「音楽&オーディオ」の小部屋

クラシック・オーディオ歴40年以上・・身の回りの出来事を織り交ぜて書き記したブログです。

オーディオ冬の陣「饒舌と寡黙」

2023年12月16日 | オーディオ談義

前々回の「オーディオ三昧・冬麗の品定め」の続きです。

さあ、いよいよ本命の「AXIOM80」の試聴である。



「さすがですねえ! 人の声がいちばん自然に聴こえます。やはりこのスピーカーじゃないと出せない音がありますね・・」


さらに、Yさんなりの感想がポツリと漏らされた。

「基準値が100だとすると、120がJBLですかね・・。知っていること以上に喋りたがる饒舌さがあります。その一方、イギリス勢は80です。寡黙で知っていることの8割程度しか喋らない奥ゆかしさと気品があります。」

なるほど、残りの20に想像力を育むゆとりが生じる・・。

「饒舌と寡黙」・・、JBLサウンドとブリティッシュ・サウンドの差を収斂していくと、ここに落ち着くのかな~。

まあ、どちらが良いのか悪いのか・・、こればかりは各自の好みが分かれてくるところでしょう。

ちなみに、現代は「目立ちたがり屋=アピールの時代」だからJBLサウンドの方が明らかに得することは目に見えてますね(笑)。

さらに、追加して「総合的に見てサウンドのクオリティが明らかに向上している気がします。これもブレーカーの交換と”さざれ水晶”の効果ではないでしょうか」と、Yさん。

「たしかにそれも無視できませんねえ~」と、素直にそして無難に相槌を打っておいた(笑)。

あっ、そうそう・・、「さざれ水晶」の効果について、南スコットランド在住の「ウマ」さんからお便りがあったのでご紹介しよう。

「いつだったか「さざれ石の水晶」がサウンドに良い影響を与える…と書いておられましたね。

で、昨日、日本から届いた、その水晶のさざれ石を、さっそく試してみたんです。
ケーブル類と機器とのすべての連結部、それに、CDプレーヤーやアンプの上や下など、小分けして何箇所かに設置してみました。
 
オカルトか? プラシーボか?…その結果や如何に?
 
ギョッ!…
いきなり音像の定位が以前より際立っているのを確認。さらに音がより艶やかになってるやないか。
 
アンナ・ネトレプコさまのソプラノが、なんと、より色っぽく眼前に迫って来るではありませんか!

あのセクシーなお口が、もう、目の前に…いや、お口とちゃう!その、もっと下や! 
 
そう、ネトレプコさまの、ボ、ボインがさあ、あんた、眼前に!迫ってきてさあ…

・・以下「R18」なので省略(笑)。
 
~確かに、(僕の場合) 明らかな効果がありました。僅かな出費を考えると、抜群のコスパと言えますね。価値ある情報をありがとうございます。感謝感謝!」



ハ~イ、信用していただいてありがとうございます。唯一の貴重な「賛同者」が外国在住の方だなんて~(笑)。

「ブレーカー」も「さざれ水晶」も子供のお小遣い程度(おそらく、それ以下)で済むのが何といっても素晴らしい。

「叩けよ、さらば開かれん」(マタイによる福音書 第7章)
(笑)。



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「村上ワールド」に思う

2023年12月15日 | 独り言

作家の「村上春樹」さんについては、人によってかなり好き嫌いがハッキリ分かれているような気がする。

あの独特の「村上ワールド」が鼻につくか、否かが「分かれ目」かな・・。

かくいう自分はといえば、まともに長編小説に取り組んだことはないし、取り立ててファンということではないが、彼の音楽についてのコメントにはハッとさせられることが多い。

たとえば一例を挙げると、以前のブログにも書いたことがある「バイロイト音楽祭」についての紀行文。(抜粋)

 僕は思うのだが、優れた芸術とは多くの奥深い疑問を我々に突き付けるテキストのことだ。そしてたいていの場合、そこには解答は用意されていない。解答は我々一人ひとりが自分の力で見つけていくしかない。

 おまけにそのテキストは~もしそれが優れたテキストであればだが~休みなく動き続け、形を変え続ける。そこには無限の可能性がある。時には間違った解答も出てくることもあるかもしれない。そこにはそんな危険性もある、しかし可能性とは危険性の同義語でもあるのだ。

はたと、
膝を打ちながら、そうなんです!(笑)

モーツァルトの「この世のものとは思えないほど美しい」音楽を聴くたびに、いつも胸を揺さぶられ、そしていくつもの疑問が湧き上がってくる

k136 K165 K364 K427 k620 、etc.

 200年以上も前の作品がどうしてこれほど胸を打つのか・・、人間の命はこんなに”はかない”のに芸術の生命はなぜ永続するのか?

 芸術と娯楽の違いって何? 人間を慰め、鼓舞し、明日への活力を生み出すという点ではそれほど変わりがないように思うが・・。

 両者とも終局的には「美」の有無に尽きるのか、そして「美の本質」とはいったい何か・・。

 「五味康佑」氏に言わせると音楽の背後に「民族の興亡を象徴する神」の存在が感じられるかどうかが決め手・・。

等々、もちろん、解答なんか用意されていないので永遠に自問自答するしかない。

で、先日のこと、図書館では絶対に見かけない本を大型書店で購入した。


相変わらず「村上ワールド」が展開されている。

この中に「私的読書案内」として51冊の本が紹介されており、「痛快極まりないご機嫌な本だ」というのが「カーク・ダグラス自伝~くず屋の息子~」だ。


カーク・・といえば1950年代前後のハリウッドを代表する男優だ。

興味を引いたのがこの部分(抜粋)

「とくに実名入りで列挙される「この女優とやった」「あの女優ともやった」という総天然色カラフルな自慢話(ほとんどやりまくり状態)は読んでいて唖然としてしまう。ええ、ほんとかよ‥みたいな感じで。日本ではこんな本は絶対に陽の目を見ないだろう。そういう意味でも貴重な記録かも」

アハハ・・。

ところがこの本と偶然出くわしたのである。

我が地元の「図書館」は10万以上の都市では何から何までおそらく最低レベルである。さすがに恥ずかしくなったのか、2年後に新図書館の完成に至ることになり、それに向けて古くなった「蔵書」の整理が行われている。


つまり、どうか自由に持ち帰ってくださいというわけで、入り口のところに山積みされていたうちの本がこれ。



「下巻」だけだったが「野次馬根性」とともに読んでみた(笑)。

ところが、意外と真面目な本で「やった」話はまったく出てこないので、おそらく「上巻」に集中しているのだろう。

なかなか複雑な人物のようで、けっして自慢話ばかりではなかった。

たとえば、有名スターにありがちだが、監督にいちゃもんを付けて自分の好きなようにシナリオを変更させるのは「朝飯前」のこと、とうとう自分が監督をやるということで2作ほど作ったが、これが大不評・・。やはり自分は監督の器ではない、いちゃもんを付けるのが関の山だった、というような素直な自省の弁が出てきたりする。

ほかの男優たち、ジョン・ウェイン、バート・ランカスター、グレゴリー・ペックなどとの交流も出てくるので、往年の洋画ファンにお薦めの本です。

「村上ワールド」に関わると退屈しないのはたしかですね(笑)。



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オーディオ三昧「冬麗(うらら)の品定め」

2023年12月14日 | オーディオ談義

前々回のブログ「オーディオ冬の陣・起死回生の一手」からの続きです。

「冬麗(うらら)の品定め」とは、もちろん「源氏物語」の「雨夜の品定め」を、もじった言葉です(笑)。

ちなみに、「冬麗とは」・・、冬の寒気は感じられるものの、陽射しそのものは明るく晴れやか・うららかな様子を形容する言葉として使われる、そうです。

さて、だんだんと冷え込んでくる寒気にもめげず、着実に少しづつ前進を続けている(と思う)我が家のオーディオ。

毎日が「オーディオ三昧」で楽しくて仕方がない・・、元気の源です(笑)。

で、久しぶりに登場した「JBL」の2ウェイ・システムがことのほか仕上がり良好だと思ったのでオーデイオ仲間の「Y」さんに来ていただいて試聴してもらうに至ったのは前述どおり。



「なかなかいいですね~、とても聴きやすいです」と、好評の第一声。

聴きやすい・・、ジャズ好きが鳴らす「JBL」とクラシック好きが鳴らす「JBL」では随分違うだろうなあと思っている。

つまり、前者は「音の勢い」を重視するだろうし、後者は「ハーモニー」重視なので取り組む姿勢がそもそも違う・・、それにJBLとはいえ弦楽器を上手く鳴らすのも至上命題となってくる~。

となると、駆動するアンプ次第で性格が分かれてくる。パワーのあるTRアンプでガンガン鳴らすか、それとも小出力の真空管アンプで穏やかに鳴らすか・・。もちろん、我が家は後者。



で、「D123」を鳴らすアンプを2台試聴してみた。もちろん075ツィーターの方は不動の「71Aアンプ」。

最初に鳴らしたのが右側の「6SN7プッシュプル接続」(出力トランスは名門「TRIAD」)、その次に鳴らしたのが左側の「WE300Bシングル」。

奇しくも、一番お金の「かかっていない」アンプと「かかっている」アンプとの対決となったが、予想外にも軍配が上がったのは前者だった。

やっぱり図体やお金じゃないですねえ・・(笑)。

ポイントはスピーカーとの相性に尽きるようで、アンプとスピーカーのスピード感が一致しているところが何よりも良かった。

1時間ほどいろんなソースを聴き分けながら、次のスピーカー「TRIAXIOM」へと移動。

さあ、JBLとは正反対の位置づけにある「ブリティッシュ・サウンド」の登場である。



つい先日の箱の補強を終えてから、始めてYさんに聴いていただくことになる。

「ユニットの大きさに比べて箱が小さいような気がしますけどね・・」との前提の下で「以前聴いたときより明らかに情報量が増えた気がします。音がカチッと引き締まって、とても品のいいサウンドになりましたよ」

すかさず、「JBLとこの音と、どちらがお好きですか?」と、「ど直球」を投げ込んでみた(笑)。

すると「TRIAXIOMの方が好きですね。人の声がより自然に聴こえます。同軸3ウェイという音像定位の効果が現れている気がします」

なるほど・・。

人間の耳にとって非常に敏感な帯域の「200~4000ヘルツ」までにマグネットの違う異種のユニットを混ぜ合わせると、ごく微かにでも違和感が付きまとってくる。

それを無視できるかどうか・・、持ち主の価値観の境目となるのだろう。

そうなると、我が家の場合「D123」をフルレンジで鳴らして最高音域の「7000ヘルツ」以上で「075ツィーター」を活用する手もある・・。

それは後日の課題として、次はいよいよ真打としてYさんが大好きな「AXIOM80」へ移った。


すると、実に興味深い私見が展開された・・。

以下、続く。

いや、けっして「もったいぶる」わけではないです、次の章が長くなり過ぎるので・・、どうか許してね~(笑)。



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「素数」にこだわる理由

2023年12月13日 | 独り言

前回のブログ「オーディオ冬の陣・起死回生の一手」で、ほんのちょっとだけ触れた「素数」。

どうやら目敏い方がいらっしゃるようで、さっそく「素数」に触れた過去記事がランキングに顔を出していた。

大半の方が「忘却の彼方」だろうから、以下のとおり一部改変して搭載しておこう。


こまめに図書館通いを続けていると「雑学大好き」人間にとってピッタリの本に出くわすのが楽しみの一つ。

たとえば、つい先日、隣町の図書館で見つけたのが「日本人の総疑問」。

                

盛り沢山の質疑応答の中から特に興味を引かれたのが「なぜご祝儀は奇数がよいとされるのか?」

その答えは次のとおり。

「結婚祝いや入学祝を包むときに。いつも悩まされるのがその金額だろう。結婚祝いなら新郎新婦との関係や披露宴の内容、年齢によってずいぶん違ってくる。

ただし、いくら包むにしても共通しているのが奇数へのこだわりである。2万円、4万円より、1万円、3万円の方が縁起がいいとされる。

特に結婚祝いでは、偶数は「割れる」にも通じると、敬遠されている。このように、偶数よりも奇数にこだわるのは中国思想の影響である。

中国では昔から、陰陽の考えが基本になっており、奇数には、陽、明、表などのイメージがあるとされる。つまり積極的な面をあらわし、めでたい数字とされている。七五三の祝い、三々九度、三月三日の桃の節句、五月五日の端午の節句など行事や祝い事も、奇数にちなんでいる。

これに対して、偶数は陰となり、陽の当たらない数字とされた。この考えが日本にも伝わり、祝いの席では偶数を避けるようになったのである。」

まことにごもっともな答えだが、個人的には「縁起の良し悪し」だけではどうも説明がつかないように思う。

たとえば、けっして慶事とはいえない葬儀に列席するときに「ご香典」を包むわけだが、4千円とか6千円とかの偶数を包む人は先ずいないはず。

たとえば比較的近い縁者の場合なら3万円、ご近所などの場合は5千円といったところで、慶事ではないケースでも奇数が用いられているのでこれは上記の答えでは解釈できない。はたしてどう考えればいいのだろうか。


そこで、出てくるのが「素数」という概念である。


周知のとおり、「素数」とは「自分以外の数字でこれ以上割ることが出来ない数字」のことで、具体的には2、3、5、7、11、13、17、19、23、29、31・・・・・とアトランダムにずっと続いていく。ちなみに、2という数字は偶数では唯一の素数である。

この素数は若い数字では頻繁に出現するが数字の桁数が大きくなるにつれてまばらにしか出てこない。その出現する順番の法則を解明しようとしたのが、いまだに数学界最大の難問とされる「リーマン予想」である。

素数は「数の原子」とも呼ばれている。原子がはたして貴重かどうかは見解が分かれるところだろうが、モノの本質に行き着くという点では疑いを容れない。たとえば2、4、6などの偶数に比べて3、5、7の方が値打ちがある数字にみえないだろうか。

ちなみに、俳句は周知のとおり基本的には「5・7・5」短歌は「5・7・5・7・7」と素数で構成されていることも意味があるように思えてならない。

そして11月15日に神社に詣でる「7・5.3」(しちごさん)。

11月は素数の月だし、15日を素数に分解すると「7・5・3」だし、3歳のときは「男女とも」、5歳のときは「男の子」、7歳のときは「女の子」の成長を祝う行事として、すべて素数が絡んでくるのが興味深い。


なお、自分の誕生日は3月7日。3と7は素数だし、膨大な数の精子の競争を経て奇跡的に生まれてきたわけなので(誰でもそうだが・・笑)、縁起をかついで日常生活では折にふれて「素数」を大切にすることにしている。

たとえば、オーディオ・システムにまつわる数字の設定はなるべく「素数」を使うとか、クルマのナンバーは素数にしようとか。

ちなみに、現在乗っているクルマのナンバーは「11-29」と見事に「素数」だが、な~に、娘の誕生日が11月29日だけのことだけどね(笑)。

ただし、その前に乗っていた3世代前の旧型クラウンのナンバーは「53-67」だ。両方とも素数というのが気に入っていたが、家人に言わせると「ゴミのロクデナシ」だそうだ(笑)。


こうして、よく考えてみると私たちの身の回りは四六時中、数字に取り囲まれているわけだが皆さんもやむなく何らかの数字を選択しなければならない局面に至ったときは、「数の原子=素数」を頭の片隅に置かれたらいかがだろうか。

本書には、ほかにもたくさんの興味ある雑学があった。かいつまんでいくつか紹介すると。

「日本の地名は、なぜ漢字二文字が多いのか?」これに対して、

「いまから1300年ほど前に、地名は二字にせよという命令が国から下り、その名残である」

「会社に出す手紙はなぜ“御中”と書くのか?」これに対して、

『返信用のはがきや封筒にはよく「〇〇会社 行(宛)」と、印刷してあるが、そういう場合はその行(宛)を消して「御中」に直すのが常識である。なぜかというと、これは御社へ手紙を出すのですが、担当者などのお名前が分かりませんので、会社の中のどなたかにお出ししますという意味である。』

最後に「とてもヒマそうな古書店がつぶれないのはどうして?」これに対して、

「古書店にはふつうそれほどお客が入って繁盛しているとは思えないが、そうつぶれることもなく営業を続けている。いったいなぜだろう?

実を言うと、古書店は店頭で売っている古書の売り上げで喰っているわけではない。売り上げの多くは研究機関や学者、作家らから注文があったときに、何十冊、何百冊もの本を持ち込み相当な額の商いを成立させているのだ。

昔、作家の司馬遼太郎氏が歴史小説を書くとき、トラックで運ぶほどの古書を買い集め、古書の相場が動いたという話は有名だ。」

司馬さんなら十分頷ける話ですね。



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オーディオ冬の陣「起死回生の一手」

2023年12月12日 | オーディオ談義

どうもおかしいなあ、そんなはずはないんだが・・、JBLのSPユニット「D123」(口径30cm)のことである。

久しぶりの出番となってわくわくしながら鳴らしてみたところ「カリフォルニアの澄み切った青空のようなサウンド」が売りのJBLにしては、随分かけ離れたサウンドでどうも釈然としない。

これでは、青空どころか冬の曇り空だな!(笑)

もしかして自分の鳴らし方に「非」があったのではないかと、つらつら考えていたらようやく解答らしきものにたどり着いた。

そうだっ !

いったい、オーディオを何年やってんだ?と言われるほどの単純ミスだった。

「基本中の基本」ともいうべきSPユニットの「背圧の逃がし方」である。SPユニットの後ろ側に出る逆相の音をどうやって処理するか、これはオーディオをやるうえで実に大きなテーマである。

ただし、市販の箱をそのまま使う人にはまったく縁のない話・・、おそらく多勢に無勢だろうなあ(笑)。

つまり、アメリカ系のユニットにイギリス産の「ARU」(背圧調整器)を使うなんてどだい無茶な話なんだ・・。

即行動に移った。

もはや「4cm」も板厚のある箱にイギリス系のユニットを容れるつもりは毛頭ないので、あっさり「ARU」を取り外すことにした。

その穴埋めとして、あり合わせの木材で適当に隙間を開けて塞ぐことにした。開ける隙間の大きさは面倒な計算式があるそうだが、およそのカンでいくことにした。

ただし50年以上の経験に裏打ちされたカンなので大外れはないだろう・・(笑)。



「素数」にこだわって隙間を「5cm」にするか、あるいはメチャ希少な「完全数」(約数の和=1+2+3=6)の「6cm」にするか迷ったが、ここは神頼みで「6cm」でいこう(笑)。

そして、これがトレードの憂き目にあった「ARU」。



な~に、これは正規の「ARU」なのでトレード先は引く手あまたである、まずは「AXIOM80」の箱に取り付けるとしよう。

まあ、目下の優先順位は「D123」である。

わくわくしながら鳴らしてみると、これぞスッキリ爽やかで雲ひとつない晴れ渡った「カリフォルニア・サウンド」が見事に音響空間に広がった。

このサウンドは人の気持ちを明るくさせるところがある・・、いずれにしろたったこれだけの作業でサウンドが激変するんだからやっぱりオーディオは面白い、とはいえ、優に半日がかりの作業だったが~。

我が家の6系統のスピーカーのうち一つくらいは「JBLサウンド」があってもいい気がしてきた。



(見かけは悪いけど「サランネット」でカバーするので、これは楽屋裏の画像です。)

今年の冬は「075ツィーター」と合わせて大いに楽しませてもらおう。

さっそく「JBLが見事に生まれ変わりましたよ!」と、「自慢」半分、「不安」半分が交錯しながら我が家のご意見番「Y」さんに来ていただくことにした。

「プレイヤーは審判を兼ねてはいけない」という金言があるからね(笑)。

この日曜日(10日)のことである。

このほど、箱の強化を図ったばかりの「TRIAXIOM」「AXIOM80」そして「JBLシステム」の競演である。

いわば「ブリティッシュ・サウンド VS JBLサウンド」の一騎打ち!

すると、そこにはまったく予想外の「息を呑む」展開が待っていた・・。

以下、続く。



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「直感」と「閃き」に役立つ「闘い」

2023年12月11日 | 独り言

このところスポーツ界の最大の話題になっていたMLB「大谷選手」の移籍先が「ドジャース」に決まりましたね。10年契約で総額1000億円を超える大型契約!

今年(2023)前半のブログで「大谷選手の行く先はドジャース、メッツ、ヤンキースの3つのうちのどれかに決まる。もし外れたら・・、そのときは腹を切ります」と書いていたのをご記憶だろうか。

見事に予言的中! 腹を切らなくてよかった(笑)。

とまあ、そんなことはどうでもいいが問題は大谷選手が新チームでどういう活躍をしてくれるかだろう。

ナ・リーグは投手力がア・リーグに比べて落ちる感じがあるので、軽くホームラン50本以上は期待できる。そしてワールド・シリ~ズ優勝の立役者になれば文句はない。

もし予想が外れたら・・、そのときは腹を切りませ~ん(笑)。

で、惜しむらくは行く先が「ドジャース」(ロサンゼルス)ではなくて「ヤンキース」(ニューヨーク)の選択肢の方が望ましかったような気もする。

その理由は、ロサンゼルスは大都市とはいえ所詮は地方都市である。まあ、日本でいえば大阪みたいなもんですか~。

つまり、いくら阪神が優勝しても全国的な盛り上がりに欠けるように思うし、選手の活躍だって同様だ。どうしてもローカルというイメージが拭えない。

それが「ヤンキース」だと全米的なメディアの広がりと興奮がもたらされてくるような気がするのは自分だけだろうか。

まあ、大谷選手が望んだ道だから諸々の事情があったのだろう。

で、このほどスポーツ絡みで興味深いメールを知人から頂いたので披露させていただこう。

先日投稿した「新聞記事 雑感」についてのご感想。



「今朝の記事を拝見して、ハッ!といたしました。

数学苦手、数学者嫌いの私ですが(笑)

・・数学には、何よりも論理を飛躍した「直感」や「閃き」が求められる・・

そういうことがないと、飛躍発展はない、と理解しました・・違ってるかも(笑)

テニスでフィジカルの低下を嘆く昨今ですが、実は、頭の回転力もテニスを楽しむためには必要ということに最近気が付きました。

「直感」「閃き」に少し通ずるところがあるように思います。

この働きは「認知症」にも関係してくるような気がします。

フィジカルの低下を嘆くよりも、脳を活性化させて「闘う」ことが必要だな、と思いました。

95歳で逝った父も囲碁で常に闘っていました。亡くなる半年くらい前までは盤に棋譜を並べていました。

私の場合、テニスが囲碁のように作用してくれるといいのですが。」

以上のとおりだが、たしか「ご尊父」様は元警察署長さんでしたね。認知症にもならずに95歳で大往生とは日常の生活態度が偲ばれます。

で、この話のポイントは「スポーツで頭の閃きを鍛える」話で、たしかに「脳の活性化」にとても効果がありそうな気がします。相手の動きを読んで一瞬の閃きで意表を突く・・。

ほかにも卓球、バトミントン、バスケットボール・・、とにかく相手があって闘う競技に限られてくるのが特徴。

そして、身体がついていかなくなったら、囲碁、将棋、そして麻雀などに必要な「読み」
も頭によさそう。カメラも被写体との闘いですね、一瞬のシャッター・チャンスを逃がさない閃きと根気が要る。

「音楽&オーディオ」もある種の闘いだが、対象が抽象的だし所詮は自己満足に過ぎないので限界がありそう・・(笑)。

ほかにも「直感」と「閃き」に役立ちそうな「闘い」がありましたらどうかご教示ください。ご自身の体験談でも結構ですよ~。



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オーディオ冬の陣~スピーカー弄り~

2023年12月10日 | オーディオ談義

このブログの読者ならお分かりのとおり、我が家には6系統のスピーカーがある。

「それほど広くもない部屋にそういう余分なものを置いていると、音響的に悪いに決まっている」と厳しく指摘されるのが関の山だが、本人にとってみれば、気の向いたときに好みの音をドラスティックに変える楽しみともなると、そういうマイナス面を補ってあまりある・・。

で、このうち「AXIOM80」「TRIAXIOM」のグッドマン勢は箱の補強などでどうにか合格ラインに到達し、ほかにもモニター・オ-ディオの「PL100」と「口径20cmのユニット」もこれ以上弄る必要はなさそうで、一応目途がついた感じ~。

で、残るはさらなる高みを目指していよいよ2系統のスピーカーに絞られてきた。

そのうちの一つがこれ。



ワーフェデールのスーパー10(口径25cm:赤帯マグネット)と最高音域を「075ツィーター」(JBL)でカバーした組み合わせだが、自分でいうのも何だがとても「いい音」には違いない。

代えるのがもったいないくらいだが、英国のスピーカーを板厚が4cmもある頑丈な箱に容れて聴くのがどうしても気になって・・。

総じて英国製のユニットは板厚の薄い箱に容れて微妙な箱鳴りとともに聴くのが本来の姿だと思っているし、これは我が家のポリシーといってもいい。

そこで、「スーパー10」を思い切って「D123」(口径30cm)に代えることにした。これでJBLユニットのそろい踏みである。

丁度季節も冬に入ったことであり鬱陶しい気持ちを晴らすためにも、いささか湿っぽい英国製のスピーカーとは違って、一つぐらいはスッキリ爽やかな、まるで「カリフォルニアの透き通った青空」のようなサウンドがあってもいいだろうという胸算用(笑)。

「D123」は専用のバッフルに取り付け済みなので、ものの20分もあれば十分という簡単な作業を経てこの姿。



コイルで700ヘルツあたりでハイカットし、075ツィーターは5000ヘルツあたりでローカットして2ウェイで聴いてみた。

アンプはもちろん別々で「D123」にはWE300Bシングルを、075ツィーターには「71Aシングル」を当てた。

ちなみに、我が家の場合「075」でヴァイオリンの音が艶っぽく聴けるアンプは9台のうちこれだけである。

「人間にたとえれば、スピーカーは「外見=容姿」にあたり、それに精神を吹き込むのはアンプである」という格言(?)がありますな(笑)。



前段管の「AC/HL」(英国マツダ:初期版)が「ハイミュー」の持ち主なのでメチャ利いている気がする。

で、ワクワクしながら耳を傾けると、ドドッと音の塊が噴出してくる感じで、その勢いに惚れ惚れした。やっぱり、アメリカ系のSPの良さも十分あるなあ・・。

この音でたっぷり2日間ほど聴いてみたが「好事魔多し」!

我が家のテスト盤となっているエンヤの「カリヴィアン・ブルー」の冒頭の一撃でガックリきてしまった。

音が大きな塊になって個々の楽器の音色がどうも判然としない・・、これが一番目の動揺~。

二番目の動揺は「D123」は能率が高いせいか(102db)、アンプの微かなハム音までもを綺麗に捕えてくる「狩りの名手」なのだ(笑)。

つまり、日常使っている英国系のユニットはせいぜい「95db」前後なので目立たないが、「D123」だとかなりハム音が目立つ。

このせいで手持ちの9台のアンプの中で使えるのはせいぜい4台ほどに限定されてきた。

しばし、沈思黙考の上、思い切って別のユニットに取り換えることにした。どうやら我が家は「JBL」と相性が悪そうだ・・。

お目当ては「コロンビア」製の随分昔のユニットで口径25cm、もちろんアルニコマグネットの持ち主である。

ウーファー専用なのでコイルは不要というのが大いに助かる。



さっそく「カリヴィアン・ブルー」を聴いてみたが、音の塊(解像力)はそれほど変わらない気がしたが、少し小さくなり、何よりも音像がスピーカーの後方に広がる感じが気に入った。

結局、箱の板厚が4cmもあるとデリケートな余韻などの再生は無理なのかもしれない・・。チェロもヴァイオリンも胴体の箱はみんな薄いよねえ。

右往左往したが、どうやらこれにて一件落着といこう・・。

空は雲ひとつない冬晴れの好日で、わくわくはらはらした楽しい1日でしたよ~(笑)。



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新聞記事 雑感

2023年12月09日 | 独り言

最近気になった記事を羅列してみよう。



犬を飼っている高齢者の「認知症」の発症リスクが少ないという記事だが、それがほんとうならまことに喜ばしい事だと思う。

だがしかし、そもそも犬を飼っている高齢者なんて金銭的な面も含めて余裕のある家庭が多いんじゃないかな~。

たとえば病気になったときの費用、餌代、はたまた散歩に連れていく時間の有無などを考え合わせると、ある程度生活に追われることのない家庭が想定される。となると、健康に対する配慮(知識、食べ物、運動など)だって普通よりはレベルが高い可能性が大いにある。

つまり、犬を飼う前から「認知症」の発症リスクが少ないともいえるのではあるまいか。

いわば「卵が先か、鶏が先か」・・。

まあ、いずれにしても犬を飼うことは大いに「癒し効果」が期待されるし、周囲を微笑ましくさせるので非常にいいことには違いない。

ちなみに、我が家は「音楽&オーディオ」が忙しくて飼う暇がありませ~ん、お金もないし~(笑)。

次は、前日銀総裁の「黒田 東彦(はるひこ)」さんの「私の履歴書」について



11月の1か月間に亘って連載された「私の履歴書」だったが、日本の金融政策の過去10年間の貴重な証言となるので、毎日興味深く読ませてもらった。

東大の法学部時代から秀才の誉れ高い黒田さんのこと、さすがに書いてあることがあまりにも専門的かつ学究的過ぎて自分のような凡夫には非常に分かりづらかった。

まあ、この人は大学教授が相応しいんじゃないかなあ、と再三再四思ったことだった。

とはいえ、艶っぽい話は無理としても熱中する趣味の一つや二つは披露してもいいような気がしたのも事実。

映画でもいいし、ミステリー小説や将棋でもいいし・・、もちろんクラシック音楽なら最高だと思うが・・(笑)。

つまり、人間の幅がちょっと狭いんじゃないかなあ~。

まあ、この種の秀才によくみられる現象だとは思うが、人生には「遊び」や「無駄」も必要な気がすると思うのは自分だけだろうか。

「凡才の僻み」だと言われたらそれまでだけどね(笑)。

そして、次は12月から黒田さんの「私の履歴書」の後を継いだ女優の倍賞千恵子さん。



これまで、30年以上目を通してきた「私の履歴書」だが、官界、経済界よりも「芸能人」や「スポーツ」関係者の方がホンネを率直に語る傾向があって、親しみやすい印象を抱いている。

たとえば、俳優の「山崎 努」さんなどは出色でこれまでで最高だった記憶がある。

倍賞さんも滑り出し好調で毎日興味深く読ませてもらっている。

映画監督や共演した俳優あるいは歌手についてのエピソードなどが、はたしてどこまで語られるか・・。

そして最後の記事は「こころを旅する数学」



数学ができる人は年収が高い・・、フムフム。

で、数学には論理的な思考力が必要かと思っていたら、何よりも論理を飛躍した「直感」や「閃き」が求められるとのこと。

なるほど・・。

「直感」や「閃き」なら望むところで、毎日のように「音楽&オーディオ」の分野で発揮していて、失敗続きの中で貴重な血となり肉となっておりますぞ・・(笑)。



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「ペンは剣よりも強し」とはいうものの・・

2023年12月08日 | 独り言

ずっと昔の話を蒸し返しながら、現代の様相と絡め合わせて述べてみよう。

家内に向かって「おい、〇〇新聞の契約はいつまでになってるんだ?」

「はい、11月までです。」

「丁度良かった。もう今月いっぱいで購読打ち切りだからな!」

「エッ、〇〇新聞がどうかしたんですか?」

「お前は新聞の社会面をまったく読まないのか!」と一喝したいところだが、「倍返し」が怖いので無言・・(笑)。

とにかく慰安婦問題、原発の吉田調書の誤報など、〇〇新聞の失態は目を覆うばかり。国際的な影響を考えると、罪は万死に値する。

その報いを当然受けるべきなので、長年愛読してきた〇〇新聞とはこの際きっぱり縁を切ることにした。したがって12月から我が家は“郷土色”豊かな地元紙だけになる。ちょっと淋しくなるが仕方がない。

ちなみに、この地元紙の社長さんはオーディオの名門「ウェスタン」の音響機器のマニアとして知られている。ずっと以前、東京出張の折にウェスタン専門店を訪ねたところ、店主との雑談の中で「大分県といえばN社長さんですね」と名前が即座に出てくるほどの、その道では有名な方である。

大きな新聞社専用のビルの一角に、あらゆるウェスタン関係の機器が厳密な空調管理のもとに所狭しと並んでいると“まことしやかに”噂されている。こういう社長さんのオーディオセンスを反映してか、この新聞は地方紙の割には報道ぶりがなかなか“垢ぬけ”しているといつも思う。

さて、これだけテレビやネット情報が氾濫していると新聞の役割も当然見直されてしかるべきで、全国紙による「世論の形成」といった“ご大層な使命”も、もはや時代遅れとなっている感が強い。これからは地元の情報に特化した「郷土紙の時代」がやってくる!?


それはともかく「ペンは剣よりも強し」という言葉があって、新聞社が「剣=暴力、権威」に屈しない姿勢は大切だが、〇〇新聞のような事例もあるので「正しいペンの使い方」についても一考の余地があると思う。

ちなみに、この標語は東大進学率で有名な開成高校の校是としても知られており、日本の知識層の精神的な支柱になっているといえばちと大げさかな(笑)。ほら、現総理の岸田さんも開成高校卒だよねえ。

さて、ネット情報だって活字なのでいわばペンと同義語みたいなものだが、はたしてどれが正しくて、正しくないやら、まるで玉石混交の状態。質の高い情報を得ようとするためには個人ごとの「メディア リテラシー」が強く求められるところ。

翻って自分のブログもこの10月で丸17年になり、登載した記事は現在時点で3300件ほどに上るが、中には間違った内容がかなりある。

記載するときは正しいと思っていたことが後になって間違いだったと判明するわけだが、いちいち過去記事を見る人は極端に少ないので、ほったらかしである。無責任といえば無責任だが、こればっかりは責任の取り様がない。

一般的に、ブログを含めてネットにはそういう「無責任」という怖さがある。

しかし、読者の方々もその辺を割り切っているようで「この人、おかしなことを書いてる」と気が付かれても、わざわざ訂正を求めてくるメールはまず皆無である。

まあ皆さん、適当に読み流しているし、自分もつい適当に書き流しがちなので、これで「あいこ」だね(笑)。

それに、書いてある内容を押し付けようとは金輪際、思っていないし、あくまでもワン・オブ・ゼムとして勝手に取捨選択していただければそれで十分。気に入らなければ読んでもらわなくても結構だし~(笑)。


以上は目による情報の取得だが、次は耳による情報の取得について。

新聞、テレビ、ネットはいずれ融合していく可能性があるとされているが、その中で唯一の音声(耳)による情報を伝えるテレビの優位性はまず動かない。

耳は目と違って脳の認知機能のごく近くに位置しているので耳情報の方が記憶に残りやすいし情感にも訴えやすいとされている。


以前、「モーツァルトで免疫力を高める、老化を防止する、快眠へといざなう」(和合 治久著)という本を紹介したことがあるが、その中で次のようなことが書かれていた。

☆ 聴覚は心臓が停止した30分後まで残っている感覚

人間は外部からの刺激を聴覚、視覚、嗅覚、味覚、触覚という五感でキャッチしているがその中で聴覚は最後まで生き残っている感覚で心臓が停止した後も30分間くらい働いている。したがって、意識のない病人の枕元で悪口を言ったりするのはとんでもないこと。(そんな人はいないだろうが・・・)

聴覚が休みなく働くことは(危機をいち早く察知するという点で)動物にとって極めて重要な機能で五感全体が脳に送っているエネルギーのうち85%以上が聴覚によるものである。

この聴覚に特化した“遊び”が「音楽&オーディオ」というわけだが、我が家にお客さんが見えたときはつい耳の形に目がいってしまう。

それこそ耳の形は人によって千差万別だが、これだけそれぞれの耳の形が変わっていると聴こえてくる音も違うはずだから音の好みが個人ごとに違っていて当たり前であるといつも思う。

試しに両手で耳を外側に引っ張っぱり、形を変えて聴くと音が違って聴こえる!


耳というのは見れば見るほど不思議な形をしているが、これに関して面白い本があった。現役のお医者さんの著作「芥川症」。

                  

7編に分かれた短編集だが、その中に「耳」というのがあって次のような箇所がある。(90頁)

「耳に関するエピソードで面白いのはモーツァルトの耳の形が異常だったという話だ。天才作曲家の耳が歪(いびつ)だったというのは、自然の悪戯にしても皮肉が利きすぎている。

ある医学雑誌によれば、モーツァルトの左耳は生まれつき形がおかしく、大きさは普通だが、耳輪が耳たぶの下にまわり込み、対輪の下が渦巻くように跳ね上がっていたらしい。


モーツァルトはそれを気にして、肖像画は右側から描くことを求め、左側から描くときはかつらで耳を隠したという。しかし、耳の畸形は悪いことばかりではなく、モーツァルトの死ぬ年に生まれた息子が、弟子のジュスマイヤーと妻コンスタンチェの不義の子ではないかという噂が流れたとき、息子がモーツァルトと同じ形の耳をしていたことから疑いが晴れたという逸話が残っている。」

後半の話はちょっと余計だが、モーツァルトほどの絶対音感の持ち主が耳の形が歪(いびつ)だったということは、耳の形と音を聞き分ける能力とはどうやら関係がないようで、我が耳の形と照らし合わせてまずは“ひと安心”(笑)。



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脳はマンネリを嫌う

2023年12月07日 | オーディオ談義

SPユニットと大切な共存関係にあるエンクロージャー(以下、「箱」)。

このほどAXIOM80が入っていた箱の剛性を強化したところ、見事に変身~。これまでのAXIOM80はいったい何だったんだろう・・、あまりの変わりように「新生AXIOM80」と呼びたくなった。

もうほかのスピーカーは要らないんじゃないか、とまで思い詰めたが、「脳はマンネリを嫌う」ようで、たったの1週間ほどでほかのスピーカーを聴きたくなった(笑)。

ちなみに「音楽を聴く」といっても、空気の振動を耳の鼓膜で感知し、それを音楽に変換するのは「脳」ですからね~。

それに加えて、大編成のオーケストラを心ゆくまで堪能できないというのも一つのネックである。

そこで、出番となったのがグッドマンの「TRIAXIOM」。

口径30cmの同軸3ウェイで、オークションでもめったに見かけない希少品で、AXIOM80に次いで「我が家の至宝」的な存在。

グッドマン社は幸か不幸かユニットを単独販売するだけで、タンノイみたいに箱を作らなかったが、それが様々な悲喜劇を引き起こした。

音作りはタンノイよりはるかに上なのに、今では正当な評価を受けないまますっかり忘れ去られているのが惜しい。

我が家も例に漏れず「TRIAXIOM」用に薄板(厚さ:1.2cm)の箱を作り、それに容れて楽しんでいたが、このほど格好の実例が登場したことになる。

つまりAXIOM80のときのように「箱の剛性」を強化すれば、きっともっと素敵なサウンドになるに違いないという確信めいたものが湧いてきたので、似たような補強をやってみた。

箱を自作する人間だけにもたらされる至福の楽しみといえる。

楽屋裏を見ても気持ちのいいものではないが、この通り。



ご覧のとおり、補強といっても細い棒を縦、横に1本ずつガッチリ張り付けるだけである。

左右両方の作業が済んで音出しへ~。



あれまあ・・・、まさに期待通りのカチっと引き締まった「極上のサウンド」へと大変身~。

AXIOM80の精緻で凝った作り(それとは裏腹に壊れやすい・・)、とは違うので大音量を入れてもビクともしないユニットである。大編成のオケでもオルガンでもなんでも来てくれ~(笑)。

それにしてもグッドマンが醸し出す音にますます引き付けられてしまった。ちょっと表現が難しいが、人間の琴線にそっと触れてくるとでもいおうか・・、センチメンタルな人に向いていそう。

(ただし、フェライトマグネットの時代に入った「301」以降は「似て非なる」もの・・)

それに比べて同じ英国製なのに「ワーフェデール」は明らかに違うサウンドである。どちらかといえば、心情に訴えかけるというよりも、物理的な佇まいというか、やや冷めたサウンドだといえそう。

同じ英国製なのにね・・、やはり違う。結局、ユニットの製作者が音楽好きだったかどうかに由来しそうな気がするが~。

グッドマンのユニットはほかにも「AXIOM150マークⅡ」(口径30cm、以下「マークⅡ」)を保管しているが、何とか出番を考えてやらないと宝の持ち腐れになってしまうと痛切に感じた次第。

で、このほど、この「マークⅡ」がオークションに出品され落札されていた。ほんの一昨日(12月5日)のことだった。



ご覧のとおり重量級の堂々たるマグネットが付いていて、持ち上げるのに一苦労するほど。

落札価格は「5万8千円」だったが、安っ! 性能からすると2倍でもおかしくないほどで、落札者はいい買い物をされましたよ~。

で、この「マークⅡ」の我が家の活躍場所を求めると・・、もはや「TRIAXIOM」がこうなった以上、ウェストミンスターの箱に収めるしか方法がなくなった。

あ~あ、早く「スーパー12」(ワーフェデール)が故障しないかなあ・・(笑)。



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女性ボーカルは聴きやすい

2023年12月06日 | 音楽談義

「くどい」ようだけど、このところ「You Tube」にすっかり嵌ってしまった。なにしろあらゆる曲目が聴き放題だしリモコンでいろんな曲目が瞬時に聴けるという重宝さはとても得難い・・、その中でもときどき聴いているのが「なごり雪」。

ずいぶん古い曲だが、隣室に居る家内にも音が洩れ伝わっているとみえて、日頃は音楽にまったく興味を示さないのに「♪ ~去年より ずっと きれいになった~ ♪」と“くちずさみ”ながら、「この歌いいわね!」と言う。

「そうだな~」と生返事をしながら「な~に、お前の場合は“♪~去年より ずっと シワ・シミ増えた~♪”だろ」と、思ったが、実際に口に出すと非常に恐ろしいことになりそうなのでぐっと我慢した(笑)。

それにしても我が家には音楽好きのマニアがいろいろお見えになるが、総じて「女性ボーカル」は人気の的である。

いつぞやのブログでも紹介したように「母親の胎内に居るときから女性の声を聴いているので大人になっても郷愁を覚えて安らかな気持ちになる」という説も十分頷けると思っている。「胎内=水遊び」も同様である。

それに年齢を重ねていくと、オーケストラやオペラなど大掛かりな仕掛けを要する曲目と段々縁遠くなっていく傾向があるのも否めない。

自分の場合も、近年こういう曲目は聴く前から何だか気分が重たくなってくる。音楽鑑賞といっても重量級ともなると何かしらの「心理的エネルギー」が要るのかもしれない。


で、お客さんたちの間で比較的好評なのが「有山麻衣子」さんの天使の歌声。

さすがに音楽巧者の「宇野功芳」(音楽評論家)さんが見込んでCD化しただけあって、「まるで心が洗われるような声! 

変に技巧をこらしていないので清純、可憐そのもので実に曲目とマッチしている。」と、感嘆の声が上がる。


          

内容は「十五夜お月さん」「七つの子」「牧場の朝」などの唱歌集(全24曲)。

ちなみに、この分野では「鮫島有美子」さんが有名だが「CDを持ってるけど何だか魅力に乏しくて、何度も聴こうという気にならない。」と、どなたかから発言があったが自分も同感。

まあ、好き好きですけどね・・。

で、話は移って「女性ボーカル」の再生に適したスピーカーといえば、もちろんトップにくるのは「AXIOM80」である。

小編成からボーカルまでまさに「鬼に金棒」だが、惜しむらくは大編成のオーケストラや「オルガン」の、まるで地を這ってくるような重低音となるともう「お手上げ」である。

箱を補強する前の「旧AXIOM80」の時に、「ゲーリー・カー」のCDに含まれているオルガンを再生したときに、対応しきれず、急におかしな音が出だしたので慌ててストップ。

「また修繕か・・ → 2万5千円」と、一瞬蒼褪めたがどうにか無事だった。それからは、大いに懲りて「AXIOM80」によるオーケストラ再生はすべて敬遠。

ブルックナーの「第8番3楽章」(チェリビダッケ指揮)なんて、滅相もない・・(笑)。

しかし、クラシック音楽の集大成であり華ともいうべき「シンフォニー」を十全に再生できないなんて、それっていったいスピーカーの資格があるんだろうか・・という気もする。

このところの急激な気温の冷え込みのもと、身体とともになんだかもやもやしてスッキリしない心理状態である。

何らかの開放措置が必要だなあ・・(笑)。

そこで、講じた対策が・・、以下、続く。



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あのとき売った本、売れた本

2023年12月05日 | 読書コーナー

日頃から近隣の3か所の図書館を巡り、「新刊本」を中心に「何か面白そうな本に出会えるといいなあ」と、こまめに行脚しているのだが、まずもってめったに当たることがない。

3か所すべての借入限度を合わせると「30冊」になるのだが、そのうち2~3冊あれば上出来かなあ・・。

つまり、当たりの確率は1割程度だが、このほどその狭き門をくぐり抜けた本に出会った。



筆者は「紀伊国屋書店新宿本店」で、25年間に亘って同じ売り場に立たれ、このほど退職された読書大好きの「小出 和代」さん。

その間、数々の思い出の本に恵まれたが、本書ではその中から特に印象的なエピソードとともに選りすぐりの書籍が編集されている。

いつぞやのブログにも記した通り「署名のある書評」は、数々のしがらみがあって信用できないが、退職された方なら「ホンネ」のお話が聞けるはずと踏んだが、やはり期待に違わぬ内容で「一気読み」だった。

後日のために、記録しておくことにしよう。

左から「小節のタイトル」「書名」「著者」

☆ 幸福な出会いと巡り合わせ 「さよなら妖精」米澤穂信 
☆ わからないは面白いの始まり 「パレード」吉田修一 
☆ 応援ペーパー作りませんか 「夜は短し歩け乙女」森見登美彦 
☆ 慇懃無礼な帯が人を呼んだ話 「謎解きはディナーの後で」東川篤哉
☆ 走るピクウィック・クラブ 「観光」ラッタウット・・ 


☆ 大地が揺れた日~東日本大震災~ 「GOSICKⅧ」桜庭一樹 
☆ 「IQ84」最速の一日 「IQ84」村上春樹 
☆ ヨハネスブルグで電子書籍 「ヨハネスブルグの天使たち」宮内悠介
☆ 狙撃犯はカーテンの向こう 「マイライフ クリントンの回想」ビル・クリントン
☆ 頭から尻尾まで!芥川賞と直木賞 「ホテルロ-ヤル」桜木紫乃 


☆ ハリー・ポッターと買い切りの掟 「ハリーポッターと賢者の石」JKローリング
☆ 売れる人はタイミングがいい 「物乞う仏陀」石井光太
☆ 想定外です、お客様! 「愛の流刑地」渡辺淳一
☆ もっと売りたい! 本屋大賞 「博士の愛した数式」小川洋子
☆ ほんのまくらで大騒ぎ 「求愛瞳孔反射」穂村弘

以上、15冊も書くとだんだん疲れてきました。あと18冊もあります・・。

え~い、面倒くさい、この本を買うことにしようっと・・(笑)。

最後に、どういう「書きっぷり」か、一例を紹介しておくと、

「本屋で一番よくある事件」(抜粋)

私が勤めていた書店でも謎や事件はよく発生していた。詐欺、脅迫、盗撮に偽造カードに放火未遂。漏水で下のフロアの棚が水浸しになったり、トイレに立て籠られて機動隊が駆けつける騒ぎもあった。中でも頻繁だったのは、万引き・・窃盗事件である。

防犯カメラを設置し、店員、制服警備員、私服警備員などの巡回を行ってもヤツらはこっそり、あるいは堂々と盗んでいく。バレなければ構わないと親子連れで盗みに来て小さい子供に当たり前のように盗品を持たせていた親もいた。

本一冊の価格のうち、書店の取り分というのは大体2割だ。千円の本なら書店に入るのは二百円。一冊万引きされるとまるごと店の損失なので、カバーするには五冊売らないと取り返せない・・。実際はここから光熱費や人件費といった必要経費を捻出するわけで、ほんとうは五冊でも損失を埋められない。

・・現行犯で犯人が捕まることもあった。そういう場合は警察官が来店し、警備担当や店の管理職が対応する。私のような下っ端の店員はそれを遠巻きに見るだけだ。

ただし、昔一度だけ私自身が警察署まで出向いたケースがあった。証言が済んで帰りはパトロールに出るという制服警察官二人組にパトカーで店まで送ってもらうことになった。

パトカーは店の正面に横付けされる。警察官に扉を開けてもらい「ご協力ありがとうございました」と敬礼で送り出された。

書店員が制服姿のまま、店の前でパトカーから降りてくるのだ。人目を引かないわけがない。あ、着替えて店出れば良かった・・とここでようやく思い至ったけれど、後の祭りである。

目撃していた社内の人に、呆れ顔で聞かれた。「あんた何したの」何もしてませんってば。

全編だいたいこういう調子です。

とても微笑ましく読めたが、本に関するエピソード満載で「本好き」にはこたえられない本ですね~。



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新生なった「AXIOM80」の魅力

2023年12月04日 | オーディオ談義

前々回の「空前絶後のコスパ」の続きです。

我が家のオーディオの「レーゾン・デートル」とでもいうべきスピーカー「AXIOM80」の「血沸き肉躍る」改変劇です(笑)。



ちなみに、毎年、このブログで12月後半に「この1年を振り返って」というタイトルで、オーディオ対策として効果があったものから順に「ベスト10」を発表しているが、早くも「ベスト1」はこれで決まりです。

さて、連絡してから15分ほどでお見えになった「Y」さん。手には新しい「ブレーカー」と、比較的小振りの「DAC」を小脇に抱えられていた。

「一度先にAXIOM80を聴いてみますか?、それとも作業後に聴きますか?」

「ハイ、作業の方を先にやりましょう・・」と、さっそくブレーカーの交換に取り掛かられた。ありがたいことである。予定通り5分ほどで完了。で、これが外した「ブレーカー」。



何とまあ、銘柄を見たら絶対に交換した方がいいと評価されていた最悪のブランドだったのには驚いた。

で、このブレーカーのどこが悪いかといえば、電線の「入」と「出」の間に質の悪い抵抗が入っていて、それが電流に悪さをするという。

なるほど・・、これは「オカルト」なんかではなくて「れっきとした」
物理的対策である。オーディオの大元は「電源」なので、ここが拙いと全体に影響してくる。電流にとって抵抗は必要悪であり、無ければ無いに越したことはない。

オームの法則「電圧=電流×抵抗」により、電圧が一定の「100V」とすると、抵抗は小さいほうがいい。

とはいえ「素人の生兵法」なので、間違ってたらゴメンね・・(笑)。

ちなみに、ネットワークに使う「コイル」のうち「ムンドルフ」(ドイツ)が、なぜいちばん良いかといえば抵抗値が「極小」だからである。



改めて、縁の下の「力持ち」の「ブレーカー」にまで注意を向ける「Y」さんのご慧眼(けいがん)には恐れ入るばかり~。さすがに「電気工事技師」さんである。

(それはさておき、くれぐれも電気の大元の「素人工事」は絶対にしないようにね、下手すると感電とか火事になりますよ!)

そして、次は新たに購入されたDACを接続。置き場所がないので、仕方なく「エルガー プラス」(英国dCS)の上に置いて、「CDトラポ」からのバランス・ケーブルを接続した。ちなみに電源ケーブルはPADの「ドミナス」である。



固唾を呑んで見守る中、各種機器のスイッチをオン・・。

ゆっくりと静かにそして厳かに音が広がっていった・・、そして二人して、思わず息を呑んだ。

前々回に述べた音質以上の仕上がりで、何という魅力的な音なんだろう・・。

「くどい」のは嫌いなのでこれ以上は控えるが、あの「やかまし屋」の「Y」さんが、しばし寂(せき)として声無しの状態・・、およそ想像はつきますね(笑)。

そして、感極まった面持ちで「これまで聴かせてもらった中で最高の「AXIOM80」です。素晴らしいの一言です! オーディオ愛好家であれば好き嫌いは別にして一度は聴いておくべき音だと思います・・、これもブレーカーの交換と新しいDACが大いに貢献していますね」と、Yさん。

負けじと「それもあるでしょうが、箱の剛性を強化した効果が大きいと思いますよ」と、健気(けなげ)に応戦する自分。

なんだ、なんだ・・、手柄争いの様相を呈してきたな~(笑)。

まあ、どちらでもよろし、AXIOM80さえうまく鳴ってくれればそれでいいんだから~。

それにしてもこの新しい「DAC」は優れものだった。あの「じゃじゃ馬」の「AXIOM80」をこうまで破綻なく手なづけるのだから~。

「15%引きセールは今日(12月1日)まででしたよね?」

「そうです。注文するなら今日中がタイムリミットですよ」

う~ん、何とも悩ましい・・、価格も手頃だしねえ~。

結果は読者のご想像にお任せするとしよう・・(笑)。



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「You Tube」チャンネル作成

2023年12月03日 | 音楽談義

昨日のこと、過去記事ランキングに珍しく登場していたのが「音楽がタダになる日」。2005年の投稿だから今からもう18年前の話である。

大半の方が「忘却の彼方」だろうから再掲させてもらうと・・、

「ひと口に音楽鑑賞といってもコンンサートなどの生演奏を楽しむ人、あるいはオーディオ装置を中心にレコードやCDソフトを楽しむ人などさまざまだが、自分を含めて後者に属する人は結構多いと思う。

オーディオ装置への投資額に比べるとCDソフトなんて微々たる割合だと言いたいところだがそれでも300枚近くとなると平均2000円として60万円ほどになるからばかにならない。約30年の長期間に亘ってのコツコツとした出費だから目立たないだけ。

これからも好みのCDソフトが発売されれば買わざるを得ないところだが、2008年7月29日号(「エコノミスト」誌)の特集記事「音楽がタダになる」(18頁~38頁)によると、CDを中心とした音楽鑑賞もどうやら大きな変革の時代に入りつつあるようだ。

とにかくCDの出荷額が激減している。過去最高を記録した98年の5879億円から9年連続で減り続け、2007年は3272億円とほぼ半分に縮小という有様で、これまでCD販売を最大の収益源として潤ってきた音楽業界が大変革を迫られている、とのこと。


身近な現象では都会、地方を問わずCDショップがゾクゾクと廃業ないしは売り場面積の縮小などの一途をたどっているのを既にお気づきのことと思う。

1 CD販売の絶対数の激減

2 ネット通信販売への移行

3 携帯電話の「着うた」による楽曲のダウンロードや米アップル社の「iPod」などの携帯プレーヤーの普及

などによるものだが、そもそも最大の被害者は音楽関係会社だろう。

CDが売れない要因の一つにはデジタル技術の進歩によるコピーーが簡単にできるようになったことが挙げられパソコンの「ファイル共有ソフト」によって多数の利用者間で「音楽闇市」が形成されている影響が大きい。

もうひとつの要因はネット上の音楽配信市場の急速な伸びで現在1曲200円程度、アルバムが1500円程度という音楽の低価格化、無料化の波が業界全体を襲ってきている。

同誌34頁には、いずれ「音楽がタダ」になる日を見越して新たなビジネスモデルの再構築とともに世界的な業界再編の動きが始まっているとたいへん興味ある記事が掲載されていた。以下、要約しながら追ってみよう。

『あらゆる音楽が丸ごとタダで聴ける、しかも合法的に!』

会員制交流サイトの最大手、米「マイスペース」が近く常識を覆す音楽配信サービスを開始する。世界の4大レコード会社のうちEMIを除いて大手3社と提携しその音楽のすべてをサイトからユーザーに無料で聴かせるというもの。

無料の音楽で消費者をサイトに惹きつけ、サイト上に広告を掲載しアーティストのコンサート・チケットなどを販売して、これらの収入をレコード会社と分配しようとする新たなビジネスモデル。

これは、レコード会社側から見ると「音楽ファイルがコピーされるのは仕方がない」との諦めを背景に、自社の音楽を水道やガスのように安くあまねく供給し、それをベースに創造性に富むIT企業が斬新なビジネスを編み出し、それに乗っかって新しい分け前を受け取ろうという狙いだという。

こういう新しい動きを見ると、消費者側としてもうまく利用しない手はない。とにかくCDを購入する必要が無くなるのだからたいへん喜ぶべきこと。

しかし、iPodの活用でさえも手ぬるいと思う人がいるのは当然で、パソコンに直接取り込んだ配信音楽をそのままデジタル信号としてUSBポートからオーディオ装置(DAコンバーター)に送り出すことも当然考えられる。

むしろこちらの方がストレートにデジタル信号を引き出せるので音質が良さそうだし主流になる可能性を秘めている。オーディオ機器としての能力を持った、たとえば駆動音が静かでプリアンプとチューナー感覚を備えたオーデイオ専用パソコンが発売されるのも時間の問題だろう。

いずれにしろ「パソコン」がオーディオの主役とはいかないまでも重要な脇役になるのは目に見えているが、あとは何といってもクォリティが一番の課題で再生される音質と使い勝手の良さがカギを握っていると思う。」

とまあ、以上のような内容でした。当たらずといえども遠からずといったところでしょうか・・(笑)。

現在、我が家の音楽鑑賞は「ルーター → テレビ → DAC」による「You Tube」が主体になっており、画面に出てくる宣伝広告を排除するための費用 で、たかだか「1200円」程度が毎月引き落とされているが、音質はそう目くじらを立てるほど悪くないし、何しろリモコンの操作一つで次から次に好きな曲目に移れるので便利なこと、この上ない。

音楽好きにはまるで「桃源郷」のような時代がやってきたことを実感している。

で、残る「我が家の願望」はといえば
「You Tube」を利用して「発信」に転じたいですね。

我が家のオーディオ・システムの音を広く聴いてもらおうという算段である。

「なんだ偉そうな口をきいているけど大したことないじゃないか!」と、恥をかく可能性も大いにあるけどね・・(笑)、まあ良きにつけ悪しきにつけ一度聴いてもらえれば相互の理解促進に役立つことは間違いない。

どなたか、「パソコン苦手の年寄り」に「You Tube」チャンネルの作成方法を教えてくんないかなあ・・、あるいは「分かりやすい解説をした書籍」、さらには有料でも構わないので信用のある専門的な機関の紹介をしていただけると大いに助かります・・。

メルアドは「自己紹介欄」にあります。


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空前絶後の「コスパ」

2023年12月02日 | オーディオ談義

前回からの続きです。

オーディオ記事は、どちらかといえば(他の記事に比べて)不評なので、なるべく連続して投稿しないことにしている。「専門的過ぎてよう分からん」という声が多い・・。

ところが・・、前回の記事が予想外にも大好評!

ハイ、望むところです。それでは皆様のご期待に応えて続編といきましょう(笑)。

まずは、前回細工したスピーカーの映像を再掲しておこう。



縦に2本、横に2本の細い棒を縦と横にしっかり張り付けて箱の強度(剛性)を増したつもり。

とはいえ、逆に適度な「箱鳴り」が抑えられて、見るも無残な失敗に終わる可能性だって十分ありますな。

まあ、「伸るか反るかの大博打」である(笑)。

そして、わくわくハラハラしながら音出しへ・・、いわばオーディオの醍醐味の瞬間ですね~。

そして、これは素晴らしい!!

音の透明感、歯切れの良さ、そして艶っぽくて色気に満ちた音色といい・・、これまでAXIOM80からまったく引き出せなかった魅惑の世界が目の前に広がった。それに、時折り感じてきたあの神経質くさい響きが完全に一掃されている!

不覚にもこの歳になって思わず目が潤みましたぞ・・(笑)。

いやあ~、参った・・、天にも舞い上がる気持ち、そしてどうしてこの細工を早くからやらなかったのかという悔恨が入り混じって複雑な気持ちが交錯した。

それにしても、「AXIOM80」(初期版)が本領を発揮したらそれはもう凄いことになると実感した。

これまで、「オーディオ・フェア」でB&Wを始め各種の高級なスピーカーを高価なアンプでいくつも聴かせてもらったが、どんなに「いい音」が出ても所詮は「普通の音の域」を出ないものだった。

ましてや、一般家庭で出す音なんて・・。

ところが、この(適切な箱に入った)「AXIOM80」ときたら、もうまったく別次元の音になってしまい、これしか出せない音の世界へ誘ってくれるのだ。

まあ、どんなに口を酸(す)っぱくしても、理解してもらえないだろうから、一度聴いてもらうしかないだろうなあ・・(笑)。

で、読者の疑問は「なぜ箱の剛性を高めたことが、それほど功を奏したのか・・?」に行き着くはず~。

「音響学」の専門家でもないので、あくまでも素人考えなのだが~。

「箱は上下2枚の板、前後2枚の板、そして側板2枚の計6枚で構成されている。で、箱全体の剛性が高まると、これらの板が一斉に同じ振動(響き)になって全体のハーモニーに乱れが少なくなる」ということではないだろうか・・。

もちろん、厚い板を使っても箱の剛性は高まるが、これでは最初から板の振動(響き)が期待できない・・。アメリカ系のユニットならそれでいいのだろうが、イギリス系のユニットなるとそうはいかない。

で、実際に、現実のこととしてユニットと箱の見事な一体感がこれまでになく目立って感じたので、こういうコメントに繋がったわけ。

しかし、細工に使った「棒」の代金が「480円」で、こんなに目覚ましい効果が上がるなんてもう「空前絶後のコスパ(コスト パフォーマンス)」ですね。これは・・。

あまり大袈裟な表現は柄に合わないのだが、これ以外の言葉が浮かばない。

しかし、困ったことが出てきた・・、「AXIOM80」から、こんな音が出てくると、もうほかのスピーカーを聴く気がしなくて~(笑)。

とまあ、以上のとおり「まるで熱病に浮かされた」ように縷々自分の感想を一方的に述べたわけだが、やはりここは冷徹な「第三者」の判断を仰いだ方がいいだろう。

さっそく、我が家のご意見番であり、「AXIOM80」の大ファンである「Y」さんに連絡してみた。

高齢者施設の理事長さん(常勤)なので、お仕事の邪魔をしないように平日は連絡しないことにしているが、今回ばかりは「驚天動地」の事態だから許してほしい(笑)。

すると・・、「ああ、ちょうど私から連絡するところでした。実はネットのサイト「ア〇〇〇」が全商品15%引きの一斉セールをやってましてね、実は今日(1日)でお仕舞なんです。

それでダントツの〇〇電機の「ブレーカー」をお宅用に購入しましたのであなたの家に付けて上げようというわけです。対象は200V用のオーディオ電源1個になります」


「エ~ッ、それはご親切に・・、実にありがたいことですが、ブレーカーの交換は電気工事技師の資格が要るんじゃないですか・・」

「ハイ、私は施設の運営上、その資格を持っています。5分間ほどすべての電気機器を停電状態にして入れ替え作業をしますが、それで構いませんか」

「ハイ、別に構いませんけど・・」

そして、追い打ちを掛けるように「実は15%引きのセール期間なので、絶好の機会とばかり新しいDAC(SMSL)を購入しました。今日着いたばかりです。我が家のCDプレイヤーが故障して修繕に出していますので、ぜひお宅のAXIOM80で試聴させてもらいたいんですけど・・」

「ハイ、いいですよ、どうぞどうぞ・・」

これは、昨日(1日)のことだった。

メチャ忙しい午後になったわけだが、そこにはまったく想像を絶するような波乱万丈の展開が待ち受けていた・・(笑)。

以下、続く。



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