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オーストラリアのアボリジニとニュージーランドのマオリ族

2017-09-20 | 先住民族関連
ワーホリニュース (プレスリリース) (ブログ) 2017年9月19日

国旗も似ていて、公用語も英語でどちらもオセアニアを代表する国ニュージーランドとオーストラリア。その二国にはアボリジニとマオリ族という先住民がいることを皆さんご存知でしょうか? 今回はこの二つの先住民についてご紹介したいと思います。
まず、オーストラリアの先住民はアボリジニ、ニュージーランドの先住民はマオリ族です。人口としては、アボリジニはオーストラリア全体の3パーセント、マオリ族はニュージーランド全体の15パーセント程度を占めています。
筆者もニュージーランド、オーストラリアに住んでいたのですが、ニュージーランドのマオリ族の方が全体の割合が多い理由もあるのか、マオリ族の方がニュージーランドの生活に溶け込んでいる気がしました。テレビでもマオリ語の放送があったり、ニュージーランド航空もマオリ族のスタッフがいたりと、マオリ族の地位や文化が守られているような、そんな気がしました。
一方オーストラリアのアボリジニはまだまだ差別的な視線が多いように感じました。また、アボリジニの伝統的な楽器や、アボリジニの先住民に会いに行くというツアーがあったりと、商業的なような扱いにされているように感じてしまいました。ホームレスになっている人もいて、ホームステイをしていた時のオーストラリア人の家族からも危ないからあまり近づかない方がいいと何回も言われたことがあります。これらの先住民に対しての差別は歴史的背景や環境、迫害の度合いなど様々な理由が考えられますが、今でもこのように蔓延る差別があることはとても悲しい現実です。
ニュージーランドのマオリ族とオーストラリアのアボリジニ。筆者が思う、似ているようで違うこの国々の先住民の圧倒的な違いはこの先住民に対しての差別の度合いにあるように思います。もちろん全ての人々が差別しているわけではありません。ただ、アボリジニでも、マオリ族でも外見などで判断するのではなく、その先住民の歴史的な背景や文化などを知り、おたがいに尊敬し合い、一緒に協力して蟠りのない生活を送ることができれば、より質の良い社会が築くことができるのではないかと思います。
いかがでしたか?
ちなみにオーストラリアといえば、あのドットで描かれている動物などの絵が有名ですよね。あれらは、アボリジナルアートと言って、アボリジニが創ったユニークな技法で描かれているアートです。レントゲンのように、ドットで動物の脊髄や内臓までが描かれています。先住民のことを知る上でアートや音楽など身近なものから知っていくのも良いと思います。
ライター:Mii@NZ
https://workingholidaynews.com/australia/6302.html

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