北海道新聞2024年7月9日 9:54
アイヌ民族などに関する資料を収集・展示する函館市北方民族資料館の館長として、独自の解説やコメントを展示に添え、アイヌ文化を発信する。「就任後1年は必死に勉強した」。生まれも育ちも函館だが、2018年度の館長就任までアイヌ文化と接する機会は少なく、学芸員の経験もない。初心者だからこその目線が来館者の心をつかむ。
大学中退後は職を転々とし、同市の文化・スポーツ施設の管理運営を担う財団法人に就職した。館長就任当初、展示物の説明には「チヂリ・刺しゅう衣」など、資料名のみが並んでいた。「知識豊富な学芸員だからこそ、専門用語を多用しがち。これでは資料が何か理解できない」
チヂリは「この衣装は、北海道アイヌの衣装です。(中略)・・・・・・
(共同)