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ハワイで初めて開催!4年に一度、太平洋の国々のための一大フェスティバル、第13回FestPac

2024-06-20 | 先住民族関連

allhawaii 2024.06.18

6月6日から10日間ハワイで大変話題になったイベントがあります!それは、フェスティバル・オブ・パシフィック・アーツ・アンド・カルチャー (Festival of Pacific Arts and Cultures)。通称フェストパック(FestPac)です。

フェストパックとは、太平洋諸国の先住民族が作り出す豊かで多様な文化を讃える最大級のカルチャーイベントです。このフェスティバルは、太平洋の島々のコミュニティーが互いに多様性を理解・尊重し合い、太平洋の国々としてのアイデンティティーを強化し、グローバリゼーションに直面している現代でこの素晴らしい文化遺産を保存し、また伝えることを目的としています。

1972年にフィジーで初めて開催されて以来、オリピックの如く4年に一度、異なる太平洋の国々で行われてきました。今年で13回目となるフェストパックは、2020年にハワイで開催される予定でしたが、パンデミックで中止となり、2024年に延期となりました。なんとハワイで開催されるのは初めてということで、ローカルニュースでは何度も大きく取り上げられ、 大変な盛り上がりを見せました。

10日間に亘ってオアフ島各地でセレモニーやデモンストレーション、パフォーマンスが行われ、台湾から果てはラパ・ヌイ(イースター島)まで、太平洋にある27の国やテリトリーの代表者、文化継承者、アーティスト、パフォーマーたちがオアフ島に一堂に会しました。その数2200人以上!

メインの会場となったのは、ハワイ・コンベンション・センター(Hawaii Convention Center)。1階のメイン会場にはフェスティバル・ビレッジが作られ、 入り口には29フィートのセーリングカヌーが展示され、星のナビゲーションを体感できる特大のプロジェクターが登場し、美しい星空とコンパスをビジュアルで体験できました。

メインステージでは各国のダンスパフォーマンスやミュージックが演奏され、その周りには各国が家(Hale)の形をしたパビリオンを持ち、織物やフィッシュフック、ジュエリー製作などの伝統工芸デモンストレーションを行いながら、物産品販売しました。まさに
太平洋の万国博覧会のよう!しかも入場無料でした。

上の階でもアートエキシビジョン、ワークショップ、マーケットが開催され、こちらも多くの人で賑わっていました。コンベンションセンターはまさにフル稼働。地元の知り合いの中には、なんと4日間連続で行ったという人も!盛りだくさんの内容で、1日では終わらないのも納得でした。

気になる次回の開催は、2028年にニューカレドニアで予定しているそうです。実はニューカレドニアは先月から起こっている内乱によって、フェストパックに代表団を派遣することができませんでした。

そこで、他国の参加者たちが代わりにニューカレドニアのパビリオンに順番に立ちました。ニューカレドニアの看板には、たくさんのレイがかけられていて、これこそまさにフェストパックの真の精神と言えるでしょう。

ハワイで次回開催されるのは、4年に一度開催というファクトと、太平洋27カ国を想像するだけで、容易に何十年後になると予想できますが、ハワイや太平洋諸島の歴史やカルチャーに興味があるなら、今回フェストパックの会場の一つとなったビショップ・ミュージアムがおすすめです。貴重なコレクションがたくさん展示してあるので、ぜひチェックしてみてください。

フェスティバル・オブ・パシフィック・アーツ・アンド・カルチャー/ Festival of Pacific Arts and Cultures

https://www.festpachawaii.org

https://www.allhawaii.jp/article/5945/

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