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北海道新聞2023年9月16日 22:15
博物館の裏庭ステージでは、旭川チカップニアイヌ民族文化保存会による古式舞踊が披露された
アイヌ民族の古式舞踊や伝統工芸などを体験できるイベント「アイヌ文化ふれあいまつり」が16日、旭川市博物館(神楽3の7)で始まった。博物館の入る大雪クリスタルホール中庭ステージでは旭川チカップニアイヌ民族文化保存会のメンバーが、ユネスコの無形文化遺産に登録されている「アイヌ古式舞踊」を披露し、リズミカルな動きで観客を引きつけた。
アイヌ文化をより身近に感じてもらおうと2010年から毎年開いている。新型コロナウイルスの影響で20年から集客イベントは中止していたが、今回4年ぶりに開催した。会場内ではアイヌ民族衣装の着付けや工芸品の展示、ホオノキの葉などを煎じたハーブティーが味わえるコーナーなどがあり、来場者は体験を通じてアイヌ文化への理解を深めていた。
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会期は18日までで、開館時間は午前9時~午後5時。イベントは入場無料(常設展示の鑑賞は有料)。(小林健太郎)