裁判員候補者名簿に登録されたことを通知する「お知らせ」が,いよいよ今月末に最高裁判所から発送される。
この通知を受けた人(名簿に登録された人)の中から,来年度の裁判員が選ばれることになるのである。
裁判員裁判の事件が起訴されると,裁判所の方で,この名簿登録者の中から裁判員候補者(50人から100人程度)を抽選で選出し,裁判の始まる6週間前までにこれらの候補者に選任手続期日のお知らせ(呼出状)を送付する。この呼出状を受け取った人(50人から100人)は,その期日に裁判所に出頭して,辞退事由があるかないかの審査などを受ける。そして,その中から,実際に裁判に関与する裁判員6人が選ばれる(何人かの補充裁判員いわば補欠選手が選ばれることもある)。裁判員らはその日から裁判に臨むことになる。
ある新聞社(共同通信)の統計によると,全国平均でみると,
有権者数 1億0392万4309人
来年度の裁判員候補者名簿に登録される人 29万5036人
名簿登録の確率 352人に1人
裁判員裁判となる事件は,昨年度の統計によると,全国で2643件あった。この数字を基礎に,1事件につき,裁判員6人と補充裁判員2人を選ぶとすると,8人×2643=2万1144人
来年度(昨年と同じ数の事件があったとして),実際に裁判員・補充裁判員となるのは,全国で2万1144人と計算される。
これを全国有権者数との割合でみると,4915人に1人
名簿登録者との割合でみると,約14人に1人
来年度,裁判員に選ばれるのは,およそ5000人に1人。この数字をどうみるか。宝くじなみとは言えないまでも,けっこう「難関」といえるだろう。
この「難関」を「突破」された方々が,人生における希に貴重な経験の機会が得られた,と前向きに受け止めて,よき裁判のために尽力されることを願わざるを得ない。(蕪勢)
この通知を受けた人(名簿に登録された人)の中から,来年度の裁判員が選ばれることになるのである。
裁判員裁判の事件が起訴されると,裁判所の方で,この名簿登録者の中から裁判員候補者(50人から100人程度)を抽選で選出し,裁判の始まる6週間前までにこれらの候補者に選任手続期日のお知らせ(呼出状)を送付する。この呼出状を受け取った人(50人から100人)は,その期日に裁判所に出頭して,辞退事由があるかないかの審査などを受ける。そして,その中から,実際に裁判に関与する裁判員6人が選ばれる(何人かの補充裁判員いわば補欠選手が選ばれることもある)。裁判員らはその日から裁判に臨むことになる。
ある新聞社(共同通信)の統計によると,全国平均でみると,
有権者数 1億0392万4309人
来年度の裁判員候補者名簿に登録される人 29万5036人
名簿登録の確率 352人に1人
裁判員裁判となる事件は,昨年度の統計によると,全国で2643件あった。この数字を基礎に,1事件につき,裁判員6人と補充裁判員2人を選ぶとすると,8人×2643=2万1144人
来年度(昨年と同じ数の事件があったとして),実際に裁判員・補充裁判員となるのは,全国で2万1144人と計算される。
これを全国有権者数との割合でみると,4915人に1人
名簿登録者との割合でみると,約14人に1人
来年度,裁判員に選ばれるのは,およそ5000人に1人。この数字をどうみるか。宝くじなみとは言えないまでも,けっこう「難関」といえるだろう。
この「難関」を「突破」された方々が,人生における希に貴重な経験の機会が得られた,と前向きに受け止めて,よき裁判のために尽力されることを願わざるを得ない。(蕪勢)
こういうことへの備えはあるのでしょうか? 宿泊の可能性にしても、一新聞社の調査が先行するようではお寒い限りです。
裁判員制度のプラスはあるとしても、実施を延期した方がいいのではないかという気もしてきました。