ゆきてかえりしひび――in the JUNeK-yard――

読書、英語、etc. jesterの気ままなおしゃべりです。(映画は「JUNeK-CINEMA」に引っ越しました。)

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眠られぬ夜のコンパニオン 壇蜜日記シリーズ

2019-02-11 | 読書

昔から寝付きの悪いわたくし。

本を読んでいて、いつのまにか寝ていた、というのが理想の『寝付き』なんですけれど、カフェインを摂取してしまったとか、すごくショックなことがあったとか、色々な理由で、夜明けごろまでベッドで三転四転してしまうことも。

そんなとき用に、いろんな本をKindleの『good night, sleep tight』(別名羊文庫)と名付けたファイルに入れてあります。

あんまり面白すぎて先が気になるミステリーの新作とかは、夜を徹してラストまで読みふけってしまうので、絶対だめ。

何回か繰り返して読んで、もう内容もセリフも覚えちゃってるような本。

山本周五郎、池波正太郎、吉川英治、藤沢周平、司馬遼太郎、と渋いメンバーから、沢木耕太郎、角田光代、梨木香歩、恩田陸、高橋克彦、重松清、あさのあつこ、佐藤優、瀬尾まいこ、村上春樹、五木寛之(百寺巡礼シリーズだけだけど)、伊坂幸太郎、北村薫・・・

海外の作家だと、Ken Follett、Connie Willis、Agatha Christie、Ellis Peters、George R R Martin、Stieglitz Larson、それにMary Poppins とかAnne of Green Gables とか Naria なんかの昔懐かしいシリーズものなど。

とにかく「眠くなるような本」を中心に取り揃えております。


ところが、すごく体が疲れていて、それなのに眠れないときには、知り尽くして暗記している内容でも、『物語』が重くてだめ、というときがあります。
『物語』はどうしても先を追ってしまって。

そんなときにいつのまにか開いている本が


壇蜜日記 (文春文庫)



なのでございます。

最初に買ったのは

泣くなら、ひとり 壇蜜日記3 (文春文庫 た 92-3)



でした。
色々なレビューで取り上げられていて、高評価だったので、読んでみようかなと思って買ったのです。

まあまあ面白かったので、次に、1番上の最初のを買い、そして

壇蜜日記2 (文春文庫)



と続けて読みました。


(以下、よく読む本としてレビューを書こうと意図しつつ、辛口レビューになってしまいました。壇蜜さんのファンの方がいらしたら、どうぞこれ以下はスルーしてくださいませ)


普通の女優さんの書いた本の中には、『自慢』臭がプンプンしていて、読んでいてやりきれなくなってくるものがありますが、壇蜜さんの書いたものはそれがないです。

その辺は賢い人なんだと思います。

劇的な展開などは全くなく、日常生活を淡々と語る感じ。
毎日綴られるのは、ツイッターほどの短文。

まったりと、飼っている熱帯魚と毛の生えていない猫(スフィンクスという種類。でもだんだん毛が生えてきた)との暮らしが語られます。

日記なので、『その日にあったこと、聞いたこと、見たこと、言われたこと、感じたこと、思ったこと』が淡々と書いてあります。
『考えたこと』はあまり書いてない。

映像で見かけるから、日記を読んでいても実像が浮かび、飽きずに読めるというのはあると思います。
これが全然知らない人の日記だったら、多分4冊も読めないでしょう。

100均で買い物をしたけれど、そのあとスーパーで買い物したら、100均で買ったものが入っているビニール袋を忘れてきた、とか。

猫の餌がなくなる前に届いてよかった、とか。

夕方まで寝てしまった、とか。

テレビで見たこと、自分の過去の話、親や祖母の話。

突然『男』が来ても、出すのは『トマトジュースでつくったカップヌードル』(これが美味しいなどと書いてある)と冷凍の惣菜。

もう年齢的に無理だろうと周囲から言われつつ続けているグラビアの仕事も、寒い中で全裸になる仕事でも、『それが好き』と言います。
需要の有無にかかわらず、ヌードのグラビアモデルは、やりたくない職業トップ10にはいると思えるわたくしは、へえ〜〜 そう言う女の人もいるんだ・・・と思いつつ読みます。

(多分報酬と労働量を換算した時に、報酬が羞恥心を凌駕するんだろうなあ・・・)


仕事の話の中には自虐的なネタがふんだんに盛り込まれていて、こんなことを書いていいのかなと思われる、芸能界のいじめや暗闇を感じさせるものもあります。

思わせぶりにぼかして書いてある過去の出来事なども、今バレたらきっとやばいんだろうなあと思わせます。

何をしても褒められるより貶されるほうが多いけど、お金のためと割り切って開き直っている感じ。


私がいうのもなんですが、文章はうまくありません。

時々褒めているブックレビューもありますけれど、それは、

『グラビアモデルが書いたにしては、文章になっている・・・』

というぐらいの目線なのではないかな。
職業作家の人と比べて上手なわけがないのであって、それは仕方ないことです。

でも、素直に書いてくれればいいのに、どちらかというと『名文をカッコよく書こうとしていて背伸びをしている中学生の作文』っぽいところが散見されます。
文章が回りくどくて、何回か読み直ししないと意味がわからない。
それから稚拙な造語みたいなものを使うのもやめたほうがいいと思う。

内的衝動はあるけれど、それを表現する語彙や的確な文章力が足りない。

多分この人はプライベートでそれほど本を読まないんじゃないかな。

本の番組なんかに出たりしているけど、日記の中にも、それほど日常的に文学を読んでいないのがうかがえる描写がでてきます。
漫画は楽しみにしていて、発売されると買った、とよく書いてありますが、本についてはあれを買ったとかあれを読んだとかの描写はあまりありません。


と書いていると、なんだか貶しているみたいですけど、我がKindleの『good night, sleep tight /羊文庫』の中ではヘヴィーデューティ。

常にトップの辺に置いてあります。

自分の知らなかった情報があったり、聞いたことのない愉快な言い回しが出てきて、覚えておこう、とメモしたくなったり、このレシピは試してみたいなと思うことなどは、一切ありません。

どの本も同じようなことが淡々と書いてあり、何回も繰り返して読んでも、内容を覚えるほどな内容がないというか・・・
知的な興奮を刺激されることはなくて、眠れない夜に「羊が1匹、羊が2匹・・・」と数えている感じの読書です。

古くからの知り合いの、どうでもいいようなおしゃべりの相手をしているような・・・

ああ、また貶してるみたいになってしまいますが、面白くもないし、文章も下手くそなのに、読んでいるとなにやら癒されて、落ち着いてきて眠くなるのです。

内容がないので、かえって毎日読んでも飽きないし。
この先読んでも特に面白いことは書いてないから寝ていいわよ、と言われる感じ。

これってすごいことではないかと思います。

わたくしにとっては、まさに、広い草原で区別のつかない同じ容貌の羊が柵を順番に飛び越えている風景と同じで、どの羊も例外なく、め〜〜〜と鳴いて柵を飛び越します。



噂は噂 壇蜜日記4 (文春文庫)




というわけで散々いう割に4冊目も買ってしまいました。

これでこの日記シリーズは終わりになるらしい。

ちょっとさみしい気持ちです。

といっても、何冊出ても、きっとおんなじようなことを書くんでしょうけど。それでもいい。続けて欲しい。


壇蜜さん本人については、グラビアを見ないわたくしは、壇蜜日記を読む前はあまり認識しておらず、時々バラエティで、CMに切り替わる前に、足元から舐めるようにカメラで撮られて、どうでもいいことを一言言ってる(言わされている)モデルだなあ〜と思っていました。

気持ち悪いおっさん(議員とか)に「お綺麗ですなあ〜〜〜」とか鼻の下を長くされていやらしい目つきでジロジロ見られても、お仕事と割り切っているんだろうなと。

でも、毎晩お世話になり始めてから(注、本を読んでいるだけ)なにか他人とは思えず、

テレビに出ていると注目してみてしまいます。


バラエティの添え物じゃなくて、ちゃんと意見を言える立場でテレビに出ていることもあるけど、そして必死にに考えて喋っているけど、なんか滑っているなあ・・・というときは、頑張れ!と応援したくなります。

NHKのBSでは、結構いいお仕事もしてます。

ドラマもちょい役で時々出ているし。

年齢的にグラビアモデルが難しくなってきているなら、賢い彼女は多分ほかの食い扶持稼ぎを見つけていくでしょう。

書くことも続けていたら、感じたことや思ったことだけじゃなく『考えたこと』も書けるようになるかもしれない。
そうしたら残念ながら我が『羊文庫』からは卒業になってしまうかもしれませんが。


眠れない夜にいろいろ本を読み漁り、そして最後に『壇蜜日記』なぜ行き着いてしまうのだろう、と考えて書き始めた文章ですけれど、読み返すと貶してるみたいになって申し訳ない。

でも、きっと今夜も眠れなかったら、読むんじゃないかな?




どなたか、ご自分の眠れぬ夜のための『羊文庫』をお持ちの方はぜひ教えてくださいませ。




















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7 コメント

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Unknown (くっちゃ寝)
2019-02-12 14:43:11
壇蜜さん、最初は毛嫌いしていましたが、独特な人生観や仕事観を
持っておられるようで、今ではちょっとかわった芸能人だなあと
わりと好感を持つようになりました。
最近はドラマでもインパクトのある役をされていますしね~

以前、本を書きたいようなことを言われてたのですが、
実際に出されていたとは知りませんでした。
壇蜜さんには癒しのオーラがあるのかもしれませんね。
男性陣を虜にするその癒しが、文章になると眠気を催すのかな(笑)

私は最近、寝る前しか読書の時間がとれなくて、内容によっては
頭が冴えて眠れなくなり困ってしまいます。
『羊文庫』ではないですが、以前読んで気に入った本というのは
安心して読めるので寝る前にいいですね。
須賀敦子のエッセイや、『源氏物語』の口語訳、ピルチャーなどは
読む本がないとき用に枕元に置いてあります。
Unknown (jester)
2019-02-12 15:48:48
くっちゃ寝さん、コメント、ありがとうございます! 嬉しいです!

>壇蜜さん、最初は毛嫌いしていましたが、独特な人生観や仕事観を
持っておられるようで、今ではちょっとかわった芸能人だなあとわりと好感を持つようになりました。
最近はドラマでもインパクトのある役をされていますしね~
以前、本を書きたいようなことを言われてたのですが、
実際に出されていたとは知りませんでした。
壇蜜さんには癒しのオーラがあるのかもしれませんね。
男性陣を虜にするその癒しが、文章になると眠気を催すのかな(笑)


壇蜜さんって、最初のうちはあくまで男性向けに作り込まれたキャラクターで、女性受けはしなかったでしょうけれど、中の人が遺体衛生保全士の資格を持っていたり、クラブのホステスをしていたり、英語科教員免許を持っていたりと面白いので、そこが受けて来た感じがあります。

それでドラマとかmcをやるようになったんでしょうね。

グラビアのヌードモデルの日記というと、エロ話を期待する向きもあるかもですが、そういう期待を見事に裏切ります。
ま、そういう話もあるんですけど、すごくドライで全然エロくはないのです。


>私は最近、寝る前しか読書の時間がとれなくて、内容によっては
頭が冴えて眠れなくなり困ってしまいます。
『羊文庫』ではないですが、以前読んで気に入った本というのは
安心して読めるので寝る前にいいですね。
須賀敦子のエッセイや、『源氏物語』の口語訳、ピルチャーなどは
読む本がないとき用に枕元に置いてあります。


須賀敦子さん、いいですね!
ぜひ羊文庫に入れたいけど、いま検索をかけてみたら、kindleにはなってないみたい。
寝ながら読んで寝落ち、が基本なので、紙の本じゃベッドで読むのに不便でだめなんですなあ・・・

そのうち電子文庫化されたらぜひ羊文庫に入れようと思います。
Unknown (ひかる)
2019-02-13 13:17:20
こんにちは。
壇蜜さん、偏見があって、本を読む気になれませんでしたが、ちょっと興味が出てきました。

今度読んでみますね。

あと、「羊文庫」のほかの本もとても気になります。
ぜひ教えてください。
Unknown (アリエル)
2019-02-14 15:17:51
壇蜜さんは、TVでちらっと~
本を書いているとは知らず、wikiで見ました。

地方生まれで東京へ、小学校から世田谷の私立、名門ではないですが大学まで。
そういう意味ではお嬢様かもしれません。
葬儀社に勤務したり、好奇心がある方ですね。

著書も多数あり、びっくり。

本を読む時間はとれずにいるというか、老眼、3.5で、とてもひどいので、午前しか読みたくないです。
明るい目が疲れないうちに。ピアノも弾きたい、これも♪が小さいとできれば午前に、なので。。

3、4冊は未読積読。
雑誌もパラパラ、映画など録画もあるのでなかなかです。

続けて読んでいるのは、家族が好きな赤川次郎、さやかシリーズ、これは年1冊出てます。

心配も多く、寝つきとても悪いので、医師から薬をもらっています。
そろそろ仕事をやめる予定なので、時間がとれればもっと読みたいです。
ジェスターさんの読書量には感激しています。
ひかるさん♪ (jester)
2019-02-15 09:13:29
ひかるさん、お久しぶりです〜〜
コメントありがとうございます!

壇蜜日記は「おススメです!」というような本じゃないのですが、もし興味をおもちなら、試してみてください。

羊文庫のご紹介、今度させていただきまする!
アリエルさん♪ (jester)
2019-02-15 09:28:58
アリエルさん、こちらにもコメントありがとうございます!



>壇蜜さんは、TVでちらっと~
本を書いているとは知らず、wikiで見ました。
地方生まれで東京へ、小学校から世田谷の私立、名門ではないですが大学まで。
そういう意味ではお嬢様かもしれません。
葬儀社に勤務したり、好奇心がある方ですね。
著書も多数あり、びっくり。


名門ではない私立というのが笑えましたが、昭和女子大の付属でエスカレーターですよね。
まあ、そういう学歴の人がグラビアでヌードをやっている、しかも外観がしおらしい女性タイプというので話題になったのですね。

日記を読むとわかるのですが、学校では馴染めず、嫌でたまらず、どこでも疎外感があったみたい。
お嬢様というような家柄ではなく、でも学校を出た後もすぐに就職しなくていい経済状態ではあり、調理学校に通ったり、和菓子工場に勤めたり、銀座のクラブでホステスしたりして、そのあとにエンバーマー(遺体衛生保全士)の資格を取ったり、と敷かれたレールを歩く、っていう人じゃない感じですね。



>本を読む時間はとれずにいるというか、老眼、3.5で、とてもひどいので、午前しか読みたくないです。
明るい目が疲れないうちに。ピアノも弾きたい、これも♪が小さいとできれば午前に、なので。。
3、4冊は未読積読。
雑誌もパラパラ、映画など録画もあるのでなかなかです。


そこでkindleですよ、奥さん! と突然デパートの販売員になっちゃうjesterですが、kindleだと字の大きさ、フォント、画面の明るさなどが自分の好きにカスタマイズできるので、目の疲れを軽減できますよ!
パソコンよりずっと目が疲れないし、ねっ転んで読めて、おススメです♪

>続けて読んでいるのは、家族が好きな赤川次郎、さやかシリーズ、これは年1冊出てます。
心配も多く、寝つきとても悪いので、医師から薬をもらっています。
そろそろ仕事をやめる予定なので、時間がとれればもっと読みたいです。
ジェスターさんの読書量には感激しています。


赤川さんは、かなり昔に何冊か読んで卒業しちゃったのですが、面白いシリーズがあるんですね〜〜

読書量は多いのですが『乱読』な上に『活字中毒』なので、読むものがないと、お風呂の中のシャンプーの説明なんかまで読んでしまう、悲しき習性です。

それでもだいぶ昔より読書量は減ってきております。なんでも読んでみるというよりは、本当に面白いものを探して、それをじっくり読みたい感じです。
お久しぶり (朗です)
2019-04-16 13:45:17
僕は壇蜜すきです、BSの番組も観ました、なかなかの経歴ですよね。

彼女は独特の感性を持っとりますな、少しマゾぽい感じがします、偉そうに言っていますが彼女の本は読んだことがないですけどねハハハ・・・・

ちなみに僕は寝つきがすこぶるいいです すみません

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