JF4CADの運用日誌2.5

アマチュア無線局JF4CADの活動内容紹介ブログです。

JARDが「保証認定」と「スプリアス保証認定」を統合

2017-11-30 | JF4CAD技研
JARDが現在行っている「保証認定」と「スプリアス保証認定」が2018年1月より統合されることになりました。JARDの資料はこちら

今年12月をもって新スプリアス規格に適合していないリグに対する免許が下りなくなったためで、今後「保証認定」を受ける必要のある「技適機以外の送信機」は「スプリアス保証認定」が不可欠となります。このための統合だろうと思われます。

#新規に免許が下りないものの既に免許(再免許含む)されたリグについては5年後の2022年11月末までは引き続き使用可能です。その後は2007年12月以降に製造された技適機もしくはスプリアス保証認定を受けたリグのみが使用可能となります。


[新スプリアス規格について]
電波を使用する機器のの増加に伴い他の機器を妨害するスプリアス(不要輻射)の輻射レベルを下げるよう国際的に要求が強まっており、
2007年12月に電波法に定めるスプリアス規格が改正されました(新スプリアス規格)。

これに伴い、既に免許を受けている無線機(旧スプリアス規格の無線設備:具体的には2007年11月以前に製造された無線機)の使用期限は5年後の2022年11月30日までとなりました。それまでの間旧スプリアス規格の無線設備の再免許を受けることはできますが、これらの機器は原則2022年12月以降使用できないことになります。

新スプリアス規格の詳細、必要な対応についてはJARDが非常に分かりやすい資料を作っています(pdf)。対応がまだの方はダウンロードしてぜひ一度読んでみてください。


[統合されたらどうなるの?]
・無線局の開設並びに無線設備の取替え、増設及び変更に係る手続きを行う際の保証(基本保証)の審査において、申請に係るすべての無線 設備が新スプリア規格に適合していることの確認を行うよう審査内容が変更されます。

・保証料が変更されます。基本保証料が4,000円、2台目以降は1台ごと1,000円となります。

従ってスプリアス確認保証のみを受けたい場合も上記の料金となり、現在の基本2,500円、2台目以降1,000円からは値上げとなります。ただし来年3月末までは従来通りの料金ですのでまだの方は急いで申請しましょう。


[自作機について]
自作機については一定の配慮が行われることになりました。「新スプリアス規格に適合している」という文面を申請書に記すことでよいそうです。ただし場合によっては資料の提出が求められるとのことです。恐らくQRP機などスプリアスの影響が少ないケースでは資料提出は省略もしくは簡略化されるものと推定されます。


私は既報の通り10月にスプリアス保証認定を済ませており、新スプリアス規格対応済みです。まだの方は値上げ前に済ませることをオススメします。


そういえばもう一つの保証認定を行う機関であるTSSはスプリアス保証認定などについて今後の方針を一切明らかにしていません。保証認定から撤退するつもりなのでしょうか?
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「秋葉原アクティビティアワード」が来年からスタート

2017-11-28 | シャック便り
ハムフェアやtwitterで告知されていた秋葉原無線部の「秋葉原アクティビティアワード」のサイトができあがっているようです。アワードは来年1月よりスタート予定とのことです。


通称「秋葉原」で呼ばれるJR秋葉原駅周辺の各地区とQSOするアワードです。電気街の広がる千代田区外神田(1~6丁目)のほか隣接する千代田区の神田須田町・神田練塀町・神田花岡町・神田淡路町・神田相生町・神田佐久間町・神田和泉町、台東区秋葉原、台東区台東1丁目、台東区上野3丁目が対象となります。

・2018年1月1日以降、指定のエリアから10局以上の異なるアマチュア無線局と交信し、無線機を含めた運用地のわかる写真を撮影する。
・旅行,観光で訪れたことを明記の上、3局以上交信し、無線機を含めた運用地のわかる写真を撮影する。
・任意の地点から、指定のエリアにいる10局以上交信する。
で達成となるそうです。

対象エリアは地図を見ていただければJR秋葉原駅周辺と分かりますが、加賀電子本社ビルやらーめん忍者のある昭和通り沿い西側の神田松永町は周囲を対象エリアに囲まれているのになぜか対象外となっています(このほか神田平河町も対象外)。一方で神田川より南で一般的には秋葉原とは呼ばれない神田淡路町が入っているなど対象エリアには注意が必要です。特に松永町が外されている選定には少々疑問が残ります。

→この記事執筆後に対象エリアの修正がされたようで、神田松永町・神田平河町が対象エリアに含まれることになりました。


この通りルールはシンプルなのですが秋葉原周辺でQRVできるのか、という大きな問題があります。HFですと今のご時世では公園にV型DPを立てることすら困難でありモービルになるでしょうが、狭い道が多く路上に駐車してのQRVは困難だろうと思われます。そもそも場所を確保できてもビルに囲まれて飛びが悪いという問題も残ります。最も簡単なのは430MHz帯のハンディ機でしょうけど現実使えるアンテナは1/2λのホイップ程度、5W出してもビルに囲まれている場所からなら浅草あたりですらQSOできるかなぁ・・・となるはずです。エリア内になる神田明神付近からならハンディ機でも少しは飛ぶでしょうが、この辺しかQRVできる場所はなさそうな感じです。

これ、QRVする側から言えばかなり難しいアワードだと言えそうです。
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京都の紅葉を見に行ってきました③

2017-11-27 | 御朱印めぐり
東京からの知り合いも無事戻られました。京都の紅葉ご紹介の締めは頂いた御朱印・御首題のご紹介です。実は他にも頂いているのですが見開きでご紹介できないなどの理由で割愛しています。


まずは11/23の洛西から。右が「竹の寺」こと地蔵院、左が天龍寺の塔頭・弘源寺の御朱印です。弘源寺はご本尊を記したものですが、地蔵院は「本来無一物」とあります。これは「事物はすべて本来空(空虚)であるから、執着すべきものは何一つない」という禅宗の教えとのこと。なお書き手により「竹寺」など他のパターンもあるそうです。私がお願いした直後に当日分の直書き対応が終了しましたのでラッキーでした。

#・・・と執着したらダメってことですよねhi


こちらは11/24の日蓮宗三大本山ライトアップで頂いた御首題です。右が本法寺、左が妙覚寺です。日蓮宗は妙法蓮華経を最上の教義としており、ご覧の通り「南無妙法蓮華経」と記されます。ヒゲ文字とも呼ばれる独特の書き方で、しかも各寺院によりヒゲの出方が異なっています。なおお寺によっては「南無妙法蓮華経」の脇に「本門八品」などの文字が書き加えられる場合もあるようです。

本法寺の御首題に「なべかむり日親」とありますが、これは本法寺を開いた日親が室町幕府の将軍・足利義教への直訴の罪を問われ焼けた鍋を頭にかぶせられる拷問を受けたことに因むそうです。



こちらは2/25の鹿ヶ谷です。右が霊鑑寺、左が安楽寺です。どちらも公開期間中のみの対応です。霊鑑寺では小学生の娘さんが御朱印帳の受け渡しをやっている中で墨書されており、お父さんとしては娘さんが気になるはずでしょうが筆の乱れがないのはさすがですよね。



こちらは書き置きでいただいたものです。左が11/23に頂いた浄住寺、右が2/24に頂いた本法寺のライトアップ期間中の限定御朱印です。日蓮宗の大本山でこのような形の限定御朱印を出すケースは珍しいようで貴重な機会となりました。


一口に御朱印・御首題と言っても並べて見比べてみると違いがあり興味深いです。次は来年1月からの「京の冬の旅」で回ってみたいと思います。
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京都の紅葉を見に行ってきました②

2017-11-26 | 御朱印めぐり
東京の知人が京都に来ており案内をしています。今回は11/25の様子をご紹介します。

11/23が洛西でしたので今度は洛東に行ってみましょう。ベタな観光寺院は見て回った方ですので左京区鹿ヶ谷の和中庵・霊鑑寺・安楽寺を回ることにしました。銀閣寺の南にある鹿ヶ谷は京野菜の「鹿ヶ谷かぼちゃ」で知られた地です。

京都市観光協会のパンフですと京都駅から市バス5番で真如堂前か100番で宮ノ前町下車となっていますが、どちらも観光のピーク期には大量の積み残しが起きるわ渋滞でまともに動かないわで「避けた方がよいバス」です。ですので今回は地下鉄今出川駅から203番で錦林車庫下車としました。203番は積み残しが出ることはありませんし、主なルートである今出川通は渋滞になることは少ないためスムースです。さらに帰りが楽です(これは後ほど説明します)。京都の市バスと地下鉄は乗り継ぎ割引があり、現在はSuicaなどのICカードでも自動的に割り引かれますので混雑する京都駅前バス乗り場や観光系統(5・100・206など)を避ける方がスマートです。


錦林車庫から山手に歩くと哲学の道と交差します。さらに山手に行くと看板が出てきます。

まずは和中庵から。ノートルダム女学院中学高等学校が所有している昭和初期の建物です。ノートルダム女学院はアメリカのノートルダム教育修道女会が1952年に京都に開いたキリスト教系の私立学校で、京都では長年「ダム女」の通称で呼ばれるお嬢様学校です。土曜日のため生徒さんとすれ違いますが「何ちゃら46」のお嬢様ではない本物感がありますよねhi

もちろん和中庵の入口は学校の校舎とは入口は別(学校の入口には警備員がいました)になっています。

和中庵は1928年に実業家の藤井彦四郎が完成させた邸宅です。藤井彦四郎は近江五個荘の出身で「スキー毛糸」で大きな財をなしたそうです。スキー毛糸は長らく藤井の会社が販売していましたが2000年に会社が経営破綻、ブランドを売却し別の会社が現在も販売しています。

戦前は賀陽宮殿下がお気に入りになり何度も宿泊されたものの戦後になると空き家となり、布教の拠点を探していたノートルダム修道女会に譲られ、修道院となりました。この際に洋室は聖堂に、畳敷きの和室は板張りの居室に変えられ、その後2008年まで使用されました。老朽化のため解体される予定でしたがノートルダム女学院に移管され改修工事を受けて学校施設となっています。

洋館から見える紅葉もまた美しいですね。学校としても売りなのか一般公開と並行して学校案内のパンフの撮影もやっていました。我々は女の子を撮影できませんが現役の生徒さんがモデルで目の保養になりましたhi

今回紅葉は初公開でしたがなかなか素晴らしいです。


お次はすぐお隣の霊鑑寺です。

1654年に後水尾天皇が開いた臨済宗のお寺です。代々皇女が入ることから豪華絢爛な建物が残り「谷の御所」と呼ばれてきました。通常非公開ですが春秋には公開されます。

こちらは赤が映える絶好の見頃ですね。

歩いて2分で安楽寺です。

現在の形での創建は鎌倉以降と言われていますが、元は浄土宗の開祖・法然の開いた念仏道場が始まりのようです。ところが後鳥羽上皇の女官であった松虫姫・鈴虫姫が出家する騒動が起き、法然は讃岐に流刑、道場も閉鎖されました。その後再建されたのが現在の安楽寺のようです。この辺のいきさつは本堂で30分ごとにお話(10分ほど)がありますので是非耳を傾けてください。

安楽寺も時期を限り公開されています。書院からの紅葉はこんな感じ。

こちらはやや見頃過ぎの感じがしますね。


安楽寺には公開期間中限定となりますがお寺の中にカフェがあります。囲炉裏があったり畳敷きの小部屋があったりと席はバリエーションに富んでおり、好きなところでゆっくり過ごせるカフェです。


16時30分になりました。お昼からの半日コースですのでこれで終了となります。帰りは錦林車庫から。その名の通りバスの車庫があり、例えば出町柳や四条河原町、京都駅に向かう17番は全便が、行きで乗った203番も一部便はこの錦林車庫前が始発になります。つまり座れるのです。歩き回った後ですからメリットが大きいと思います。


最後に御朱印情報です。特記ない限り300円です。
和中庵:お寺ではないのでありません。
霊鑑寺:直書きでの対応。山門を入ったら見えてくる本堂で対応。
安楽寺:直書きでの対応。書院での対応。松虫姫・鈴虫姫のオリジナル朱印帳あり。

霊鑑寺は小学生1年か2年生くらいの女の子が御朱印帳の受け渡しをやっています。お父さんのお手伝いをしっかりやっていて墨書しているお父さんも嬉しいでしょうね。

今回の紅葉は以上になります。恐らく今日が見頃のラストかと思います。


明日はいただいた御朱印・御首題をご紹介して締めとしたいと思います。
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京都の紅葉を見に行ってきました①

2017-11-25 | 御朱印めぐり
昨日の記事でもご紹介の通り東京の知人が京都に来ており案内をしています。今回は11/23の様子をご紹介します。

何度も来ているのでベタなところは回って済んでおり、特別公開などを中心にしています。23日は午後の半日コースでしたので洛西に絞りました。京都観光は移動に時間がかかるのでできる限りお互いに近いスポットを回る計画を立てるのがスムースな観光の必勝法です。洛西の嵐山・洛東の清水寺を回りたいなんてやると時間がかさみますよね。


洛西では今年は浄住寺が特別公開となっています。近くには「竹の寺」で知られる地蔵院がありますのでペアで組み合わせ、さらに嵐電嵐山駅に近い天龍寺の塔頭・弘源寺も秋の公開をやっていますので三寺院を回ることにしました。

先に浄住寺と地蔵院から回りましょう。阪急烏丸駅から桂へ、ここから隣の上桂駅下車で西に進みます。

このように分かれ道になっており、2つのお寺はすぐ近くです。右に行き地蔵院から。

地蔵院は1368年に細川頼之により創建された臨済宗のお寺です。細川氏は室町幕府の管領職を務めるなど武家の名門で、肥後細川家も一門です。ということで元首相の書も展示されていました。

なんと言っても目玉は紅葉と竹の組み合わせ。風が吹くと竹の葉が音を立て幻想的です。


続いては浄住寺へ。

京都市観光協会が毎年行っている秋の公開としては今回が初めてだそうです。

平安時代に創建され何度か荒れ寺への転落と再興を繰り返し、元禄年間に藤原氏の一族である葉室氏により黄檗宗のお寺として再興、現在に至ります。本堂と方丈ではボランティアガイドによる説明を聞くことができます。

ただ昭和末期頃から再び荒廃が進み、現在は少しずつ修復が行われています。右手奥の建物はまだシートで屋根が覆われています。何とか修復費を、との思いが特別公開に踏み切った裏にありそうですね。


日が傾いてきました。上桂駅に戻り弘源寺に急ぎましょう。嵐山の渡月橋はシーズンのため歩道が一方通行規制されており上流側が嵐電の駅に向かう流れ、下流側が阪急の駅に向かう流れになっています。


弘源寺に到着。天龍寺の山内塔頭で、1429年に管領の細川持之が創建しています。ということは地蔵院を創建した細川家の一門ですね。

こちらも紅葉は見頃。外国人観光客が入ってこないので静かでした。お堂には幕末の長州藩士が付けた柱の刀傷が今でも残っていました。

嵐電嵐山駅はすぐですのでスムースに市内中心部に戻れます。


御朱印情報。いずれも300円です。
地蔵院:方丈で直書き対応。対応できない場合は山門の拝観料を支払う小屋で書き置き対応となります。
浄住寺:方丈で書き置き対応。
弘源寺:方丈で直書き対応。御朱印帳を預けてじっくり鑑賞できます。


半日で十分なボリュームになったと思います。移動距離が短くなるよううまくコースを決めておくと楽しめると思いますよ。
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【京都の紅葉穴場】三寺院合同ライトアップを見てきました

2017-11-24 | 御朱印めぐり
昨日から4日間お休みとなり、東京の方に京都の紅葉をご案内しています。今日は上京区にある日蓮宗の大本山三寺院の合同ライトアップを見てきました。

日蓮宗は鎌倉後期の日蓮が1253年に開いた仏教の宗派で、日蓮は幕府のあった鎌倉を中心に布教を進めましたが京への布教は叶わず、最期の地である池上本門寺で僅か13歳であった弟子の日像に京への布教を託しました。日像は日蓮の遺言に従い京での布教を開始、何度も追放を受けながらも活動を続け、ついに後鳥羽天皇から布教を許され妙顕寺を建立しています。その後弟子たちの間で教義解釈を巡りいくつかの宗派に分かれましたが1940年に戦時体制への協力を理由に分かれていた日蓮宗・顕本法華宗・本門宗などの(日蓮正宗系を除く)諸宗派が合同し日蓮宗となりました。戦後再び分かれたものの各宗派間で相互協力関係を築いているそうです。元々宗祖は同じですし異なる部分はお互いのやり方を認め合うというスタンスのようで争いを起こさないよい策なのでしょうね。

#あとで出てくる「御首題」は日蓮宗のほか法華宗など日蓮宗系各宗派でも書いていただけます。「(真言宗や天台宗などの)他宗派と混ぜてはいけない」が誤解され「日蓮宗と法華宗では御首題帳を分けなければならない」と思っている方がいるようですが、上記の経緯の通り緩やかな協力関係にあるため日蓮宗系の各宗派で混ざっていても全く差し支えありません。


今回の三寺院はいずれも日蓮宗の大本山で、京都八大本山を構成している主要寺院です。いずれも山号が「具足山」で「具足山妙顕寺」などとなります。


会場は妙顕寺・妙覚寺・本法寺の三寺院で、ライトアップは11/3より始まっており本来は本日(24日)で終わりなのですが「ご好評につき」とのことで26(日)まで延長されています。上記リンク先ではライトアップは24日までとなっていますが26日までとなります。

拝観料は三寺院セットで1,300円。妙顕寺・妙覚寺のいずれかのみは500円、本法寺のみは700円です。ここのところ京都観光が人気になって各寺院とも強気になっており、拝観料の引き上げが行われています。洛北の瑠璃光院に至ってはライトアップが5,000円(比叡山のケーブルカー込みですが)と目を疑うような強気の値段になっている中では三寺院でこのお値段ならリーズナブルかと思います。瑠璃光院は昼でも2,000円ですもんね・・・

まずは妙顕寺です。

1321年に建立された京都で最初の日蓮宗のお寺です。京都の日蓮宗大本山でもとりわけ格の高いお寺です。

中はこんな感じ。庭の紅葉をライトアップし、さらに仏足をイメージした照明があります。

続いて本法寺。妙顕寺からは歩いて3分ほどです。

1436年に日親により建立されたお寺です。絵師の長谷川等伯が塔頭の教行院を宿所としていたため等伯の資料が多く残されています。傘を上手く使って門の中へと誘っています。

こちらも庭をライトアップしています。庭は2つあるのでじっくり鑑賞できます。

最後は妙覚寺。こちらも歩いて3分ほどです。

1378年に日実によって創建されています。庭園は国の名勝に指定されています。織田信長の定宿は本能寺ではなくこちらの妙覚寺だったそうで、これは義父である斎藤道三の息子が妙覚寺の僧侶であった縁からと言われています。信長が妙覚寺に宿泊したのが十数回に対し本能寺に宿泊したのは3回だけで、その3回目が本能寺の変だったそうです。ちなみに本能寺は日蓮宗と相互協力関係にある宗派の一つである法華宗の大本山になります。

実はこっそり丸窓があり、自慢の庭園をこんな感じでも鑑賞できます。赤絨毯が引いてあるので快適です。


日蓮宗のお寺ですので御朱印ではなく御首題(南無妙法蓮華経と書かれます:他宗派と帳面を分けるのがマナー)となりますが三寺院ともライトアップの時間も対応しています。妙顕寺が直書き300円、本法寺は書き置きが300円で直書きは500円、妙覚寺は直書き500円です。また本法寺はライトアップ限定の御朱印を3種用意しています(こちらは御朱印。1つ500円)。

もう一つ特筆すべきは三寺院ともこのようにセルフサービスながらお茶の無料接待があることです。ライトアップで拝観料を取るのにお茶の接待すらない寺院が多い中で有り難い心遣いだと思います。


観光客にほとんど知られてないのかのんびり拝観できる穴場スポットです。アクセスは京都駅から市バス9番「堀川寺之内」下車で徒歩3分、または地下鉄鞍馬口駅から徒歩10分です。時間は17~21時で、三寺院回って1時間半ですから17時からスタートすると19時からの四条烏丸や烏丸御池での食事に間に合います。
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移動耳より情報

2017-11-22 | シャック便り
[AIR DOのパイロット不足は2月も継続予定]
AIR DOはボーイング737のパイロットが不足したことにより冬ダイヤで欠航便が生じる見込みですが、この期間が当初より長引き来年2月も継続することになりました。

737の操縦資格を持つパイロットを補充できておらず、このままですと3月下旬より夏ダイヤを迎えることになります。欠航前提のダイヤは組めないためこのままでは夏ダイヤは減便を余儀なくされる可能性があります。


[第一航空の那覇-粟国線の再開が暗礁に]
2015年8月に粟国空港で着陸失敗事故を起こし運休したままになっている第一航空の那覇-粟国線の再開は当初今年9月の予定でしたが暗礁に乗り上げ見込みが立たない状態になっています。

既に国から求められたパイロットの訓練は終わっているのですが赤字補助金の負担額を巡り沖縄県や粟国村との調整がついていないことが理由のようです。事故前の2014年度の負担額は県が7,500万円、村が3,700万円でしたがその数倍に上る見込みが会社から提示されたとのことです。さらに機体の大規模な点検も控えており再開が越年となるのは確定的だそうです。


[宮崎カーフェリーが新会社に移行]
神戸-宮崎間のフェリーを運航している宮崎カーフェリーが新会社に移管され現在の会社は清算されることになりました。運航は継続されます。

宮崎カーフェリーは大阪-宮崎間のフェリーを運航していたマリンエキスプレスが経営不振で清算される際に航路存続のため設立された会社で、航路存続のため運航コストを下げることのできる関西側の発着港を神戸(三宮新港)に変更するなどの経営努力を行っていますが、前会社から引き継いだ負債が重荷になって老朽化した船の置き換えがままならない状態に陥っていました。

新体制発足後に新しい船2隻を建造し置き換えること予定とのことです。
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また繰り返される福岡の「2月24日問題」

2017-11-20 | シャック便り
今年2月25日に福岡市内で「宿がない」とニュースになったことを覚えていらっしゃる方も多いと思います。国公立大学の2次試験(前期日程)に加え薬剤師国家試験、ヤフオク!ドームでの三代目JSB、マリンメッセでのRADWIMPSのコンサートが重なり宿がパンク、センター試験後に出願先を決めることになり宿の予約が出遅れてしまう国公立大学の受験生の宿がなくなってしまうという「2月25日問題」が起きました。

このときには福岡地所・西鉄・JR九州といった福岡の経済界が自社の寮などを受験生に無料で貸すといった人情に厚い博多っ子らしい救いの手が差し伸べられ、救われた受験生も多かったようです。


ところがこの問題、2018年も続けて発生することになりそうです。来年の国公立2次試験(前期)は2/24(土)と25(日)に行われる予定ですが、ヤフオク!ドームでは安室奈美恵が、マリンメッセではEXILE THE SECONDがコンサートを開催するそうです。薬剤師国家試験も同様に行われるため2017年2月25日と全く同じことが繰り返されることになります。

ネット上では「受験生は早く宿を確保しましょう」と呼びかけられていますが、既に2月24日の福岡市中心部の宿は予約が逼迫しており予約が難しくなっています。


2年続けて同じことが繰り返されるというは芸能事務所・イベンター・会場管理者といった当事者が何も考えてないということだろうと思います。特に2年続けて2次試験の日にコンサートを開催するLDH(三代目JSBやEXILEの事務所)は今年8月末にも札幌で北海道マラソンとコンサートの日程を重ねて宿不足を引き起こしていることを考え合わせると問題意識を全く持っていないのだろうと考えられます。


こういう状態であれば福岡市は2019年以降2次試験の開催日のコンサート開催自粛(コンサートへの会場貸し出し自粛)をヤフオク!ドームとマリンメッセに要請すべきじゃないかと思います。特にマリンメッセ(とサンパレス)を管理運営する一般財団法人福岡コンベンションセンターは福岡市が92.5%を出資しているのですから指導しやすいはずですし、ドームについても市長などしかるべき人が孫社長に談判すれば受け入れてくれるはずです。年たった1日だけの話ですよね。

福岡の国公立2次試験で最も規模が大きいのは言うまでもなく九州大学です。旧帝大の中でも九大は東北大学などと並んで地元との結びつきが強く、九大出身者は福岡県や福岡市などの幹部職員になっていますし、福岡銀行・九州電力・西鉄・JR九州といった九州経済界の中心企業を動かす幹部ともなっています。福岡が九州の中心になれたのも九大が供給してきた優秀な人材のおかげですので、今の受験生たちが行政や経済界を動かす20~30年後を見据えれば「受験の宿がない」と九大への進学を敬遠されかねない状態は解消すべきだろうと思います。
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点滴治療終わりました

2017-11-19 | シャック便り
既にtwitterでもお知らせしていますが概ね回復し点滴治療が終わりました。1ヶ月ほど飲み薬を飲むように言われているものの年末の検査まで通院も不要になりました。ご心配とご迷惑をおかけしました。


次回沖縄移動につきましては来年5月下旬で考えています。今回の旅程とは変わりますのでご注意ください。移動運用は来月より年内1~2回やってみたいと思っています。本格的には来春からとなりそうです。
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箕面に紅葉を見に行ってきました

2017-11-16 | 御朱印めぐり
療養中ですがお医者さんから「少しなら体を動かしていい」と言われましたので日の高いうちに箕面に紅葉を見に行ってきました。


箕面へは病院のある池田からは阪急で行くことができます。いつもは4両でもガラガラですがシーズンだけにお客さんが多いです。箕面駅からは滝道に入ります。

先にご説明しますと先月の台風21号で被害を受けたため現在箕面駅から箕面の滝にへ行くことができません。詳細はこちら。現時点では中間地点より少し先の修行古場までしか行くことができません。滝を見に行くことはできませんが、瀧安寺や昆虫館には行くことができますのでこの辺までにとどめた方が良さそうです。

一の橋を渡ってしばらく行ったあたりです。

左手に料亭があるので絵になるところですね。この辺はさらに赤くなりそうです。

さらに進むと少しずつ赤くなってます。瀧安寺まで行くとこんな感じ。

見頃ですね。この辺がハイライトと言えそうです。

瀧安寺は658年に役小角が開いたとされる本山修験宗のお寺です。箕面は山岳宗教の聖地であり、本山修験宗も修験道の一派です。江戸時代に流行した富くじ(宝くじのルーツ)の起源とも言われています。「摂津八十八カ所」の霊場となっていますし、阪急沿線西国七福神巡りの弁天となっていますので御朱印がもらえます。納経所でお願いすれば対応してもらえます。

この先修行古場までは10分もかかりませんが、川沿いは紅葉ばかりではないので写真スポットは少なめです。思い切って瀧安寺で引き返しても構わないと思います。


それだけじゃ物足りない方は先ほどの一の橋まで戻ると左手に登ってゆく坂がありますので進んでみましょう。坂の先には西江寺があります。西江寺も無料で拝観できます。

ご覧の通り見頃ですしお客も少ないのでオススメです。

西江寺は658年に役小角が創建したと言われており、日本最初の歓喜天霊場とも言われています。現在は真言宗のお寺です。こちらも御朱印に対応してもらえます。ご本尊の大歓喜天のほか阪急沿線西国七福神巡りの大黒の御朱印もいただけます。


西江寺から坂を下ると箕面駅はすぐです。


あ、これ紹介するの忘れてました。

滝道の道すがらにひっそりたたずむ手押しポンプ。残念ながら使えない状態となっていますが絵になります。


箕面は見頃になっており人出も多くなってきています。川沿いでコーヒーが飲めたりと京都と少し違う風情がありますよね。今年は1週間ほど見頃が早くなっているようですね。お早めにどうぞ。
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