木村みなみ 会員限定記事
北海道新聞2024年7月9日 15:55(7月9日 18:24更新)
胆振管内白老町のアイヌ文化復興拠点「民族共生象徴空間(ウポポイ)」内の慰霊施設に納められているアイヌ民族の遺骨19体が、小樽市の団体に返還される見通しであることが9日、分かった。国土交通省などによると、遺骨が同施設から出土地域に返されるのは2023年10月の恵庭市に続き2例目。
返還される見通しの遺骨は、1870年代以降に小樽市内で発掘され、東大などが保管後、同施設に集約されていた。返還を申請した市内のアイヌ民族らでつくる「インカルシペの会」によると、今月1日の期限までに申請に対する他団体からの反対意見がなく、今後、返還に向けた手続きが進められる。遺骨は副葬品とともに市内に埋葬する予定で、日程は市などと協議する。
同会代表の安ケ平祐也さん(49)は「研究材料として勝手に持っていかれた遺骨を戻せることになってよかった。誠意をもって返してほしい」と話した。
遺骨は、・・・・・