以前にここで、
ビッグ・ファット・キャットの世界一簡単な英語の本
はどう思いますか? ていうご質問をいただいたことがあるのです。
簡単な英語の本のご紹介とか英語の勉強について、なんていうことを今まで書き散らしてきたので、ご質問いただいたのだと思います。
この本は爆発的に売れたらしいですね。前に本屋さんでパラパラっと見たことがあったのですが、きちんと読んだことがなかったので、これを機会に読んでみました。
で、感想を書く前に、ちょっとjesterと英語のことを書きます。
え?? そんなの興味ない?? きゃ~~ん、すみません!
でももしかして、これから英語を本気で勉強しようと思っている方とか、お金をかけないで英語をマスターしたい方とか、子供の英語教育を考えている方には少しヒントになるかも?(????)
(いや、ぜんぜんならないかも・・・・ ご興味のない方は流してください!)
jesterの英語との出会いは結構幸せなものでした。
忘れもしない、小学校4年生のとき、なぜか突然
「BeatlesのHey, Jude が歌いたいたい!!!」
と思ったのです。
何でなんだか本人も分からず、とにかく
「かっこいい!! あの歌が歌いたい

」
という熱情が鼻たれ少女jesterを包み込み・・・・・(昔から変なやつでした)
で、お年玉を溜めたお小遣いを握り締めて、生まれて初めてレコード屋さんに。
ヒゲモジャのポールのアップにびびりながら、初めて買ったドーナツ版シングル。
真ん中に大きな林檎のついているアップルレーベルで、透明な赤いレコードでした。
ビートルズがどんな人たちかも実はよく知りませんでした。
今かんがえると、歌詞カードとかついてなかったのか?
いやあっても英語読めなかったけど、大人に読んでもらうとか出来なかったのか?
と思うのですが、その時jesterのやったこと。
とにかく、擦り切れるほど何回も何回も聞いて、意味も分からないのに、聞き取った!!
「へい、じゅー
どんめきばー ていか、さっ、そーん あん めい げ べら~
ざめね、とぅ れらー あんだよー すきん
ぜん よーびぎーん とぅ めいげ、べらー♪」
何語???
いや、まじに、こういう風にひらがなで書いてました。ノートに。

全部音として聞き取り、それからメロディに乗せて、歌えるまで必死で練習しました。
そして、ともだちのいるところで、さりげなく、鼻歌風に歌って聞かせたんですね。
これが。
「すげ~~~!! 英語の歌!!Beatles!!」 と、洟垂れ小僧ども





の賞賛のまなざしを浴びました。(と本人は思ったのだ。)
なんしろ
煽てられると銀杏の木でも登ってしまうjesterのことです。
これで調子に乗って、せっせとレコードを買っては聞き取って、憶える、という遊びを宿題もしないで、飽きることなくやっておりました。
覚えた歌は、Beatlesほとんど全部、サイモンとガーファンクル、カーペンターズ・・・・などなど。
意味は相変わらず全然分からないので、お経みたいなもんですが、英語の響きが好きになり、楽しくて楽しくて、やってるうちに耳覚えのある単語が増えて、簡単に覚えられるようになり、ちょっとはお経を脱して、英語らしい巻き舌なども取り入れ、分からないところは適当に作り(爆)中学に入るまで、ずっとこれをやって遊んではお風呂などで歌っておりました。
あとね、姉貴が持っていた、映画「ある愛の歌」の台詞が入っているLPというのがあったのですが、これも姉貴の眼を盗んで聞いては憶えて、ひとりで壁に向かって『英語しゃべれるふりごっこ』をして遊んでました。
かなりきわどい台詞もあったと思うのだけれど、意味が分かってないので、平気で大声て言ってたと思う。
で、中学に入って初めて英語を習ったのですが、耳で聞いていた単語が意味を持って本の上に出てくるので、感激。
「ああ、あのうたのここはこういう意味なのね~~」などと、パズルのピースがぴしゃぴしゃと当てはまるように分かってくる面白さ。
努力とか根性とかが苦手なjesterなのに、その後、英語の勉強でいやだと思ったことはなかったのでした。
なので、それなりの成績をとり、受験ではまったく苦手な数学とか物理とかを、英語でカバーしてやりくりできました。
大学に入ってからは、ESSにはいって、ディベートセクションのチーフをして大会に出たりしてまして、アルバイトでは受験生の家庭教師とか、塾の先生をして英語を教える、なんてことまでしておりました。(冷や汗・・・・)
つまりjesterの英語の勉強にはほとんどお金がかかっていない!!!
・・しかもわずかな資金の元はちゃんと取ってる・・・・のであります・・・・。
就職は英語とは無関係な職場でしたが、生活のなかで英語から離れたことはなくて、英語でしゃべるサークルを作ったり、隣に住んでたアメリカ人に日本語を教えたり。英語との蜜月といってもいい時代でありました。
そのうち、結婚して、子供が生まれ、夫の転勤で海外で暮らすようになって、英語が生活のツールとして必需品になりました。
といっても、アメリカとかイギリスで暮らしているからって、英語が上達するかっていうと、そうでもないんですね。
実際、夫の転勤で、英語圏の海外に10年以上暮らしているっていう人でも、全然しゃべれない人って結構たくさんいるんですよ。
日本人の多いところに住んでいると、
ほんの片言、挨拶とか買い物とか電話の応対ぐらいができれば、難しい交渉ごとは夫に任せて、家では日本語のテレビと日本語の新聞を読んで暮らせるのです。
子供が日本人学校に通っていたりすると、交友関係も日本人になり、込み入った話を英語でするチャンスもほとんどなくなってしまいます。
もったいないですね・・・・
jesterは「へいじゅー♪どんめいげばー」のおかげで、もともと英語好きだったし、活字中毒なのに日本語の本は手に入らないし、で、割と積極的に英語を使う場所に出かけたり、ペーパーバックを買って読んだりして、それなりに英語がだんだんと生活で使えるものになり、それなりに英語で考える『英語脳』がわずかながら形成されてきたみたいです。
現在は、日本に帰ってきて5年も経つので、大分『英語脳』もさび付いてきましたが、今でもTOEICなんかを受けると
レベルAで900点以上(ひ~~はずかし)はなんとか取れてます。
ま、一応、「Non-Nativeとして十分なコミュニケーションが出来る」っていうレベルに入ってるみたいです。(野暮なことを書いて不快に思われたらごめんなさい。客観的に見てどうか、ということを数字で書きたかっただけなのでお許しを)

で、アルバイトで時々、英語を使うお仕事をしたりしてます。
し・・・ しか~~し!!!!
告白します。
やっぱり日本語のほうがい~~い!(爆)
家族Bの在校証明書を至急とらなくちゃいけなくて、海外へ電話しなくちゃ! というと、もう家族間で押し付け合いっこ・・・・・

「あんた、仕事でしょっちゅう電話してるんでしょ! しゃべってよ!」
「なにを言ってるんだ。俺は最近国内の案件をしてるんだ。お前こそ通訳をやってるじゃないか!」
「電話は苦手なんだよ~~・・・そんじゃ、あんた、帰国子女でしょ!英検1級持ってるでしょ!」
「嫌だよ~~!絶対いや! もう英語忘れた!!お母さんしゃべりな!!!」
「きゃあああ、いやああああ。あ、もう相手が出ちゃったよ!!! 受話器ごみばこにすててえええ! ・・・・・・・・・
ごほごほ・・・・・は、は、はろー・・・」
・・・・という具合に、
凄惨な電話の押し付け争いが起こるのです・・・
人間って、安易な場所に落ち着くと、そこから出るのがほんとに苦痛になってしまう生き物なんですね・・・・。
しかも、知らない単語は海の砂ほどあるし・・・
どんどん忘れちゃうし・・・・
文法とか聞かれてもわからないし・・・・
意味が分かっても日本語に訳すことができなくて、もじもじするし・・・
仕事でもとんでもないくだらない間違いをするし・・・・
まだまだ道は遠いのです・・・・。
あああ、書いても書いても、結論まで行き着かない・・・・・
本の感想を書こうと思ってたのに・・・・・(爆)
すごく長くなってしまったので、これで送信できないと悲惨だし、一端アップしてしまいます。
続きはまた次回に続きます・・・・
ごめんなさい~~!(最近こればっか)