象となるのは均一系統(系統番号が青で表示されている系統)、循環系統(系統番号がオレンジで表示される200番台の系統)、観光系統(系統番号が100番台の系統)です。

例えば先日乗車した37系統も「37」の数字が青で均一系統を表しており、来年度前乗りに変更されることになります。

増え続ける観光客で乗降がパンクしており、少しでも乗降をスムースにするためで、現在は観光系統である100系統で試行が行われています。なお調整系統(系統番号が白で表示される整理券車)は対象外となり、現在と同じままですのでご注意ください。


[JR宮崎駅の改札が変更に]
同じ駅舎で通路を挟んで上りと下りで改札が別になっているJR宮崎駅の改札が変更されることになりました。複合商業施設「アミュプラザ宮崎」のオープンに合わせて行われるものです。

宮崎駅の特殊な改札構造は南北に改札を挟んで店舗があるためお互い通行しやすいようにとの理由で設けられたものですが、上りの電車に乗りたいのに間違って下り改札に入ってしまうと改札内では行き来できず、駅員に申し出て反対側の改札に通してもらう必要がありました。

改札を変更するとお互いを分断してしまうためお店からはお客が減るのではと不安の声も出ています。宮崎駅のような改札配置は北海道の帯広駅にもあります。こちらも宮崎駅と同じ理由で設けられたものです。


[内海フェリーが新船を建造へ]
高松-小豆島草壁でフェリーを運航している内海フェリーがフェリー「ブルーライン」の置き換えとなる新船の建造を行うことを明らかにしました。

「ブルーライン」は2001年に三浦造船所で建造された999t・航海速力19.2ノットのフェリーです。小豆島航路は四国フェリーの運航する土庄航路こそ観光客の需要があって絶好調ですが、内海フェリーの存在を知らない観光客も多く内海フェリーの需要は伸び悩んでいます。このため新船は現在の船より小型になる模様です。


[西豊田駅の計画を断念へ]
JR東日本の中央線豊田-八王子間には長年「西豊田駅 早期実現を!」との看板がありますが、地元の日野市は西豊田駅の計画を断念することを明らかにしました。

新駅の設置に対しJRからは「日野駅と同等(1日約2.7万人)の乗客増加」「建設費の全額(約80億円)地元負担」を求められていましたが、いずれも実現不可能と判断したためです。

今後は路線バス網の再編など代替措置を検討したいとしています。
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なぜ伊丹空港で保安検査のミスが続くのか?

2019-11-26 | シャック便り
11/24に伊丹空港の全日空側の保安検査で機内に持ち込めないナイフの見落としがあり全日空の保安検査が一時ストップしたため発着便の遅れなどが生じました。伊丹空港ではこの秋同様のトラブルが相次いでおり、これで4回目です。

今回はこの問題について取り上げてみたいと思います。


[保安検査は警備会社に委託されています]
伊丹に限らず航空保安検査は警備会社に委託する形が取られています。伊丹の場合はJAL/ANAとも「にしけい」という会社です。航空会社に苦情を言っても「検査会社に伝えます」としか言い様がないみたいです。

にしけいのホームページには「昭和50年(1975年)に福岡空港で空港保安検査業務を開始し、東京国際空港(羽田)、大阪国際空港(伊丹)、北九州空港、長崎空港の国内5空港でハイジャック等防止検査や受託手荷物検査などの業務を展開しています。」とあります。


[お詫びはないようです]
これだけ立て続けに問題を起こした「にしけい」ですが、同社のホームページをご覧頂ければ分かるとおり4回目のトラブルでようやく「お詫び」を出したものの「再発防止策」についての具体的な取り組みは全く示されていません。

行政も「にしけい」に対し検査体制の調査を行ったり戒告処分や航空保安検査の停止処分を行ってしかるべきなのに何も行っていないのも不思議ですよね。


[私もいい加減腹が立っています]
「にしけい」の保安検査には私もいい加減腹が立っています。

私の場合(預けることが可能な)ニッケル水素のバッテリを預け手荷物に入れることが多く、当然「これは何ですか」と聞いてきます。バッテリにはニッケル水素であることを示す文言があるので見せればいいのですが、かなりの確率で見せても「分かりません 聞いてきます」という「この人大丈夫?」という検査員がいます。顔を見るとどうも大学生のバイトっぽいです。

こういったことが何度も繰り返されるので「ニッケル水素のバッテリが入っています。見て分かりますよね?」と先に言ってから見せるのですが「分かる」と言っていたはずがまたしても「聞いてきます」。吉本新喜劇のギャグじゃないんですからね。見る前に交代して欲しいです。

他にも7~8人の検査員が横一列になり談笑しながら旅客通路を歩く、同僚と談笑しながら検査をするなどの問題行動を何度も見かけています。

この会社の保安検査が「検査ごっこ」レベルであることは明らかですし、検査員の教育も不十分であることは明らかだと思います。


[バイトを使っていることを頑なに認めようとしないのはなぜ?]
あまりのていたらくぶりに保安検査の場にいる「班長(名札に班長とあるのですぐ分かります)」に「あの検査員はバイトなんですか?」と聞いたことがあります。その際に「いや、あの」と言葉を濁し頑なに認めようとしません。

おかしいと思ったので別の際にも別の班長にも聞いてみたのですが同じ反応でした。バイトであることをなぜか認めようとしません。どのような背景があるのかは知りませんが、違和感がありますよね。


[にしけい以外の会社は保安検査ができないの?]
他業者が入っている空港があります。例えば

セノン:新千歳空港
JSS:那覇空港、福岡空港(JGCカウンターのみ)
鹿児島綜合警備保障:鹿児島空港

などがそうです。他にも航空保安検査を受託している会社があるようです。


[にしけいの検査員に問題があったときは]
この会社の検査員に問題があったときは「班長を呼んで欲しい」と言うといいです。少なくとも班長はバイトではないようです。

これだけ問題を起こしても反省がないこの会社に苦情を言っても何も通らないようなので、とりあえず班長を呼んで検査基準を明らかにして「保安検査を通すこと」を一番に考えてください。検査さえ通れば飛行機に乗れます。そう割り切るしかなさそうです。

変える気のない会社なので学生バイトに苦情を言っても何も変わらないと思います。


[航空保安検査業務からの撤退をお願いします]
これだけ問題を起こしてもおざなりな謝罪しかないこと、他社でも保安検査が可能であることから「にしけい」に検査を委託することが妥当とは考えられません。

行政処分を下すか自主的に業務からの撤退を行って欲しいです。
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2020年「第54回京の冬の旅」の概要公開&御朱印情報

2019-11-25 | 御朱印めぐり
来年年明け早々からの「第54回 京の冬の旅」の特別公開対象寺院が公開されました。

ここのところ京都市観光協会が手抜きというか仕事が遅い状態で、JR西日本のプレスリリースが先行し、京都市観光協会が運営する「京の冬の旅」のサイトはようやく本日公開されました。昨年は11月中頃公開だったのですが。

「京の冬の旅」は観光客の少なくなる冬場の京都で普段非公開の寺院を見せてもらえるイベントで、既に半世紀以上の歴史があります。54回は「京の御大礼 雅の御所文化」と「明智光秀と戦国の英傑たち」をテーマに来年1/10(金)~3/18(水)までとなります。

対象寺院は昨年の第53回と同じく15カ所で、例年通りエリア別に御朱印の有無やレア度を含めご紹介してみたいと思います。一部公開期間や公開時間の異なる寺院があります。全部を書き切れないので公式サイトで確認を。

※御朱印やオリジナル御朱印帳の有無は過去の実績であり期間中の授与を保証するものではありません。


[洛中]
・大聖寺 <旧御寺御所> レア度:★★★ 御朱印:あり
 3/1~18のみ。同志社大学の近くにある門跡寺院で通常非公開。恐らく本堂や庭園などを公開するものと思われます。京の冬の旅では7年ぶりになります。

・三時知恩寺 <旧入江御所> レア度:★★ 御朱印:あり
 大聖寺の近くにあるこちらも門跡寺院。最近は浄土宗京都教区の特別公開に参加しておりこの内容を踏襲して(小さいですが)庭園や書画の公開になると思います。京の冬の旅では7年ぶりになります。

・光照院 <旧常磐御所> レア度:★★ 御朱印:あり
 三時知恩寺の近くにあるこれまた門跡寺院。三時知恩寺同様に浄土宗京都教区の特別公開の常連になっており、こちらで拝観済みの方はパスしてもいいかも知れません。常盤会館や書院を公開。京の冬の旅では18年ぶりになります。

・宝鏡寺 <旧百々御所> レア度:★☆ 御朱印:あり
 人形寺として年何回か公開されていますのでまだの方は、になりそうです。


[洛東]
・霊鑑寺 <旧谷の御所> レア度:★☆ 御朱印:あり 御朱印帳:あり
 現在開催中の京都市観光協会の秋の大公開でも公開されています。今回は奥書院の公開になるそうです。紅葉の今の方が絶対オススメですが・・・秋の大公開はこの数年顔ぶれが全く変わってないのでこれまた困ったものです。3/8までの公開。

・知恩院 大方丈・小方丈・方丈庭園 レア度:★ 御朱印:あり 御朱印帳:あり
 近年知恩院は「お寺に来てもらおう」と積極的にイベントやライトアップを行っています。方丈庭園も12/1までライトアップしていますので特に「京の冬の旅」で見に行くかは微妙ですね。普通に行った方が絶対いいです。

・高台寺 レア度:☆ 御朱印:あり 御朱印帳:あり
 常時公開寺院です。寺宝の公開でしょうか。

・泉涌寺 霊明殿・御座所 レア度:☆ 御朱印:あり 御朱印帳:あり
 常時公開寺院です。霊明殿自体は公開が少ないのでまだの方はどうぞ。

・泉涌寺 雲龍院 レア度:☆ 御朱印;あり 御朱印帳:あり
 泉涌寺からさらに上ったところにある塔頭寺院です。こちらも常時公開。

・泉涌寺 新善光寺 レア度:★ 御朱印:あり
 「京の冬の旅」では初公開。特別公開もやっていますし、御朱印はいつでも頂けます。


[洛北]
・大徳寺 法堂・方丈・唐門 レア度:★ 御朱印:あり 御朱印帳:あり
 法堂は「京の冬の旅」初公開。あえて行くべきか微妙です。

・大徳寺 総見院 レア度:★ 御朱印:あり(書き置き)
 こちらもしょっちゅう特別公開があるのであえて行くべきかと悩みます。明智光秀の主君・織田信長のゆかりの寺ではありますが・・・


[洛西]
・妙心寺 仏殿・浴室「明智風呂」 レア度:★ 御朱印:あり 御朱印帳:あり
 仏殿は「京の冬の旅」初公開。こちらも明智光秀つながりでの公開でしょうね。

・妙心寺 玉鳳院 レア度:★★☆ 御朱印:あり
 「京の冬の旅」ではおなじみ妙心寺の塔頭から。狩野永真の障壁画などを公開。玉鳳院は年一度は公開しているのですがまとまった期間は珍しいのでオススメかも知れません。


[洛南]
・東寺 五重塔 レア度:☆ 御朱印:あり 御朱印帳:あり
「京の冬の旅」の常連組。まだの方は、になりそうです。


このように年数回京都を訪れている方には「どっかで見たことあるよね」という顔ぶれが大半になっています。テーマも脈略のない2つをくっつけた形になっており「何とか例年通りの15カ所を揃えました」という感じです。京都市観光協会は手一杯なのかやる気のない担当者に変わってしまったのか分かりませんが、内容が薄い上に情報公開も遅く不満が残ります。

私は「大聖寺」と「妙心寺 玉鳳院」に行こうと思っています。あまりにも少ないので合わせて回れるお寺を探してみたいと思います。


毎年恒例「行ってみました」レポートはこちら。
第54回京の冬の旅」に(ちょっとだけ)行ってきました①
第54回京の冬の旅」に(ちょっとだけ)行ってきました②
第54回京の冬の旅」に(ちょっとだけ)行ってきました③
第54回京の冬の旅」に(ちょっとだけ)行ってきました④
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京都紅葉と御朱印巡り②

2019-11-24 | 御朱印めぐり
京都の紅葉と御朱印巡り、後半は洛北の西賀茂からです。

元慶寺をあとにして御陵駅に戻りました。

地下鉄東西線で京都市役所前にでて市バスで河原町丸太町です。タイ料理のパクチーでお昼にします。

カオマンガイのセットです。タピオカ入りココナッツミルクも付いてます。ちょっとメニューが減ったのと値上げしたかなぁと思います。

烏丸線に乗り換えて北大路駅へ。

ここから市バス37系統の西賀茂車庫行きで神光院前バス停に到着です。

付近は上賀茂神社の西に広がる「西賀茂」で賀茂川の氾濫原です。京都でも奥まった地ですが閑静な地であるため住宅地となっており、駐車場を備えたスーパーなどもあります。

神光院はあとで回ることにして先に正伝寺へ。京都でも非常に奥まった地にあるお寺で、臨済宗南禅寺派に属します。1273年に東巌慧安が現在の烏丸今出川に創建、その後1282年に現在地に移転しています。応仁の乱で焼けてしまい、徳川家康の援助により再建されて現在に至ります。

山門を飾る紅葉が見事です。

本堂にいたるこの道も素晴らしいですね。

本堂に到着。さすがに西賀茂でも奥まったところですので訪れるお客さんは少なく、観光タクシーの運転手さんに連れてこられた人が多いです。

重要文化財の狩野山楽によるふすま絵が残されており、方丈は伏見桃山城の遺構を移築したものとされています。伏見城は関ヶ原の戦いの直前に徳川方が立てこもるものの落城し、鳥居元忠らが割腹したためその際の血しぶきが残る板を天井に使っています。

それ以上に素晴らしいのが比叡山を借景にした枯山水の庭です。デビッド・ボウイが出演した宝焼酎「純」のCM撮影の際にこちらが使われましたが、ボウイ自らがこの庭を指定したと言われています。

じっくり眺めていたら日本語が堪能なアメリカ人のにーちゃんが横に来て日本語で話をしていました。日本を良く理解されている方で比叡山を借景とした石庭に感動されていました。彼は大原野も行ったそうで「こういう人が少ないところがいい」とのこと。

正伝寺の御朱印です。


最後に神光院へ。

1217年に創建された真言宗のお寺で、弘法大師が42歳の時に彫ったとされる大師の木像が残されています。厄除、眼病祈祷の寺としても知られています。

こちらも見事。

たまたま静岡の団体が訪れており、本堂を開けてご住職が説明されていましたので乗っかって説明を聞くことができました。ご住職曰く「この10年で最高の紅葉です」とのこと。

神光院の御朱印です。


さて西賀茂と言って京都の人がまず思い浮かべるのが「西賀茂チーズ」。

こちらパティスリー菓欒(カラン)の名物で、当初はマンションの1Fに入る小さなお店だったのですが西賀茂チーズが大ヒットしたため立派なお店を構えています。

#「にしかまプリン」が大ヒットして立派なお店を構えた西鎌倉の「レシュー」に似たイメージがあるのは私だけですかねhi

食べやすくてお手頃価格なので皆さんどんどん買ってゆきます。神光院まで足を伸ばさないと買えないので観光客にはなじみがないのではないかと思います。阿闍梨餅があまりにも知られすぎてしまったので「西賀茂チーズ」は「お持たせ」として貴重です。

それでは37番で北大路駅に戻りましょう。

地下鉄はさすがに京都駅が近づくにつれて混雑してきました。山科や西賀茂は空いていて楽だったので「こんなに混んでいたのか」という感じです。皆さんそろそろ「伏見稲荷・清水寺・金閣寺・嵐山」から卒業してみませんか?


今回の御朱印情報です(御朱印料は特記ない限り300円)。
随心院 5種を拝観受付で授与(うち3種は書き置き500円)。オリジナル御朱印帳あり。
本圀寺 3種を拝観受付で授与(書き置きの御首題は500円)。
大乗寺 1種を庫裏で授与。
元慶寺 2種を納経所で授与。
正伝寺 1種を拝観受付で授与。
神光院 1種を庫裏の授与所で授与。オリジナルではないが御朱印帳あり。
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京都紅葉と御朱印巡り①

2019-11-23 | 御朱印めぐり
今年も紅葉シーズンとなりました。御朱印巡りを兼ねて京都に行ってみましょう。

この秋の目玉はなんと言っても以前触れました山科区の特別公開。長らく非公開だった安祥寺が5月に続き特別公開となるほか勧修寺や毘沙門堂なども特別公開があります。

対象寺院からは今までお参りしたことのない本圀寺と小野随心院を、さらに北区の西賀茂にも足を伸ばしてみたいと思います。今回は前半として山科区のお寺巡りです。

JRで山科駅へ。地下鉄東西線に乗り換えます。京都駅からわずか1駅ですが観光客が少ないことが分かります。地下鉄の窓口で1日乗車券を購入しておきます。もちろん山科区内の東西線も利用できますし、区内の京阪バスも利用可能で便利なんです。

小野駅で下車、小野随心院に向かいます。

991年に仁海が創建した真言宗の大本山になります。応仁の乱で焼失してしまいますが1599年に再建、現在に至ります。

ご覧の通り青空と紅葉&黄葉とのコントラストが見事です。

随心院は絶世の美女・小野小町ゆかりのお寺とされ、小町は晩年この地で過ごしていたと言われて小町堂があります。

小野小町については百人一首に和歌を残していますがはっきりしたことが分からず、晩年についても東北に流れていった・貧しさの中で亡くなったなど諸説あるようですし、中には架空の存在であったという説まであるようです。

庭も見事です。

また本堂では本尊の如意輪観音像を公開しています。鎌倉時代の作とされており片膝をついているのが特徴で、「おぃ来たのか」と話しかけてくれているような感じもします。

随心院の御朱印です。


小野駅からは御陵駅へ。本圀寺に行ってみましょう。本圀寺は経蔵を公開しています。

日蓮宗京都八大本山の一つで、1253年に日蓮が鎌倉に開いた法華堂が起源とされています。1345年に日静が光明天皇から六条堀川に寺地を下賜され京に移転、長らくこの地にありました。1569年には本圀寺に拠していた足利義昭を三好三人衆が襲った「本圀寺の変」がありました。警備の手薄だった本圀寺が陥落するのは時間の問題とみられていましたが、織田方の奮戦で撃退に成功しています。この件があったため二条城が造営されたと言われています。

ところが戦後になって裁判沙汰になるわ日蓮真筆の曼荼羅が行方不明になるわのスキャンダルを起こすなどして本圀寺は荒廃、ついには日蓮宗の本部が住職を罷免して新たな住職を送り込み再建を図ることにしました。曼荼羅は裏の社会とつながりのある人物の手にあるのではないかと週刊誌が報じてきましたが現在に至るまで行方不明のままだそうです。

寺地を売却し山科の現在地に移転、塔頭とは離ればなれになります。その一つが先日訪れた真如院でした。こういった経緯のため本堂などはまだ40年弱と新しいものです。

山裾の分かりにくい場所にあるので御陵駅からの道のりには随所に看板が出ています。これに従えば間違うことはないと思います。

疎水に架かるこの赤い橋が見えたら正解です。この橋を渡りましょう。

入ると本堂が見えてきます。ところが柵があり直接行くことはできません。

お隣には宗祖日蓮の大きな像があります。


寺務所で受付して廊下をぐるっと歩いて本堂に入ることができます。裏手には加藤清正の廟があります。秀吉を支えた加藤清正は熱心な日蓮宗の信者として知られ、熊本にある清正の菩提寺・本妙寺は本圀寺の末寺なのだそうです。

本圀寺の御首題です。


御陵駅に戻り、西国の番外霊場である元慶寺に行ってみましょう。・・・ところが道を1本間違えてしまったようです。どうするかと思いつつ進むとこのような看板が。

大乗寺の看板です。せっかくなので行ってみましょうか。

少し歩くと入り口がありました。

大乗寺は法華宗本門流のお寺です。江戸時代初期に上京区の立本寺の南付近で創建された禅寺が発祥で、のち法華宗に変わっています。本山のないお寺でしたが江戸末期に法華宗本門流の大本山である本能寺の末寺となっています。現在地に移転したのは1980年でしたが無住のため荒れ寺となってしまい、大乗寺を再興するため1992年に現在のご住職ご夫妻が本能寺の依頼により入山しています。

副住職の奥様が出迎えてくれました。

最初は急な石段とこの山門がある程度で、しかもこの門は傾いていたそうです。檀家のないお寺だそうでご夫妻でまずは道から修復、時間がかかったもののお寺とは思えない状態だった大乗寺は徐々に境内が整えられました。「何か名物を」と譲り受けた酔芙蓉を挿し木で増やし、今は3,000本の酔芙蓉が秋になると花を咲かせるそうです。

御首題をお願いすると「お茶でも飲んでいってください」とお茶を出していただきました。御首題帳をぱらっと見て「(本能寺の塔頭の)源妙院も行かれているのね」と話してくれます。元々20歳から本能寺で奉職されていた方で、各塔頭の上人のことは全てご存知だそうです。「荒れ寺を上人と整えて皆さんに酔芙蓉を見ていただけるお寺になりました」とのこと。一つの道を信念を持って成し遂げられた方の重みのある言葉でした。

大乗寺の御首題です。

まるで誘われるかのように訪れることになったお寺でしたが、訪れて良かったと思います。上人は90歳のご高齢で最近は床で横になっていることが多いそうです。お元気で過ごしていただければと思います。


さて元慶寺へ行ってみましょう。ようやく本来の道を発見。この付近は道が狭い上に曲がりくねっており分かりにくいです。

このレンガのトンネルでJRの下をくぐれば正解のようです。

地図がないと絶対分からない道を進み、これが見えてきました。

ようやく元慶寺に到着です。天台宗のお寺です。

869年に桓武天皇の孫にあたる遍照が創建した華山寺が発祥で、877年に当時の元号を取って元慶寺となります。こちらも応仁の乱で焼けてしまい、元々あった広大な寺地の多くを失い今のような小さなお寺となっています。

今の本堂は江戸中期のものと言われています。

元慶寺は986年に花山天皇が藤原兼家・道兼の策略により退位させられ出家した場所です。出家し花山法皇となってからは西国三十三ヵ所の再興に乗り出し現在に至る西国人気を作り上げました。そのため元慶寺は西国三十三ヵ所の番外霊場となっています。

小さな境内ですが、納経所は人が多くて札所であることが分かります。

元慶寺の御朱印と御詠歌です。番外札所ですが西国ですので御詠歌も頂けます。


前半はここまで。ご紹介したお寺の御朱印情報は後半の最後にまとめてご紹介します。
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移動耳より情報

2019-11-22 | シャック便り
[全日空がLCC仕様のA320を自社に投入]
全日空が傘下のLCCであるピーチとバニラの統合に伴い余剰となる予定のA320型機3機を自社で運航することになりました。2020年1月からの予定です。

バニラのA320は180席仕様であり、2クラス166席仕様の全日空機とは異なりますがリースの返却期限まで1年しかないため座席改修を行わずそのまま飛ばすそうです。

当然ながら166席仕様とは快適性が異なる訳で、ネットからは早くも「おかしいのではないか」との異論が噴出しています。


[野母商船が長崎汽船を吸収合併]
博多-五島航路などを運航している野母商船が傘下で長崎-伊王島-高島の旅客船を運航している長崎汽船を12/1に吸収合併することになりました。航路やダイヤの変更はないとしています。

長崎汽船は明治末期創立の長崎交通船が発祥で、1976年に野母商船の傘下となっていました。


[渡嘉敷村の新高速船は就航延期]
沖縄県渡嘉敷村が運航していた「マリンライナーとかしき」は11/20の航海をもって引退しました。代わりとなる高速船は12/15就航予定でしたが12/21からの就航に変更されました。この間フェリーが2便運航となっていますのでご注意ください。


[南海フェリーの「フェリーあい」が就航へ]
徳島-和歌山間を結ぶ南海フェリーの新造船「フェリーあい」が12/15(日)より就航することが決まりました。

サノヤス造船が建造した2,825tの船で、同社によるフェリーの建造は約20年ぶりとなります。WiFiや女性専用座敷などが用意されています。「あい」の名前は徳島特産の「藍」と南海のキャッチフレーズ「愛が、多すぎる」にちなむものと思われます。

「フェリーあい」の就航に伴い「フェリーつるぎ」が引退することになります。
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「最後の宇高航路」に乗ってきました

2019-11-21 | シャック便り
四国フェリーが今年12月16日をもって宇野-高松間の航路を休止することを決めました。全盛期には4者の船がひしめき合っていた宇高航路はこの休航をもって全てなくなることになります。

そこで最後の宇高航路に乗ってきました。

※現在宇野-高松航路は子会社の四国急行フェリーが運航していますが、地元では誰もそんな名前で呼ばないので以下「四国フェリー」で通します。


宇高航路は1910年に国鉄が宇高連絡船の運航を始めたことが始まりで、戦後になって四国フェリー(1956)・宇高国道フェリー(1961)・日通フェリー(津国汽船・1959)と相次いで参入、4者の船が深夜も含め24時間運航され続けてきました。

特に宇高と四国は強烈なライバル関係にあり、宇高が同じ加藤汽船系の瀬戸内海放送(KSB)でCMを流すのに対し四国は岡山放送(OHK)で流していました。サービス競争も激しく、宇高が船内にエスカレーターを設置したり意味もなく噴水を設置したのに対し四国も風呂を設置するなどしのぎを削っていました。

最盛期には宇高が「昼も夜も19分ごと」、四国が30分ごと、国鉄と日通が1時間毎に船を出し、各社の船が狭い直島水道を宇野を目指していました。その合間を縫う形で四国汽船のオンボロ船が肩身狭そうに直島宮浦に入港しており、新造を重ねてイケイケ状態の今の四国汽船とは真逆でした。

ところが1988年に瀬戸大橋が開通、JR四国に移管された宇高連絡船は廃止となるものの橋の料金が高かったこともあり3社のフェリーは残って活躍を続けました。ところが相次ぐ橋の通行料金引き下げにより次第に利用が減少、一番体力の弱い津国汽船が四国フェリーとの共同運航に踏み切るもののそれでも会社を支えきれず2012年に破産、宇高国道フェリーも2012年10月に終航となりました。

残った四国フェリーは減便や運賃値上げ、高松側の専用埠頭を放棄しサンポートに移転するなど必死の生き残りを続け、行政も補助金を出して維持してきましたが利用の減少に歯止めがかからずついに休航を決めました。


神戸からの朝一番の高速バスに乗れば10時前に高松駅前に着きますから、高松港10時35分発の宇野行きに間に合います。

高松港で乗船券を買いましょう。なんと行列が。報道を見て「さよなら乗船」をするお客さんが多いようです。車もほぼ一杯だそうです。

「第一しょうどしま丸」に乗船しましょう。109年続いてきた宇高航路の最終ランナーとなります。

2000年に詫間にあった讃岐造船鉄工所で建造された993t・航海速力13.5ノットの船です。その名の通り高松-小豆島土庄航路で活躍、宇高航路の玉高丸が老朽化したため回されてきました。当初は土手っ腹に「Olive Line」のロゴが入っていましたが、2017年に伝統の「四国フェリー」に改められました。

でもなぜか「赤いファンネル」ことダミーファンネルにはオリーブのマークが。ここは本来なら四国フェリーのSFマークが入るべきところです。


「レッコ」の合図でエンジンがうなりを上げ高松を出航。四国フェリーの社歌とともにアナウンスが始まります。これがないと四国フェリーじゃないですよね。

船内に戻りましょう。前方がサロン席、中央が椅子席、後方が座敷というこの海域の一般的な構成です。中央付近に売店があるのですが・・・

この状態。この売店、船内でうどんを食べることができ長年名物となってきました。10人以上が並んでおり「分かってる人たち」ばかりなんですね。

私も並んでみましたが1人で調理から接客まで担当しておりなかなか進みません。ようやく直島が間近に見えてきたところでありつけました。行列が解消したのは既に直島水道を抜けあと数分で到着というところでした。売店のお姉さん大変だったでしょうね。

四国フェリーは土庄航路も含めゆで麺を使っており(姫路航路は冷凍麺だったような)、味をどうこう言うものではないですが、それでも瀬戸内海を見ながら食べられるのは楽しいです。


宇野が近づいてきました。四国フェリーの社歌を聞いてから下船の準備をしましょう。

お先に廃止された宇高国道フェリーの乗り場をかすめます。先端の浮き桟橋、まだ健在ですね。ここに船首側のホーサーをかけていました。

反対側には四国汽船の「あさひ」と「せと」が。「あさひ」は高松港を「第一しょうどしま丸」の出航より20分ほど前に出航しており、直島宮浦で乗下船をこなして宇野まで先着しています。「せと」は宇野-直島風戸専用でこちらは直島の別の顔である三菱マテリアル直島精錬所への物資輸送が主目的で徒歩乗船はできません。この航路については精錬所が絡みあまり言及してはいけないためここまでにします。

宇野に到着。折り返し高松行きも盛況のようです。これだけ乗ってくれたら廃止にならなくて済んだのですが・・・

瀬戸大橋ができて30年あまり。今の20代や10代の多くは岡山・香川県民でも宇高航路があったことさえ知らないそうです。華やかな当時を知る一人として終夜安全運航のため奮闘していた船や人たちがいたことを誇りに思います。最後の航海まで安航を祈りたいと思います。


宇高航路はこれにて廃止となりますが、実は宇野-高松間は四国汽船を利用することにより直島宮浦での乗り継ぎが必要になるものの引き続き船で渡ることが可能です。

宮浦の鼻先をかすめるためで、所要時間も宮浦に入港する分のロスだけで大きくは変わりません。

四国汽船のダイヤをよく見るとフェリーは高松-宮浦-宇野と動いており、例えば上で触れた高松10時14分発の直島宮浦行き「あさひ」は11時4分に宮浦到着後11時10分にはそのまま宇野に向かいます(11時30分着)。旅客や原付バイクはそのままスルーで乗り通せるような制度にすれば事実上宇高航路となります。四国汽船にとっても元々やっている航路であり、運用上もスルーで運航しているため無理なく宇高航路の乗客を受け入れることができるはずです。

行政が運賃差額分(四国汽船:820円 四国フェリー:740円で差額80円)を補助すればいいのではないかと思います。
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京都府八幡市で文化財一斉公開が開催

2019-11-20 | 御朱印めぐり
京都府八幡市で11/23(土)と24(日)に「やわたの紅葉満喫 秋の文化財一斉公開」というイベントが開催されます。公式サイトはこちら。京阪電車の駅にパンフレットが置かれています。


公開対象は石清水八幡宮など市内9箇所で、宝物の特別公開やお茶席の設置、特産品販売などが行われます。

1 石清水八幡宮 御朱印あり
2 善法律寺 御朱印あり
3 正法寺 御朱印あり
4 飛行神社 御朱印あり
5 八角堂
6 神応寺 御朱印あり
7 単伝庵 御朱印あり
8 相槌神社 御朱印あり(春日神社にて授与)
9 伊佐家住宅

と御朱印授与が行われる寺社が多いのも特徴です。相槌神社は「刀剣乱舞」に登場する「髭切」「膝丸」ゆかりの神社で、近年毎月1日と15日に授与される御朱印は行列ができることで知られています。今回は特別に両日とも授与されます(9時~12時まで春日神社社務所にて授与)。

今回の公開にあわせレンタサイクルが500円→250円になるそうです。


最寄り駅は京阪石清水八幡宮駅(旧八幡市駅)です。京都からですと中書島か丹波橋まで特急に乗り、準急か普通に乗り換えてください。京都市内の大混雑を避けて紅葉を見に行くのもいいと思います。秋の1日を八幡で過ごしてみませんか?
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