JF4CADの運用日誌2.5

アマチュア無線局JF4CADの活動内容紹介ブログです。

愛媛移動運用報告④

2021-03-31 | 移動運用結果報告
3/13(土)オレンジフェリー→(中略)→小島→馬島→今治→松山
「くるしま」がやってきました。

写真が撮れなかったのですが明らかに右舷からの潮流に流されています。「潮に流されてましたね」と船員さんに話すと「もっと強い時もあるよ」とのこと。なので通常出力に余裕を持たせているのでしょうね。

船は10分で馬島へ。気が付きましたがランプドアを下ろすもののホーサー(係船索)をかけないんですね。芸予型フェリーを使用する船会社の中にはかつて時間節約のためホーサーをかけずに微速前進にしたまま乗降させていたそうで(現在は安全上ホーサーをかけます)、なので芸予型に似た構造なのでしょうね。

馬島は人口25人。花の栽培のほか自給程度の漁業や農業を行っています。港にいい場所があります。ここでアンテナを架設しましょう。

10時45分にスタート。小島の後半はCondxが落ち込んで全然ダメでしたが、再び1エリアが開いています。ただ不安定なのか短い周期のQSBがあるとのこと。

目の前を大きな船が通ってゆきます。こちらは日本通運グループの「ひまわり5」です。2003年に三菱重工下関で建造された10,470t・航海速力23ノットのRORO船です。RORO船は「客室設備のないフェリー」と思って頂ければ分かりやすいと思います。荷物を積んだトレーラー部分だけを船に乗せ、ヘッド(運転台やエンジン)は切り離すので効率よく運べますし、運転手も目的地まで添乗する必要がなく働き方改革にもなります。「ひまわり5」は馬島と四国本土の間を東へ進んでいますので、この時間西行きの船は馬島と小島の間を進むことになります。

11時を回ると北風が強くなって肌寒くなってきました。やはり1エリアが中心で時折6エリアなどが短い周期で開いてきます。まるで来島海峡の潮の流れと同じようにCondxもクルクル変わります。近場が突然59まで上がってきたかと思えばしばらく呼ばれなくなる時間帯もあります。最後は近場が少し開いて時間となりました。馬島からは50局でした。


帰りも「くるしま」に乗ればいいのですがここで奥の手。今治駅前からしまなみ海道を走る特急・急行バスが毎時2本ほど走っています。このルート上には馬島BSがあります。この馬島BSがあるのはもちろん馬島。乗り換えなしで直接行けますし、高速道経由なので船より速いです。本数も多いためこのバスを使わない手はないでしょう。ということで波止浜港に行かずバスで馬島から直接今治駅を目指せます。

馬島BSに到着。この馬島BSには出口のような施設もあります。これは馬島の島民や関係者の専用出口だそうです。瀬戸大橋でも櫃石島や岩黒島の出入口が同じ扱いで、通行カードが必要となります。もちろんバスの利用者は関係ないので誰でもエレベーターで地上に降りることができます。

関係者しか島に降りられませんし、路線バス以外はバス停での駐停車が禁止ですからモービル局がQRVできない訳ですよね。今治行きのバスが到着。これは快適です。


時間に余裕があるのでお昼を食べたりしましょう。今治バスセンターで下車します。

今治バスセンターといっても乗降場があるだけです。かつてはここにバスセンターを併設した今治高島屋があったのですが、たかだか10万あまりの人口の今治に高島屋だけでなく大丸・ニチイ・ダイエーと大型商業施設が乱立し互いに足を引っ張り合う形で全て閉店しています。現在バスセンターに隣接する土地にマルナカがありますが、ここがニチイのあった場所だそうです。

バスセンターの近くは商店街があり、かつては芸予諸島からのお客さんで賑わったそうです。芸予諸島の人口減少やしまなみ海道の開通により寂れています。

まずは「くろふね菓舗」へ。今治のお菓子といえば「母恵夢」なんですが、こちらの「ラムリン」も地元では有名だそうです。カステラに2種類のラム酒を浸したお菓子で、製造元の「くろふね菓舗」でしか売っていないとのこと。これは買いでしょう!!

ラムリンをゲットしました。変形しやすいので3エリアに持ち帰る分は箱入りで購入。こっちで食べる分は別に2個バラで買ってます。今治市のふるさと納税返礼品にもなっているのだとか。


御朱印と今治郵便局で風景印ももらいます。この辺は後日別記事で公開します。


食べる方の今治の名物は「焼豚玉子飯」。

有名店の「白楽天」が郵便局のすぐ近くにあるのでここで食べましょう。この店構えを見れば「焼豚玉子飯」で相当に儲かったのでしょうね。

ご飯の上に少し火を通したチャーシュー、さらに半熟目玉焼きを載せて甘いタレをかけたご飯です。元は中華料理屋のまかない飯だっと言います。手軽に食べることができていいですよ。

今治駅に戻りましょう。JRで松山に向かいます。松山へは特急と普通が毎時1本ずつ。普通は途中で特急に追い抜かれるようで、ならば特急の方がいいでしょう。今治なかなか面白かったです。

車内では残ったバッテリの容量でスマホを充電。この冬作ったのですが、これはなかなか便利ですよ。残量のあるバッテリを使っておけば一晩充電して明日また使えますもんね。


松山駅に到着。路面電車で大街道に向かいましょう。伊予鉄の路面電車は新型コロナウイルスの影響で道後温泉系統が10分ごとから12分ごとに減らされました。さらに本町線に至っては1日僅か14本にまで減便され、それも平日のみの運行となっています。もはや存在意義を失っており廃線話まで囁かれ始めています。

道後温泉へ。関西の緊急事態宣言が解除されたのでお客が多くなってます。大修理中の本館はこんな形で覆っています。

ゆっくり風呂にでも入りましょう。

買い物をして今夜は久しぶりに「かめそば じゅん」へ。かめそばという独特の食感を持つ焼きそばのお店です。かめそばも美味しいのですが、ここの一番は豆腐のおでん。味が良くしみていて満足感が高いです。

ホテルに戻りコーヒーとラムリンを。ラム酒の風味がしっかりしているのにカステラの食感も程良く残っており美味しいです。酒も甘い物も大好きな私には大満足。冷凍保存できそうなのでしばらくラムリンを楽しめそうです。


本日は小島・馬島合わせて77局でした。ありがとうございました。Condxの変化が大きくてついて行くのが大変です。
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愛媛移動運用報告③

2021-03-30 | 移動運用結果報告
3/13(土)オレンジフェリー→東予港→今治駅→波止浜→小島
5時頃に目が覚めました。朝食のパンを食べておきます。

1万トンオーバーの大型船で瀬戸内海を航行するためほとんど揺れず船の中にいることを忘れるくらいでした。たまにかすかに揺れて「地震か」と思ってしまうくらいです。ベッドのマットレスが思いの外硬いこと、定員に対してトイレの数が少ないことが気になりますがそれ以外は非常に快適です。

東予港に入港しますがなかなか着岸できません。大きな船をぴたっと所定の位置に付けるのは大変なようです。時刻通り6時に東予港に到着。松山市内・今治・新居浜行きの連絡バスがあり、いずれも6時20分発です。

今治へのバスはせとうちバスが運行しています。路線バスを兼ねており、オレンジフェリーの利用客以外でも途中から乗降できる珍しい形を取っています。オレンジフェリーの乗客は経路上の好きな場所で降りることができます。乗船時に渡された整理券を整理券を運賃箱に入れればOKなのだそうです。

ところが東予港のターミナルを出たら「今治駅までの直行バスがあります」との案内が。公式サイトにないので聞いてみたらノンストップで今治駅に行くそうです。これを使ってみましょう。

オレンジフェリーのバスなのでしょうね。

30分少々で今治駅前に到着。使わない荷物をコインロッカーに預けておき、飲み物を買ったら波止浜方面行きのバスに乗ります。雨は上がってくれました。


東予・中予・南予に分かれる愛媛県では全県をカバーするバス会社はなく、中予は伊予鉄、南予は宇和島自動車が中心的存在です。

今治地区を含めた東予の路線バスはせとうちバスが運行しています。この会社、元は尾道に本社のあった海運会社で、船に接続するバスを運行したのがバス事業の始まりのようです。戦時体制の中で船の多くを供出して撤退、かわりに今治地区の小規模バス会社を統合してバス会社に転身しています。戦後は東予地区の会社も傘下に入れ、現在は「しまなみ海道」を走るバスも運行しています。

くるしまの乗り場は渡し場バス停なのですが、次のバスは波止浜地区で遠回りして渡し場に着くため船に間に合いません。途中のバス停で歩けば間に合いそうですので運転手さんに聞いたら波止浜バス停で降りれば良いとのこと。

波止浜バス停に到着。歩いて10分ほどのようです。

波止浜港に到着。来島諸島の定期船はくるしまが運航しています。船は「くるしま丸」。2019年にツネイシクラフトで建造された19t・航海速力8ノットの旅客船です。潮の速い来島海峡用として最高速力は14.9ノットに設定されています。一般的に航海速力は最高速力の80%前後(のエンジン効率が最も良い出力での速力)に設定されるため非常に余裕を持たせていることが分かります。

芸予型フェリーのように前面にランプドアがありますがこれは自転車や歩行者のためのもので車を載せることはできません。昨年利用した鳴門市営渡船も同じようなスタイルでしたね。

乗客は私だけ。まずは小島を目指します。波止浜→来島→小島→馬島の順で寄港し、馬島で折り返すパターンです。各島間は5~10分と短いです。

最初の寄港地・来島は島が小さく、アンテナを架設できそうな場所が見つかりません。過去にFT-817とロッドアンテナで7MHzにQRVした方がいたそうですが、これではCWでもできて1桁でしょうね。

来島の次が小島です。来島と小島の間に海流があり、明らかに波の立ち方が違っています。

小島に到着。

人口は既に1桁に減っています。来島海峡は航路上の要所でもあるため、日露戦争を控え来島海峡を海軍が要塞化し、1900年に小島に砲台や司令部が設置されました。ご存知の通りロシア海軍は日本海で殲滅され、海軍根拠地の呉に攻め入ることはありませんでした。用途を失った要塞は1922年に廃止され遺構が遺されています。

港の付近には28cm榴弾砲がオブジェとして置かれています。これは当時の物ではなく、NHKのドラマ「坂の上の雲」で撮影のために作られた模造品で発射能力はありません。小島に設置された本物の28cm榴弾砲は旅順に持ち込まれ、二〇三高地攻略で活躍したのだそうです。

人が少ないので港近くで設営しましょう。8時20分にスタート。1エリアが開いているようで早いタイミングでクラスタに載せてもらい、一気に呼ばれるようになります。

出足が良かったものの途中からぱたっとコールが途絶えます。スタートから3~6エリアは全く聞こえず、比較的相性がいいはずの1エリアもSが弱くしか聞こえてこなくなりました。これではお手上げです。

次の船の時刻は10時20分。9時55分が終了目安となります。結局このまま好転することなく予定時間の9時55分になりました。終了しすぐ片付けです。小島からは27局でした。出だしが良かっただけに残念でした。


「くるしま」が見えてきました。後半の馬島に続きます。
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愛媛移動運用報告②

2021-03-29 | 移動運用結果報告
3/12(金)大阪南港→オレンジフェリー
ということで東予行きのオレンジフェリーに乗ってみます。出航は22時でして、自宅を20時30分に出ても余裕で間に合います。これなら仕事先から帰って自宅で夕食を食べ風呂に入ってからでも間に合います。オレンジフェリーのレストランは評判が高いので先日奄美で買ってきたタンカンを食べるだけにしておきます。


南港のフェリー乗り場へは西梅田駅から地下鉄四つ橋線とニュートラムを乗り継ぐことになります。夜中にこの方面に行くのはZepp Osakaでライブを見に行って以来です。Zeppは大阪では難波の他に桜島(ベイサイド)にもあり、うちの姉さんは桜島を使うので最近難波の方はご無沙汰です。

ニュートラムのフェリーターミナル駅に到着。

南港発着の船はどんどん減っており、宮崎カーフェリーも神戸に移転してしまいました。

受付で予約していた乗船券を購入。オレンジフェリーは2隻とも新造船に置き換えられ、日本で初めて全客室を個室化しました。今夜は「おれんじ えひめ」です。2018年に今治のあいえす造船で建造された14,795t・航海速力19ノットのフェリーです。主なお客はトラックで、トレーラーだけを航走させヘッドと運転手を乗せないことで働き方改革ができます。

一番安いのが「シングル」、その一つ上が「デラックスシングル」です。どちらも個室ベッドですがシングル(7,100円)はベッドの幅が85cmでテレビなどはありません。デラックスシングル(9,000円)はベッド幅が100cm、テレビや洗面台があり、部屋の鍵もかけられます。差額1,900円で結構違ってくるのでデラックスシングルを選びました。もちろんシングルでもジャンボフェリーと比べれば格段に快適ですhi

公式サイトにはありませんが、歯ブラシや加湿器も用意されており浴室とトイレが部屋にないだけで(船内には当然あります)普通のビジネスホテル並みの設備です。東海汽船の特二等より上、一般的に言うなら一等寝台相当です。東予までの移動を考えればこの値段ならお買い得だと思います。

船には20時から乗船でき、レストランなどもその時間から開けているそうです。

荷物を置いたらレストランに行ってみます。メニューはコロナのため種類を制限していますが、唐揚げ定食などの定食類、カレーや麺類などの軽食類に加えアラカルトも用意されています。これはすごいです。

さらに日本酒や焼酎などのお酒も用意されています。銘柄を見てみると月桂冠や黒霧島などの定番ではなくこだわりか感じられるラインナップです。甑島の「甑州」なんか普通の飲食店でもおいてる店は少ないと思いますよ。それで税込み500円。

ということで選んだのがこれ。ハイボールとおつまみのセットです。

あとは鍋焼きうどんです。いやはや、船上とは思えないです。この鍋焼きうどん、エビ天は熱いですし、つゆまで美味しいです。


満足したら寝ておきましょう。お休みなさい。こりゃ快適。
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愛媛移動運用報告①

2021-03-28 | 移動運用結果報告
計画編
年1回に絞った愛媛移動、今年は新型コロナウイルスの影響が残った中での移動となりました。

飛行機の減便が続いており、1日3往復のはずの伊丹-松山のJAL便は昼の1往復だけになってしまいました。これでは船に乗る時間を考えなければならない離島からのQRVが非常に苦しくなります。かと言ってJRや高速バスでは時間がかかりすぎます。


どうするか考え、以前から構想だけ練っていた今治市沖の来島諸島を回ってみたいと思います。大阪南港から東予港まで夜行のオレンジフェリーがあります。この船は南港22時発で東予には翌6時に着きます。しかも有り難いことに東予港から今治市内まで無料のバスが接続しているのです。朝のうちに今治に着き、昼過ぎまで来島諸島を回って午後に松山に向かうことができます。

しかもオレンジフェリーは全席個室(予約可)という豪華仕様です。ジャンボフェリーみたいに早いうちから並んで良い場所を確保する必要もありません。行きの飛行機をキャンセルし試しに使ってみたいと思います。


今治市は人口約16万人。愛媛県東予地方の中心都市で、造船やタオルなどの製造業が盛んです。今治港は長年芸予諸島への玄関口となっており東予地方の商業の中心ともなっています。

「ゆるキャラグランプリ」第2代王者のバリィさんでも有名です。バリィさんが身につけている王冠らしきものは来島海峡大橋、腹巻きは今治タオル、そして腹巻きに挟んでいる船は造船を表しているそうです。

そんな今治で大手の今治造船などが造船所を構えているのが北部の波止浜地区です。波止浜は瀬戸内海の交通の要衝である来島海峡を控えた良港です。来島海峡は航路が狭く、ときに10ノット(約18km/h)という早い潮流ともなることから難所としても知られ、世界でも珍しい「潮の方向によって航路を切り替える」というルールが設定されています。

この来島海峡には馬島・小島・来島の3つの有人島(来島諸島)があります。今回はこの3島にチャレンジしてみます。今治市の離島では伯方島など車で行ける島は雑魚状態ですが、この3島はほとんど実績がありません。

㈲くるしまによる波止浜-来島-小島-馬島の連絡船があるのですが旅客のみのためモービル局には無理なのでしょう。ですが私には問題なしですし、本数はそこそこあるのでこの船を使ってみたいと思います。下調べした結果来島はアンテナを展開できる場所が見つからず、小島と馬島に絞って回ってみます。


日曜は前々から試してみたかった松山市近郊の伊予郡松前町から出てみます。バンドは7MHzのみです。
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3/27 三重県鳥羽市[菅島][坂手島]移動

2021-03-26 | 移動運用予定
以下の日程にて三重県の離島に移動運用に行ってきますのでご案内させて頂きます。
以下にて最終のご案内をさせていただきます。菅島の終了時刻や坂手島の開始時刻に変更が生じる場合があります。現地からtwitterでお知らせします。


(1)鳥羽市[菅島]移動(JCC:2111 JIA:21-103)
 日時:3/27(土)11:00~13:45頃 
 場所:菅島からQRVの予定です。
 バンド:7MHz帯(SSB)

(2)鳥羽市[坂手島]移動
(JCC:2111 JIA:21-104)
 日時:3/27(土)15:15~16:00頃
 場所:坂手島からQRVの予定です。
 バンド:7MHz帯(SSB)

※早めに菅島を切り上げて坂手島に向かうことがあります。twitterでお知らせします。

[※お願い事項]
・移動運用の詳細についてはこちら、QSLについてはこちらをご覧下さい。
 すべて担ぎ上げで電鍵を持って行けないためCWの運用はありません。

・雨天や船が欠航の場合等は中止もしくは一部時間帯やバンドの運用を
 取りやめることがあります。

・現地からのご連絡はTwitterで行います。Twitterは[@JF4CAD4]です。
 2016年12月よりIDを変更しておりますのでご注意ください。
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3月分QSL発送しました

2021-03-25 | QSL発送情報
3月分のQSLを本日ビューロー宛発送しました。

・12/19の岡山県備前市移動の残り1/3
・1/2の大阪府池田市移動の全て
・1/3の大阪府河内長野市移動の全て
・1/17の神戸市長田区移動の全て
・2/6の神戸市兵庫区移動の全て
・2/7の京都府乙訓郡大山崎町移動の約半数

を発送しました。

しかしながら
・2/7の京都府乙訓郡大山崎町移動の残り半分
・2/14の大阪府阪南市移動の全て
・2/27~28の香川県移動の全て
・3/5~6の奄美大島移動の全て
・3/13~14の愛媛県移動の全て
は送りきれず未発送となっています。

順次発送しておりますのでご理解のほどよろしくお願いします。
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京都古文化保存協会の特別公開も開催へ

2021-03-24 | 御朱印めぐり
毎年恒例の京都古文化保存協会による春の「非公開文化財特別公開」が4/1~6/20まで開催されることになりました。詳細はこちら

期日を遅らせて現在開催中の「第55回 京の冬の旅」と同様に公開期間が統一されておらず、全ての寺社を同時に見ることはできませんのでご注意下さい。日程は上記リンク先でご確認をお願いします。


昨年春は新型コロナウイルスの影響で中止されており、残念ながら公開されなかった寺社の一部が今回に回ってきています。「非公開文化財特別公開」としての初公開は4カ所です。


個人的に今回の特別公開でのオススメは以下の寺社でしょうか。

[4/1~5/16までの公開]
・雙林寺(市バス祇園)御朱印:あり
 初公開。京都十二薬師霊場の7番札所で、通常でも御朱印を頂くことはできますが、中を見せてもらった記憶がないです。

・大雲院(市バス祇園)御朱印:あり
 「銅閣寺」の別名を持つ浄土宗の寺院で通常非公開。1972年までは現在の高島屋京都店の西館付近にありました。本尊を公開。

・金剛寺(市バス東山安井)御朱印:あり
 初公開。「八坂庚申堂」と言った方が分かりやすいかと思います。60日に一度の庚申の日には本堂を公開しているようですが、まとまった期間の公開は珍しいです。

・大行寺(市バス四条高倉)御朱印:あり
 浄土真宗仏光寺派のお寺で、仏光寺の至近にあります。阿弥陀如来像などを公開します。仏光寺派は浄土真宗ですが御朱印が頂けます。まだの方は本山の仏光寺も合わせてどうぞ。

・金光寺(市バス河原町正面)御朱印:あり
 京都でも数少ない時宗のお寺で今回初公開。阿弥陀如来像や空也上人像などを公開します。近くには市比賣神社や同じ時宗で御朱印寺として知られる福田寺があります。


[6/1~6/20までの公開]
・常照寺(市バス鷹峯)御首題:あり
 昨年春に初公開の予定だった日蓮宗の寺院です。吉野太夫が奉納した門、本阿弥光悦の「日輪蓮乗図」などが公開されます。


拝観料は昨年秋より1,000円に改定されています。いくつか回ると御朱印料を含めて結構な額になりますのでご注意を。
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【予告】3/27 三重県鳥羽市[菅島][坂手島]移動

2021-03-23 | 移動運用予定
以下の日程にて三重県の離島に移動運用に行ってきますのでご案内させて頂きます。
この日程は現時点での予告であり変更される場合があります。出発前に改めて最終のご案内をさせていただきます。


(1)鳥羽市[菅島]移動(JCC:2111 JIA:21-103)
 日時:3/27(土)11:00~13:45頃 
 場所:菅島からQRVの予定です。
 バンド:7MHz帯(SSB)

(2)鳥羽市[坂手島]移動
(JCC:2111 JIA:21-104)
 日時:3/27(土)15:15~16:00頃
 場所:坂手島からQRVの予定です。
 バンド:7MHz帯(SSB)

※早めに菅島を切り上げて坂手島に向かうことがあります。twitterでお知らせします。

[※お願い事項]
・移動運用の詳細についてはこちら、QSLについてはこちらをご覧下さい。
 すべて担ぎ上げで電鍵を持って行けないためCWの運用はありません。

・雨天や船が欠航の場合等は中止もしくは一部時間帯やバンドの運用を
 取りやめることがあります。

・現地からのご連絡はTwitterで行います。Twitterは[@JF4CAD4]です。
 2016年12月よりIDを変更しておりますのでご注意ください。

・もしご連絡/ご要望等ございましたらこの記事の「コメント」でお願いします。
 ↓にある「コメント」をクリックして頂きますと書き込めるようになります。
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「第55回 京の冬の旅」に行ってきました②

2021-03-22 | 御朱印めぐり
毎年恒例の「第55回 京の冬の旅」の続きです。大徳寺境内から。

13時前になりましたので瑞峯院へ。「京の冬の旅」では7年ぶりの公開です。

瑞峯院は豊後の戦国大名・大友宗麟の援助により1535年に創建されています。大友氏は宗麟の次の代である吉統が朝鮮出兵の際に誤報により小西行長を見捨てて兵を引いたため秀吉の怒りを買い改易されてしまいます。スポンサーのいなくなった瑞峯院も苦境に立たされますが三千家などの援助で何とか持ちこたえ、昭和期に大改修されて現在の姿となっています。

方丈は重要文化財に指定されています。

庭は「独坐庭」という名が付けられており、こちらも重森三玲による作庭です。1961年の作で荒々しい波の表現が印象的です。

もう一つの庭が「閑眠庭」。大友宗麟がキリシタン大名であったことから、十字架をイメージして石が配置されています。赤い線を引いておきましたので分かりやすいと思います。

このほか茶室の「平成待庵」なども公開されています。「平成待庵」は大山崎にある利休作の茶室である国宝「待庵」を再現したものです。本物の「待庵」はJR山崎駅前にあり前はよく通るのですが、見学できるチャンスがないので雰囲気を味わうことができるのは有り難いです。わずか2畳の狭い茶室のため1回あたり5名で入れ替えとなっています。

こちらは方丈に架かる後奈良天皇の宸筆です。大河ドラマ「麒麟がくる」に登場する正親町天皇の父君であり、ドラマで描かれたように後奈良天皇の時代は朝廷の財政が厳しく、宸筆の対価を収入としていたそうです。

瑞峯院の御朱印です。肩判がないのであっさりした感じがします。


大徳寺周辺は食べるところが少ないので市バスの205番で出町へ。アホみたいに並んでいる「出町ふたば」の行列を横目に「てんぐ」で今夜の夕食のおばんざいを。さらに出町輸入食品でコーヒーを買って河原町丸太町で下車、「微風台南」で遅いお昼にします。

「微風台南」は町家をリノベーションした店内で台湾屋台料理を味わえるお店です。日本人向けに八角など香辛料を少なくしてはいますが味の雰囲気は良く出せています。人気店&オーダーしてから出てくるまでが結構遅いため開店直後か14時以降でないと長時間待たされます。幸いラストオーダー直前ですんなり入れました。

魯肉飯は小サイズ分しか残ってなかったそうで、最後の分をオーダー。台湾料理ブームが続いており、今は台湾カステラもブームになっていますが、こういうお店はなかなかないんですよね。


今回の「京の冬の旅」は特別公開が開始前日になって急きょ延期され、3/1になって突然始まるというバタバタになっていまいました。このためせっかくの行楽シーズンで京都に観光客が戻りつつある中でも周知されてなくて特別公開を見に来るお客さんは僅かでした。

混雑回避の切り札だったネット予約も結果的に予約を入れなくても待たずに入れる状態で、それほど密にならなくてよかったのでしょう。例えばスタートの10時に確実に入りたい、といった場合には予約しておくと便利かも知れません。


なお毎年春恒例の京都古文化保存協会の特別公開は4/1~最大6/20まで開催されます。昨年春は中止となりましたので鷹峯の常照寺のように昨年から持ち越された箇所があります。こちらも注目だと思います。


今回の御朱印情報です(特記なきものは御朱印料300円)。
龍吟庵 1種を拝観受付で授与。書き置きのみ500円。
聚光院 拝観受付で授与。書き置きのみセットで1,000円。
瑞峯院 1種を拝観受付で授与。御朱印帳直書き可。
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「第55回 京の冬の旅」に行ってきました①

2021-03-21 | 御朱印めぐり
毎年恒例の「第55回 京の冬の旅」を見てきました。

新型コロナウイルスの影響で目玉の特別公開も開始日だった1/9(土)の前日に開催延期が決定、京都府の緊急事態宣言が解除された3/1(月)から最大4/11(日)までと変更されました。

「最大」とあるのは延期に伴い公開箇所により日程を統一できなかったためで、中には東寺のように既に公開終了となったところもあります。現在公開しているところからまだ行っていない東福寺龍吟庵、大徳寺聚光院、大徳寺瑞峯院の3カ所を見てきました。

特別拝観を再開したものの、今年は以下の通り通常と異なっています。
・マスク着用
・拝観前の検温
・一度に入ることのできる人数の制限
・ネット予約の導入(予約者を優先)

ネット予約は直前まで可能で、当日受付で空きがあれば予約なしでも拝観ができます。


それでは出かけてみましょう。振り出しは東福寺駅から。

今年は特別公開の時期が遅れたことに加え桜の開花も早いことからどう見ても「冬の旅」という感じではないですよね。

東福寺の奥まったところに塔頭の龍吟庵があります。受付開始の10時からで入るためにネット予約を入れてあります。

龍吟庵は13世紀後半に大明国師の住居として創建されています。大明国師は東福寺の3世で、のちに南禅寺の創建にもあたっています。大明国師の死後(室町前期)に本格的な寺院に建て替えられ、当時の方丈がそのまま残されており国宝に指定されています。定期的に特別公開がありますが「京の冬の旅」では6年ぶりの公開です。

方丈があって傍らに庫裏がある典型的な禅寺のスタイルとしては現存する最古のものだと言われています。

その後昭和になり、重森三玲による作庭がなされています。重森三玲は1896年に現在の岡山県加賀郡吉備中央町に生まれています。当初は画家を目指したものの挫折、1936年頃から国内の庭園を実測し庭園史をまとめて研究家となります。さらに作庭にも携わるようになり、京都大学の近くに居を構えていました。イサム・ノグチらとも親交があり、伝統を活かしながらもモダンな作庭で知られています。

吉備中央町は旧上房郡賀陽町と旧御津郡加茂川町が2004年に合併してできた町で、重森は賀陽町の出身になります。賀陽町はこれといった産業もない吉備高原の町ながら全日空の2代目社長で日中友好に尽力した岡崎嘉平太も輩出しています。一方の加茂川町はうちの親父の故郷ですが、著名な人物がいないです(涙)

龍吟庵の庭はいずれも1964年の作です。龍吟庵は庭のみ撮影OKとなっています。カメラでの撮影はできず、スマホ等の内蔵カメラのみOKとのことです。

まずはメインとなる「無の庭」。ご覧の通り白川砂だけです。禅の無の世界を表しているそうです。

西の庭は「龍の庭」。海の中から現れる龍を表しています。「無の庭」とは一転してダイナミックな世界観を感じることができます。

龍吟庵の御朱印です。


次は大徳寺へ。JRで京都駅に戻り、北大路まで地下鉄、さらに北大路バスターミナルから206番などで大徳寺前下車が便利です。

大徳寺は臨済宗大徳寺派の大本山で、1325年に宗峰妙超により創建されています。妙心寺と同じく境内に多数の塔頭寺院があります。戦国時代の大名家が創建したりスポンサーとなった塔頭が多いのが特徴で、常時公開されている塔頭は少なく、逆に特別公開すら一切ない塔頭もあります。

今回の「京の冬の旅」では聚光院と瑞峯院が公開されます。瑞峯院は本日に限り13時からの公開ですので、まずは聚光院から。

1566年に三好長慶の子・義継が長慶の菩提を弔うため創建した塔頭です。三好長慶は三好家の地盤である阿波や讃岐などの国力をバックに畿内を押さえ、室町幕府の将軍・足利義晴らを京から追放し「天下人」となった最初の人物です。しかしながら部下であった松永久秀の台頭に抗えず病もあって43歳でこの世を去っています。その後一族である三好三人衆や久秀が実権を巡って争うことになり、割って入ってきた織田信長が畿内を平定してゆくことになります。

「京の冬の旅」では7年ぶりの公開です。聚光院は内部写真撮影不可となっています。桃山時代の絵師・狩野永徳とその父松栄の手がけた襖絵が見所です。また千利休が手がけたとされる「百積の庭」も鑑賞できます。

こちらは予約せず飛び込みでしたが特に待つことなく入れました。御朱印はありましたが、書き置きのみでセットで1,000円のみだそうです。

聚光院は「院門不幸」の札がありました。塔頭のどなたかが亡くなられたようで、大変な中で公開を続けていただきました。ありがとうございました。


後半に続きます。御朱印情報や注意点は後半の最後にまとめます。
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