ゆきてかえりしひび――in the JUNeK-yard――

読書、英語、etc. jesterの気ままなおしゃべりです。(映画は「JUNeK-CINEMA」に引っ越しました。)

3月のライオン 7巻  春の嵐とともに・・・

2012-04-04 | 漫画
昨日の嵐はすごかったですね。

家族Bは、嵐に向かって、朝から新幹線にのり、広島へ。

ついた途端に在来線ストップ。

しょうがないのでバスで仕事先に移動。

用事を済ませて、またバスで広島駅に戻りましたが、新幹線が動かず・・・

とまあ、こんなことをしてるうちに夜がくれ、東京に帰ってきたのは午前2時だったそうです。

でも嵐の去った後の朝のすがすがしいこと。

今朝は、空気が洗われて、清浄なイオンが大気を満たしておりました。

            


さて、「3月のライオン」7巻がでましたね♪


3月のライオン 7 (ジェッツコミックス)
3月のライオン 7 (ジェッツコミックス)

「はちくろ」で、あんなに切ない、乙女心(当社比)をくすぐる作品を書いてくれた羽海野チカさんですが、「3月のライオン」では、将棋をする少年が主人公。

といっても、「ひかるの碁」みたいな、スポ根ぽい将棋漫画ではなく、あくまで人間を描いているのは、さすがです。

桐山君も二階堂君も、胸が張り裂けそうなさみしさや不安を抱きながら、将棋で自分探ししてるんですよね・・・

しかし今回、しょっぱなから「あれ? このニコちゃん大王はだれだっけ・・・」
と不安になり・・・

そうそう、山崎順慶だったか、と気が付いたのはしばらくしてから。

というのも、6巻はひなちゃんの話が重過ぎて、読み返す元気がなかったのでした。
7巻はもういいかな・・・と弱腰になるくらい、重かったのでした。
だから6巻の話をほとんどわすれてた。ひなちゃんのこと以外は。

でも今回は救いがあって、よかった♪

第一、山崎順慶が「永世新人王」をめざしてる、ただのニコちゃん大王じゃなくて、彼もまた、将棋を愛し、ハトを愛し、普通の人たちに適応できない苦しさを抱えつつ、答えを探して深い水の底に飛び込む戦士であった、なんて、ほんと羽海野さんじゃないと描けないよね・・・

しかも千日手を使われた時の、二階堂君の顔・・・・

小説では絶対使えない、漫画という手段だからこそ、このデブでちびでお坊ちゃま君な二階堂なのに、超かっこよく見えてくる魔法がきらめくのでありまする。

あ~~!
大人が読むに足る、人間が描けてる漫画を読むのって、心がしっとりとなごむ~~!



「3月のライオン」を読むと『将棋熱』に浮かされて、でもだれも相手がいないから、パソコン相手にへぼ将棋を打ってるjesterでございました。


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4 コメント

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 (ARY)
2012-04-04 18:06:30
将棋は駒の動かし方だけ知ってます

はい。7巻出てよかった~救いの巻でしたね。

今ね、大阪で「ハチミツとライオン」展、羽海野せんせいの原画展をやっているのですよ~~~
東京ですごい評判だったようで、地方にもくることになりました。
初日の28日、KEBIさんと行ってきました

たくさんの展示で見ごたえたっぷり。
真山の「ストーカー」中に飲んだコーヒーの空き缶が置いてあったり、森田さんがどーんとおいて行った札束入りの「なおしてやってくれ」段ボールがあったり。
資料の写真やせんせい自作のぬいぐるみやティーコージーぷっくんがあったり。
楽しかったです。
原稿になるまで、のネーム?ゲラ?なんていうのかな。段々詰めていく過程の絵が。ちょうどニコちゃん大王のところで穴に落ちていくとこや鳩のところでした。
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ARYちゃん♪ (jester)
2012-04-05 08:37:14
ARYちゃん、いらっしゃいませ~♪ いつもコメント、ありがとうございます~

>将棋は駒の動かし方だけ知ってます

わたくしも、まったくおんなじ。れいちゃんと17枚落ちでやってもらっても、3分でまける自信あります(きっぱり)

>はい。7巻出てよかった~救いの巻でしたね。

5巻ぐらいからつらくなってきて、なんか読むと落ち込むし…という感じでございました。
6巻で復活するかと思ったけど、だめだったので、7巻でそろそろ・・・と思ってました。

>今ね、大阪で「ハチミツとライオン」展、羽海野せんせいの原画展をやっているのですよ~~~
初日の28日、KEBIさんと行ってきました

わ~~たのしそうです!
いいにゃあ~
わたしも行きたかったのですが、行きそびれてしまいました!

森田さんのパフォーマンスとかはなかったんですかね? ほれ、お花見時だし(爆

>原稿になるまで、のネーム?ゲラ?なんていうのかな。段々詰めていく過程の絵が。ちょうどニコちゃん大王のところで穴に落ちていくとこや鳩のところでした。

それもすごいですね~
そういうのが見られるのは、原画展ならではですね!羽海野さんも来場してたのかしら?

しかもKEBIさんとご一緒だったのですね♪
お元気でしたか?
KEBIさんとも、仲よく活動していらっしゃるのね~
素晴らしい!

ARYちゃんにはもやしもんとかプルートとか、スラムダンクとか、漫画いろいろ教えてもらって、ありがとうございます♪
私は望都さんとか大島さんとか、自分のマニアな世界以外にはなかなか足を踏み出さない人間なので、特に少年漫画とか青年漫画けいの傑作は、ARYちゃんとかピコラさんに教えていただくことが多いのでした。
漫画道のマイ・ナビゲーター様と呼ばさせてくださいませ。
次は「宇宙兄弟」ですよね。
映画になる前に読まなくてはと思いつつ、巻数の多さに二の足を踏んでいるわたくしです・・・
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初めまして。 (絹さや)
2012-04-06 09:17:50
おはようございます。現在、コミックスが出るとすぐ買うのは、「3月のライオン」「聖おにいさん」の主婦です。
「3月のライオン」7巻の感想を伝えたくなりましたが、ツイッターは見るだけ、ブログはコメントだけにしているのでお邪魔させて頂きました。山崎初め、魅力的な人物が多く登場したと思います。私は、国分先生の『「育」の字が無けりゃ…』の表情と、柳原棋匠の『「死守」しねぇとな…」の表情に通じる物を感じました。自分が聖人でも天才でも無いことを知っていて、その道を投げ出さないことを決めている人の顔だと思いました。あと、野口君もまた出て欲しいです。宗谷名人のバックグラウンドも気になります。
私は将棋は子供の頃家で遊んだだけで、駒の動かし方も少し忘れかけてますが、2巻でおさらいして、もう一度人と指せるようになりたいです。長々失礼しました。
返信する
絹さやさん♪ (jester)
2012-04-06 09:45:48
絹さやさん、はじめまして。ご訪問&コメントありがとうございます! うれしいです♪

>おはようございます。現在、コミックスが出るとすぐ買うのは、「3月のライオン」「聖おにいさん」の主婦です。

初めまして♪
こうして初めての方とも、いろいろ感想を言い合えるのって、ネットならではですね♪
コメントしていただいて、とってもうれしいです♪

>山崎初め、魅力的な人物が多く登場したと思います。

山崎は6巻では敵役ですよね!
具合のわるい二階堂に千日手を使って、入院させるほど疲れさせて勝つなんて。

でも、そう思っていたのが、7巻を読むと別の視線で見られるようになります。
そこが深いな~とおもいます。

>私は、国分先生の『「育」の字が無けりゃ…』の表情と、柳原棋匠の『「死守」しねぇとな…」の表情に通じる物を感じました。自分が聖人でも天才でも無いことを知っていて、その道を投げ出さないことを決めている人の顔だと思いました

ライオンは爺さんがいいですよね♪
ひなちゃんちのおじいちゃんもいいし。
あ、国分先生はじいちゃんじゃないか。
最初出てきたとき、どうなるかと思ったけど、やってくれましたね、国分先生。
願わくば、ひなちゃんがあそこまで追い詰められてからではなくて、ちほちゃんが転校するまえに出てきてほしかった。あのくそ担任、早く病気になればよかったのに(爆

>あと、野口君もまた出て欲しいです。

7巻から読んだ人は、野口くん、先生だと思いますよね♪

>宗谷名人のバックグラウンドも気になります。

これから描かれるんでしょうね。
楽しみです♪

>私は将棋は子供の頃家で遊んだだけで、駒の動かし方も少し忘れかけてますが、2巻でおさらいして、もう一度人と指せるようになりたいです。

ネットでね~「ハム将棋」というのがありまして。ハムスター相手に打つんですが、こいつが強くて・・・(当社比)
負けると「きき!」ってハム公が笑うのがほんとにむかつきます(爆

>長々失礼しました。

とんでもない!
うれしかったですよ~
jesterは「書きたいから書いてるブログ」というより、「コメントがうれしくて自転車操業してるブログ」だもんで、ほんとにはげみになるんでございます。
またよろしかったら遊びにいらしてくださいませ!
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