昨日(30日)のブログ「耳のトレーニング」は珍しく盛況で、望外の好調なアクセスだった。
日頃のオーディオ記事の「不人気ぶり」とは大違いなのに呆れるやら、悲しくなるやら・・。
娘(他県に在住)からも、「お父さんのオーディオ記事はさっぱりわからない」と言われるが、あまりにも専門的過ぎてついていけないのかなあ~。
そもそも、いまどき「真空管オーディオ」なんてね・・。
いずれにしても、読者はこういう(オーディオ以外の)記事が好きなんだと認識したので、さっそく「鉄は熱いうちに打て」とばかりに、追い打ちをかけてみよう。
題して「難聴予防の王道」。
先日、オーディオ仲間(福岡)と連絡を取っていたら高音域の聞き取りの違いが家族との会話を通じて分かったりしてガッカリさせられると言われていた。
自分もそうで「お父さん、少し耳が遠くなったんじゃないの」と家人から指摘されるがしばしばである。「エッ、エッ・・」と何回も聞き直すからだそうだ。
こういう耳では偉そうに「オーディオ記事」なんて書けないなあ~(笑)。
まあ、昔取った杵柄(きねづか)で、勝手に「脳が補正」しているんでしょうけどね。
いずれにしても、誰でも「難聴は避けては通れない課題」なんだから、いまのうちから予防して少しでも遅らせるに越したことはないでしょう。
で、ずっと昔の記事「難聴予防の王道」から抜粋させてもらうとしよう。
音楽&オーディオ愛好家にとって耳の機能が衰えるというのは”恐怖の的”である。とにかく音がいいとか悪いとか以前の問題として、音が聴こえてこなければ音楽の楽しみようがない。
したがって経年劣化は受け入れるとしても努力のしがいがあって、せめて耳の機能を最低限維持できればというのが現時点での最上の望みである。
2008年5月放映のNHKテレビ「ためしてがってん」では難聴になる一番の原因は「耳は臓器の一部であり血流による栄養補給が疎外されること」だとされていた。
その要旨を再現してみよう。
左から「有毛細胞」、「ダンス細胞」そして「難聴のリスク」である。
☆ 音が聞える仕組み
人間の耳の奥にある蝸牛(かぎゅう)という器官に有毛細胞が並んでおり、入り口に近い有毛細胞が高音を感じ、奥の方にある有毛細胞が低音を感知して振動し脳に伝えて音として認識される。
段々と高音が聞きづらくなるのは入り口に近い有毛細胞が高音も低音も感知して振動するので傷みやすく、加齢、騒音の聞き過ぎによるのが原因というのが定説。
☆ 先入観による「音韻修復」
男女10人による混声合唱団に対して実験が行われる。いずれも日頃音楽に親しみ耳に自信のある方ばかり。実験の内容はノイズをずっと聞かせて、その中に「さくら、さくら」のメロディが隠されておりそれを聞き分けることが出来た人が何人いるかというもの。
その結果、10人中8人がメロディが聞えたと手を挙げたがこれが大間違い。実はメロディは何ら含まれておらずタダの雑音ばかりで結局、聞えた8人というのは「気のせい」だった。
これはオーディオでもよくある話。
たとえば他家で、お値段が一桁違う高級なオーディオ装置の前に座らされ、見た目の豪華さも手伝っていかにも「いい音」を聴いた感じになるのだが、実は左右スピーカーのプラス・マイナスの結線が間違っていたり、ツィーターの片方が鳴っていなかったりすることはままある話で、いかに先入観が人間の聴覚を誤魔化すかという好例だ(笑)。
☆ 難聴のリスク要因とは?
1 加 齢 → 1.6倍 2 高脂血症 → 1.9倍 3 糖尿病 → 3.7倍 4 腎臓病 → 5.9倍
科学的な根拠として有毛細胞の根元に並んでいる「ダンス」細胞に正常な血液によってきちんと栄養補給がなされていないことが難聴につながる大きなリスク要因であるという。
結局、前述したとおり難聴予防には「生活習慣病の予防が大切」というありふれた結論だった。
以上のとおりだが、「難聴予防」は「健康で長生き」につながるようですから、皆さん日頃から用心しましょうね~。
この内容に共感された方は積極的にクリック →