北海道新聞 10/27 05:00
人物イメージ ゆかりの具材で
東京のフランス料理店などで修業した苫小牧市出身の料理人、田中麻衣さん(35)が開いたピザ専門店。「生地に特徴がある」と田中さんが話すように、小麦粉以外の材料や生地の発酵時間などが一般的なピザとは異なる「冷めても硬くならない生地」を研究。他にはない味を追求している。
7種類の定番の中から「マルゲリータ」を注文した。紙皿に載って出てきたピザは、表面はこんがり、中はしっとりと軟らかい。トマトとバジル、モッツァレラチーズの組み合わせは王道だが、ワインなどで煮たドライトマトが載っているのが独特。酸味や甘みなどの複雑な風味が広がる。「どの具材も焼いたり煮たり、下ごしらえしてから使うのが自分流。臭みが消え、素材の持ち味がより引き立つ」と、フランス料理で培った技術を取り入れている。
その日仕入れた食材によって変わる「本日のたなかのぴざ」も見逃せない。毎日2種類を用意し、毎週木・金曜には、歴史上の人物をイメージしたメニューも出している。訪れた日のテーマは、北海道の名付け親として知られる「松浦武四郎」。人物像を調べ、好物やアイヌ民族と交流してサケを食べたエピソードなどから、具材には大豆、サケと白子を使い、ソースは出身地の三重県風にみそとユズ入りにした。みその香りと大豆の食感、サケの風味が絡み合った和洋折衷の味がたまらない。仙台みそと枝豆を使った「伊達政宗」など、これまでに30種ほど考案し、工夫が光る味が喜ばれている。
自ら内装を手がけたという店内には、学校の椅子やテーブルが並び、奥には小さなギャラリーがある。メニューも店づくりも遊び心たっぷりで、訪ねるのが楽しくなる店だ。
住所 苫小牧市山手町2
電話番号 080・8290・3952
営業時間 午前11時~午後9時30分(品切れの場合、早じまいあり)
休日 水曜定休
主なメニューと料金
「本日のたなかのぴざ」1000円、「マルゲリータ」850円、「クアトロフォルマッジ」1300円、テークアウトも可。ソフトドリンク200円~
総席数 15席(全席禁煙)
駐車場 5台
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/358782
人物イメージ ゆかりの具材で
東京のフランス料理店などで修業した苫小牧市出身の料理人、田中麻衣さん(35)が開いたピザ専門店。「生地に特徴がある」と田中さんが話すように、小麦粉以外の材料や生地の発酵時間などが一般的なピザとは異なる「冷めても硬くならない生地」を研究。他にはない味を追求している。
7種類の定番の中から「マルゲリータ」を注文した。紙皿に載って出てきたピザは、表面はこんがり、中はしっとりと軟らかい。トマトとバジル、モッツァレラチーズの組み合わせは王道だが、ワインなどで煮たドライトマトが載っているのが独特。酸味や甘みなどの複雑な風味が広がる。「どの具材も焼いたり煮たり、下ごしらえしてから使うのが自分流。臭みが消え、素材の持ち味がより引き立つ」と、フランス料理で培った技術を取り入れている。
その日仕入れた食材によって変わる「本日のたなかのぴざ」も見逃せない。毎日2種類を用意し、毎週木・金曜には、歴史上の人物をイメージしたメニューも出している。訪れた日のテーマは、北海道の名付け親として知られる「松浦武四郎」。人物像を調べ、好物やアイヌ民族と交流してサケを食べたエピソードなどから、具材には大豆、サケと白子を使い、ソースは出身地の三重県風にみそとユズ入りにした。みその香りと大豆の食感、サケの風味が絡み合った和洋折衷の味がたまらない。仙台みそと枝豆を使った「伊達政宗」など、これまでに30種ほど考案し、工夫が光る味が喜ばれている。
自ら内装を手がけたという店内には、学校の椅子やテーブルが並び、奥には小さなギャラリーがある。メニューも店づくりも遊び心たっぷりで、訪ねるのが楽しくなる店だ。
住所 苫小牧市山手町2
電話番号 080・8290・3952
営業時間 午前11時~午後9時30分(品切れの場合、早じまいあり)
休日 水曜定休
主なメニューと料金
「本日のたなかのぴざ」1000円、「マルゲリータ」850円、「クアトロフォルマッジ」1300円、テークアウトも可。ソフトドリンク200円~
総席数 15席(全席禁煙)
駐車場 5台
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/358782