「音楽&オーディオ」の小部屋

クラシック・オーディオ歴40年以上・・身の回りの出来事を織り交ぜて書き記したブログです。

オーディオ冬の陣~スピーカー弄り~

2023年12月10日 | オーディオ談義

このブログの読者ならお分かりのとおり、我が家には6系統のスピーカーがある。

「それほど広くもない部屋にそういう余分なものを置いていると、音響的に悪いに決まっている」と厳しく指摘されるのが関の山だが、本人にとってみれば、気の向いたときに好みの音をドラスティックに変える楽しみともなると、そういうマイナス面を補ってあまりある・・。

で、このうち「AXIOM80」「TRIAXIOM」のグッドマン勢は箱の補強などでどうにか合格ラインに到達し、ほかにもモニター・オ-ディオの「PL100」と「口径20cmのユニット」もこれ以上弄る必要はなさそうで、一応目途がついた感じ~。

で、残るはさらなる高みを目指していよいよ2系統のスピーカーに絞られてきた。

そのうちの一つがこれ。



ワーフェデールのスーパー10(口径25cm:赤帯マグネット)と最高音域を「075ツィーター」(JBL)でカバーした組み合わせだが、自分でいうのも何だがとても「いい音」には違いない。

代えるのがもったいないくらいだが、英国のスピーカーを板厚が4cmもある頑丈な箱に容れて聴くのがどうしても気になって・・。

総じて英国製のユニットは板厚の薄い箱に容れて微妙な箱鳴りとともに聴くのが本来の姿だと思っているし、これは我が家のポリシーといってもいい。

そこで、「スーパー10」を思い切って「D123」(口径30cm)に代えることにした。これでJBLユニットのそろい踏みである。

丁度季節も冬に入ったことであり鬱陶しい気持ちを晴らすためにも、いささか湿っぽい英国製のスピーカーとは違って、一つぐらいはスッキリ爽やかな、まるで「カリフォルニアの透き通った青空」のようなサウンドがあってもいいだろうという胸算用(笑)。

「D123」は専用のバッフルに取り付け済みなので、ものの20分もあれば十分という簡単な作業を経てこの姿。



コイルで700ヘルツあたりでハイカットし、075ツィーターは5000ヘルツあたりでローカットして2ウェイで聴いてみた。

アンプはもちろん別々で「D123」にはWE300Bシングルを、075ツィーターには「71Aシングル」を当てた。

ちなみに、我が家の場合「075」でヴァイオリンの音が艶っぽく聴けるアンプは9台のうちこれだけである。

「人間にたとえれば、スピーカーは「外見=容姿」にあたり、それに精神を吹き込むのはアンプである」という格言(?)がありますな(笑)。



前段管の「AC/HL」(英国マツダ:初期版)が「ハイミュー」の持ち主なのでメチャ利いている気がする。

で、ワクワクしながら耳を傾けると、ドドッと音の塊が噴出してくる感じで、その勢いに惚れ惚れした。やっぱり、アメリカ系のSPの良さも十分あるなあ・・。

この音でたっぷり2日間ほど聴いてみたが「好事魔多し」!

我が家のテスト盤となっているエンヤの「カリヴィアン・ブルー」の冒頭の一撃でガックリきてしまった。

音が大きな塊になって個々の楽器の音色がどうも判然としない・・、これが一番目の動揺~。

二番目の動揺は「D123」は能率が高いせいか(102db)、アンプの微かなハム音までもを綺麗に捕えてくる「狩りの名手」なのだ(笑)。

つまり、日常使っている英国系のユニットはせいぜい「95db」前後なので目立たないが、「D123」だとかなりハム音が目立つ。

このせいで手持ちの9台のアンプの中で使えるのはせいぜい4台ほどに限定されてきた。

しばし、沈思黙考の上、思い切って別のユニットに取り換えることにした。どうやら我が家は「JBL」と相性が悪そうだ・・。

お目当ては「コロンビア」製の随分昔のユニットで口径25cm、もちろんアルニコマグネットの持ち主である。

ウーファー専用なのでコイルは不要というのが大いに助かる。



さっそく「カリヴィアン・ブルー」を聴いてみたが、音の塊(解像力)はそれほど変わらない気がしたが、少し小さくなり、何よりも音像がスピーカーの後方に広がる感じが気に入った。

結局、箱の板厚が4cmもあるとデリケートな余韻などの再生は無理なのかもしれない・・。チェロもヴァイオリンも胴体の箱はみんな薄いよねえ。

右往左往したが、どうやらこれにて一件落着といこう・・。

空は雲ひとつない冬晴れの好日で、わくわくはらはらした楽しい1日でしたよ~(笑)。



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