ハムのための沖縄移動案内の4回目は「食事編」です。これも大切な要素です。
[お昼を食べる]
大抵の島には食堂があります。沖縄そばとポーク卵・ゴーヤチャンプルーなどいくつかのメニューが並んでいるのが典型的なパターンです。食堂にもよりますが、一般的に地元向けの店では分量が多めです。沖縄そばなんかは「小」が本土で言う「並」であることが多いです。
食堂で「ゴーヤチャンプルー」とあれば本土で言うところの「ゴーヤチャンプルー定食」だと思ってください。ご飯とみそ汁が付いてくるのが普通です。居酒屋のように単品になる場合もありますから心配な人は確認してから注文してください。
注意が必要なのが「みそ汁」と「ちゃんぽん」です。みそ汁は「みそ汁定食」でして、サービスのみそ汁より大きなお椀で具材が多いみそ汁とご飯の定食です。ちゃんぽんは本土では太い中華麺の上に野菜や魚介類などを炒めた具材を乗せた中華スープの麺類ですが沖縄では平皿に盛ったご飯の上に卵とじした野菜炒めが乗ったものです。
また、多くの食堂では「持ち帰り」ができます。焼きそばやちゃんぽん、タコライスのような持ち帰りやすいメニューだけでなくランチなんかも弁当代わりに持ち帰ることができますので相談してみてください。小さな島の場合、食堂は民宿が兼業でやっていたり、港のターミナルに入っていることが多いです。分からないときはこれらを探すと見つかるでしょう。
このほか商店でパンや弁当を売っています。あるいは「パーラー」という軽食を売っているお店があることも多いです。特に小さな島ではこれらの商店が役に立ちます。
お弁当は全国チェーンの弁当店やコンビニもありますが、地元の弁当店の方が安くてボリュームがあり人気です。300円前後でご飯の上におかずを無造作に載せたものが一般的です。安いのにかなりのボリュームがあります。
鳩間島など食事を取りにくい島もあります。心配なときは那覇や石垣など大きな町でお弁当を買って持ち込むのも方法です。
[本島で安く食べる]
元々沖縄の食堂は分量が多めでお得感が高いですが、さらに安くという方には「最強食堂」をお勧めします。沖縄本島の中南部に7店舗あり、24時間営業でいつでも定食を食べることができます。ワンコインでお釣りが来る安さとボリュームは驚異的です。もちろんさらに分量の多いお店もありますが、探しやすさと営業時間から最強食堂をお勧めしておきます。
一般の食堂でも「ランチ」というボリュームのある定食を扱っています。名前がランチなのに終日やっているケースがほとんどです。
大抵はAランチ・Bランチ・Cランチと名付けられており、Aが一番豪華です。お店によって構成がバラバラですがご飯と汁物に加え、
Aランチ トンカツ+ハンバーグ+オムレツ+ポーク(スパムミート)+唐揚げなど
Bランチ Aから1~2品少ないかトンカツがチキンカツに変更
Cランチ Bからさらに1~2品少ない
というパターンが多いように思います。安いBやCのランチでも十分お腹がふくれ安く食べられます。食べきれないときは持ち帰りOKなのが沖縄のルールですのでお店の人に聞いてみて下さい。
このほか幹線道路沿いに多いお昼の弁当を売る「弁当屋」もお勧めです。地元の弁当屋は1食300円台で全国チェーンの弁当屋やコンビニ弁当よりはるかにボリュームがあります。中には店先や店内に飲食スペースを持つ弁当屋もあり、イートインに限りみそ汁やお茶をサービスしてくれるところもあります。みそ汁代わりの100円そば(1杯100円の沖縄そば)を売っているケースもあります。
[夜に飲む]
ビールや泡盛は銘柄を気にしなければ離島でも手に入ります。ビールは「県民ビール」とも言われるオリオンビールが一般的で、ほぼ全ての販売店や飲食店で扱っています。オリオンの名護工場でライセンス生産されているアサヒのスーパードライも比較的手に入りやすいです。この他にヘリオス酒造などの地ビールを扱うお店もあります。
泡盛は残波(白)・久米島の久米仙・菊の露あたりが人気のようで、これらのいずれかを置いている店が多いです。いずれもクセの少ない飲みやすい泡盛ですから初心者向きだと思います。
逆にプレミアの付く泡盛もあります。泡波(波照間酒造)、宮乃鶴(仲間酒造)が代表的。春雨(宮里酒造)なんかも少し高い値段が付いています。
県内47の酒造場全てのお酒を揃えたり、古酒(3年以上貯蔵した酒)を出す居酒屋もありますので飲み比べるのも楽しいでしょう。
那覇や石垣(美崎町)、宮古(西里)の繁華街にあるバーや居酒屋は明け方までやっていますから飲むに困ることはないでしょう。一方離島では比較的早い時間に閉店する店もありますから営業時間の確認を。