「音楽&オーディオ」の小部屋

クラシック・オーディオ歴40年以上・・身の回りの出来事を織り交ぜて書き記したブログです。

オーディオ三昧「冬麗(うらら)の品定め」

2023年12月14日 | オーディオ談義

前々回のブログ「オーディオ冬の陣・起死回生の一手」からの続きです。

「冬麗(うらら)の品定め」とは、もちろん「源氏物語」の「雨夜の品定め」を、もじった言葉です(笑)。

ちなみに、「冬麗とは」・・、冬の寒気は感じられるものの、陽射しそのものは明るく晴れやか・うららかな様子を形容する言葉として使われる、そうです。

さて、だんだんと冷え込んでくる寒気にもめげず、着実に少しづつ前進を続けている(と思う)我が家のオーディオ。

毎日が「オーディオ三昧」で楽しくて仕方がない・・、元気の源です(笑)。

で、久しぶりに登場した「JBL」の2ウェイ・システムがことのほか仕上がり良好だと思ったのでオーデイオ仲間の「Y」さんに来ていただいて試聴してもらうに至ったのは前述どおり。



「なかなかいいですね~、とても聴きやすいです」と、好評の第一声。

聴きやすい・・、ジャズ好きが鳴らす「JBL」とクラシック好きが鳴らす「JBL」では随分違うだろうなあと思っている。

つまり、前者は「音の勢い」を重視するだろうし、後者は「ハーモニー」重視なので取り組む姿勢がそもそも違う・・、それにJBLとはいえ弦楽器を上手く鳴らすのも至上命題となってくる~。

となると、駆動するアンプ次第で性格が分かれてくる。パワーのあるTRアンプでガンガン鳴らすか、それとも小出力の真空管アンプで穏やかに鳴らすか・・。もちろん、我が家は後者。



で、「D123」を鳴らすアンプを2台試聴してみた。もちろん075ツィーターの方は不動の「71Aアンプ」。

最初に鳴らしたのが右側の「6SN7プッシュプル接続」(出力トランスは名門「TRIAD」)、その次に鳴らしたのが左側の「WE300Bシングル」。

奇しくも、一番お金の「かかっていない」アンプと「かかっている」アンプとの対決となったが、予想外にも軍配が上がったのは前者だった。

やっぱり図体やお金じゃないですねえ・・(笑)。

ポイントはスピーカーとの相性に尽きるようで、アンプとスピーカーのスピード感が一致しているところが何よりも良かった。

1時間ほどいろんなソースを聴き分けながら、次のスピーカー「TRIAXIOM」へと移動。

さあ、JBLとは正反対の位置づけにある「ブリティッシュ・サウンド」の登場である。



つい先日の箱の補強を終えてから、始めてYさんに聴いていただくことになる。

「ユニットの大きさに比べて箱が小さいような気がしますけどね・・」との前提の下で「以前聴いたときより明らかに情報量が増えた気がします。音がカチッと引き締まって、とても品のいいサウンドになりましたよ」

すかさず、「JBLとこの音と、どちらがお好きですか?」と、「ど直球」を投げ込んでみた(笑)。

すると「TRIAXIOMの方が好きですね。人の声がより自然に聴こえます。同軸3ウェイという音像定位の効果が現れている気がします」

なるほど・・。

人間の耳にとって非常に敏感な帯域の「200~4000ヘルツ」までにマグネットの違う異種のユニットを混ぜ合わせると、ごく微かにでも違和感が付きまとってくる。

それを無視できるかどうか・・、持ち主の価値観の境目となるのだろう。

そうなると、我が家の場合「D123」をフルレンジで鳴らして最高音域の「7000ヘルツ」以上で「075ツィーター」を活用する手もある・・。

それは後日の課題として、次はいよいよ真打としてYさんが大好きな「AXIOM80」へ移った。


すると、実に興味深い私見が展開された・・。

以下、続く。

いや、けっして「もったいぶる」わけではないです、次の章が長くなり過ぎるので・・、どうか許してね~(笑)。



積極的にクリック →
    
 


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする