北海道新聞12/26 23:05 更新
岸田文雄首相は「政治とカネ」の問題などが指摘されている秋葉賢也復興相を27日に交代させる方針を固めた。アイヌ民族や性的少数者らをブログなどで侮蔑的に表現した杉田水脈総務政務官も交代させる。いずれも事実上の更迭で、岸田政権で閣僚が更迭されるのは10月以降、4人目。野党は首相の任命責任を追及する構えで、政権のさらなる弱体化につながる可能性がある。
首相は26日、東京都内の講演で、秋葉氏らの問題について「政治の信頼という観点から取り組まなければいけない。政府、自民党としての姿勢を示す」と述べた。秋葉氏の後任は調整中。
首相は先の臨時国会で、山際大志郎前経済再生担当相、葉梨康弘前法相、寺田稔前総務相を更迭。秋葉氏も含め、いずれもいったん続投させる考えを示した上で更迭を決めており、「後手」批判が強まるのは必至だ。立憲民主党の安住淳国対委員長は国会内で記者団に「対応が遅すぎる。首相の責任が問われる。(内閣)総辞職しないといけないような話だ」と批判した。
秋葉氏は自民党茂木派に所属し、衆院当選7回。臨時国会では、親族に事務所賃料として政治資金を還流させていた疑惑や、昨年の衆院選で秘書2人に報酬を支払った公選法違反疑惑を巡り、野党から厳しい追及を受けた。自民党内では「(来年1月召集の)通常国会前に辞めた方がいい」(幹部)との声が強まっていた。
杉田氏は安倍派所属で、衆院当選3回。2018年に月刊誌でLGBTなど性的少数者について「生産性がない」と表現。16年には自身が出席した国連女性差別撤廃委員会を巡り、ブログにアイヌ民族の参加者らを侮蔑的に表現する投稿をした。今月2日の参院予算委員会で謝罪、撤回に追い込まれた。(松下文音)
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/780783/
岸田文雄首相は「政治とカネ」の問題などが指摘されている秋葉賢也復興相を27日に交代させる方針を固めた。アイヌ民族や性的少数者らをブログなどで侮蔑的に表現した杉田水脈総務政務官も交代させる。いずれも事実上の更迭で、岸田政権で閣僚が更迭されるのは10月以降、4人目。野党は首相の任命責任を追及する構えで、政権のさらなる弱体化につながる可能性がある。
首相は26日、東京都内の講演で、秋葉氏らの問題について「政治の信頼という観点から取り組まなければいけない。政府、自民党としての姿勢を示す」と述べた。秋葉氏の後任は調整中。
首相は先の臨時国会で、山際大志郎前経済再生担当相、葉梨康弘前法相、寺田稔前総務相を更迭。秋葉氏も含め、いずれもいったん続投させる考えを示した上で更迭を決めており、「後手」批判が強まるのは必至だ。立憲民主党の安住淳国対委員長は国会内で記者団に「対応が遅すぎる。首相の責任が問われる。(内閣)総辞職しないといけないような話だ」と批判した。
秋葉氏は自民党茂木派に所属し、衆院当選7回。臨時国会では、親族に事務所賃料として政治資金を還流させていた疑惑や、昨年の衆院選で秘書2人に報酬を支払った公選法違反疑惑を巡り、野党から厳しい追及を受けた。自民党内では「(来年1月召集の)通常国会前に辞めた方がいい」(幹部)との声が強まっていた。
杉田氏は安倍派所属で、衆院当選3回。2018年に月刊誌でLGBTなど性的少数者について「生産性がない」と表現。16年には自身が出席した国連女性差別撤廃委員会を巡り、ブログにアイヌ民族の参加者らを侮蔑的に表現する投稿をした。今月2日の参院予算委員会で謝罪、撤回に追い込まれた。(松下文音)
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/780783/