「音楽&オーディオ」の小部屋

クラシック・オーディオ歴40年以上・・身の回りの出来事を織り交ぜて書き記したブログです。

人間の生涯は「真面目さ」と「遊び」からなる

2024年08月31日 | 音楽談義

「人間の生涯は“真面目さ”と“遊び”から成る。この二つのバランスの取り方を知っている者こそが、最も賢明なる者、最も幸運な者と呼ばれるにふさわしい。」(ゲーテ)

いきなりこういう文章で始まるのが「ギャンブラー・モーツァルト」~遊びの世紀に生きた天才~(ギュンター・バウアー著)。

ちなみに、自分のように「遊び」の方が大きな比重を占めている人間は、とても賢明とはいえないが、不幸な人生だったとは思っていない(笑)。

                 

さて、本書は431頁にわたって細かい文字がビッシリ詰まっており、よほどのモーツァルト・ファンじゃないととても読む気が起こらないに違いないが、ザット、ひと通り目を通してみたがこれはこれでたいへんな労作だと思った。

本書のテー
マは「ゲーテが語ったような意味でモーツァルトははたして幸運な人間であったのだろうか、生涯を賢く生きたのだろうか。別の言い方をすれば“音楽への真面目さ”と“遊び”の魔力との間でうまくバランスをとることが出来たのだろうか」に尽きる。


結論から言えば、モーツァルトは35年という短い生涯(1756~1791)において600以上にもわたる膨大な曲を作ったにもかかわらず、あらゆる遊びを楽しんでいたことが分かった。きっと人生を大いに楽しんだに違いない。

たとえば遊びの種類を挙げるだけでも第一章「射的」、第二章「カードゲーム
」、以下「ビリヤードと九柱戯」 「パーティゲーム」 「言葉遊び」 「お祭り、舞踏会、仮装パーティ」 「富くじ」と実に多種多様なものが(章ごとに)詳しく紹介されている。


「楽想は奔流のように現れて、頭の中で一気に完成します。すべてのものが皆一緒になって聞えるのです。まるで一幅の美しい絵を見ているみたいです。後で作曲する段になると、脳髄という袋の中からこれらを取り出してくるだけです。」(小林秀雄著「モーツァルト」)

モーツァルトの音楽がロジック的に解明できない原因を、驚くべき率直さとシンプルさでもって(モーツァルトの手紙の一節)語られているが、こういう天性の才能に恵まれた音楽家だからこそ時間に余裕ができて沢山の遊びを楽しめたに違いない。

つまり、逆説的に言えば「仕事の処理能力が高い者ほど遊びも楽しめる」と解釈できる(笑)。

モーツァルトは手紙魔だったらしく、(当時は唯一の通信手段だったので当然だが)、父や妻、姉、友人たちに宛てた膨大な手紙が「モーツァルト書簡集」として残されており、これからの引用が本書の全編にわたって多様に駆使されていて、読んでいくうちに自然にモーツァルトの人間像が浮かび上がってくる。

映画「アマデウス」にも描かれていたようにモーツァルトは通常の市井の人間と何ら変わりなかったが、あまりにもありふれた人間像とあの神々しいほどの輝きを放つ作品との落差がとても印象的だった。

さて、本書の中で頻繁に登場するのは教育魔だった父親(レオポルド)だが、姉のナンネル(二人姉弟)も負けず劣らずの頻度で登場する。幼い頃に彼女と一緒に興じた“遊び”はモーツァルトの生涯に大きな影響を与えた。

そのナンネルを主人公にした映画が光テレビで放映されたので録画して、このほど観賞してみた。「ナンネル・モーツァルト~哀しみの旅路~」

                    

フランス映画だそうで、折角取り上げたのだから「絶賛!」といきたいところだが個人的には「?」だった。

「弟モーツァルトに劣らないほどの才能に恵まれたナンネルだったが、女性に生まれたばかりに作曲を許されず、ソロ活動もできなかった。時代に恵まれなかった歴史上のヒロインに光を当ててみた。」というのが趣旨なのだろうが、どうもピンとこなかった。女性が観ればまた別の感想があるのかもしれない。

最後に、最愛の姉ナンネルの結婚に当たり、彼女に宛てたモーツァルトの天真爛漫な手紙を同書の中から紹介しておこう。(298頁)

「それではウィーンからザルツブルグへ、1000回の祝福を送りましょう。お二人が私たちよりも幸せに暮らすことが出来ますように。お、お、おっと、詩でいっぱいの頭の中の引き出しから、ちょっとした文句が出てきましたよ。ではご静聴。

結婚したら沢山のことが分かります。これまで半分謎だったことも経験すればわかるのです。エヴァがその昔カインを産むためにしなければならなかったこと。しかし姉さん、この結婚のお務めをあなたは喜んで果たすでしょう。ぼくを信じて、少しも辛くはないのですから。

でも物事には表と裏が、結婚だって同じこと、楽しみもあれば苦労もある。彼が険しい顔をしていても、心当たりがないならば、勝手に不機嫌になっているだけ。男の気まぐれと思えば良し。そして彼に言いましょう。“旦那様、昼間はあなたのお好きなように。でも夜は私のものよ”」~あなたの誠実な弟 W.A.モーツァルト

いやはや・・・(笑)。



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可愛げのない人間の末路

2024年08月30日 | 独り言

先日のこと、NHK BSプレミアム「英雄たちの選択」という番組で「平将門」(たいらのまさかど)特集を放映していた。

「平将門」といえば周知のとおり関東地方で朝廷に対して謀反を起こし最後は討ち死にした武将である。

将門は若年の頃に同僚と一緒に朝廷に仕えたことがあり、同僚はうまく組織に馴染んだものの、将門は無骨そのものの武者だったので官僚組織に馴染めず厄介払いとなり故郷に戻されたという。

その辺のトラウマがどうやら後年の謀反につながったのではないかという解釈だった。

人間には組織にうまく馴染んで融け込めるタイプとそうでないタイプがあるようで、将門は後者のタイプだったのだろう。

関連して、
高校時代の同窓生から電話がかかってきたときの会話を思い出した。

「いつぞやのブログに書いてたけど谷沢永一の ”可愛げが一番” という話は実によくわかるんだよねえ。」

「へぇ~、どんな風に?」

「実は以前、自分が(ある会社の)部長をしていた時に他所(よそ)の部門から異動してきた部員がいてね、適齢期なのに課長になり損ねて回されてきたんだ。」

「ほぉ~」

「自分は元の部門の部長とは仲が良かったんだけど、 ”〇〇君を課長に出来なかったけど、お前のところでぜひ課長にしてやってくれよ” なんて虫のいいことを言うから、思わず”そんなことを言うくらいならなぜお前のときに強力に推さなかったんだ”と、言ってやったんだ。」

「ウン、ウン」

「すると、その時の弁がふるっていて”だって彼、可愛くないもんな~”だって。その〇〇君は学歴もいいし、真面目でそこそこ仕事もできるんだけど懐いてこないんだよねえ~、人間には可愛げが大切だって改めて思ったよ。」

「成る程、犬だって尻尾を振って懐いてくる犬は可愛いもんなあ~」

ちなみに、谷沢永一氏の「可愛げ云々」を参考のため再掲すると、

「才能も知恵も努力も業績も身持ちも忠誠も、すべてひっくるめたところでただ 可愛げ があるという奴には敵わない。」(「人間通」新潮選書)

以上の話、一定の組織に従属して働いた経験のある方なら体感的に納得されると思うが、どんなに「きれいごと」を言ってみても所詮、人間は「感情の動物」であることを物語っている。

「アイツがくると虫酸(むしず)が走る」という言葉もありますねえ(笑)。


出自が定かではなかった豊臣秀吉が登り詰めて「位人臣」を極めることができたのも、「人たらし」と呼ばれていたからこそで、きっと「可愛げのある」人間だったに相違ない。

さて、そこで問題は「可愛げ」ってものが先天的な資質なのか、あるいは後天的に身に付けられるものかどうかだが、谷沢氏の書きっぷりによると、どうやら先天的な資質の方に比重が置かれているようだ。

これをブログ主に置き換えてみるとまず典型的な「可愛げのない」タイプだと思う。もちろん気も利かないし、妻や娘からも「お父さんはコミュニケーション能力がちょっと・・」と苦笑されている始末。

しかも将門みたいに謀反(現代でいえば起業かな)を起こす元気もないし、たいした出世もできず、さらには「お金持ち」にもなれず・・、とうとう平々凡々たる人生に落ち着いてしまったのはまったく痛恨の極みと言わざるを得ない・・、ま、「音楽&オーディオ」を思う存分に楽しんだんだから良しとするかなあ~(笑)。



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謎の円筒形機材の使用方法

2024年08月29日 | オーディオ談義

現在(29日午前5時)、猛烈な台風が襲ってきてます。真夜中頃からですが、強い風雨が吹き荒れており、至る所の雨戸を閉め切って完全防備してますが、とても勢いが強いです。台風の中心はまだ鹿児島県の枕崎付近なので、これから先が思いやられます。

当地に移り住んで42年になりますが、例をみないトップクラスの台風です。これから九州を通過して本土に向かうとのことなので、くれぐれもご用心くださいね。

さて、前回の「謎のオーディオ用機材」からの続きです。

皆様方に謎を提示しましたよね~。



この二つの円筒形の使い道ですが、盛大な応募を期待していたけれど・・、結局お一人だけでした。それも不正解で残念~。

2個あるということは当然左右両方に使うものなので「スピーカー」関連ですよね~。

それと「ブログ主の性向」を考え合わせると、答えは自ずと出てくると踏んだのですが・・。

まだまだこのブログを「眼光紙背」に徹するほど読んでいただいてないようです・・、ま、熟読するほどの価値もないかな~、それとも景品(カボス)に魅力が無かったのかもねえ(笑)。

もったいぶらずに答えを明かそう。



サブウーファー(100ヘルツ以下)として使っている「スーパー10」(ワーフェデール)の後ろ側から出る逆相の音を、前面に回り込まないように少しでも距離をとりたいという目的での使用方法でした。

な~んだ、そういうことか・・、皆様の「ため息」が聞こえてくるようです(笑)。

結局、最終的に次の通り設置したのがこの画像。



床に直置きにせず、きちんと持ち上げて植木鉢の部分と円筒形の機材の2か所を支えています。

で、サウンドの変化といえば・・、100ヘルツ以下というのに実に歯切れのいいすっきりさわやかな美音が出てくれます、濁りというかモヤモヤが取れたような気がして、雲ひとつない爽やかな秋の青天のような雰囲気を感じます。想像以上に素晴らしいです・・、ま、自己満足ですがね(笑)。

ちなみに、投資額は「480円×2個=960円」でした!

それから、「プリアンプ」の鉄製の天板について、メル友のKさんから次のお便りがありました。

「鉄のカバーに問題ありは聞いたことがありますが、凄い方は「カバー外して使用」、この場合の「凄い」は ”ほこり” の出ない環境維持の凄さ!です。」

成程、蓋を外して使用という手がありましたか・・、逆に言えば使わないときは「埃防止」のために蓋を載せておけばいい~。

というわけで、さっそく天板を外して聴いてみました。



心なしか、音が伸び伸びとしていて開放的なサウンドになりましたぞ~、例によって見た目は悪いけどね・・、気にしない気にしない(笑)。


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謎のオーディオ用機材

2024年08月28日 | オーディオ談義

☆ 謎の「オーディオ用機材」をゲット

県都「大分市」の人口は47万人、隣接する(県内)第二の都市「別府市」は12万人・・、4倍ほども違う~。

日頃から閑散とした交通量の別府市内の運転に慣れていると、大分市内はクルマが多くて渋滞が多いし交差点も複雑なので、なるべく同市には出かけたくないのがホンネ。

たかが大分市ぐらいの規模でこの「体(てい)たらく」だから情けない・・(嘲笑)。

しかし、大分市にだけあって別府市には無いものがある・・、それは大型の「書店」と大規模な「DIY」店。

先日のこと、ようやくその気になったので重い腰をあげて大分市内の大型「DIY」店へ~。

土日は駐車場が満車なので平日を見計らってのことで、およそクルマで50分ぐらいかな~。

そして、メチャ品数の豊富な広い店内を物色しながらようやく「住宅機材コーナー」で見つけたのがこの「円筒形」(アルミ製)の機材(口径20cm)。



もちろんオーディオ用に使うものだが、はたしてどういう使い道があるのか見当がつきますか? 

すぐ種明かししても面白くないので、読者の皆さま方に挑戦しよう。(ミステリーの読み過ぎかな~)

ヒントはブログ主の極めて唯我独尊的なオーディオ志向と大いに関係があります(笑)。

正解者にはその鋭い洞察力を愛でて、このブログで県名とお名前を(匿名でも可)公表させていただきます。

そして、おまけとして本県特産のカボスを送呈します。もちろん、送料を含めて無料です。正解者複数の場合は早い者勝ちで1名様に絞らせていただきます。

締め切りは本日(28日)の午前零時までとします。メルアドは自己紹介欄でご確認を~。

さあ、どうか奮ってご応募くださいね~、期待してます(笑)。

話題がもう一つ~。

☆ プリアンプのケースに鉄材を使うなんて

他人様のブログについては、同じ穴の狢(むじな)として何か参考になることあればと貪欲に吸収することにしている。

そして、昨日(27日)のこと、LANケーブルを作っていただいた「T」さん(東海地方)のコメントの中にこういう一節があった。

「ケースがアルミか人工大理石なので鉄に起因した濁り、汚れはないです。」

すっかり忘れていました!

微小電流を扱う前段機器のDACやプリアンプのケースには鉄を使ってはいけない、なぜなら・・、ここからは請け売りだが、大学で機械工学を専攻した友達によると「鉄は磁界によって渦電流を発生させる、それが回路に悪さをして音質に影響を与える」

ただし、複雑怪奇なオーディオのことだから、それが悪影響なのか、それとも好影響なのかはケースバイケースだろうが、総じて「鉄」は使わない方がいいに決まっている。

そこで念のため・・と、つい最近改造してもらった「プリアンプ」の天板に「磁石」を近づけたところバシッとくっつくではないか~、何と鉄製だった!

これはアカンと、応急措置で天板を薄い木製に変更した。


丁度、真空管(12AU7×2本)の上あたりの部分に放熱用として小さな穴を開けている。

相変わらず、見かけは悪いが何だか音が以前よりも透明感を増した気がするのはご愛嬌~(笑)。



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マーラーの音楽からジャズとクラシックの再生を問う 

2024年08月27日 | 音楽談義
先日のこと、メル友の「I」さんから興味深い内容のメールが届いた。

ちなみに、ブログで情報発信をやってると全国各地からメールをいただくがず~っと継続して長続きしているのは「I」さん(東海地方)、「K」さん(横浜)、そして南スコットランド在住の「ウマさん」だけなのはちょっと淋しい(笑)。


「〇〇様にクラシックの話を持ち出すのは、ケンカを売っている(笑)ようなものですが、ご意見を聞かせていただけましたら幸いです。
 
当方、実は、マーラーが好きです。マーラーの交響曲を聴いていると、巨大な室内楽を聴いているような気分になります。なぜ室内楽のように聴こえるのか。よくわかりませんが、たぶん、指揮者なしで、奏者の間合いで演奏する方が合っているような気が・・・。
 
普段そんなふうに思っているところへ、先月NHKTVで、交響曲第4番室内楽版の放送がありました。演奏者はパリ管弦楽団&紀尾井シンフォニエッタ東京の10人編成です。室内楽版があったんだ!!
 
演奏は素晴らしかったです。初めは、やはりバイオリンとビオラはもう少し人数がほしいかなとも感じましたが、聴いているうちに「そんなことはない、これでいい」と納得できました。
 
その後、FMでも同じコンサートの放送がありました。音を比較してしまいました。どちらかと言えば、FMの方が好きな音ですね。今のTVやFMの放送は、マスターはデジタルとアナログどっちなんでしょうか。その後、DA、ADの変換はどのようになっているのでしょうか。知る術もないところですが。
 
ということで、マーラーの室内楽版についてどう思われますか。また、1番と4番はともかく、マーラーの交響曲はなぜあんなに長いのでしょう。長いことに必然性はあるのでしょうか。(音楽家の失業対策?失礼!)

というわけで「盲目蛇に怖じず」とばかり、次のように返信した。

「いつも当方の拙いブログに付き合っていただきありがとうございます。
そこでマーラーの話ですが・・。過去に好きになったこともありますが以下はあくまでも「現時点」での個人的な意見です。

マーラーは元々指揮者として大成した音楽家ですが、作曲の方はイマイチだと思ってます。ま、モーツァルトなどに比較すればの話ですが・・・。

大編成の曲目が多いのですが、それに意味があるのかなと思ってます。むしろ中身の薄さをカバーするためにコケオドシ的な要素もあるのではないかという気がします。ちょっと辛口ですが~。また、ときおり魅力的な旋律が出てくるのですがどうも部分的で持続しません。

また長さの方もこれまた大編成と同じで必然性があまり感じられません。

したがって私には縁の薄い作曲家だと思ってます。ただし、「大地の歌」の最終楽章にはいつも胸を打たれます。この曲にはずっと以前のブログ「大地の歌8枚の試聴盤」(2009.11.28)に記載したことがあります。

これに対して「I」さんからご返信がありました。

「ご回答ありがとうございました。早速「大地の歌」を聴きなおしました。(バーンスタイン・ウィーンフィル・キング・ディースカウ)
この曲は最終楽章だけでもひとつの作品として充分ですね。ということは、全楽章の作品としての在り方・必然性が薄いということにもなります。
 
今回、お話を伺って、なぜマーラーの交響曲を巨大な室内楽と感じてしまうのか、理由が少し見えてきました。
素晴らしい素材を内包している割には、交響曲としては構成に難がある(失礼!マーラーさん)ということでしょうか。
そこで、演奏家に素材を生かして欲しい・・・「室内楽」を聴きたい、となってしまうようです。
 
似たようなことを、チャイコフスキーにも感じます。また、パガニーニに対しては、誰もが思うことではないでしょうか。
もっとも、パガニーニの5番・6番の協奏曲のオーケストレーションは後世の作曲家の手によるもののようですが、あまり良くないですね。オーケストレーションには大変な才能が必要ということでしょう。
 
以下は、門外漢であるジャズファンの、世間知らずの戯言とお聞き流しいただきたいのですが、現代作曲家は、オリジナルの作曲もいいけれど、古典のアレンジをもっとしてみたらどうかと思います。
 
ジャズやポップス風ではなく、クラシック音楽の現代の技法を用いてです。新たな楽しみが生まれると思います。私が知らないだけで、音楽界では行われているのかも知れませんが。
 
今回はありがとうございました。クラシックには「曲」と「演奏」という2面があるのでまだ嗜好が分散していいのですが、ジャズでうかつにこのような嗜好をいうと、人間関係が悪くなりかねません。ジャズには演奏=演奏者しかありませんので。」

稀代のジャズ愛好家「I」さんからは、いろいろとご示唆をいただくことが多い。

たとえば、ジャズとクラシックの再生の違いについて、前者では「力感と勢い」が重視され、後者は「ハーモニー」が重視されるので、両者に対してオーディオ的には異なるアプローチが必要だと気付かされたのもその一つ。

ジャズの再生は「何でもあり」のようでオーディオ的には欠点になるところが聴感上ではむしろ長所になったりして、「個性」という言葉で片付けられるところがとても便利~。

その一方、クラシックの再生となると人間の耳は押しなべてハーモニーの違和感にはとても敏感に感じやすいので、家庭で十全に聴こうと思ったら、まずは泥沼の世界を覚悟しなければならない。

こんなことを書くとジャズ・ファンから盛大なバッシングを受けるかもしれないですね~。

最後に、ときどきですけど「クラシックもジャズも両方いける!」という二刀流のシステムに出会うこともありますので念のため(笑)。



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人は何かと言い訳をして幸せになるようにできている

2024年08月26日 | 読書コーナー

自分の思考パターンを辿ると、いつも何かしら「言い訳」をしていることに気付かされる。

たとえば、前回のブログ「オーディオにおける見た目の比重」にしても、他人から見てシステムの「見た目が冴えない」ことは分かっているつもりだが、つい言い訳がましく何やかや理屈付けを行っているのがお分かりかな~(笑)。

そういうときに、タイミングよく格好の本にぶち当たった。



本書は脳にまつわる知識や考え方を述べた本、といえばいかにも堅苦しそうだが従来の「脳の本」には載っていないような新しい知見が紹介されている。興味を引いたものを2項目紹介してみよう。

なお、著者の池谷裕二氏は薬学博士で、現在東京大学大学院薬学系研究科・教授。

☆ 脳はなにかと錯覚する~ヒトも動物も、なぜか「赤色」が勝負強い~

過去の「ネイチャー」誌に掲載された科学論文に英ダーラム大学の進化人類学者ヒル博士の研究成果として「赤い色は試合の勝率を上げる」という話題。

たとえば、ボクシングやレスリングなどの格闘競技では、選手のウェアやプロテクターに赤色と青色がランダムに割り当てられる。

ヒル博士がアテネ・オリンピックの格闘競技四種の試合結果を詳細に調査した結果、すべての競技について、赤の勝つ勝率が高いことが分かった。赤の平均勝率は55%というから、青よりも10%も高い勝率になる。実力が拮抗した選手同士の試合だけを選別して比較したところ、赤と青の勝率差はなんと20%にまで拡大した。

赤は燃えるような情熱を、青は憂鬱なメランコリーを暗示する傾向があるのは民族を越えて普遍的であると考えられている。

自然界においても赤色は血や炎に通じるものがあるようで、サルや鳥類、魚類でも一部の体色を赤色に変えることで攻撃性を増したり異性に強くアピールしたりする種がある。

ヒル博士は赤色が相手を無意識のうちに威嚇し、優位に立ちやすい状況を作るのではないかと推測している。

もしかしたら「真っ赤な顔」
で怒るというのもそれなりに意味のあることなのかもしれないですね(笑)。

☆ 脳はなにかと眠れない~睡眠は情報整理と記憶補強に最高の時間~

このところ寝苦しいせいか、6時間ほどで目が覚めてしまい二度寝も無理そうなので仕方なく起きて、暇つぶしに「ブログ」の投稿をしている(笑)。

そして午前中は何とか持つのだが、午後になると必ずといっていいほど「睡魔」が襲ってきて「午睡」という破目になる。まあ「毎日が日曜日」の人間だから何とかやり繰り出来ているが、現役時代なら身が持たないことは確実~。

さて、かって「ニューロサイエンス」誌に掲載されたチューリヒ大学のゴッツェリッヒ博士の論文は、睡眠による「記憶補強効果」を証明している。

ある連続した音の並びを被験者に覚えさせ、数時間後に音列をどれほど正確に覚えているかをテストしたところ、思い出す前に十分な睡眠を取った人は軒並み高得点をはじき出した。

ところが驚くことに、目を閉じてリラックスしていただけでも、睡眠とほぼ同じ効果が得られることが分かった。つまり学習促進に必要だったのは睡眠そのものではなく周囲の環境からの情報入力を断ち切ることだった。つまり脳には情報整理の猶予が与えられることが必要というわけ。

それには、ちょっとした「うたた寝」でもよいようで、忙しくて十分な睡眠が得られなくても、脳に独自の作業時間を与えることが出来れば、それで十分なのである。

という内容だったが、
これはなかなか寝付けない人間には朗報だろう。何しろ眠れなくともベッドで横になるだけで、脳にとっては睡眠と同じ効果があるんだから~。

そう、眠れないことを何もストレスに感じる必要はなし、ただし同博士によるとテレビを見ながらの休憩は効果がないとのこと。あくまでも外界から情報を隔離する
ことが肝心!

そういえば、好きな作家の一人、「吉村 昭」さん(1927~2006)の本に出てくる話だが、吉村さんは若い頃結核だった時期があり、それも手術を要するほどの重症患者で、長期間、日中でも絶対安静にしてじっと寝ていたそうだが「意識は覚醒したまま横になって体を休めておくというのも慣れてしまうとなかなかいいものだ」という記述がある。

自分に言わせると死んだ方がマシともいえるこういった退屈な時間をそう思えるほどの境地になるのはなかなかできることではないと思った。

吉村さんの作風には根気強いというのか、ゆったりとした時間の流れを感じていたのだが、若い頃にそういう体験が背景にあったのかと思わず合点したことだった。


これを読んでから、外界の情報を遮断して冷静に考えるには「途中覚醒」は1日のうちで最も適した思考の時間かもしれない
・・、つまり気持ちの持ちよう次第で逆に不眠の時間を楽しめるようになれたら「しめたもの」だが~。

とはいえ、やっぱり熟睡できるのが一番だけどなあ・・・。

これも結局、自分が生きやすくなるように「脳がなにかと言い訳をした」結果かもしれないですね!(笑)。



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オーデイオにおける「見た目」の比重

2024年08月25日 | オーディオ談義

オーディオの楽しみって「人それぞれ」だろうが、我が家の場合は「できるだけ少ない経費で気に入った音を出す」のもその一つ・・、ツボに嵌ったときの快感はとても筆舌に尽くしがたい。

で、その最たるものといえばこのSPユニットに尽きる。

ネットオークションで調達した「無銘のユニット」(口径25cm)だが、実に格安(3000円)だった。しかも御覧の通り「アルニコマグネット」ですよ!



しばらく型番不明のままだったが、
メル友さんからご教示があり、デンオンの「VS-270Z」に使用されていたウーファー部分であることが判明。

そして、このウーファーの特徴は「コラーゲン振動版」を用いていることにあり、そ
の特徴はといえば、低域の深み」「優れた音響特性」「従来の振動板に比べて軽量耐久性が高い」だそう。

さらに、
ネットの「オーディオの足跡」で確認してみると、

「コーンには、動物の皮に特殊な化学処理を施し、コラーゲン繊維としてコーン紙に融合したものを採用しており、適度な内部抵抗を持たせる事で、ピークやディップの共振を抑えています。」

(「適度な内部抵抗」
・・、奥が深そうな言葉ですね!いろんな連想が広がります)

というわけで、今では我が家の6系統のSPの中でも中心的な地位を築いており、豊かな中低音域と繊細な高音域とのバランスがうまく調和しているつもり~、とても3000円の音とは思えない(笑)。



ただし・・、同ユニットを植木鉢にネジで固定するときに手が滑ってドライバーでエッジ部分を突き破ってしまった。補修した後がユニットの下部の白い部分で、もちろん同色系の茶色に塗る手もあるが、自分への戒めのためにそのままにしておくことにした。

ほら、徳川家康がまだ若かりし頃に猛将「武田信玄」が率いる軍勢に「三方ヶ原」で惨敗を喫した時に、正月に飾る3本の門松を斜めにそぎ落として後世への自分への戒めとしたのは有名な話。

家康にあやかるのは恐れ多いけどね・・(笑)。

というわけで「できるだけ少ない経費でオーディオを楽しむ」には「スピーカー弄り」に尽きるようですよ。

もちろん「俺は金持ちなのでコスパなんかどうでもいい」という方もいらっしゃるだろうが、「お金」という制約があるからこそ、より一層切実感が増して工夫に妙味が出てくると思うんだけどなあ。

そして、おそらく「スピーカーだけは専門業者に任せて手を出さないようにしている」という方が大半だろうが、非常にもったいない話です。少しでも儲けを多くしようとコストに妥協している業者ばかりだからね~。

(スピーカー弄りは)音の変化もいちばん大きいし、お薦めですぞ~。

とはいえ、「見た目」となると話は別・・、オーディオは視覚とは違って聴覚で勝負する分野なのだが「見た目」が占める比重はいったいどのくらいなんだろうか。

もちろん我が家ではそれは「問題外」だけど、それが実は「問題」なのかもしれないね~(笑)。


 
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日常生活に潜むスリルとサスペンス

2024年08月24日 | 独り言

☆ 毒蝮(まむし)参上

お盆の期間中のこと、朝起きたときに海側の網戸が大きく破れていることに気が付いた。まったく身に覚えがないので、おおかたカラスでもデッキに止まろうとしてぶち当たったのだろう。

さっそく、近くの「DIY」店に連絡して修理代を尋ねてみると「Mサイズなら1650円です。部品代を入れても2500円以内には収まるはずです」

こういう大金(?)を支出するときは「家族会議」を開くことにしている。折しもお盆休みで1週間の休暇をもらって福岡在住の娘が帰省していた。

「俺がやってもいいぞ」と切り出すと、女性陣が一斉に「お父さんは不器用だからね・・、見た目も大切だしお店に任せた方がいいんじゃない。お金は私たちが払ってあげるから~」

「1対2」の多勢に無勢となって、止む無くお店に持っていったところ、2時間後には電話があって「修理が済みました」、代金は込みで「2249円」だった。自分の懐が痛むわけでもなし、まいっか・・。

さっそく、自宅に戻って二階に上がり、窓枠に取り付け作業を行っていたところ、お隣の庭に定期的に掃除に来ているご老人がいた。



取り付けたばかりの網戸越しの撮影だから少しボヤけています。

「コンニチワ・・、ときどきお見えになってますね」「はい、家主が留守がちなので、頼まれて3か月おきぐらいに庭の手入れに来ています。この前6月に来た時にはマムシがいたので殺しましたよ。蛇は一度に5~6匹子供を産むので用心した方がいいですよ」

ヒェ~、毒蝮(マムシ)参上だあ・・。青大将ぐらいなら可愛気があるが、毒蛇のマムシとなると穏やかではない~。

さっそく、「DIY」店に走って蛇が近寄らない薬剤を物色した。



蛇が潜みそうな物置の下や隙間などの要所要所にばらまいたが、都会のマンション住まいでは絶対に味わえない「スリルとサスペンス」だねえ、これは~(笑)。

あっ、そうそう3年ほど前のこと、オーディオルームで音楽に聴き耽っていて、ふと足元を見たら大きなムカデが這いまわっていた。

なるべく生き物の命を奪いたくないが、ムカデから噛まれたら猛烈に痛いし病院行きは間違いなし~、止む無く護身用の木刀で頭付近を一撃、不思議な色の汁を出してあえなく絶命・・、ゴメンね。

ちなみに、ミステリ―小説では「スリルは未知の犯人を探し当てること、サスペンスは犯人がわかっていて証拠固めをしながらジワジワと追い詰めていくこと」だそうですよ~。

次は、

☆ 詐欺メール

年金受給者なら周知のとおり、偶数月の15日が「支給日」になっている。15日~16日はパチンコ屋が賑わうそうですよ~(笑)。

そして、我が家では乏しい年金の中から「食い扶持」分を毎月20日に家人に渡すことになっている。

今月も、最寄りの支店に行って「ATM」で所定の額を引き落として渡したわけだが、その翌日になってメールが舞い込んできた。

「お客様情報等の確認について」

〇〇をご利用いただき、誠にありがとうございます。

当社では、犯罪収益移転防止法に基づき、お取引を行う目的等を確認させていただいております。

また、この度のご案内は、当社ご利用規約第5条1項3に基づくご依頼となります。

◆お客様お客様の直近の取引についていくつかのご質問がございます、下記のリンクをアクセスし、ご回答ください。

https:
〇〇・・

※一定期間ご確認いただけない場合、口座取引を一部制限させていただきます。

※回答が完了しますと、通常どおりログイン後のお手続きが可能になります。

お客様のご返信内容を確認後、利用制限の解除を検討させていただきますので、できる限り詳細にご回答ください。」

うっかりクリックしそうになったが、発信時刻が「午前4時」というのが大いに気になった。

そこで、支店あて開店時刻の9時になるのを見計らってから「お宅はお客様情報の確認についてメールを出しましたか?」すると「少しお待ちください・・、そういうメールは出しておりません」「エ~ッ、それでは詐欺メールですか」「ハイ、そういうことになります。いっさいクリックしないでください。ちなみに貴方様の氏名と生年月日を教えてください」

というわけでした。「午前4時発」に気が付かなかったら危うく引っかかりそうで実に巧妙なメールです。

どうか皆様もくれぐれもお気を付けくださいね。

日常生活に潜むスリルとサスペンス・・、ボケ防止にはいいかもねえ~(笑)。



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メル友さん通信(2024・8・23)

2024年08月23日 | 独り言

つい先日のブログ「理想的な職業とは」にこう記載していたことをご記憶だろうか。

「世間的にもっと教育者を大切にする風潮が足りないのかもしれないですね。
すぐに騒ぎ立てるPTA、上司や同僚との摩擦、聞き分けのない自由奔放な子供たち、これに家庭不和が伴えばまさに「四面楚歌」・・。
先生になりたい人たちが年々減ってきているそうですよ~。」

呼応して、メル友のKさん(横浜)から次のお便りが届いた。

「柔らかな犀の角(山崎 努)を古本で見つけました。
演劇を生業とする方は読書量が凄い。オペラの指導者の所でも感心しましたが今回も感心しながら読んでます。またまた素敵な本の紹介に感謝です。
私は小学校の教師と看護婦(看護師)の給料を上げないと日本はダメに、と考えてます。これはもう二十年前からの思いです。」

さっそく返信した。

「なるほど・・、先生の給料を上げるという手がありましたか
! 私も大賛成です。」

この声がはたして天に届いたのかどうか・・、何と昨日(22日)の朝刊に学校の先生の待遇改善の記事が踊っていました!

危機感を政府と共有していたんですねえ~(笑)。



ホンネを言わせてもらうと「私は教師が天職だと思っています。給与なんてどうでもいいです」という方に教師になってもらいたいけど・・、まあそうも言っていられないか~(笑)。

それから、俳優「山崎 努」さんのエッセイ「柔らかな犀(さい)の角」については、南スコットランド在住の「ウマさん」からも次の通りお便りがありました。

「十数年前のことです…

大阪の母が長い闘病生活の末に亡くなり、葬儀に参列するために、僕はグラスゴーから飛行機に乗りました。
その機内で見た映画が「おくりびと」です。

山崎努はとても好きな俳優で、彼が出演する映画の多くを観てきましたが、「おくりびと」で、飄々とした葬儀屋を演ずる山崎努は、それまでに観たどの山崎努よりも魅力的で、まさに適役だと思いました。

母親の葬儀に向かう飛行機の中で観た「葬儀屋の話」なので、特に印象深かったのかも知れません。

ご紹介いただいた彼の著書「柔らかな犀の角」早速手配しました。ありがとうございます。」

そして、昨日(22日)には、漱石にちなんで次のお便り「小さき人を歓迎した国」が届きました。

「富国強兵を目指した明治政府が、初めて官費留学生を送り出したのが、当時、産業革命で発展していたスコットランドのグラスゴー大学でした。

元藩士たち14名は、入学試験の外国語が二科目あると知り困惑、「日本語も外国語だから英語と日本語で入試をして欲しい」と大学当局に懇願します。それを受け入れたグラスゴー大学は、ロンドンの日本大使館へ、日本語の問題作成と採点を出来る人間を要請、それを担当したのが、当時、ロンドンに留学していた夏目金之助(漱石)でした。
 
御褒美の二週間のスコットランド旅行では、どこでも歓迎され、ロンドンでノイローゼ気味だった漱石は息を吹き返します。長年、スコットランドに住んでいる僕だけど、漱石同様に差別を受けたことがない。アパルトヘイト当時、獄中にいたマンデラを、いち早く釈放しろと声をあげたのもグラスゴーの人たちだったと言うから、スコットランドは差別の少ない国と言えるかも。
 
漱石が、スコットランド滞在記に、「10月に薔薇が咲いているのを見た」と記述したのを、後年、研究者は「薔薇は五月に咲くもので、彼の勘違いだろう」とコメントしています。しかし、スコットランドの我が家のガーデンには、毎年10月から11月にかけて薔薇が咲きますよ。
 
今でも時々、彼の作品を読むことがあるけど、小さき人を目指した漱石の残したものは、間違いなく大きな遺産になってるよね…」

以上のとおりです。

「小さく生きて大きな遺産を残す」 そうありたいのですが、小さくは生きてきたものの肝心の「遺産」が・・、辛いです(笑)。


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菫(すみれ)程な 小さき人に 生まれたし

2024年08月22日 | オーディオ談義

猛暑が続いて何事につけヤル気が起こらないのに、オーディオ弄りだけは別・・、どうして?

山に例えると頂上まで「登り口がいろいろある」のが一つ、そしてその高さも千差万別なので次から次に未踏の高い峰に挑戦してみたくなる・・、いわば変化に富んでいて飽きが来ない、終わりの姿に見当がつかない未知の楽しさ、というところかな~。

で、我が家の実践事例を後日のために記録に残しておくとしよう。

    

画像左側のようにフルレンジとして活用していた「スーパー10」(ワーフェデール)だが、「強力なマグネット=ハイスピード」に着目して、画像右側のようにサブウーファーに回ったことは、既に記載した通り~。

すると、ぽっかり箱が空いたので同じ口径(25cm)のウーファー専用のユニット(アルニコ・マグネット)を付けてみたのがこれ。

 

最初は画像のようにJBLの「075」ツィーターを載せて「ローカット5000ヘルツ」あたりで聴いてみたところ、想像以上に「いい音」が出た。

豊かな低音域には恵まれるし、高音域がどこまでもスッと伸び切ったハイクオリティのサウンドで、ある意味では「AXIOM80」よりも上じゃないかなと思えるほど~。

「もうこれで十分だよねえ」
と悦に入っていたが、念のために「075」に代えてデッカの「リボンツィーター」に代えてみたところ、アッと驚くほどの変わり様。



どう形容したらいいんだろう・・、

「075」 → 周波数レンジの広さでは明らかに上だし、スッキリ爽やかな雰囲気が漂って非常に好ましい。とりわけシンバルの響きは別格。

「デッカ」 → ウーファーとの繋がりというかハーモニーとしてはこちらが上で、弦楽器の響きに一日の長がある。どちらかといえば075のようには自己主張をしない。

端的に言えば「075」は「主役志向」の目立ちたがり屋で「デッカ」はひっそりと陰の中に佇む「脇役志向」の存在といっていい。

一般的にいってSPユニットの中で「ツィーター」という存在は、目立ち過ぎては困る存在なので「脇役志向」が好ましいのだが、「075」のスッキリ爽やか感はなかなか捨て難い・・、大いに迷うところですね、まあその日の体調次第で日替わりで聴くとしましょうかね~。

おそらく、オーディオ仲間のYさんあたりは「音の鮮度」をこよなく重視される方だから「075」に軍配を上げることでしょうよ~(笑)。

で、この「脇役志向」でふと思い出したのが、つい最近紐解いた「夏目漱石の百句」。



文豪「夏目漱石」の出発点は「俳句」だったそうで優れた句を幾つも残しているが、その中に次のような句がある。(66頁)

菫(すみれ)程な 小さき人に 生まれたし(明治30年)

解説にはこうある。(抜粋)

この句はうつむき加減で、恥じらうような可憐な咲き方をする「すみれ」への憧れを吐露した。小さな事、小さくある事にこそ、真の幸福があるというのは、漱石の信念だろう。しかし自分は 大きく 生かされ、多事多難である。心は小事を掬(すく)い取る、敏感過ぎるほどのアンテナを持ちながら。

これからすると、漱石さんのモットーは「小さくあれ」というのだから当然「脇役志向」ですよね。

明治時代の文豪には近代の日本人が失いつつある価値観があるようですよ。

最後に、かくいうブログ主も「小さくあれ」に大いに賛同するので「脇役志向」ですから念のため~(笑)。



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新「夏の終わりを象徴するもの」

2024年08月21日 | 独り言

このところ、過去記事ランキングにいつも登場しているのが「夏の終わりを象徴するもの」。

今年は例年以上の猛暑だったので、多数の人たちの「秋」を待ち焦がれる気持ちのなせる業かな~(笑)。

それにしても、お盆が過ぎて早くも1週間が過ぎようかというのにいまだに酷暑が止まる気配が感じられない・・、やれやれ。

それでは、一日も早い秋の到来を願って過去記事のままでは芸がないので、ちょっぴり色付けして再投稿してみよう。

昨日のこと、日課となっている夕方の散歩をしていたら、久しぶりにバッタリ出会った知人から「お盆が過ぎてもなかなか涼しくなりませんね」、「ハイ、今年は異常ですね・・」と返答。

しかし、ウォーキング・コース終盤の竹林の近くに差し掛かったところ「トンボ」が数匹舞っていた。

トンボといえば、夏の終わりの象徴みたいな存在・・。

で、「トンボはなぜ夏の終わりに出るの?」とネットで訊いてみた。

すると、

「トンボが夏の終わりに特に目立つ理由にはいくつかの要因があります。

1 生活サイクル

トンボの一生は、水中での生活を経て、成虫として飛び回る段階に達するという生活サイクルを持っています。水中での幼虫期間は数週間から数年と長く、その後に成虫として羽化します。多くのトンボの種類は、夏の終わりから初秋にかけて成虫として最も活発になります。

2 繁殖

成虫になったトンボは繁殖のために活動的になります。そのため、夏の終わりや初秋には多くのトンボが飛び交っているのが目につくことが多いです。

3 気温と活動

 トンボは温暖な気温で活動的になりますが、過度な暑さでは活動を控える傾向があります。夏の終わりや初秋の気温は、トンボにとって活動しやすい温度帯となることが多いです。

これらの要因の組み合わせが、夏の終わりにトンボが特に目立つ理由です。」

フ~ン・・・。

調子に乗って、「夏の終わりの象徴って何?」

「夏の終わりの象徴は、地域や文化によって異なることがありますが、日本の文化や風景における夏の終わりの象徴を挙げると、以下のようなものが考えられます

1 虫の声

セミの鳴き声が徐々に少なくなり、コオロギやスズムシなどの秋の虫の声が聞こえるようになる。

2 花火大会

 日本の夏の風物詩で、多くは夏休みの期間中に行われる。しかし、花火大会が終わると夏の終わりを感じる人も多い。

3 夏祭り

 浴衣を着て行う町の祭りも夏のシンボル。祭りが終わると夏の終わりを感じる。

4 夏の果物の終わり

スイカや桃などの夏の果物が少なくなり、代わりに梨や柿などの秋の果物が市場に出回るようになる。

5 日の出・日の入りの時間

夏の終わりに近づくと、日の出が遅く、日の入りが早くなり始める。

6 涼しい風

熱帯夜が少なくなり、夜間や早朝に涼しい風を感じることが増える。

7 田んぼの風景

夏の終わりには稲穂が黄金色に熟してきて、収穫の時期を迎える。

このように、夏の終わりの象徴は自然の変化や文化的なイベントによって感じられるものが多いです。」

なるほど・・。

で、このままブログを終えても「芸がない」と思われるのがシャクなので(笑)、我が家独特の「夏の終わりの象徴」を述べてみよう。

それは、毎日の楽しい晩酌が「ウィスキーから焼酎のお湯割りに移り変わる」こと・・。

というのも、夏の終わりごろになって本県の特産物「カボス」がボチボチ出回り始めるのである。9月が本格的な収穫時期だが、8月でもどうにか食することができるようになる。

2年ほど前に「やぶ蚊」の発生を防止するために裏庭の「カボスの木」をバッサリ伐ったために、とうとうお店から購入せざるを得なくなった。



まだ果実が小さくて、そして硬いので絞っても汁が少ないが、焼酎のお湯割りに使うぐらいは間に合う。

夕方、冷房が効いた部屋でウォーキングでひと汗流して帰宅すると、まずは冷えたビールをコップ一杯、次に焼酎にカボスの汁を垂らし込んで、お湯で割ってちびりちびりやりながら、モーツァルトを聴く。

これって至福の時間ですよね(笑)。


   

周知のとおり、上質なオーディオとはいかに人間の耳(脳)をうまく騙してくれるかに掛かっているが、相呼応して人間の脳も騙されやすいようにアルコールでもって程良く下地を作ってあげると「壺中の天」の境地となり高価なシステムなんぞはもう要らない気がしてくるから不思議。

圧倒的に安上がりで済むんだから~(笑)。

もう一つは、DAコンバーター(以下「DAC」)「エルガー プラス」(英国:dCS)の復活。



20年ほど前の「旧石器時代」の遺物ともいえるDACだけど、さすがに「腐っても鯛」で、切れ味は少々鈍いけど豊かな量感はいまだに最新のDACの及ぶところではない。

しかし、難点が一つあって時間の経過とともに「天板」がメチャ熱くなること。夏の間は手が付けられないほどになるので、7月~8月の2か月間は隠遁状態へ。

その間は「D2R」の出番となり、出力僅か5ワットのおかげで常時スイッチオンでも天板は冷えたままなのは大いに助かる。

で、9月に入るとようやく「エルガー・・」のスイッチ・オンになるが、DAC次第で音質が大きく変わるので6系統のスピーカーごとに相性のいいアンプ探しで一苦労(?)するのが目に見えている~(笑)。
   



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理想的な職業とは

2024年08月20日 | 独り言

連日の猛暑の中をめげずに図書館通い・・、どうも「紙とインク」の匂いを嗅がないと落ち着かないんですよねえ(笑)。

            

例によって「雑学大好き」人間なのでアトランダムに10冊選んだ。

今回の注目の1冊は、(写真の)上段中ほどの文庫本「銀の匙(さじ)」(中 勘助著、角川文庫)。明治時代に書かれた本である。

この本にまつわる経緯を記してみよう。

ずっと以前のことだが新聞の「死亡告知覧」(朝刊)に次のような記事が載っていた。非常に興味が持てたので切り抜いて保管しておいた。

灘中・高「伝説の教師」

橋本 武さん(神戸市の灘中学・高校の元国語教師) 11日死去 101歳

京都府生まれ。21歳から71歳まで教壇に立ち、小説「銀の匙(さじ)」を3年かけて読ませる独特の授業法で知られ、「伝説の国語教師」と呼ばれた。

以上のとおりだが、

「未来への豊かな可能性を秘めた多感な若者たちに文学を素材にした授業を50年間に亘って行うなんてとても素敵なこと。こんな仕事にずっと携わっていたら心穏やかに101歳まで長生きできるはずだよなあ!」

とは、この訃報記事を読んだときの感想である。

文部省が定めた教育課程にしばられない私立学校ならではの実践的な授業だろうが、爾来、教科書代わりになったというこの「銀の匙」を一度読んでみたいものだと思っていたので、今回、図書館でたまたま見つけたときはまったくラッキー!

本書の裏表紙に次のような解説があった。

「書斎の本箱に昔からしまってあるひとつの小箱。その中に、珍しい形の銀の小匙があることを私は忘れたことはない。その小匙は小さな私のために伯母が特別に探してきてくれたものだった。

病弱で人見知りで臆病な私を愛し、育ててくれた伯母。隣に引っ越してきた“お恵ちゃん”。明治時代の東京の下町を舞台に成長していく少年の日々を描いた自伝的小説。夏目漱石が“きれいだ、描写が細かく、独創がある”と称賛した珠玉の名作。」


さて、この「伝説の国語教師」にちなんで、似たような話としてつい思い出したのが“クラシック音楽の化身”ともいえる「五味康祐」さんの著作の中の一節である。

「もし自分(五味さん)が音楽教師なら授業時間のすべてを使って“宗教音楽”を生徒に唄わせる」という“くだり”が、たしか「西方の音」か「天の声」のどちらかにあったはず。

宗教音楽と言えば五味さんの場合に思い浮かぶのは「マタイ受難曲」(バッハ)か「メサイア」(ヘンデル)のどちらかなので、項目を目当てにこの二冊の本をザットめくってみるとすぐに該当箇所が見つかった。

                   

「天の声」の
100頁の中ほどにこうある。(抜粋)

「重ねて言う。(メサイアは)素晴らしい音楽である。私が中学校程度の音楽教師なら授業時間のすべてをこの“メサイア”第二部にあるいくつかの合唱曲を生徒に唄わせ続けるだろう。退職するまでそうして、私は、音楽教師たる天職をまっとうしたと思うだろう。」

はたして自分が選んだ職業が正しかったのかどうか、もっと相性のいい 職業が別にあったのではないかと、誰しもが晩年になって思うことだろうが、地位や名誉、そして金儲けなどの視点は別として「人の心を揺り動かす」「後世への影響力」という面からすると「教育者」というのは「理想的な職業」のような気がする。

それに、ホンネと建前をあまり使い分けしなくて済む唯一の職業でしょうよ(笑)。


「人づくりは国家百年の大計」とは月並みな言葉だが、教育の意義は極めて大きいし、携わる教育者の責任も重大だと思う。

とはいえ、巷では「先生による盗撮」「痴漢や万引き行為」など、この種の話は後を絶たない。

世間的にもっと教育者を大切にする風潮が足りないのかもしれないですね。

すぐに騒ぎ立てるPTA、上司や同僚との摩擦、聞き分けのない自由奔放な子供たち、これに家庭不和が伴えばまさに「四面楚歌」・・。

先生になりたい人たちが年々減ってきているそうですよ~。



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「定石破り」は実に楽しい

2024年08月19日 | オーディオ談義

オーディオばかりは誰にも迷惑をかけないんだから「定石」に縛られることなく自分の思い通りにやってみよう。

つまり「定石破り」が、50年以上の歴史を積み重ねた我が家のオーディオのモットーです、「先入観は罪、固定観念は悪」・・、とはいえ上手くいかなかったときは撤退も早いけどね~(笑)。

で、さっそく実例を披露させてもらおう。

前回のブログに記載したシベリウスのヴァイオリン協奏曲・・。

ヴァイオリンとくればスピーカーは「AXIOM80」の出番なので、さっそくシステムを入れ替えた。



ええ音やなあ・・、と満足しながら聴き惚れたが、そのうち「サブウーファー」(100ヘルツ以下を担当)の(音声信号に対する)スピードがやや遅れ気味なのが気になってきた。

まあ、低音というのは波長が長いので遅れ気味で聴こえるものだと思うが、スピードを売り物とする「AXIOM80」では相手が悪い。気になりだすともうダメ・・、さっそく対策を講じることにした。

使用ユニットの「AXIOM150マークⅡ」(グッドマン:口径30cm)から「スーパー10」(口径25cm)へ代えてみよう、口径が5cm少なくなるだけでも空気抵抗が違うと思うから。

ちなみに口径30cmの場合の「コーン紙」の面積は「π(パイ)r二乗」だから「706平方cm」、これが口径25cmの面積では「490平方cm」となる、えらい違いである・・、つまり(コーン紙の)空気を押し出すときの抵抗が2倍弱になるんだから~。

というわけで、



この「スーパー10」の重量級の強力な赤帯マグネットでさぞや「引き締まった低音」が聴けることだろうとワクワクしながら作業・・、といっても実に簡単で木製の植木鉢に放り込むだけだけどね(笑)。

で、完成形がこれ。



100ヘルツ以下のユニットを代えるだけで「こんなに変わるのものか!」という衝撃と感動、そして両者のユニットの音が綺麗に交わったハーモニーの美しさにうっとり~。

よし、決まった、サブウーファーはこのユニットでいくぞ~!

そして、しばらく聴いているうちに音質にまったく不満は無いんだけど、サブウーファーをAXIOM80の上に載せたらどういう音になるんだろうと実験してみたくなった。「見てくれ」も良くなりそうな気がするし~。

周知のとおりスピーカー設置の定石は「指向性の強い高音のユニットが耳の高さに来るように」ということだけどね・・、実に簡単な作業なのでやってみるに如くはない。な~に悪けりゃ元に戻すだけなんだから~(笑)。



最初に聴いたときに実に不思議な気がした・・、なにしろ低音が上の方から聴こえてくるんだから、違和感を覚えるのは当然~。

だがしかし・・、ハーモニーの面では実に自然でこれはこれで悪くない。

普通、低音といえばユニットが下方にあるので床を這いながらいろんな障害物に当たり反射する音、つまり間接音が主体になるわけだが、このケースでは(低音を)直接音を主体として聴いていることになるわけで、実に爽やかでスッキリとした「ハーモニー」を醸し出す印象を受けた。

ちなみに、右チャンネルをこの状態にして、左チャンネルは従来のままユニットを床置きにして聴き比べてみたところ、右チャンネルの方が音のまとまりがあって、まるで理想的なフルレンジで聴いているような気がするし、音の明瞭度も明らかに上~。

急いで左チャンネルも同様にした・・。

いやあ、「定石破り」は実に楽しいですなあ・・、そして、波に乗ると次から次にアイデアが浮かんでくるんですよねえ(笑)。

サブウーファーの植木鉢の中に「羽毛の吸音材」(自家製)を容れてやると、少しサウンドに湿り気が増してきて程よい塩梅へ~。

これは会心の仕上がりですぞ!



世界で唯一の「鳴らし方」といっていい・・、「AXIOM80」(オリジナル版)の妙なる美音とハーモニーをぜひ聴いてみたいとは思いませんかね(笑)。



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メル友さん通信

2024年08月18日 | 独り言

数日前のこと、メル友の「I」さんから次のようなご連絡が・・。

「少し前の「正直に言いなさい」は最高でしたね。出典は清水義範さんあたりですか? あるいは、ブラックジョークの世界の作品ですか? ご存知でしたら教えてください。

それから、黒澤明の「才能の枯渇」の件ですが、確かに「影武者」以降の作品には才気が感じられませんね。

私としては「どですかでん」までは、黒沢ワールド健在と感じています。

(黒沢ワールド・・・脚本とカメラワークのオリジナリティ)

それと、シベリウスのV協ですが、私はマキシム・ヴェンゲーロウが最高(といっても、昔WOWOWで観たものですが)で、圧倒的でした。

YouTuebにあるかも知れません。

メジャーなバイオリン協奏曲は聴き飽きてしまっていますが、ただ、その中でもベートーベンは今でも放送があると聴き入ってしまいます。

他は、コルンゴルトやストラビンスキー、プロコフィエフ等ですかね・・・。

ところで、ベートーベンはさすがだなと、最近感じています(エラソウです)。

交響曲の2番・3番、新しい指揮者によるフレッシュな演奏が増えてきているような気がします。

弦楽四重奏は、この年になってやっと聴けるようになってきました。

ハーモニーの醸し方(あるいは自分の聴き方)が変わってきているのかどうか、音楽知識が低くてなんとも言えませんが。

バッハは宗教性の薄いものが好きです。線香臭くなくていいものがたくさんあります。キリスト教徒でないのに、わざわざ宗教曲を聴く必然を感じません。

〇〇さんお薦めのモーツァルトは、本音を言うと、ちょっと苦手で、ピアノソナタ(今でもグールドにトドメ)以外はあまり聴きません。

オーディオチェックに バイオリンとビオラための協奏交響曲 はよく利用させていただいています。

オペラは演技性が性に合わないのかも知れません。

それにしても、村上春樹の「騎士団長殺し」のネーミングには恥ずかしさを感じますね。「ノルウェイの森」「・・スロウボート」等、お気楽なインスピレーションだなと思います。(村上春樹嫌いの独り言)

オーディオ素人の村上未映子にJBLのバックロードホーンを聴かせて感心させるな! これも、独り言。」

とまあ、以上のとおりでした。なるほど・・、よくわかります。すぐに返信。

「メールありがとうございます。例の「正直に・・」はまったく正体不明の方からでした。しかも「迷惑メール」に分類されてました。はたして どこのどなた やら・・、というわけで 出典 は不明でした。

しかし、内容の方は背筋がゾッとする怖さを持ってますね。正確な割合は6%ぐらいらしいですよ。およそ17人に1人の割合ですね・・、多いのか少ないのか、見方が割れますね(笑)。

それからヴェンゲーロフのV協奏曲・・、彼ならたしかにと大いに頷けます! 探してみます。」

というわけで、「You Tube」で「ベンゲーロフ」で検索してみたところ、シベリウスのV協奏曲がアリマシタ!



指揮は「バレンボイム」でした。女性奏者に比べると男性的な堂々としたV協奏曲だと思いましたよ。

で、一押しの「デービス指揮、アッカルド演奏」盤と比べると、「北欧のリリシズム」という点ではアッカルド盤が好ましく、スケール感ではヴェンゲーロフ盤が好ましいという印象を受けました。

そこで「デービス指揮(故人)、ヴェンゲーロフ演奏」をぜひ聴いてみたかったですね~!


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読書習慣と健康寿命、そして医療費と介護費の抑制

2024年08月17日 | 独り言

今日は17日(土)・・、お盆が過ぎて朝晩の気温がそろそろ低くなるかと期待していたら、そうは簡単に問屋が卸さなかった。

二階の一室の海側の窓を開け放して寝ているのだが、今朝の室内温度は30℃だから、むしろいつもよりも2度も高い! 今年の猛暑の余波が伺い知れますね~。

早く秋が来ないかなあ・・、「芸術の秋」だし、「読書の秋」でもある。

現在、3か所の図書館通いを行っているが、一番蔵書が豊富なのは「県立図書館」。大分市の西のはずれにあるので、別府から比較的近くて車で20分程度だから大いに助かる。

さて、つい先日目を通した本の中にこういう文章があったのでご紹介しよう。

「AIがビッグデータを駆使して分析した結果、実際的に図書館が近くにある地域では認知症の発生率は低く、読書習慣と健康寿命との関連も大きい。

だから図書館予算を優先することは将来の医療費や介護費などの減少を見越せば先行投資であると話すのは元鳥取県知事の片山善博氏、大崎市図書館での講演会のことである。」

読書習慣と健康寿命、そして医療費と介護費の抑制・・、我が地元の別府市もようやく目覚めたようで重い腰を上げておよそ2年後に市役所のそばに新図書館が出来上がるが、人口12万人の都市にしては実に遅すぎる・・、お粗末!

観光サービス業が主体とくれば雰囲気的に読書習慣を求める方が無理なのかな~(笑)。

それはさておき、今回県立図書館を俎上にした理由の一つは面白いミステリを探したかったこと。



このところメチャ面白いミステリーに出会わないものだから過去の「週刊文春」推薦のベストミステリーを検索していたら、引っ掛かったのが「暗く聖なる夜」だった。

こんなに古い本は蔵書が豊富な県立図書館じゃないと無理。館内のパソコンで検索してみると一発で在り処が分かった。

喜び勇んでざっと読んでみたがななかの力作ではあるが、感心して唸るほどではなかった。まあ70点くらいかな。

それよりも興味を惹かれたのが、著者がよほどのジャズ好きと見えてしょっちゅう往年のプレイヤーやスタンダードの曲目が出てくる。

ジャズにはほぼ門外漢に近いが、むしろ無性に聴きたくなる筆力の方に感心した(笑)。

そういえば、先日の日経新聞の「日曜版」に載っていたのがこれ。



チャーリー・パーカーの「エイプリル・イン・パリ」。

これはぜひ聴いてみたいということで、ジャズ好きの「I」さん(東海地方)に打診してみたところ、気持ちよく応じていただきました。

たいへんありがとうございます。そろそろカボスの出荷時期になりますので、一緒に梱包して返送します(笑)。



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