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<社説>秋葉復興相更迭 自民党の体質を改めよ

2022-12-27 | アイヌ民族関連
北海道新聞12/27 06:40 更新
 岸田文雄首相が秋葉賢也復興相と杉田水脈(みお)総務政務官を交代させる方針を固めた。いずれも事実上の更迭とみられ、関連の人事をきょう実施する。
 秋葉氏は「政治とカネ」を巡る問題や公選法違反疑惑などが相次いで発覚した責任を取る。杉田氏はアイヌ民族や性的少数者を侮辱したブログの投稿など差別的言動が問題視されていた。
 来年1月召集予定の通常国会で追及を受け、審議に影響しかねないと判断した。
 岸田政権にとって8月の内閣改造後、不祥事による閣僚辞任は4人目となる。しかも、わずか2カ月の間に連鎖する異常事態だ。
 政権の体をなしているのか、疑念を禁じ得ない。
 政治資金の疑惑では秋葉氏のほか、寺田稔前総務相が辞任し、薗浦健太郎元衆院議員が辞職した。
 離党した薗浦元議員を含め3氏は自民党所属の議員であり、政治とカネの問題は党にしみ付いた体質なのではないか。党として緩みを正さなければ、政治への信頼は取り戻せない。
 秋葉氏は10月召集の臨時国会の序盤から、自身の政治団体が妻と母親に事務所賃料を支払っていた問題を野党から追及された。
 その後、秋葉氏の政治団体が世界平和統一家庭連合(旧統一教会)の関連団体に会費を支出していたことも分かった。
 他にも、昨年の衆院選で秘書2人が事務員らに限って認められる選挙運動の報酬を受け取ったことが判明した。
 連日のように疑惑が報じられ、説明に窮していたのに、首相は更迭を否定し、かばい続けた。
 秋葉氏が資質を欠いていたのは明らかだ。首相の判断は遅きに失したと言うほかない。
 杉田氏は過去に国際会合に触れたブログで「チマ・チョゴリやアイヌの民族衣装のコスプレおばさんまで登場。完全に品格に問題があります」と書き込んでいた。
 臨時国会でこうした投稿を批判され、一部を撤回、謝罪したものの、差別表現とは認めなかった。
 アイヌ民族の団体が更迭を求めていたが、首相は応じず、政権全体の人権意識が問われていた。
 岸田政権は昨年の衆院選に続き、今夏の参院選でも与党が勝利し、国会では安倍晋三政権以来の「1強多弱」が続く。
 数の力にあぐらをかいたおごりが不用意な人材登用につながったのではないか。政治不信を深めた首相の任命責任は重い。
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/781094/

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<正月に食べたい 北海道・食の遺産>(5)スケソウダラのオハウ(白老) うまみ 決め手は肝

2022-12-27 | アイヌ民族関連
北海道新聞12/27 05:00

白老ならではの「スケソウダラのチェプオハウ」と清水綾子さん。オハウは昔から手に入る自然の恵みを生かしてコタンの人々の主食となり体を温めてきた(植村佳弘撮影)
 海の恵みと大地の幸が、混然一体となって汁の中にあふれる。胆振管内白老町の川沿生活館の調理室に湯気が立ちこめた。
 三平汁の原型ともいわれるアイヌ民族のオハウ(温かい汁物)。各種の食材を入れ、油脂や塩で味付けする具だくさんの汁物だ。
 民族共生象徴空間「ウポポイ」のある白老は道内でもアイヌ文化が比較的広く伝承されてきた。伝統食のオハウを提供する飲食店もあり、学校給食にも出る。
 「オハウは日常の料理でもあり、特別な食材を入れてハレの料理にもなる。海に面した白老ではいろんな魚を使うチェプ(魚)オハウが食べられてきた」と、白老アイヌ協会事務局長の岡田路明(みちあき)さん(72)が説明してくれた。
■人々助ける魚
 「最も白老らしいのは、たくさん捕れて人々を助けてくれるためアイヌ語で『カムイエレクシ』(神のタラ)と呼ばれたスケソウダラのオハウ。身にあら、必ず肝(肝臓)が入るのが特徴です」
 オハウを作ってくれたのは小学5年から家の賄いを手伝って伝統料理に詳しい同町の清水綾子さん(75)。最初に手際よく前浜産のスケソウをさばき、肝臓や胃袋を取り出す。マダラやスケソウの肝臓は傷みやすいため、札幌など内陸部ではまず店頭に並ばない。
 岡田さんは「本来は大量の肝を鍋で煮詰めて作るタラスム(タラの油)を入れたいところですが、最近は作る人がいなくなった。でも、肝を入れるだけでぐんとおいしくなる」とも教えてくれた。
 約30分で、ぐつぐつ煮える鍋からいい匂いが漂い始めた。仕上げに長ネギ、さらに地元で「ボロコンブ」と呼ばれる穴だらけの雑海藻スジメの乾燥品で磯の香を加える。味付けは清水さんが目分量で入れた塩だけだ。
■優しい味わい
 濃厚な味の肝を入れたのに、汁に濁りはなく澄んで優しい味わい。ジャガイモなどの野菜から出た自然な甘みと魚の豊かなうまみが溶け合い、コクがある。
 かつて道内ではニリンソウ(オハウキナ)などの山菜を春にまとめて採取し、乾燥させてオハウに入れたが、そうした営みは今は少なくなった。
 生の肝を入れただけでこれだけうまみが増すのに、そのエキスを凝縮したタラスムを入れたオハウはどんな味がするのだろうか。「(町内の)虎杖浜で名産のたらこを製造する際に肝臓は廃棄される。これをタラスムに加工できればいいのですが」と岡田さん。実現してほしい夢だ。(編集委員 和田年正)
=おわり=
<メモ>白老町でオハウを提供している飲食店は、ウポポイ(若草町2)内の「カフェリムセ」(電話0144・85・2177、営業は冬期は月曜と年末年始以外の午前9時~午後5時)、白老アイヌ協会が運営する「かふぇピラサレ」(本町1、白老コミュニティセンター内、電話090・1384・0141、営業は原則火~金曜の午前11時半~午後1時半)など。ただし、スケソウではなくサケのオハウなどになる。
◆チェプのプ、カムイエレクシのシ、リムセのムは小さい字
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/780937/

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年の瀬、また閣僚更迭 秋葉氏で4人目 首相、支持率下落に焦り

2022-12-27 | アイヌ民族関連
北海道新聞12/27 00:03 更新

 岸田文雄首相は年末という異例のタイミングで秋葉賢也復興相の更迭を決断した。内閣支持率下落に歯止めがかからない中、年内に政権の不安要素を取り除き、来年1月召集の通常国会で野党の追及の芽を摘む狙いだ。だが、首相が一度続投を決めた閣僚を更迭するのはこれで4人目。政権へのダメージは甚大で、首相の求心力回復も見通せない。
 「『政治とカネ』の問題は先の国会から随分指摘されてきた。国民の信頼が何よりも基本だ」。26日午後、首相は東京都内の講演で、こう強調した。
 例年、新年度予算案を編成した後、首相官邸や中央省庁は「休みモード」に入る。年末に閣僚を交代させるのは異常事態と言え、首相の強い危機感が透ける。
 首相は、旧統一教会問題を巡る被害者救済法の成立や、防衛力の抜本強化を盛り込む安全保障関連3文書の決定で決断力をアピールしたはずだった。だが、17、18両日の共同通信の世論調査で内閣支持率は33・1%と、内閣発足以来最低だった11月下旬の前回調査から横ばい。報道各社の調査も横ばいか微減で、下落傾向に歯止めがかからない。
 今月21日には、自民党の薗浦健太郎衆院議員が政治資金収入の過少記載疑惑を巡って議員辞職し、通常国会で「政治とカネ」問題へのさらなる追及を招く可能性が高まった。政権内では「これ以上秋葉氏が説明を続けても納得されない」(首相周辺)との声が強まり、自民内にも「通常国会でも再び政治とカネが野党の標的になる」と懸念が拡大。更迭は不可避となった。
 秋葉氏と併せて交代させる杉田水脈総務政務官についても、後見人だった安倍晋三元首相や安倍派に配慮し起用したものの、アイヌ民族などを侮蔑的に表現したことに批判が噴出。「政治家は言葉が命なのに、ひどい発言だ。関係者が怒るのは当たり前だ」(公明党幹部)との声が広がった。
 与党内には内閣改造・自民党役員人事を実施し、刷新感を演出するべきだとの意見もあった。だが首相がこだわったのは、問題閣僚だけを交代させる一時しのぎの策。内閣改造に踏み切れば、全閣僚から辞表を提出させ、記者会見を行わなければならない。追及を受ける姿が国民の目に触れる恐れから、政府関係者は「首相は改造という形をとらず、人数を絞った交代という形にした」と明かす。
 ただ今回も首相への「後手」批判は強まりそうだ。首相は10月から11月下旬までの間に、山際大志郎前経済再生担当相、葉梨康弘前法相、寺田稔前総務相の3閣僚を相次ぎ更迭。秋葉氏に関しては、与党内にも寺田氏と同時に更迭すべきだとの声があったが、首相は「説明責任を果たしてもらう」とかばい続けた。自民内には不満が広がり、参院若手は「首相は増税を決めるのは早いのに、人事を決めるのは遅い」と皮肉った。
 野党は、秋葉氏らの更迭による幕引きを許さない構えだ。共産党の小池晃書記局長は26日、国会内で記者団に4人目の閣僚更迭について「もう内閣の体をなしてない。首相自身も退陣するべきだ」と強調した。
 首相は秋葉氏の後任選びを急ぐが、自民内には「引き受け手がいるのか」(党関係者)と冷ややかな声も上がる。自民ベテランは「支持率は、ますます落ちていく」と突き放し、首相が狙う局面転換は見通せない。(関口潤、勝間田翔)
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/781099/

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千歳市民文芸、節目の50号 43作品、地元舞台の文学特集

2022-12-27 | アイヌ民族関連
北海道新聞12/26 22:20

発行当時を振り返る写真や文章などを収めた「千歳市民文芸」第50号
 【千歳】千歳市民文芸の会(本宮輝久会長)は12月、年刊誌「千歳市民文芸」第50号を発行した。地元の文芸愛好家らの随筆、詩歌、小説など43作品を収めたほか、50号を記念した特集では創刊当時の様子を振り返る写真と文章のほか、千歳が登場する文学作品も掲載。事務局は「多くの市民に読んでほしい」と呼び掛けている。
 同会は1973年に発足し、現在の会員は約60人。千歳市民文芸を毎年12月に発行しており、掲載作品の中から、優れた作品に千歳市民文芸賞はじめ各賞を贈っている。
 50号の収録作品の内訳は短歌12点、詩9点、俳句7点、創作(小説)6点、川柳4点、随筆3点、紀行文と評論が各1点。詩や短歌を創作し、昨年12月に亡くなった落合幸四郎前会長と、アイヌ民族を短歌に詠み、今年6月に亡くなった千歳アイヌ協会元副会長の中村勝信さんをしのぶ追悼文を掲載している。
 記念特集のうち、「文学に描かれた千歳」では、戦後に米軍が駐留した千歳の様子を描いた「川辺の家へ」(日高由仁)、アイヌ民族の少年を描いた「コタンの口笛」(石森延男)、支笏湖が登場する直木賞受賞作品「柔らかな頬(ほほ)」(桐野夏生)などを紹介。第1号発刊時の様子を関係者が写真を交えて振り返る文章も載せている。
 このほか、第49号の中から2021年度の各賞に選ばれた作品の合評会を収録した。同会事務局は「50号を読みたいとの声が発行前から寄せられている。節目でもあり、読んでもらえたら」とPRしている。A5判186ページで、300部を発行。800円。イオン千歳店内の山三ふじや書店で扱う。問い合わせは渡辺敏子事務局長、電話0123・42・0753へ。(上村衛)
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/781075/

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杉田政務官更迭「首相の判断遅い」 道内のアイヌ民族ら

2022-12-27 | アイヌ民族関連
北海道新聞12/27 00:14 更新

 アイヌ民族や性的少数者らをブログなどで侮蔑的に表現していた杉田水脈総務政務官を岸田文雄首相が26日、交代させる方針を固めたことを受け、道内のアイヌ民族などから、杉田氏を擁護し続けた首相の姿勢や、交代のタイミングに批判の声が上がった。
 首相は11月末以降、野党が繰り返し求めてきた杉田氏の更迭を拒否し、続投させる意向を示してきた。「首相の判断は遅い。日本はヘイトスピーチがまかりとおる社会なのかと落胆している」と札幌市の多原良子さんは声を震わせた。
 多原さんは2016年、所属する札幌アイヌ協会の会員2人と、スイスで開かれた国連女性差別撤廃委員会に参加。その際のアイヌ民族の衣装を着た自らの写真を、「日本国の恥さらし」などといった言葉とともに杉田氏のブログに投稿された。多原さんは「政府はこれで差別問題を幕引きできると思わないで。杉田氏の議員辞職も求める」と語気を強めた。
 道内のアイヌ民族や研究者らでつくるアイヌ政策検討市民会議は12月上旬、杉田氏の更迭を求める意見書を首相宛てに送付していた。メンバーの一人で、平取アイヌ遺骨を考える会の木村二三夫共同代表(73)は通常国会の開会前に、秋葉賢也復興相と同時に交代させることを批判。「問題をうやむやにしようとしている。今後も社会的少数者への差別に対して、抗議の声を上げ続ける」と力を込めた。
 杉田氏はまた、雑誌の寄稿で、性的少数者に対し「生産性がない」と表現していた。札幌市中央区のゲイ当事者満島てる子さん(32)は「トカゲのしっぽ切りで終わらせず、議員が性的少数者に対して理解を深める機会にしてほしい」と訴えた。(麻植文佳)
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/781019/

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杉田政務官も更迭へ 差別的言動、度々問題に

2022-12-27 | アイヌ民族関連
北海道新聞12/26 19:17

衆院総務委で答弁する杉田水脈総務政務官=10月27日
 26日、更迭が固まった杉田水脈総務政務官(比例中国)は8月の就任後、過去の差別的な言動が度々国会で問題視された。野党の謝罪要求を拒否し続けたが12月、松本剛明総務相の指示に応じて一転、撤回に応じるなどちぐはぐな対応が目立った。
 杉田氏は2018年7月発売の月刊誌で、LGBTなど性的少数者を「生産性がない」と表現した。今年10月の衆院委員会で「拙い表現」と認めつつ、差別意識はないと釈明。謝罪は必要ないとの考えをにじませた。
 性暴力被害を公表したジャーナリストを中傷するツイッター投稿に18年6~7月に「いいね」を押したことや、20年の自民党会合で「女性はいくらでもうそをつけますから」と発言したことも問われた。
 風向きが変わったのは11月30日の参院予算委員会だ。16年に自身が出席した会議の参加者を「チマ・チョゴリやアイヌの民族衣装のコスプレおばさんまで登場。完全に品格に問題があります」とやゆしたブログの投稿内容が判明すると、政権内からも異論が出た。
 2日後の12月2日、参院予算委で生産性発言とともに撤回し「過去の配慮を欠いた表現を反省し、傷つかれた方々に謝罪し、取り消す」と頭を下げた。
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/780920/

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秋葉復興相27日更迭 閣僚4人目、杉田政務官も

2022-12-27 | アイヌ民族関連
北海道新聞12/26 23:05 更新
 岸田文雄首相は「政治とカネ」の問題などが指摘されている秋葉賢也復興相を27日に交代させる方針を固めた。アイヌ民族や性的少数者らをブログなどで侮蔑的に表現した杉田水脈総務政務官も交代させる。いずれも事実上の更迭で、岸田政権で閣僚が更迭されるのは10月以降、4人目。野党は首相の任命責任を追及する構えで、政権のさらなる弱体化につながる可能性がある。
 首相は26日、東京都内の講演で、秋葉氏らの問題について「政治の信頼という観点から取り組まなければいけない。政府、自民党としての姿勢を示す」と述べた。秋葉氏の後任は調整中。
 首相は先の臨時国会で、山際大志郎前経済再生担当相、葉梨康弘前法相、寺田稔前総務相を更迭。秋葉氏も含め、いずれもいったん続投させる考えを示した上で更迭を決めており、「後手」批判が強まるのは必至だ。立憲民主党の安住淳国対委員長は国会内で記者団に「対応が遅すぎる。首相の責任が問われる。(内閣)総辞職しないといけないような話だ」と批判した。
 秋葉氏は自民党茂木派に所属し、衆院当選7回。臨時国会では、親族に事務所賃料として政治資金を還流させていた疑惑や、昨年の衆院選で秘書2人に報酬を支払った公選法違反疑惑を巡り、野党から厳しい追及を受けた。自民党内では「(来年1月召集の)通常国会前に辞めた方がいい」(幹部)との声が強まっていた。
 杉田氏は安倍派所属で、衆院当選3回。2018年に月刊誌でLGBTなど性的少数者について「生産性がない」と表現。16年には自身が出席した国連女性差別撤廃委員会を巡り、ブログにアイヌ民族の参加者らを侮蔑的に表現する投稿をした。今月2日の参院予算委員会で謝罪、撤回に追い込まれた。(松下文音)
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/780783/

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アイヌの生活改善進まず 紙議員質問主意書に政府答弁書

2022-12-27 | アイヌ民族関連
赤旗2022年12月26日(月)
他の日本人との間に収入など格差
施策推進法施行後も政府は無策
 日本共産党の紙智子参院議員が提出した「全国的な視点にたったアイヌの経済的・社会的状況の取り組みに関する質問主意書」(9日)に対し、政府は20日、答弁書を決定しました。
 「北海道以外アイヌの生活実態調査―作業部会報告書」(アイヌ政策推進会議、2011年)によると、世帯年収が300万円未満の割合は、北海道以外に住むアイヌが44・8%、北海道内居住のアイヌが50・9%であるのに対し、アイヌ以外の全国平均(国民生活基礎調査)は33・2%と、明らかな収入格差が見られます。
 紙氏は、アイヌ施策推進法は「アイヌの人々が北海道のみならず全国において生活していることを踏まえて全国的な視点に立って行われなければならない」としていることから、収入格差をどのように分析しているかと質問。答弁書は「歴史的経緯に起因するアイヌの人々と他の日本人との間の生活や教育面での格差が指摘されている」と回答しました。アイヌ施策推進法を受けて全国的なアイヌ生活実態調査を実施するのかとの問いには、「現時点で検討していない」と答えました。
 年金制度に加入していない、もしくは年金を受給していない比率は、北海道以外のアイヌで18・6%、北海道内で8・3%。無年金者が発生した要因を分析したのかとの問いに、答弁書は「分析していない」「無年金者への支援措置は講じていない」と回答しました。
 国連の「先住民族の権利に関する宣言」は、先住民族の社会保障を改善するよう求めていますが、アイヌ施策推進法施行後、何ら改善されていないことが明らかになりました。
https://www.jcp.or.jp/akahata/aik22/2022-12-26/2022122601_03_0.html

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杉田水脈政務官も交代へ 事実上の更迭 過去の差別的発言に批判

2022-12-27 | アイヌ民族関連
毎日新聞12/26(月) 20:28配信

杉田水脈総務政務官
 岸田文雄首相は、LGBTQなどの性的少数者を「生産性がない」と表現するなど、過去の差別的発言が問題視された杉田水脈総務政務官(55)=自民党安倍派=を27日に交代させる検討に入った。事実上の更迭。与党幹部が明らかにした。
 杉田氏は8月に政務官就任。それ以前の2018年に、月刊誌への寄稿で性的少数者について「彼ら彼女らは子供を作らない、つまり生産性がない」と記述した。16年に国連女性差別撤廃委員会に出席した際は「チマチョゴリやアイヌの民族衣装のコスプレおばさんまで登場。完全に品格に問題があります」とブログに投稿した。
 杉田氏はこれらの発言について、松本剛明総務相の指示を受け、今月2日の参院予算委員会で謝罪、撤回した。【日下部元美】
https://news.yahoo.co.jp/articles/a137f34a88d41d8255c40d43be63aee2dd0a2cf8

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鈴木宗男を擁護する

2022-12-27 | アイヌ民族関連
データマックス2022年12月26日 13:00
金堀 豊(作家)
  地方自治ということがいわれる。日本のような中央集権国家に地方自治はあるのか、そう問いたくもなるが、それでも国の運営は画一的・均一的になってはいけないとされており、地方の実情や住民の要望をより良く反映させるべく、すべて同一に運営することは避けるべきとされている。地方の運営に当たっては、地方の独自性を考慮する必要があるというのだ。
 これが民主主義・自由主義の大原則なのだそうで、聞こえはいいが、所詮、すべては金の問題ではないかという気がしないでもない。地方が国より金をもっている場合は別として、地方が財政的に国に依存している限り、自治といっても括弧付きの自治であり、程度は知れている。
 たとえば佐賀県に名護屋城博物館というのがあり、これは豊臣秀吉の朝鮮出兵の拠点が現在の唐津市鎮西町の名護屋城にあったことからつくられた。この博物館開設の計画を聞いた外務省の役人は、これを秀吉の出兵を褒め称えるものと判断し、日韓関係にとって危険なものと見て、難色を示したという。
 一方、唐津市と佐賀県はそれには頓着せず、どうせなら日韓両国の親善に役立てようと両国の歴史学者を招いて協議し、善隣外交の拠点として博物館を構築した。そのとき地元の人は、「東京の役人なんかに私たちの草の根外交などわかるものか」と胸を張ったという。
 私自身はこれを地方の快挙として喜んだが、東京からきた某大学の先生を案内すると、案外に不満だったようで、「随分、韓国に気を遣ってますね」と冷たく言った。「気を遣っている」という言い方しかできないところに、地方文化に対する認識の欠如が感じられた。地元の人がこれを聞いたら、「冗談じゃない、こっちは海を隔てた向こうと一緒に仕事しているんだ」と言っただろう。
 日本は単一民族国家というのは大嘘で、在日やアイヌや沖縄だけでなく、各地方に独自の歴史的背景と地政学があるのだから、実は多様で複雑な国家である。中央政府にはそこが理解できないらしく、沖縄などはその被害を最も多く被っている。沖縄県民がいくら抗議しても、その声は彼らに届かない。
 ここで話題にする北海道の政治家・鈴木宗男は、中央の地方に対するそうした無理解の犠牲者の1人といえるだろう。鈴木のこれまでの足跡はウィキペディアなどで見ることができるので、最近の話題に絞って話を進めたい。すなわち、ウクライナ戦争に関する彼の一連の発言についてである。
 彼の言わんとするところを要約すれば、ウクライナ戦争については西側のメディアだけを信じてはいけないということになる。なにもロシアの肩をもっているのではない。日本のメディアの在り方、それについての国民の受け止め方に警告を発しているのである。
 ところが、そういう彼の発言が非難され、ロシアに身を売った裏切り者だなどといわれる。短絡的な非難だが、それが案外に通用するところに不安がある。日本はこういうことで大丈夫なのか、と。
 鈴木の発言を理解するには、彼が北海道の人であることを理解する必要がある。彼の実利主義は悪くいわれるが、彼にすれば、北方領土問題の解決は不可能に近いのだから、理念を追わずに、北海道とロシアが共に利益を得られる道を探るべきなのである。そうしたことを公の場で憚りなく発言するものだから、彼は「国賊」呼ばわりされる。しかし、彼にすれば、北海道の保全と繁栄を願うがゆえの発言なのである。
 自分の国がもっとよくなってほしいと願う気持ちのどこが「国賊」か。「日本はすばらしい」という言葉で気が済むのなら、あまりにも幼稚な心性ではないだろうか。鈴木の発言を否定して、彼を「国賊」扱いする愚行こそ、国を害するものなのである。
 鈴木のウクライナ問題に関する一連の発言は、彼のバランス感覚の良さを示す。西側のメディアは一方的にロシアが悪く、ウクライナは気の毒だと喧伝するが、ウクライナ側がこれを利用し、西側の援助を受けてロシアに防戦していることを見落としてはならない。日本は世界の実情を独自の視点で分析する必要があるのに、それをしていない。そのことを鈴木は遺憾に思っているのである。
 北海道はアイヌの土地であった。「もはやアイヌなど存在しない」と思っている人もいるようだが、彼らの子孫は私たちのあいだに無言で存在している。北海道に生まれ育った鈴木には、その辺のところがよくわかっているはずだ。
 日本が連合軍に敗れた際に、日本に帰属するよりはソ連に帰属したいと願ったアイヌ人もいたことを、私たちはもっと知るべきである。北海道は「北の大地」などとロマンを馳せる場ではなく、ロシアとヤマトの中間にある地政学的に微妙な土地だと知るべきだ。
 「地方自治」というものが存在するなら、沖縄だけでなく、この北海道にもっと注目すべきである。北海道をヤマトの植民地と見るかぎり、私たちはこの土地を見誤り、鈴木の声も聞き取れないであろう。
https://www.data-max.co.jp/article/61303

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疑惑と問題発言の政権内2氏“更迭”へ 維持or交代いずれもリスク

2022-12-27 | アイヌ民族関連
テレ朝12/26(月) 18:42配信
 政治とカネを巡る疑惑や影武者疑惑で追及された秋葉復興大臣。そして、過去にLGBTなど性的少数者に差別的な発言を繰り返した杉田総務政務官。物議を醸してきたこの2人、事実上の“更迭”が秒読みである事が分かりました。
 岸田総理大臣:「色んな方が“色んなこと”を私のところにも言ってこられます」
 色んなこと。“閣僚の交代”についてです。
 岸田総理大臣:「今言えることは来年の通常国会に向けて、しっかりと準備を進めていかなければならないということであり、それに尽きると思っています。それ以上はお答えはしていません」
 俎上(そじょう)に上がっているのは秋葉賢也復興大臣。
 秋葉復興大臣:「こうした疑念が生じたことは、まことに残念だと思っております」
 政治活動での“影武者”に身内への政治資金“還流”。選挙運動員の“買収”に旧統一教会との“接点”。様々な疑惑、疑念が追及されています。
 岸田総理大臣:「今、秋葉大臣は国会において様々な指摘を受け、それにしっかり説明責任を果たすべく努力をしています」
 岸田総理は“更迭”を否定していましたが。
 自民党幹部:「秋葉大臣が来年の通常国会も続投するのは無理だ」
 他にも更迭が検討されている人物がいます。杉田水脈総務政務官です。
 杉田総務政務官:「チマ・チョゴリやアイヌの民族衣装を揶揄(やゆ)したもの、そして『LGBTには生産性がない』という表現について、傷つかれた方々に謝罪をし、そうした表現を取り消すよう指示がありまして」
 さらには男女平等の“否定”や女性差別の存在の否定など、問題発言は枚挙にいとまがありません。
 岸田総理大臣:「内閣の一員になる前のこの言動につきましては政治家として説明責任を尽くし、適切に対応することが求められる」
 杉田水脈政務官が「内閣の一員」になったのは8月の内閣改造。派閥間での調整の結果です。
 自民党関係者:「せめて処遇するにしても内閣府とかにしておけばよかったのに。その辺もまったくチェックできておらず、いかにドタバタで8月の改造をやったかということですよ」
 自民党内には、再び内閣改造を模索する動きがありました。国民民主党の玉木代表を入閣させる考えもあったといいます。ただ、岸田総理は改造を見送り、秋葉大臣と杉田政務官2人を交代することで決着させたい考えです。
 総理周辺:「このタイミングで(大臣交代を)するのであればリスクを覚悟しなければならない。新しい人にスキャンダルが出たら結局同じことの繰り返しになる」
 岸田総理大臣:「(Q.秋葉復興大臣があすにも辞任し、後任に伊藤達也元金融担当大臣を起用する方向だという報道があるが)何も決まっておりません」
 秋葉大臣については一両日中に交代させる考え。また、杉田政務官は26日のツイッターで餅つきに参加したことを報告していますが、政権幹部からは、すでに辞表の提出を求められています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/19773e65dfaadc38f5b04c2c62b3d7cbf9a47d03

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第56回 農業セミナーを開催しました。(12月7日)

2022-12-27 | アイヌ民族関連
拓殖大学2022年12月26日
拓殖大学北海道短期大学 第56回農業セミナー
第56回農業セミナーを令和4年12月7日(水)に開催いたしました。
「農業・生活と野生動物」というテーマで農業セミナーを開催し、学内外から180人が参加しました。講演は、北海道環境生活部 坂村 武 氏による北海道の野生鳥獣被害と対策について、エゾシカの生息数は人間との密接な関係により変化してきたことをお話しいただきました。続いて、深川市猟友会の青木 照一 氏からは、猟友会の活動を実体験と写真を交えてご紹介いただき、尊い活動であることをお話しいただきました。午後からは、酪農学園大学の佐藤 喜和 教授から、ヒグマがなぜ人里に降りてきたか、そしてヒグマの生態から考えるまちづくりについてお話いただきました。最後に、川村カ子トアイヌ記念館副館長の川村 久恵 氏からは、上川アイヌの人たちがヒグマをはじめとした野生動物と共にいきてきたことをお話しいただきました。
 パネルディスカッションでは、「人と自然が共生できる持続可能な社会の実現に向けて」意見をかわし、農業をまなぶ学生たちが、野生動物とつき合う方法を学ぶ場があってもいいのではないかという意見もありました。密を避けるため2つの会場をリモートで接続し、サテライト会場からも質問がありました。
 お昼には、カレーライスの試食があり静かに味わいました。また、同時に開催された農業書フェアーには、外部から8名の方にご参加いただきました。
 ご講演をお引き受けいただいた4名の講師の先生には深く感謝を申し上げます。また外部からご参加いただいた多くの方々にもお礼を申し上げます。

川村氏講演
https://www.takushoku-hc.ac.jp/news/news-kankyo-arg/104029/

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TVアニメ『ゴールデンカムイ』×コトダマン 12月27日(火)より初コラボ開催!

2022-12-27 | アイヌ民族関連
株式会社MIXI2022年12月26日 12時00分
~2023コラボオリジナルポスターカレンダー、そのまま食べられるおかずみそ「食べていいオソマ」が当たるキャンペーンを開催~
 株式会社MIXI(東京都渋谷区、代表取締役社長:木村 弘毅)は、スマホアプリの「ことば」で闘う新感覚RPG「共闘ことばRPGコトダマン」(以下コトダマン)において、TVアニメ『ゴールデンカムイ』との初コラボを、本年12月27日(火)より開催します。

 本コラボでは、「杉元佐一」「アシㇼパ」「白石由竹」など人気キャラクターが初登場します。また、本日12月26日(月)よりコラボ紹介PVを公開するほか、コトダマン公式アカウントから投稿されるキャンペーン対象ツイートをリツイートすると、抽選でコラボイラストを使用した「2023コラボオリジナルポスターカレンダー」が当たるTwitterキャンペーンを開催します。さらに、12月27日(火)よりTVアニメ『ゴールデンカムイ』のクイズが出題される検定クエストの結果をTwitterでシェアすると、そのまま食べられるおかずみそ「食べていいオソマ」が抽選で当たります。
 なお、本コラボの詳細は、12月26日(月)20:00より、コトダマン公式YouTubeチャンネル【GODステーション】で配信するコトダマン公式放送にて公開します。
コトダマン公式放送: https://youtu.be/Q-ZPbujkiOU
コトダマン公式サイト:https://kotodaman.jp
<コラボ開催期間>
2022年12月27日(火)16:00頃~2023年1月13日(金)15:59
■ 「杉元佐一」「アシㇼパ」「白石由竹」などがコラボ召喚に登場!
「杉元佐一」をはじめ、北の大地で杉元が出会ったアイヌの少女「アシㇼパ」、「脱獄王」の異名を持つ天才脱獄囚「白石由竹」などのキャラクターがコラボ召喚に登場します。
【コラボ召喚に新登場するキャラクター】※敬称略
■「鶴見中尉」「土方歳三」などがコラボクエストに登場!
コラボクエストには「鶴見中尉」と「土方歳三」が【魔級・破滅級】、「牛山辰馬」と「海賊房太郎」が【超級】、「ヒグマ」が【上級】に登場します。
【クエスト登場キャラクター】※敬称略
■ゴールデンカムイコラボ記念パーティパックを期間限定販売!
虹のコトダマ130個に、マルチプレイで使用できるTVアニメ『ゴールデンカムイ』コラボスタンプ(ボイス付き)が1個おまけで付いてくる「ゴールデンカムイコラボ記念パーティパック」を期間限定で販売します。

ゴールデンカムイコラボ記念パーティパック(全8種)・・・320円(税込)
 ・虹のコトダマ:130個
 ・TVアニメ『ゴールデンカムイ』コラボスタンプ(ボイス付き):1個
■ 抽選で30名様に描きおこしコラボイラストを使用した「2023コラボオリジナルポスターカレンダー」が当たるTwitterリツイートキャンペーン
コトダマン公式のTwitterアカウントから投稿されるキャンペーン対象ツイートをリツイートすると、抽選で描きおこしコラボイラストを使用した「2023コラボオリジナルポスターカレンダー」をプレゼントします。本キャンペーンの応募方法など詳細については、コトダマン公式サイト内のお知らせおよび応募規約をご確認ください。
【キャンペーン名称】ゴールデンカムイ×コトダマン PVリツイートキャンペーン!
【応募期間】    2022年12月26日(月)12:00頃~2023年1月3日(火)23:59
【賞品】      2023コラボオリジナルポスターカレンダー
【当選者数】    30名様
■ 「ゴールデンカムイ」検定クエストの結果をシェアすると、そのまま食べられるおかずみそ「食べていいオソマ」が10名様に当たるキャンペーン
TVアニメ『ゴールデンカムイ』の知識が試される検定クエストがアプリ内に登場します。検定クエストでは、TVアニメ『ゴールデンカムイ』に関する10問のクイズが出題され、制限時間以内に文字を組み合わせ、クイズの答えとなる「ことば」をつくります。2問以上正解して検定クエストをクリアすると、「★4~5ゴールデンカムイの実」が1個もらえます。さらに、結果画面の「シェア」ボタンから結果をTwitterにシェアした方の中から抽選で10名様に、そのまま食べられるおかずみそ「食べていいオソマ」をプレゼントします。本キャンペーンの応募方法などの詳細については、コトダマン公式サイト内のお知らせおよび応募規約をご確認ください。
【キャンペーン名称】ゴールデンカムイ×コトダマン 検定シェアキャンペーン
【応募期間】    2022年12月27日(火)16:00頃~2023年1月12日(木)23:59
【賞品】      食べていいオソマ
【当選者数】    10名様
■指定のハッシュタグをつけて対象ツイートを引用リツイートするともれなく「コラボオリジナル開運おみくじ」がもらえる!
コトダマン公式のTwitterアカウントから投稿されるキャンペーン対象ツイートにハッシュタグ「#ゴールデンカムイコトダマンおみくじ」を付けて引用リツイートすると、全4種類の「コラボオリジナル開運おみくじ」の中からもれなく1種類がもらえます。
【キャンペーン名称】ゴールデンカムイ×コトダマン コラボオリジナル開運おみくじキャンペーン
【キャンペーン期間】2022年12月26日(月)12:00頃~2023年1月3日(火)23:59
■ TVアニメ『ゴールデンカムイ』DVDセットやゲーム内アイテム「虹のコトダマ」3,000個が当たるWキャンペーン
コトダマン公式のTwitterアカウントから投稿されるキャンペーン対象ツイートをリツイートすると、TVアニメ『ゴールデンカムイ』DVDセット(第一期~第三期)を抽選で3名様にプレゼントします。さらに、「#ゴールデンカムイコラボ開催」のハッシュタグをつけてツイートすると、Wチャンスとして「虹のコトダマ3,000個(ガチャ30回分相当)」を抽選で10名様にプレゼントします。本キャンペーンの応募方法など詳細については、コトダマン公式サイト内のお知らせおよび応募規約をご確認ください。
【キャンペーン名称】ゴールデンカムイコラボ記念!Wキャンペーン
【応募期間】    2022年12月27日(火)16:00頃~2022年12月29日(木)23:59
【賞品・当選者数】 ①TVアニメ『ゴールデンカムイ』DVDセット(第一期~第三期):3名様
          ②ゲーム内アイテム「虹のコトダマ」3,000個:10名様
■ 12月26日(月)20:00より、コトダマン公式YouTubeチャンネルで本コラボの詳細を一挙公開!
コトダマン公式YouTubeチャンネルで、本コラボの詳細や新情報を公開するほか、コラボクエストの先行プレイを配信します。
【配信日時】2022年12月26日(月)20:00~
【配信先】 コトダマン公式YouTubeチャンネル:https://youtu.be/Q-ZPbujkiOU
■TVアニメ『ゴールデンカムイ』について
マンガ大賞2016/第22回手塚治虫文化賞「マンガ大賞」受賞!
冒険・歴史・文化・狩猟グルメ・GAG&LOVE 和風闇鍋ウエスタン!
話題の極上エンターテイメント、TVアニメ第四期 2023年4月よりTOKYO MXほかにて放送開始ッ‼
公式サイト:https://kamuy-anime.com/
©野田サトル/集英社・ゴールデンカムイ製作委員会
■ 共闘ことばRPG コトダマン< https://kotodaman.jp >
スマートフォンで遊べる「ことば」で闘う新感覚RPGです。文字の精霊「コトダマン」を組み合わせて「ことば」をつくり、ステージクリアを目指します。つくった「ことば」の長さや数で敵に与えるダメージが変化し、最大4人で協力しながら遊ぶマルチプレイでは、友だちや家族とワイワイ盛り上がりながら、それぞれの知識を出し合って「ことば」づくりを楽しむことが可能です。
生き物、食べ物、地名、歴史上の人物から、流行のあの「ことば」まで、29万語以上に対応。「ことば」は日々追加しており、無限に楽しみが広がる、究極のことば遊びゲームです。
■アプリ概要
ゲーム名    共闘ことばRPG コトダマン
カテゴリ    ゲーム(パズルRPG)
プレイ料金   無料(一部有料/アイテム課金あり)
対応機種(OS)【iOS】iOS 13.0以降 【Android™】Android 5.0以降
利用方法    ・各ストアで「コトダマン」を検索
        ・ゲームダウンロードURL:https://xfl.ag/kotodaman
■株式会社MIXI < https://mixi.co.jp/ >
MIXIは、「豊かなコミュニケーションを広げ、世界を幸せな驚きで包む。」というパーパス(存在意義)のもと、「mixi」や「モンスターストライク」、「家族アルバム みてね」、「TIPSTAR」など、友人や家族間で一緒に楽しむコミュニケーションサービスを提供しています。私たちが大切にしている"ユーザーサプライズファースト"の精神のもと、当社のミッションである、ただつながるのではなく、濃く深い、より豊かなコミュニケーションを生む「心もつながる」場と機会を創造し続けることで、感情豊かな心の通い合う社会の実現に貢献してまいります。
※MIXIおよびコトダマンの名称、これらに関連する商標およびロゴは、株式会社MIXIの商標および登録商標です。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000359.000025121.html

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第1章 三現実史観『人類精神史――宗教・資本主義・Google』(筑摩選書)ためし読み 

2022-12-27 | アイヌ民族関連
筑摩Web2022年12月26日更新山田 仁史
12月の新刊『人類精神史――宗教・資本主義・Google』(筑摩選書)の第1章を公開いたします。2021年に惜しくも逝去された宗教民族学者・山田仁史さんが残された最後の著作である本書では、大きなスケールの構想と緻密な文献の読解により、人類の精神の歩みが辿られます。ここに、その第1章を公開いたします。ぜひお読みください。
三現実史観
 人類は今、その精神史上、稀有なる乱世を生きている。
 もとは自らが生みだしたはずの人工知能(AI)に、高度な機能を与えたあげく、脅威さえおぼえるに立ち至った。自らの脳や遺伝子もふくめ、あらゆるものを分析し操作しようと欲した果てに、生命の本質を見失いかけてもいる。地球上では資源の開発と利用を人間本位にすすめた結果、気候変動に手痛い逆襲をうけている。さりとて未知の土地(テラ・インコグニタ)は物理的に残っておらず、代替としての仮想空間をほぼ無限に拡張する一方、宇宙への脱出を図ってもいる。
 足もとを振りかえれば、明治維新と二度の大戦にくわえ、戦後の高度経済成長、そして平成における構造改革をへて、日本人というアイデンティティも大きく揺らいでいる。
 こんな世の中で、心を正常に保つことの方がむずかしい。病んで引きこもるか、不安をかくして作り笑いをするか、開きなおって狂おしい欲望に身をまかせるか。
 人間の精神が、実存の根底が、はげしく動揺している。
 鋭敏な人々は、その徴候を早くから嗅ぎつけ、するどく反応していた。たとえば知里幸恵は1922年、旭川を離れて上京し、都会生活に慣れぬさまを次のように書き送っている。
道を通る東京の人たちは何れだけ私たちと変ってゐるか、と見ると、先づやはりおんなじ人間でちっとも変りないと思ひます。たゞ私の様にノラクラしたものはめったになくて、みんなキビ〳〵と動作が機敏で目がキョロ〳〵と忙しさうな所が都会人の特長らしう御座います。余裕がないから、都会人は神経過敏なんですって。(知里1996、75頁)
 アイヌ家庭で育ち、無文字の世界を背景にもつ幸恵には、大都市のテンポは異様に感じられた。しかし彼女もまた、民族に伝えられた神謡をアイヌ語と日本語で、文字により後世へ残すという難業にとりくみ、その過程で身体をこわし、完成を見ずに世を去った。
 1903年、ちょうど知里幸恵と同年、山口県に生まれた金子みすゞも、そうした極度に感受性の高い一人であった。若くして命を絶ったのち半世紀をへて再発見されたその詩「はつ秋」には、田舎と町がこう対比されている。
涼しい夕風ふいて来た。
田舎にゐればいまごろは、
海の夕やけ、遠くみて、
黒牛ひいてかへるころ、
水色お空をなきながら、
千羽がらすもかへるころ。
畠の茄子は刈られたか、
稲のお花も咲くころか。
さびしい、さびしい、この町よ、
家と、ほこりと、空ばかり。(金子 1984、54頁)
 あの当時から、日本社会はいかに激変してしまったことか。
 とはいえ本書は、ノスタルジーのお伽噺ではない。さりとて、すぐに効く処方箋を与えるマニュアルでもない。
 人類の精神があゆんできた道のりをたどり、そこを貫く原理や、いくつかある転換点、およびそれらの本質をとらえる。それにより、未来へむかうための座標を得るのが目的だ。
 何よりも本書は、日本語読者のために書かれた。日本語で思考し、ことばを交わしあう精神へむけて、届けたい。そういう思いから、内側から発せられた、ささやかな声である。
                   *
 本書を名づけて『人類精神史』という。長い旅路になるが目的地は、現代の日本だ。日本人とは何者か。その問いに答えを見つけるための道行きである。よって心がせく読者には、まず第9章から読んでほしい。そして、悠久の時空の中に自分が存在していることの不思議を、感じてほしいと願っている。
三つのリアリティ
 現実というものは、複数存在する。私をとりまくリアリティの中には、いくつか質の異なる位相のものがある。そう意識しはじめたのは、いつからだったろう。
 ひとつのきっかけになったのは疑いなく、故・外山滋比古の『思考の整理学』(初出1983年)だった。
 この本は何げない記述にも深遠な智慧が盛られていて、まさに名著と呼ぶにふさわしい。その中に、こんな一節があった。われわれがじかに接している外界、物理的世界を第一次的現実と呼ぶならば、知的活動によって、頭のなかにつくり上げた現実世界は第二次的現実と言える。そして従来の第二次的現実は、ほとんど文字と読書によって組み立てられていたが、20世紀も後半になってブラウン管、つまりテレビによる第二次的現実が大量にあらわれた。「現代人はおそらく人類の歴史はじまって以来はじめて、第二次的現実中心に生きるようになっている。これは精神史上ひとつの革命であると言ってよかろう」(外山1986、192・193頁)と、いま思えば重要な提言をしていたのだった。
〔編集部より〕
 以降、この第一次(的)現実を本書ではR1、第二次(的)現実をR2、後ほど出てくる第三次(的)現実をR3と呼ぶ。残念ながらこの定義を著者は原稿に残していないが、本書において理解が必要なものであるため、著者による企画書のR1~R3についての説明を引用する。
「人類の精神史をおおきく、三つの理念型にそって区分してみるなら、
・R1(第一次現実):生身のヒトが自らをとりまく自然環境に依存し、自他が直接に対峙してきた無文字の時代
・R2(第二次現実):人間が造りだした人工環境の占める度合が非常に大きくなり、文字を介してのコミュニケーションが増加した時代
・R3(第三次現実):ヒトの脳の究極の外部化としての仮想環境が増大し、情報の伝達における速度と量が加速度的に増しつつある時代」
R1とR2を分けるもの
 R1とR2を分ける分水嶺は、第8章でとりあげる〈軸の時代〉とその前後に現れた、主要な思想や宗教の創唱者たちを後世と分かつものでもある。
 ゾロアスター、ユダヤ教の預言者たち、ソクラテス、ブッダ、そして時代はくだるがムハンマドらを、声の文化に属する人々と見ることができる。彼らは声の文化と文字の文化が接するところに生きながらも、あくまで前者に立脚して己の思想を人々に説いた。彼らの言葉が今も我々の胸を打つのは、おそらくそれゆえにこそ、なのである。
『パプーシャの黒い瞳』(2013年)というポーランド映画がある。移動生活をおくるロマ(ジプシー)の女性パプーシャをめぐる実話にもとづいている。基本的に無文字の社会であるロマ出身だが、彼女は少女のころから好奇心が強く、読み書きを独学する。後、ロマ社会に入り込んで習俗調査に従事した詩人のフィツォフスキと知り合い、刺激を受けて自ら詩作を始めたパプーシャは、やがてロマ初の詩人として注目されるようになる。が、フィツォフスキが著書『ポーランドのジプシー』を出版したことで状勢は一変。彼女も協力者としてロマの秘密を暴露したと、仲間たちから非難を浴びる。苦悩の末にパプーシャはこうつぶやいた、「読み書きなんか習うんじゃなかった」。
 ここには、文字というものの持つ圧倒的なパワー、魔術的とも言えるその威力が、無文字社会の人々をいかに怯えさせるかが描かれている。とともに、識字能力を手に入れてしまった個人の近代的覚醒もまた、正負の両面をもつことが示されていると言ってよいのである。
 こうした文字のデモーニッシュ(悪魔的)な魅力と危険性を、人は早くから認識してきた。流通させたくない書物を時の権力者が焼きはらうという「焚書」行為はその一例である。
R2とR3を分けるもの
 R2とR3を分ける特徴の一つは、後者では情報源の変化こそが常態だということである。つまり、ものすごいスピードで激変する社会においては、情報も絶えずバージョンアップせざるを得ない。でないと、すぐ時代遅れになってしまうからだ。そうした場合、紙媒体の印刷物という、旧来型のR2メディアでは追いつかない。むしろR3のバーチャル空間上で、日夜更新しつづけた方が都合がよい、ということにもなる。印刷された百科事典が売れなくなり、権威あるブリタニカさえ発売をやめた一方、ウィキペディアの充実ぶりは目を見張らせるものがある。
 R1からR2に移行すると、聴覚にかわって視覚の重要性が圧倒的になる。嗅覚や触覚もまだ、生きている。印刷された本を手にした時、インクや紙のにおいをかぐのが私は好きだし、頁をめくる感覚も大好きである。しかしR3では、この二つのうち嗅覚も、ほぼ消える。そうは言っても、スマホやタブレットといったインターフェイス端末に触れ、キーボードを打つ程度の触覚など、たかが知れている。音声認識で呼びかけるようになれば、それすらもあやうい。こうして我々は世界との一体感を、どんどん失ってきたのである。
3Rと3G
 三つの現実は、三つの神に対応する(編集部注:R1の神はGott〔宗教的な神〕、R2の神はGeld〔お金〕、R3の神はGoogle〔情報〕)。このアイディアは、『エステティーク』誌の「神」特集(2017年9月刊)に寄稿した中で提出したが、原稿を執筆した2015年9月時点で、すでに私の中に芽生えていた考えである。
R3の神=Google
 世界的ベストセラーとなったハラリ『サピエンス全史』のテーマの一つは、間主観的(intersubjective)現実というものだった(邦訳では「共同主観的」となっている)。本来、主観的認識の枠内でしか世界を把握することのできない、孤独な人間どうしが、共同作業を容易にするために作りだしたのが間主観的現実としての法律、貨幣、宗教、国家といったさまざまな制度である(Harari 2015: 132, 邦訳152頁)。そういう指摘がもはや今さらと思われるほど、現代の我々は宗教という制度を外側から見る視点をもってしまった。宗教という世界観を絶対のものとしていた時代からは、遠く離れてしまったのである。
 今のネット社会、R3では、人間の脳が物理的空間を必要とせず、無制限に外部化され拡大している。こうした別のリアリティを制御するには、別の形のカミが必要だ。その役割を一応いまのところ果たしているように見えるのが、グーグル(Google)という第三のカミとも言える。
 この仮想現実には、エコロジーが叫ばれる現代と相性がいい、という面があることは見逃せない。つまり仮想空間は現実的な物理的空間を必要としない。情報は端末を通して必要な時に取りだせばよい。紙媒体の書物や文書のように、重い目をして持ち歩く必要もなければ、保存場所に苦労することもない。そもそも紙を作るための原料やエネルギー、印刷にかかるコストなどを大きく削減することも可能になる。これほど地球環境にやさしい情報制御・流通のあり方はこれまでなかった。
 おまけに、デジタル化された文書は検索が容易だし、これから翻訳機能が進化してゆけば異言語間の壁も相当に低くなるだろう。これらもまた、情報過多でかつグローバル化した世界にとっては、きわめて大きな魅力といえる。
 他方でR3の情報(デジタル・データ)は、フィジカルでタンジブルなモノとして残らない。R1での情報は物理的・可触的なモニュメントとして、あるいはその記憶として残された。またR2での諸記録は、手紙や文書としてアーカイブされた。しかしR3はこれらと根本的に違う。したがって未来の歴史家は、史料をどう扱い保管してゆくのか、いま議論されているところだ。
 グーグルを神にたとえるのは、別に私の独創ではない。スコット・ギャロウェイ著『the four GAFA』では、アップル、フェイスブック、アマゾンとならぶ巨大IT企業の筆頭にグーグルをあげ、「全知全能で無慈悲な神」と呼んでいる。
「進化」より「棲み分け」
 本書の枠組みとなる三つの現実世界というのは、あくまでも理念型にすぎない。おおきく見れば、R1→R2→R3という順序で人類社会をとりまく主たる環境は進化してきたとも言えるが、別の見方をすれば、これらは棲み分けながら併存する面ももっている。
 このように「進化」よりむしろ「棲み分け」を重視したい、というのが私の立場である。主客が対峙するロゴス的世界よりも全体を包含するレンマ的世界を志向する、と言えるかもしれない。
                   *
 本書の執筆は、新型コロナウイルスの世界的感染拡大と時を同じくして行われた。これまでの日常や常識が大きく揺らぎ、「ニューノーマル」「新しい生活様式」が叫ばれる。これまでのようなR1における、生身の人間同士の接触は避けるべきとされ、R3の領域が拡大してゆく。
 そこでは失われるものも多い。思いがけなく知人と出会い、何気ない会話をかわすことの、なんと大切なことか。いとおしい日常。それが消え、アポイントをとった相手との、しかもマスク越しの会話がふえた。目はある程度表情を示してくれるが、口もとは分からない。笑っているのか、ふくれているのか。
 本章では、3R・3G仮説を提唱した。次章では、そのうちR1の世界観を支配していた宗教とは何なのか、という話から始めよう。
https://www.webchikuma.jp/articles/-/2971

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消えゆく習俗―青森県の女性霊媒師「イタコ」から見る日本人の死生観

2022-12-27 | アイヌ民族関連
ニッポン.コム2022.12.27篠原 匡 【Profile】

中村タケさん(左)と松田広子さん。松田さんは今では珍しくなった「オシラサマアソバセ」を行っている。1月に家々に祭られたオシラサマを出して遊ばせる、神様を「起こす」儀式だ ©Aya Watada
青森県の女性霊媒師「イタコ」は、死者の魂を自らに憑依(ひょうい)させる「口寄せ」を通じて、生者と死者を媒介する。集落の女性たちの身近な相談に乗るカウンセラー的な存在でもあった。その技能は修業により習得するが、今日、師弟関係に基づく伝統的なイタコの系譜は途絶えつつある。イタコを生んだ社会背景と日本人の霊魂観を考察する。
自然崇拝と先祖供養
日本人は無宗教──。そう思い込んでいる人は少なからずいるのではないだろうか。だが、日々の暮らしを見れば、日本人は世界の中でも信仰心のあつい国民と言ってもいい。
お盆の帰省がいい例だ。新型コロナウイルスの影響もあり、ここ最近は帰省を控える傾向が強いが、それまでは毎年お盆の時期になると、墓参りのために高速道路の渋滞も気にせず帰省した。ご飯の時に「いただきます」と手を合わせるのも、八百万(やおよろず)の神々に対する感謝であり、「一切衆生」(いっさいしゅじょう=生きとし生けるもの)に対する懺悔(ざんげ)である。
殺虫剤メーカーは毎年、自社製品によって駆除されたゴキブリやハエの供養祭を実施している。こんな国民は、他にはいないのではないだろうか。
ある宗教的な思想を通じて行動することが信仰だとすれば、こういった日本の慣習は紛れもない信仰である。確かに、仏教やキリスト教、イスラム教のような創始者のいる「創唱宗教」を信仰していると自認する人は大多数ではないかもしれない。だが、多くの日本人には確固とした信仰がある。
それでは、日本人のベースにある信仰とは何か。京都・嵐山にある正覚寺(浄土宗)の住職で、宗教ジャーナリストの鵜飼秀徳氏は次のように指摘する。
「日本人の信仰には、精霊主義(アニミズム)や仏教、神道、儒教などさまざまな思想が混じり合っている上に、地域性もあるため、一言で語るのは難しい。ただ、あえて単純化すれば、ベースにあるのは自然崇拝と先祖供養だと考えられる」
そして、こういった信仰が青森県に実在する女性霊媒師、「イタコ」を生み落とす土壌となった。
死生観のベースにある「霊肉二元論」
イタコにはさまざまな役割があるが、一般に知られているのは、ホトケ(死者)の魂を降ろして自身に憑依(ひょうい)させ、その言葉を自らの口を通して伝える「口寄せ」だろう。
唱え言を通じて、ご先祖様などの霊をあの世から呼び出す。この「霊を呼び出し口寄せす」行為は、肉体と霊魂は別ものであり、肉体が滅びても霊は死なないという霊肉二元論を背景にしている。宗教学者の山折哲雄氏は、霊肉二元論が日本人の死生観のベースにあると語る。
この死生観は、日本人の生活に深く根付いている。
お盆の時期に、キュウリを馬に、ナスを牛に見立てる「精霊馬(しょうりょうま)」は、先祖の霊魂が家とあの世との往復に使うための乗り物だ。8月16日に京都で開催される「五山送り火」も、それぞれの家に戻った霊魂を山に送り返すための儀式である。
日本では、肉体から離れた霊魂は子孫による供養によって浄化され、三十三回忌、あるいは五十回忌の弔い上げを経て、祖霊は「カミ」に昇華するという考え方が広く根付いてきた。そして、カミになる前の霊魂は山中にあり、正月や盆、彼岸の時期になると家に戻る、と考えられた。霊魂は死後、山に向かう「山中他界観」である(海が近い地域では「海中他界観」を取る)。
山中他界観が生まれたのは、かつての日本人にとっては山自体が畏怖の対象であり、信仰の対象だったからだろう。イタコの口寄せは、こういった日本人の深層心理に流れている信仰が表出した一例だ。
修行で「口寄せ」の免許皆伝
それでは、イタコとは何者なのか。今でこそ口寄せのイメージが強いが、もともとは神やホトケといった霊的な存在をベースにした地域のカウンセラーで、嫁姑関係、夫婦関係、健康問題など集落の女性の身近な相談に乗る存在だった。
古来、日本には神やホトケの言葉を伝える巫女(みこ)が存在した。今でも、沖縄・奄美地方には「ユタ」、アイヌには「トゥスクル」という巫女が存在する。また、津軽地方(青森県西半部)には、「カミサマ」「ゴミソ」などと呼ばれる、神降ろし、ホトケ降ろしの巫女が活動している地域も少なくない。
こうした巫女とイタコが根本的に異なるのは、イタコが修行を通して技法を身に付けているという点にある。
ユタやカミサマは一般的に一代限りの巫女で、ある日、突然神様が体に憑依(ひょうい)するという経験を経ている場合が多い。それに対して、イタコは師匠イタコに弟子入りし、数年間の修行を通してイタコの技法を身に付ける。言い換えれば、技能者である。
それゆえに、伝統的なイタコは、免許皆伝の証しである「オダイジ」と、師匠から譲り受けたイタコ数珠(イラタカ数珠)を持っている。
地域の弱者救済システム
このような師匠・弟子の系譜があるのは、イタコが目の見えない女性の仕事として組織化された歴史を持っているためだ。
青森県八戸市の郷土史家で、青森県いたこ巫技(ふぎ)伝承保存協会の会長を務める江刺家均(えさしか・ひとし)氏によれば、今から250~60年前(江戸時代中期)、南部地方(青森県東部)には太祖婆(たいそばあ)と呼ばれる盲目の巫女がいた。この太祖婆が山伏修験の鳥林坊(ちょうりんぼう)とその妻で盲目の高舘婆(たかだてばあ)に口寄せなどイタコの技法を伝え、鳥林坊と高舘婆が盲目の女性を組織化した。それが、今のイタコの始まりだ。
その後、鳥林坊と高舘婆の弟子が弟子を取り、それが伝承されていくことで、イタコ文化が広がっていった。口寄せの際などに唱える唱え言がイタコごとに異なるのも、それぞれの師匠からの口伝で伝わっているからだ。
鳥林坊と高舘婆が盲目の女性に伝承したのは、高舘婆が盲目だったこともあるだろうが、地域における弱者救済システムという側面もあったと考えられている。
かつて食糧事情や衛生状態の悪かった東北地方では、はしかの影響で視力を失う子供が一定数出た。こういった子供たちをコミュニティーの中でどう自立させていくかは、地域の大きな課題だった。その中で、主な受け皿となったのは、男性であれば鍼灸(しんきゅう)や按摩(あんま)、三味線弾き、女性の場合は神事に関わるイタコである。
その背景を辿れば、生と死の媒介者である巫女的な存在に対する地域のニーズと、盲目の女児たちの存在があったと、先の江刺家氏は見ている。
そして、イタコは南部地方や津軽地方で一般的な存在になった。昭和30年代から40年代(1950年代半ばから70年代半ば)にかけて、南部地方だけでも数十人のイタコがいたと言われている。
なお、イタコと言えば日本三大霊場の一つ「恐山」と結び付ける人も多いが、イタコと恐山に直接の関係はない。イタコは普段、それぞれの地元で暮らし、恐山に赴くのは夏と秋に開催される大祭の時だけで、その目的は顧客獲得、つまり営業である。
恐山のように、口寄せなどのためにイタコが集まる場所は「イタコマチ」と呼ばれる。かつて青森県には恐山の他に、五所川原市金木(かなぎ)の川倉賽(かわくらさい)の河原地蔵尊、階上町(はしかみちょう)の寺下観音、おいらせ町の法運寺などが知られていた。このイタコマチには、イタコだけでなく、カミサマや祈祷(きとう)師などもテントを広げた。
高齢化と師弟システムの消滅
そのイタコも、最近は絶滅の危機にひんしている。
青森県いたこ巫技伝承保存協会が定める歴史的伝統的イタコはもはや数人に過ぎず、盲目のイタコに至っては、90歳になる中村タケさんただ一人になった。「最後のイタコ」として知られる松田広子さんは50代とまだ若いが、弟子は取らない方針だ。イタコを養成する師匠イタコは絶えて久しく、その後に続く人は誰もいない。
日本の地方、特に山間僻地では、高齢化が急速に進んでいる。その影響はイタコにも及んでおり、この10年で多くのイタコが現役を退き、鬼籍に入った。
青森県いたこ巫技伝承保存協会はイタコの伝承と保存を進めている。だが、医療環境の改善とともに、はしかで失明する子供は減少した。また、職業の選択肢が多様化している今の時代、イタコを目指す子供がどれだけいるのかという問題もある。
イタコを名乗る霊能者は今後増えるかもしれないが、地域に根ざした、歴史的伝統的イタコは消えゆく運命にあるのかもしれない。
恐怖や悲しみを分かち合う
2022年8月、私が代表を務める蛙(かわず)企画は、国内外で活躍する写真家の和多田アヤさんとともに、イタコを題材にした写真集『TALKING TO THE DEAD』を出版した。消えゆくイタコとその文化を記録するというジャーナリスティックな視点に加えて、死者の口寄せのような儀式を成立させている日本人の霊魂観・宗教観を改めて理解し、国内外に伝えたいと考えたからだ(文章は日本語・英語併記)。
そして、最終的に写真集をつくり上げて感じるのは、イタコの本質が悲しみの共有と癒やしにあるのではないか、昔の人が生み出した一種の「グリーフケア」(深い悲しみの癒やし)の仕組みなのではないかということだ。
愛する人や親しい人を失った悲しみは筆舌に尽くしがたいものがある。その死が突然であればあるほど、心に空白が生まれるものだ。多くの人は時間をかけて悲しみを受け入れ、自分なりに消化し、心に刻み込まれた痛みとともに新しい一歩を生み出していく。その一歩を生み出す力を、イタコが与えているように感じている。
写真集の制作にあたり、中村タケさんの実際の口寄せを全文テキスト化したが、タケさんが話していることは相談者を安心させるような言葉ばかりだった。「あの世で元気にしているよ」「こうして呼んでくれてありがとう」。悲しみに暮れている相談者にとって、こういった言葉の一つひとつが未来に向かう一助になる。
科学技術の発展によってわれわれの生活は驚くほど豊かになったが、スピリチュアリティー(霊性)を求める人々はなくなるどころか、増えているように思う。物質的な繁栄と心の充足はイコールではない。だからこそ、人々は何かを信仰することによって恐怖や悲しみを他者と分かち合い、克服しようとしたのではないか。
バナー:現在90歳のイタコ、中村タケさん。3歳の時にはしかにかかり、両目の視力を失った。©Aya Watada(写真は一部トリミング)
https://www.nippon.com/ja/japan-topics/g02228/?cx_recs_click=true

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