「音楽&オーディオ」の小部屋

クラシック・オーディオ歴40年以上・・身の回りの出来事を織り交ぜて書き記したブログです。

オーディオ冬の陣「起死回生の一手」

2023年12月12日 | オーディオ談義

どうもおかしいなあ、そんなはずはないんだが・・、JBLのSPユニット「D123」(口径30cm)のことである。

久しぶりの出番となってわくわくしながら鳴らしてみたところ「カリフォルニアの澄み切った青空のようなサウンド」が売りのJBLにしては、随分かけ離れたサウンドでどうも釈然としない。

これでは、青空どころか冬の曇り空だな!(笑)

もしかして自分の鳴らし方に「非」があったのではないかと、つらつら考えていたらようやく解答らしきものにたどり着いた。

そうだっ !

いったい、オーディオを何年やってんだ?と言われるほどの単純ミスだった。

「基本中の基本」ともいうべきSPユニットの「背圧の逃がし方」である。SPユニットの後ろ側に出る逆相の音をどうやって処理するか、これはオーディオをやるうえで実に大きなテーマである。

ただし、市販の箱をそのまま使う人にはまったく縁のない話・・、おそらく多勢に無勢だろうなあ(笑)。

つまり、アメリカ系のユニットにイギリス産の「ARU」(背圧調整器)を使うなんてどだい無茶な話なんだ・・。

即行動に移った。

もはや「4cm」も板厚のある箱にイギリス系のユニットを容れるつもりは毛頭ないので、あっさり「ARU」を取り外すことにした。

その穴埋めとして、あり合わせの木材で適当に隙間を開けて塞ぐことにした。開ける隙間の大きさは面倒な計算式があるそうだが、およそのカンでいくことにした。

ただし50年以上の経験に裏打ちされたカンなので大外れはないだろう・・(笑)。



「素数」にこだわって隙間を「5cm」にするか、あるいはメチャ希少な「完全数」(約数の和=1+2+3=6)の「6cm」にするか迷ったが、ここは神頼みで「6cm」でいこう(笑)。

そして、これがトレードの憂き目にあった「ARU」。



な~に、これは正規の「ARU」なのでトレード先は引く手あまたである、まずは「AXIOM80」の箱に取り付けるとしよう。

まあ、目下の優先順位は「D123」である。

わくわくしながら鳴らしてみると、これぞスッキリ爽やかで雲ひとつない晴れ渡った「カリフォルニア・サウンド」が見事に音響空間に広がった。

このサウンドは人の気持ちを明るくさせるところがある・・、いずれにしろたったこれだけの作業でサウンドが激変するんだからやっぱりオーディオは面白い、とはいえ、優に半日がかりの作業だったが~。

我が家の6系統のスピーカーのうち一つくらいは「JBLサウンド」があってもいい気がしてきた。



(見かけは悪いけど「サランネット」でカバーするので、これは楽屋裏の画像です。)

今年の冬は「075ツィーター」と合わせて大いに楽しませてもらおう。

さっそく「JBLが見事に生まれ変わりましたよ!」と、「自慢」半分、「不安」半分が交錯しながら我が家のご意見番「Y」さんに来ていただくことにした。

「プレイヤーは審判を兼ねてはいけない」という金言があるからね(笑)。

この日曜日(10日)のことである。

このほど、箱の強化を図ったばかりの「TRIAXIOM」「AXIOM80」そして「JBLシステム」の競演である。

いわば「ブリティッシュ・サウンド VS JBLサウンド」の一騎打ち!

すると、そこにはまったく予想外の「息を呑む」展開が待っていた・・。

以下、続く。



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