「くどい」ようだけど、このところ「You Tube」にすっかり嵌ってしまった。なにしろあらゆる曲目が聴き放題だしリモコンでいろんな曲目が瞬時に聴けるという重宝さはとても得難い・・、その中でもときどき聴いているのが「なごり雪」。
ずいぶん古い曲だが、隣室に居る家内にも音が洩れ伝わっているとみえて、日頃は音楽にまったく興味を示さないのに「♪ ~去年より ずっと きれいになった~ ♪」と“くちずさみ”ながら、「この歌いいわね!」と言う。
「そうだな~」と生返事をしながら「な~に、お前の場合は“♪~去年より ずっと シワ・シミ増えた~♪”だろ」と、思ったが、実際に口に出すと非常に恐ろしいことになりそうなのでぐっと我慢した(笑)。
それにしても我が家には音楽好きのマニアがいろいろお見えになるが、総じて「女性ボーカル」は人気の的である。
いつぞやのブログでも紹介したように「母親の胎内に居るときから女性の声を聴いているので大人になっても郷愁を覚えて安らかな気持ちになる」という説も十分頷けると思っている。「胎内=水遊び」も同様である。
それに年齢を重ねていくと、オーケストラやオペラなど大掛かりな仕掛けを要する曲目と段々縁遠くなっていく傾向があるのも否めない。
自分の場合も、近年こういう曲目は聴く前から何だか気分が重たくなってくる。音楽鑑賞といっても重量級ともなると何かしらの「心理的エネルギー」が要るのかもしれない。
で、お客さんたちの間で比較的好評なのが「有山麻衣子」さんの天使の歌声。
さすがに音楽巧者の「宇野功芳」(音楽評論家)さんが見込んでCD化しただけあって、「まるで心が洗われるような声!
変に技巧をこらしていないので清純、可憐そのもので実に曲目とマッチしている。」と、感嘆の声が上がる。
内容は「十五夜お月さん」「七つの子」「牧場の朝」などの唱歌集(全24曲)。
ちなみに、この分野では「鮫島有美子」さんが有名だが「CDを持ってるけど何だか魅力に乏しくて、何度も聴こうという気にならない。」と、どなたかから発言があったが自分も同感。
まあ、好き好きですけどね・・。
で、話は移って「女性ボーカル」の再生に適したスピーカーといえば、もちろんトップにくるのは「AXIOM80」である。
小編成からボーカルまでまさに「鬼に金棒」だが、惜しむらくは大編成のオーケストラや「オルガン」の、まるで地を這ってくるような重低音となるともう「お手上げ」である。
箱を補強する前の「旧AXIOM80」の時に、「ゲーリー・カー」のCDに含まれているオルガンを再生したときに、対応しきれず、急におかしな音が出だしたので慌ててストップ。
「また修繕か・・ → 2万5千円」と、一瞬蒼褪めたがどうにか無事だった。それからは、大いに懲りて「AXIOM80」によるオーケストラ再生はすべて敬遠。
ブルックナーの「第8番3楽章」(チェリビダッケ指揮)なんて、滅相もない・・(笑)。
しかし、クラシック音楽の集大成であり華ともいうべき「シンフォニー」を十全に再生できないなんて、それっていったいスピーカーの資格があるんだろうか・・という気もする。
このところの急激な気温の冷え込みのもと、身体とともになんだかもやもやしてスッキリしない心理状態である。
何らかの開放措置が必要だなあ・・(笑)。
そこで、講じた対策が・・、以下、続く。
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日頃から近隣の3か所の図書館を巡り、「新刊本」を中心に「何か面白そうな本に出会えるといいなあ」と、こまめに行脚しているのだが、まずもってめったに当たることがない。
3か所すべての借入限度を合わせると「30冊」になるのだが、そのうち2~3冊あれば上出来かなあ・・。
つまり、当たりの確率は1割程度だが、このほどその狭き門をくぐり抜けた本に出会った。
筆者は「紀伊国屋書店新宿本店」で、25年間に亘って同じ売り場に立たれ、このほど退職された読書大好きの「小出 和代」さん。
その間、数々の思い出の本に恵まれたが、本書ではその中から特に印象的なエピソードとともに選りすぐりの書籍が編集されている。
いつぞやのブログにも記した通り「署名のある書評」は、数々のしがらみがあって信用できないが、退職された方なら「ホンネ」のお話が聞けるはずと踏んだが、やはり期待に違わぬ内容で「一気読み」だった。
後日のために、記録しておくことにしよう。
左から「小節のタイトル」「書名」「著者」
☆ 幸福な出会いと巡り合わせ 「さよなら妖精」米澤穂信
☆ わからないは面白いの始まり 「パレード」吉田修一
☆ 応援ペーパー作りませんか 「夜は短し歩け乙女」森見登美彦
☆ 慇懃無礼な帯が人を呼んだ話 「謎解きはディナーの後で」東川篤哉
☆ 走るピクウィック・クラブ 「観光」ラッタウット・・
☆ 大地が揺れた日~東日本大震災~ 「GOSICKⅧ」桜庭一樹
☆ 「IQ84」最速の一日 「IQ84」村上春樹
☆ ヨハネスブルグで電子書籍 「ヨハネスブルグの天使たち」宮内悠介
☆ 狙撃犯はカーテンの向こう 「マイライフ クリントンの回想」ビル・クリントン
☆ 頭から尻尾まで!芥川賞と直木賞 「ホテルロ-ヤル」桜木紫乃
☆ ハリー・ポッターと買い切りの掟 「ハリーポッターと賢者の石」JKローリング
☆ 売れる人はタイミングがいい 「物乞う仏陀」石井光太
☆ 想定外です、お客様! 「愛の流刑地」渡辺淳一
☆ もっと売りたい! 本屋大賞 「博士の愛した数式」小川洋子
☆ ほんのまくらで大騒ぎ 「求愛瞳孔反射」穂村弘
以上、15冊も書くとだんだん疲れてきました。あと18冊もあります・・。
え~い、面倒くさい、この本を買うことにしようっと・・(笑)。
最後に、どういう「書きっぷり」か、一例を紹介しておくと、
「本屋で一番よくある事件」(抜粋)
私が勤めていた書店でも謎や事件はよく発生していた。詐欺、脅迫、盗撮に偽造カードに放火未遂。漏水で下のフロアの棚が水浸しになったり、トイレに立て籠られて機動隊が駆けつける騒ぎもあった。中でも頻繁だったのは、万引き・・窃盗事件である。
防犯カメラを設置し、店員、制服警備員、私服警備員などの巡回を行ってもヤツらはこっそり、あるいは堂々と盗んでいく。バレなければ構わないと親子連れで盗みに来て小さい子供に当たり前のように盗品を持たせていた親もいた。
本一冊の価格のうち、書店の取り分というのは大体2割だ。千円の本なら書店に入るのは二百円。一冊万引きされるとまるごと店の損失なので、カバーするには五冊売らないと取り返せない・・。実際はここから光熱費や人件費といった必要経費を捻出するわけで、ほんとうは五冊でも損失を埋められない。
・・現行犯で犯人が捕まることもあった。そういう場合は警察官が来店し、警備担当や店の管理職が対応する。私のような下っ端の店員はそれを遠巻きに見るだけだ。
ただし、昔一度だけ私自身が警察署まで出向いたケースがあった。証言が済んで帰りはパトロールに出るという制服警察官二人組にパトカーで店まで送ってもらうことになった。
パトカーは店の正面に横付けされる。警察官に扉を開けてもらい「ご協力ありがとうございました」と敬礼で送り出された。
書店員が制服姿のまま、店の前でパトカーから降りてくるのだ。人目を引かないわけがない。あ、着替えて店出れば良かった・・とここでようやく思い至ったけれど、後の祭りである。
目撃していた社内の人に、呆れ顔で聞かれた。「あんた何したの」何もしてませんってば。
全編だいたいこういう調子です。
とても微笑ましく読めたが、本に関するエピソード満載で「本好き」にはこたえられない本ですね~。
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前々回の「空前絶後のコスパ」の続きです。
我が家のオーディオの「レーゾン・デートル」とでもいうべきスピーカー「AXIOM80」の「血沸き肉躍る」改変劇です(笑)。
ちなみに、毎年、このブログで12月後半に「この1年を振り返って」というタイトルで、オーディオ対策として効果があったものから順に「ベスト10」を発表しているが、早くも「ベスト1」はこれで決まりです。
さて、連絡してから15分ほどでお見えになった「Y」さん。手には新しい「ブレーカー」と、比較的小振りの「DAC」を小脇に抱えられていた。
「一度先にAXIOM80を聴いてみますか?、それとも作業後に聴きますか?」
「ハイ、作業の方を先にやりましょう・・」と、さっそくブレーカーの交換に取り掛かられた。ありがたいことである。予定通り5分ほどで完了。で、これが外した「ブレーカー」。
何とまあ、銘柄を見たら絶対に交換した方がいいと評価されていた最悪のブランドだったのには驚いた。
で、このブレーカーのどこが悪いかといえば、電線の「入」と「出」の間に質の悪い抵抗が入っていて、それが電流に悪さをするという。
なるほど・・、これは「オカルト」なんかではなくて「れっきとした」物理的対策である。オーディオの大元は「電源」なので、ここが拙いと全体に影響してくる。電流にとって抵抗は必要悪であり、無ければ無いに越したことはない。
オームの法則「電圧=電流×抵抗」により、電圧が一定の「100V」とすると、抵抗は小さいほうがいい。
とはいえ「素人の生兵法」なので、間違ってたらゴメンね・・(笑)。
ちなみに、ネットワークに使う「コイル」のうち「ムンドルフ」(ドイツ)が、なぜいちばん良いかといえば抵抗値が「極小」だからである。
改めて、縁の下の「力持ち」の「ブレーカー」にまで注意を向ける「Y」さんのご慧眼(けいがん)には恐れ入るばかり~。さすがに「電気工事技師」さんである。
(それはさておき、くれぐれも電気の大元の「素人工事」は絶対にしないようにね、下手すると感電とか火事になりますよ!)
そして、次は新たに購入されたDACを接続。置き場所がないので、仕方なく「エルガー プラス」(英国dCS)の上に置いて、「CDトラポ」からのバランス・ケーブルを接続した。ちなみに電源ケーブルはPADの「ドミナス」である。
固唾を呑んで見守る中、各種機器のスイッチをオン・・。
ゆっくりと静かにそして厳かに音が広がっていった・・、そして二人して、思わず息を呑んだ。
前々回に述べた音質以上の仕上がりで、何という魅力的な音なんだろう・・。
「くどい」のは嫌いなのでこれ以上は控えるが、あの「やかまし屋」の「Y」さんが、しばし寂(せき)として声無しの状態・・、およそ想像はつきますね(笑)。
そして、感極まった面持ちで「これまで聴かせてもらった中で最高の「AXIOM80」です。素晴らしいの一言です! オーディオ愛好家であれば好き嫌いは別にして一度は聴いておくべき音だと思います・・、これもブレーカーの交換と新しいDACが大いに貢献していますね」と、Yさん。
負けじと「それもあるでしょうが、箱の剛性を強化した効果が大きいと思いますよ」と、健気(けなげ)に応戦する自分。
なんだ、なんだ・・、手柄争いの様相を呈してきたな~(笑)。
まあ、どちらでもよろし、AXIOM80さえうまく鳴ってくれればそれでいいんだから~。
それにしてもこの新しい「DAC」は優れものだった。あの「じゃじゃ馬」の「AXIOM80」をこうまで破綻なく手なづけるのだから~。
「15%引きセールは今日(12月1日)まででしたよね?」
「そうです。注文するなら今日中がタイムリミットですよ」
う~ん、何とも悩ましい・・、価格も手頃だしねえ~。
結果は読者のご想像にお任せするとしよう・・(笑)。
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昨日のこと、過去記事ランキングに珍しく登場していたのが「音楽がタダになる日」。2005年の投稿だから今からもう18年前の話である。
大半の方が「忘却の彼方」だろうから再掲させてもらうと・・、
「ひと口に音楽鑑賞といってもコンンサートなどの生演奏を楽しむ人、あるいはオーディオ装置を中心にレコードやCDソフトを楽しむ人などさまざまだが、自分を含めて後者に属する人は結構多いと思う。
オーディオ装置への投資額に比べるとCDソフトなんて微々たる割合だと言いたいところだがそれでも300枚近くとなると平均2000円として60万円ほどになるからばかにならない。約30年の長期間に亘ってのコツコツとした出費だから目立たないだけ。
これからも好みのCDソフトが発売されれば買わざるを得ないところだが、2008年7月29日号(「エコノミスト」誌)の特集記事「音楽がタダになる」(18頁~38頁)によると、CDを中心とした音楽鑑賞もどうやら大きな変革の時代に入りつつあるようだ。
とにかくCDの出荷額が激減している。過去最高を記録した98年の5879億円から9年連続で減り続け、2007年は3272億円とほぼ半分に縮小という有様で、これまでCD販売を最大の収益源として潤ってきた音楽業界が大変革を迫られている、とのこと。
身近な現象では都会、地方を問わずCDショップがゾクゾクと廃業ないしは売り場面積の縮小などの一途をたどっているのを既にお気づきのことと思う。
1 CD販売の絶対数の激減
2 ネット通信販売への移行
3 携帯電話の「着うた」による楽曲のダウンロードや米アップル社の「iPod」などの携帯プレーヤーの普及
などによるものだが、そもそも最大の被害者は音楽関係会社だろう。
CDが売れない要因の一つにはデジタル技術の進歩によるコピーーが簡単にできるようになったことが挙げられパソコンの「ファイル共有ソフト」によって多数の利用者間で「音楽闇市」が形成されている影響が大きい。
もうひとつの要因はネット上の音楽配信市場の急速な伸びで現在1曲200円程度、アルバムが1500円程度という音楽の低価格化、無料化の波が業界全体を襲ってきている。
同誌34頁には、いずれ「音楽がタダ」になる日を見越して新たなビジネスモデルの再構築とともに世界的な業界再編の動きが始まっているとたいへん興味ある記事が掲載されていた。以下、要約しながら追ってみよう。
『あらゆる音楽が丸ごとタダで聴ける、しかも合法的に!』
会員制交流サイトの最大手、米「マイスペース」が近く常識を覆す音楽配信サービスを開始する。世界の4大レコード会社のうちEMIを除いて大手3社と提携しその音楽のすべてをサイトからユーザーに無料で聴かせるというもの。
無料の音楽で消費者をサイトに惹きつけ、サイト上に広告を掲載しアーティストのコンサート・チケットなどを販売して、これらの収入をレコード会社と分配しようとする新たなビジネスモデル。
これは、レコード会社側から見ると「音楽ファイルがコピーされるのは仕方がない」との諦めを背景に、自社の音楽を水道やガスのように安くあまねく供給し、それをベースに創造性に富むIT企業が斬新なビジネスを編み出し、それに乗っかって新しい分け前を受け取ろうという狙いだという。
こういう新しい動きを見ると、消費者側としてもうまく利用しない手はない。とにかくCDを購入する必要が無くなるのだからたいへん喜ぶべきこと。
しかし、iPodの活用でさえも手ぬるいと思う人がいるのは当然で、パソコンに直接取り込んだ配信音楽をそのままデジタル信号としてUSBポートからオーディオ装置(DAコンバーター)に送り出すことも当然考えられる。
むしろこちらの方がストレートにデジタル信号を引き出せるので音質が良さそうだし主流になる可能性を秘めている。オーディオ機器としての能力を持った、たとえば駆動音が静かでプリアンプとチューナー感覚を備えたオーデイオ専用パソコンが発売されるのも時間の問題だろう。
いずれにしろ「パソコン」がオーディオの主役とはいかないまでも重要な脇役になるのは目に見えているが、あとは何といってもクォリティが一番の課題で再生される音質と使い勝手の良さがカギを握っていると思う。」
とまあ、以上のような内容でした。当たらずといえども遠からずといったところでしょうか・・(笑)。
現在、我が家の音楽鑑賞は「ルーター → テレビ → DAC」による「You Tube」が主体になっており、画面に出てくる宣伝広告を排除するための費用 で、たかだか「1200円」程度が毎月引き落とされているが、音質はそう目くじらを立てるほど悪くないし、何しろリモコンの操作一つで次から次に好きな曲目に移れるので便利なこと、この上ない。
音楽好きにはまるで「桃源郷」のような時代がやってきたことを実感している。
で、残る「我が家の願望」はといえば「You Tube」を利用して「発信」に転じたいですね。
我が家のオーディオ・システムの音を広く聴いてもらおうという算段である。
「なんだ偉そうな口をきいているけど大したことないじゃないか!」と、恥をかく可能性も大いにあるけどね・・(笑)、まあ良きにつけ悪しきにつけ一度聴いてもらえれば相互の理解促進に役立つことは間違いない。
どなたか、「パソコン苦手の年寄り」に「You Tube」チャンネルの作成方法を教えてくんないかなあ・・、あるいは「分かりやすい解説をした書籍」、さらには有料でも構わないので信用のある専門的な機関の紹介をしていただけると大いに助かります・・。
メルアドは「自己紹介欄」にあります。
前回からの続きです。
オーディオ記事は、どちらかといえば(他の記事に比べて)不評なので、なるべく連続して投稿しないことにしている。「専門的過ぎてよう分からん」という声が多い・・。
ところが・・、前回の記事が予想外にも大好評!
ハイ、望むところです。それでは皆様のご期待に応えて続編といきましょう(笑)。
まずは、前回細工したスピーカーの映像を再掲しておこう。
縦に2本、横に2本の細い棒を縦と横にしっかり張り付けて箱の強度(剛性)を増したつもり。
とはいえ、逆に適度な「箱鳴り」が抑えられて、見るも無残な失敗に終わる可能性だって十分ありますな。
まあ、「伸るか反るかの大博打」である(笑)。
そして、わくわくハラハラしながら音出しへ・・、いわばオーディオの醍醐味の瞬間ですね~。
そして、これは素晴らしい!!
音の透明感、歯切れの良さ、そして艶っぽくて色気に満ちた音色といい・・、これまでAXIOM80からまったく引き出せなかった魅惑の世界が目の前に広がった。それに、時折り感じてきたあの神経質くさい響きが完全に一掃されている!
不覚にもこの歳になって思わず目が潤みましたぞ・・(笑)。
いやあ~、参った・・、天にも舞い上がる気持ち、そしてどうしてこの細工を早くからやらなかったのかという悔恨が入り混じって複雑な気持ちが交錯した。
それにしても、「AXIOM80」(初期版)が本領を発揮したらそれはもう凄いことになると実感した。
これまで、「オーディオ・フェア」でB&Wを始め各種の高級なスピーカーを高価なアンプでいくつも聴かせてもらったが、どんなに「いい音」が出ても所詮は「普通の音の域」を出ないものだった。
ましてや、一般家庭で出す音なんて・・。
ところが、この(適切な箱に入った)「AXIOM80」ときたら、もうまったく別次元の音になってしまい、これしか出せない音の世界へ誘ってくれるのだ。
まあ、どんなに口を酸(す)っぱくしても、理解してもらえないだろうから、一度聴いてもらうしかないだろうなあ・・(笑)。
で、読者の疑問は「なぜ箱の剛性を高めたことが、それほど功を奏したのか・・?」に行き着くはず~。
「音響学」の専門家でもないので、あくまでも素人考えなのだが~。
「箱は上下2枚の板、前後2枚の板、そして側板2枚の計6枚で構成されている。で、箱全体の剛性が高まると、これらの板が一斉に同じ振動(響き)になって全体のハーモニーに乱れが少なくなる」ということではないだろうか・・。
もちろん、厚い板を使っても箱の剛性は高まるが、これでは最初から板の振動(響き)が期待できない・・。アメリカ系のユニットならそれでいいのだろうが、イギリス系のユニットなるとそうはいかない。
で、実際に、現実のこととしてユニットと箱の見事な一体感がこれまでになく目立って感じたので、こういうコメントに繋がったわけ。
しかし、細工に使った「棒」の代金が「480円」で、こんなに目覚ましい効果が上がるなんてもう「空前絶後のコスパ(コスト パフォーマンス)」ですね。これは・・。
あまり大袈裟な表現は柄に合わないのだが、これ以外の言葉が浮かばない。
しかし、困ったことが出てきた・・、「AXIOM80」から、こんな音が出てくると、もうほかのスピーカーを聴く気がしなくて~(笑)。
とまあ、以上のとおり「まるで熱病に浮かされた」ように縷々自分の感想を一方的に述べたわけだが、やはりここは冷徹な「第三者」の判断を仰いだ方がいいだろう。
さっそく、我が家のご意見番であり、「AXIOM80」の大ファンである「Y」さんに連絡してみた。
高齢者施設の理事長さん(常勤)なので、お仕事の邪魔をしないように平日は連絡しないことにしているが、今回ばかりは「驚天動地」の事態だから許してほしい(笑)。
すると・・、「ああ、ちょうど私から連絡するところでした。実はネットのサイト「ア〇〇〇」が全商品15%引きの一斉セールをやってましてね、実は今日(1日)でお仕舞なんです。
それでダントツの〇〇電機の「ブレーカー」をお宅用に購入しましたのであなたの家に付けて上げようというわけです。対象は200V用のオーディオ電源1個になります」
「エ~ッ、それはご親切に・・、実にありがたいことですが、ブレーカーの交換は電気工事技師の資格が要るんじゃないですか・・」
「ハイ、私は施設の運営上、その資格を持っています。5分間ほどすべての電気機器を停電状態にして入れ替え作業をしますが、それで構いませんか」
「ハイ、別に構いませんけど・・」
そして、追い打ちを掛けるように「実は15%引きのセール期間なので、絶好の機会とばかり新しいDAC(SMSL)を購入しました。今日着いたばかりです。我が家のCDプレイヤーが故障して修繕に出していますので、ぜひお宅のAXIOM80で試聴させてもらいたいんですけど・・」
「ハイ、いいですよ、どうぞどうぞ・・」
これは、昨日(1日)のことだった。
メチャ忙しい午後になったわけだが、そこにはまったく想像を絶するような波乱万丈の展開が待ち受けていた・・(笑)。
以下、続く。
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