ゆきてかえりしひび――in the JUNeK-yard――

読書、英語、etc. jesterの気ままなおしゃべりです。(映画は「JUNeK-CINEMA」に引っ越しました。)

すみだトリフォニーホールでシベリウスの2番

2007-06-28 | 音楽・ミュージカル・コンサート
錦糸町というと、ダウンタウン、というイメージです。
初めて降りたのは、高校生のとき。
デビッド・ボウイの「地球に落ちてきた男」という映画がどうしても見たくて、友だちと出かけました。(そのころからボウイファン)

「錦糸町に映画を見に行く」といったら母に反対され、「怖いところなのよ!」と脅されて、それでも強行して行ったのをおぼえてます。

いえ、別に怖くはなかったですけれど。
でも緊張して歩いたのをおぼえてます。
映画館はすごく汚かったですけれど。


それ以来、電車で通過することはあっても、降りることはなかったのですが、先週コンサートを聴きにいってきました。

表通りしか歩かなかったのですが、それでもずいぶん街の雰囲気が変わりましたね。
飲み屋なんかも昔よりずっと小奇麗になってました。


前から一回行ってみたいと思っていたすみだトリフォニーホールですが、とてもいいホールでした。

全体にシックなインテリアで、椅子の座り心地もいいし、音響も良かったです。
(写真は演奏開始前のもの。相変わらずおんぼろ携帯のです

演目は、藤岡幸夫さん指揮、ワグネル・ソサエティ・オーケストラの第193回定期演奏会で、演目はウェーバーの式典序曲、ベートーベン交響曲2番、そしてシベリウスの交響曲2番です。

ウェーバーはまとまりが良くて楽しめたし、ベートーベンも木管(オーボエ、フルート、クラリネット、ファゴット)がすごく良かったのですが、なんといっても圧巻はシベリウスです。

フィンランドの壮大な風景が浮かぶような、素晴らしい演奏でした。
特にコントラバスとチェロの悲しげなピチカートのやり取りにファゴットがかぶさってくる第2楽章、幻想的で素敵でした。

そして第4楽章。長調から短調へ、めまぐるしく転調しながら、やがて壮大なフィナーレへ。
金管がしっかり締めくくって、感動的でした。


会場、満員でした。
アマの学生オケなのでプロのよりはずっとずっと安いとはいえ、S席2000円A席1500円(学生オケだと普通はただか、7~800円がいいところ)もとるのに、あの広いホールすみっこまできっちり埋まっていました。
定評のあるワグネルならではなのかもしれませんが、それにしても、「のだめ」に始まる「クラッシックブーム」はいまだ衰えてないのを感じます。

しかし、サッチー(藤岡さんのあだ名)は相変わらずきりりとしててカッコ良いです~

とっても気さくな方で、オケの練習にオープンカーで、シャツの胸を思いっきりはだけて、「へ~い!みんな、愛し合ってるかい?」などと登場するそうです。(爆)

指揮をしている間は背中しか見えませんが・・・
彼が指揮のときは、彼の顔が見える、オケの裏の席が売れる、という噂です。

(そういえばのだめもサントリーホールで千秋の顔が見える席で聞いてましたね~)