先住民族関連ニュース

先住民族関連のニュース

有珠生活館が移転新築 1月利用開始、伊達アイヌ協会の拠点に

2022-12-16 | アイヌ民族関連
北海道新聞12/15 21:57

伊達アイヌ協会の所蔵品が展示された有珠生活館交流ホール内を見学する内覧会の参加者たち
 【伊達】伊達アイヌ協会の活動拠点となる新しい「有珠生活館」(向有珠町、愛称・オタサム)が完成し、関係者や地域住民ら対象の内覧会が15日、同館で開かれた。会員らの利用は来年1月11日に始まる。
 旧施設が老朽化したため旧B&G海洋センター体育館跡地に移転新築した。総事業費1億1630万円。木造平屋延べ床面積250平方メートルで35台分の駐車場がある。愛称はアイヌ語で「海岸」「砂浜」を意味し、同協会の公募で決まった。
 館内は多目的室2部屋、図書と教養娯楽、調理の各室をそなえ、交流ホール内の展示コーナーには同協会所蔵の民族衣装や首飾り、お盆などが並ぶ。内覧会に参加した仁木行彦副市長は「拠点完成を機に、協会の会員たちの活発な活動に期待したい」と話していた。
 開館は毎週水曜日のみ。一般には交流ホールとトイレが開放され、多目的室1部屋は無料で利用可能。申し込み、問い合わせは市社会福祉課、電話0142・82・3193へ。(梶山征広)
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/775724/

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ゴールデンカムイ読者ならすぐわかる 函館市北方民族資料館が展示品入れ替え

2022-12-16 | アイヌ民族関連
北海道新聞12/15 17:27 更新

展示品を見ながら「ゴールデンカムイ」の世界を楽しめる北方民族資料館
 函館市北方民族資料館(末広町21)が本年度の展示替えを行い、展示品の一部をリニューアルした。今回は特に、アイヌ民族の少女が活躍する北海道を舞台にした人気漫画「ゴールデンカムイ」にちなんだ品々を選び、公開している。
 同館は市立函館博物館所蔵のアイヌ民族など北方民族にかかわる資料を展示しており、今回の展示替えでは400点近い展示のうち約80点を入れ替えた。
 新たな展示品は、「ゴールデンカムイ」に登場するアイヌ民族の少女アシリパが身に着けているものに似た樺太アイヌの衣装や鉢巻き、漫画の中にも登場する「ストゥ」(制裁棒)、キツネの頭骨を使った占いの道具など、作中に登場するものに類似したものをえりすぐった。クローズアップコーナーでは、喫煙具やマキリ(小刀)の精巧な彫刻をじっくり見ることができる。
 「ゴールデンカムイ」のヒットで、「聖地巡礼」として漫画の舞台の一つである函館を訪れる若者が増えており、同館への来館も増えているという。木戸忍館長は「『ゴールデンカムイ』の読者ならあのシーンに出てきたあれだと、すぐにわかるものを集めた。衣装などもできるだけ似たものを展示しているのでぜひ楽しんでほしい」と話している。
 入館料は一般300円、学生・生徒・児童150円。問い合わせは同館、電話0138・22・4128へ。(内田晶子)
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/775344/

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縄文とアイヌのつながり探る 東松島で18日講演会、精神性や身体的特徴などの共通点解説

2022-12-16 | アイヌ民族関連
河北新報2022年12月15日 5:00  [会員限定]
 東松島市の奥松島縄文村歴史資料館は18日午後1時から、講演会「縄文とアイヌ」を市コミュニティセンターで開く。アイヌの人々と縄文人に共通する精神性や身体的特徴を探る。
 弘前大の関根達人教授(考古学)が「縄文人とアイヌの生業」、新潟医療福祉大の奈良貴史教授(自然人類学)が「縄文人はどこに行った」と題し…
残り 57文字
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https://kahoku.news/articles/20221214khn000070.html

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【新ブランド】伝統工芸品を世界に販売するECサイト「BECOS」がアイヌ工芸「with AINU CRAFTS.」の取り扱いを開始

2022-12-16 | アイヌ民族関連
バリュープラス2022年12月15日 10時
株式会社KAZAANA(本社:東京都中央区、代表取締役社長:樫村健太郎)が運営するECサイト「BECOS」は、12/15(木)、アイヌ工芸「with AINU CRAFTS.」の取り扱いを開始しました。アイヌ民族の伝統的な技法、素材、デザインを用いた現代的な工芸品を創造し、アイヌ文化の奥深さや新しい魅力を知っていただく試みです。
■アイヌ民族について
アイヌ民族は北海道を中心とした日本列島北部周辺に暮らしてきた日本の先住民族です。アイヌの精神世界では、自然界をはじめとするすべてのものに魂が宿っていると考え、特に自分たちの暮らしに大切なものを「カムイ」と呼んできました。アイヌ民族は、カムイに祈りを捧げ、自然と共生し、周辺の民族と交易をし、あらゆるものと共存していく思想を大切にしてきました。
■アイヌ工芸の特徴
アイヌの工芸品は、北国の自然環境から得た知恵や知識を活かし、生き抜くための道具や衣服から生まれました。
狩猟や採集のための道具を作り手入れをする中で卓越した木工技術が磨かれ、大切な儀式に使われる道具も工芸技術の向上に大きな役割を果たしました。
動物の毛皮や魚の皮、草木の繊維など自然の素材を使って、衣服や織物、編物を作る技術にも優れたものがあります。
ブランドページの詳細:https://www.thebecos.com/collections/with-ainu-crafts
【アットゥシ織(紺)】 貝澤竹子|アイヌ工芸 

アットゥシとは、オヒョウニレの皮で作った織物のことです。
オヒョウニレの樹皮から作った糸で織った布を衣服に仕立て、衿、袖口、背中、裾に木綿布や刺繍で伝統文様を施します。こうした着物はアイヌ民族の正装です。
この作品は、通常400本の経糸を500本以上使って密に織ることにこだわっています。
原料採取から手間暇かけて創作していますので、インテリアに華を添えることまちがいなしです。
貝澤竹子氏は、幼い頃から伝統技術を習得し、現在「北海道アイヌ協会・優秀工芸士」、「アイヌ民族文化財団・伝統工芸士」に認定されている作家。
生産地:北海道
技法:アットゥシ織
素材:オヒョウニレの皮など
サイズ(cm):着丈125、身幅60、肩幅59、袖丈33
重さ:1300g
商品詳細:https://www.thebecos.com/products/s0204-008
【熊マスク11号】 山田祐治|アイヌ工芸
アイヌ民族と熊は切っても切れない関係です。
アイヌは熊をキムンカムイ(山のカムイ)と呼んでとても大切にし、その毛皮や肉は神からの贈り物と考えてきました。
この作品は、ヒグマの顔をレリーフした壁掛けで、素材はシナの木で作っています。
アイヌ民族の木彫工芸は、主に男性が伝承してきたものです。
山田祐治氏は、木彫家である父、故山田邦雄氏に師事し数々の作品を制作、北海道知事賞などを受賞してきました。
ハンティングトロフィーのような熊マスクは、インテリアを格上げしてくれるアイテムとして、贈り物にも喜ばれることでしょう。
生産地:北海道
技法:木彫
素材:シナノキ
サイズ(cm):W30 * D18 * H35
重さ:4700g
商品詳細:https://www.thebecos.com/products/s0204-034
■「BECOS|あなたの知らない Made in Japan と出会える場所」
https://www.thebecos.com/
全国から厳選した伝統工芸品、Made in Japan 商品をお届けするオンラインストアです。日本全国へのお届けはもちろん、日本を飛び越えて世界中のお客様へお届けいたします。
■株式会社KAZAANA
会社名:株式会社KAZAANA (読み:カザアナ)
代表者:代表取締役社長 樫村健太郎
本 社:東京都中央区京橋1-1-5 セントラルビル2階
設 立:2017年9月
H      P:https://kazaana.co.jp/
事 業:
ECプラットフォーム「BECOS(https://www.thebecos.com/)」の運営(7言語)
オウンドメディア「BECOS Journal(https://journal.thebecos.com/)」の運営(7言語)
海外向けクラウドファンディング事業(https://kazaana.co.jp/crowdfunding/)
STRRET KIMONO「VEDUTA(https://www.veduta.jp/)」の運営
商品の企画・開発
ウェブサイト・動画の制作及びコンサルティング
飲食事業
https://www.value-press.com/pressrelease/308633

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野田秀樹が演出を務める『東京キャラバン the 2nd』プレビュー公演の一般公開が急遽決定

2022-12-16 | アイヌ民族関連
ぴあ12/15(木) 13:31配信

『東京キャラバン the 2nd』静岡公演より 撮影:日置真光
『東京キャラバン the 2nd』の東京公演が、12月16日(金)・17日(土) に池袋西口公園野外劇場グローバルリングシアターで開催される。
『東京キャラバン the 2nd』は、野田秀樹(劇作家・演出家・役者)が発案した“人と人が交わるところに文化が生まれる”というコンセプトのもと、新しい表現によるパフォーマンスを創作・披露する文化サーカス。東京公演に先駆け11月27日(日) に静岡公演が行われ、前田敦子(女優)、浅草ジンタ(ミュージシャン)、REG☆STYLE(ダブルダッチチーム)、沢則行(人形劇師)、宇治野宗輝(アーティスト)など多彩なジャンルの表現者たちをはじめ、次代の文化を担う若手たちや琉球舞踊、アイヌ古式舞踊の継承者たちが野田のもとにジャンルを超えて交わり、新しい表現を披露した。
またひとりでも多くの方に本公演を見ていただきたいという思いから、12月15日(木) 18時30分開演、および12月16日(金) 13時開演のプレビュー公演の一般公開が急遽決定。公開プレビューの観覧については事前の申し込みは不要で、当日会場にて先着順で整理券が配布される。
さらに、鈴木康広(アーティスト)の代表作《空気の人》が、パフォーマンス当日に東京芸術劇場前に出現する予定だ。
<公演情報>
東京キャラバン the 2nd
12月16日(金)・17日(土) 池袋西口公園野外劇場グローバルリングシアター
演出:野田秀樹(劇作家・演出家・役者)
【参加アーティスト】
前田敦子(女優)、浅草ジンタ(ミュージシャン)、REG☆STYLE(ダブルダッチチーム)、沢則行(人形劇師)、宇治野宗輝(アーティスト)、花柳貴伊那(日本舞踊家)、“東京キャラバン”アンサンブル(石川詩織、上村聡、川原田樹、末冨真由、手代木花野、間瀬奈都美、松本誠、的場祐太、水口早香、吉田朋弘)、琉球舞踊(立方:玉城匠、上原崇弘 地謡:玉城和樹、仲嶺良盛)、 公益社団法人 北海道アイヌ協会(アイヌ古式舞踊)、静岡県立横須賀高等学校郷土芸能部(三社祭礼囃子)
【参加クリエイター】
鈴木康広(美術)、原摩利彦(音楽)、ひびのこづえ(衣装)、赤松絵利(ヘアメイク)、青木兼治(映像撮影)
【メインビジュアル】
はらわたちゅん子(アーティスト/デザイナー)
■当日観覧整理券
12月15日(木) 18:30開演【公開プレビュー】
17:30配布開始
12月16日(金) 13:00開演【公開プレビュー】
12:00配布開始
12月16日(金) 16:30開演【パフォーマンス本番】
15:30配布開始
12月17日(土) 13:00開演【パフォーマンス本番】
12:00配布開始
12月17日(土) 16:30開演【パフォーマンス本番】
15:30配布開始
https://news.yahoo.co.jp/articles/73e172a854282bc0d950772e2d41576c7f58d62b

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「“ただ黙っている”だけでも責任がある」生物多様性COP15の現地に集まった人々が日本に伝えたいこと【動画】

2022-12-16 | 先住民族関連
ハフポスト2022年12月15日 18時22分 JSTMaya Nakata
特別企画「生物多様性条約 COP15 #世界から日本に言いたい」を実施。現地に集まった人々の様子を動画でお届けします。 
12月19日まで開催予定の、生物多様性保全について話し合う国連会議「COP15」。2030年までに生物多様性の損失を回復に逆転させるための「世界の新目標」が採択される見込みで、厳しい交渉が続いています。
ハフポスト日本版は、日本から若者の立場としてCOP15に参加している一般社団法人Change Our Next Decade(COND)とコラボ企画を実施。CONDのメンバーが現地の様子を動画で取材してくれました。
COP15開催地のカナダ・モントリオールには、政府関係者の他にも、ビジネスセクターや環境活動家、先住民族、女性、若者など様々な立場の人々が集まっています。一人一人がどんな思いで参加しているのか、また日本へ伝えたいことは何か。現地の生の声をお届けします。

COP15開催地で「人権のための生物多様性行進」を行う先住民族のメンバーたちAFP=時事
南アフリカ共和国から日本へ言いたい
南アフリカ共和国の貧しい地域で育ったという海事弁護士のンカンガさん。現在は海洋生物資源の長期的な持続可能性と保全について若者に教えるための非営利団体で活動しているそうです。
日本に伝えたいことは、「私たちの国、世界、そして地球全体が、生物多様性に関して本当に危機に瀕しているということ」だと話すンカンガさん。
「もし私たちが資源の確保、長期的な持続可能性、資源の保全に注力しなければ、私たちの子どもやそのまた子どもたちが、今経験している美しい自然、美しい動物、生物多様性を体験することができなくなってしまうでしょう」
コロンビアから日本へ言いたい
コロンビア出身のジャーナリストで環境活動家のダニエラさんは、コロンビアの厳しい現状を訴えました。
「コロンビアの天然資源には大きな経済的利益があるため、軍隊の争いに悩まされています。毎日、何百万人ものコロンビア人が苦しんでいます。なぜなら、企業や、生物多様性の危機に対して何かしなければならないはずの組織でさえも、その仕事をしていないからです」
日本へ伝えたいことを聞くと、「私たち一人ひとりが、世界で苦しんでいる人々のために声を上げず、ただ黙っているだけでも責任があると思うのです」と語りました。
台湾から日本へ言いたい
台湾の環境ジャーナリストで、COP15の交渉に参加している若者グループ「Global Youth Biodiversity Network (GYBN) 」の一員として現地入りしたクレアさん。
COP15に参加した理由を聞くと、「生物多様性の損失を止めなければならないことを、より多くの人に理解してもらいたいと願っているからです」とコメントしました。
「日本の皆さんへのメッセージは、消費しすぎたり、ファストファッションを使ったりするこれまでと同じような生活スタイルはやめましょうということです。私たちは、毎日の生活の中で買い物をする前に、もっと注意深く考え、心を配らなければなりません」
オランダから日本へ言いたい
オランダのユース代表としてCOP15に参加しているエヴィさんは、2つの理由でCOP15に参加したと話します。
「一つ目の理由は、今起きている生物多様性の危機が非常に重要だからです。私たちは転換期を迎えていて、何らかのアクションが必要です。2つ目の主な目的は、若者の代表として、特にオランダの若者の声を上げたいということです」
日本に伝えたいこととして、新目標でも注目されている、2030年までに国土の30%を保全・保護するという「30 by 30」の重要性を訴えました。
「積極的かつ積極的な保護・保全の重要性を強調したいです」
https://www.huffingtonpost.jp/entry/cop15-biodiversity_jp_63993f34e4b019c69626d2ba

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声優・内田真礼『アバター』新作で弟・雄馬と共演「違和感ないので、ご心配なく」

2022-12-16 | 先住民族関連
シネマトゥデイ2022年12月15日 21時33分
15日、声優の東地宏樹、小松由佳、内田真礼が、丸の内ピカデリーで行われたジェームズ・キャメロン監督最新作『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』の吹き替え版完成披露試写会に出席し、本作の手応えを語った。
 大ヒット映画『アバター』(2009)の約13年ぶりの続編となる本作は、神秘の星パンドラの海を主な舞台に、前作で人類に反旗を翻した元海兵隊員ジェイクと、彼の妻となった先住民族ナヴィの女性ネイティリが、彼らの子供たちと共に再び侵攻してきた人類に立ち向かうアドベンチャー大作。吹き替え版では、東地がジェイク(サム・ワーシントン)、小松がネイティリ(ゾーイ・サルダナ)、内田が海の部族・トノワリ一家の長女ツィレヤ(ベイリー・バス)の声を担当している。
 上映前にステージに立った東地は「今ここにいらっしゃる方は、本当に運がいい方たち。宝くじに当たったくらいのことだと思います。これから映画が公開されることになりますが、お正月からヒット間違いなしだと思います。ですから、誰よりも先に観られたと誇りに思っていただけたら」と呼びかけた。
 さらに小松が「わたしも早く吹き替えで全編を観たい! 本当に皆さんがうらやましいです。とにかく体感してください。3Dで観られるのは本当にうらやましいです」と続けると、内田も「この大きなスクリーンで観ていただけるということで、本当に楽しく、面白い体験をしていただけると思います。何とぞ楽しんでください」と呼びかけた。
 前作で数々の苦難を乗り越えたジェイクとネイティリは、本作では家族に。東地は「ジェイクの場合、半分人間というか。人間がアバターとなって、そうした中でネイティリとの間に子供ができたということがうれしかったですね」と笑顔。小松も「わたしもうれしいです。ただバイリンガル家族なので、やはり(前作から)10年以上たって、わたしはどこまで人間の言葉が話せるようになっているのか。そして、どれくらいなまりが残っているのかというのが吹き替え版の悩みでした。音響監督さんと相談しながら、いいあんばいを探っていきました」と振り返った。
 一方、シリーズ初参加となった内田は「オーディションの時にちょこっとだけ映像を観て、テープで録ったんですが、それだけでもドキドキして。なんとかして出たいなと思っていたので、受かりましたと言われた時は本当にうれしかったですね」と述懐。劇中では『アバター』の名セリフ「I See You」というセリフを言うことになり、「このセリフはディレクターさんと何度も話し合って録ったんですが、本当に大事にしましたね。緊張はしましたが、すてきな映像になっているので、早く観ていただきたいです」と観客に呼びかけた。
 本作には、内田の実弟で声優の内田雄馬も、サリー家の養子スパイダー役で参加。「スパイダー役の声優に弟の雄馬がいるんですが。わたしも声を聞かせていただいたんですが、まったく違和感がないので、ご心配なくという感じです」と姉目線で語り、会場を沸かせると、「きょうだいがしゃべっている感じにはなっておりませんし、ちゃんとキャラクターになっておりますので」と笑顔で付け加えた。
 会場では、キリ(シガーニー・ウィーヴァー)の声を担当した早見沙織のビデオメッセージも寄せられ、早見は「前作でグレース博士を演じたシガーニー・ウィーヴァーさんが14歳を演じているということで、大きな話題となっておりますが、わたしもシガーニーさんのパワーに負けないように一生懸命お芝居させていただきましたので、ぜひご注目ください」とコメント。
 続いて、キャメロン監督から「声優の皆さん、この映画に参加してくれて本当にありがとうございます。すばらしい声優の皆さんと一緒に今日という日を祝うことができず残念です。ぜひこの映画を3Dの吹き替え版でご覧ください」というビデオメッセージも上映され、東地は「本当は(監督が来日したジャパンプレミアから)延泊していただいて、ここにも来ていただけたら良かったんですが。でも今日のためにメッセージをいただけて本当にうれしいです」と笑顔を見せた。(取材・文:壬生智裕)
映画『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』は12月16日より全国公開
https://www.cinematoday.jp/news/N0134149

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『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』鑑賞前に用語&キャラクターを復習して、”アバター”の世界にアダプトしよう!

2022-12-16 | 先住民族関連
ムービーウォーカー12/15(木) 19:30配信
全世界注目のジェームズ・キャメロン監督最新作『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』(12月16日公開)。地球から遠く離れた惑星パンドラを舞台にした『アバター』(09)は、テクノロジーを駆使した空前の映像体験だけでなく、パンドラの自然や動植物の生態など緻密に作り込まれた世界観でも高い評価を獲得した。
その後日譚である『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』は、パンドラの特殊な環境や相関を押さえておけばより深く味わえる。公開目前のいまだからこそ知っておきたい、アバターワールドのキーワードを紹介しよう。
■惑星パンドラの世界を彩る用語たち
惑星パンドラは、地球に似た緑豊かな星だが、人間が暮らすには過酷な場所でもある。そんなパンドラや先住民ナヴィ、なぜ地球人がこの星に固執するのかなどその世界観を整理したい。
●パンドラ
地球から約4.4光年離れたアルファ・ケンタウリ系のガス惑星「ポリフェマス」(劇中で、空に浮かんでいる巨大な惑星)の衛星。火山活動が活発で気候は温暖、豊かな自然が広がる地球に似た星だが、大気の二酸化炭素濃度が高く、人間が直接吸うと気を失ってしまう。また、地球より重力が少ないため、よりアクティブに行動できるという利点もある。地殻中の高温超伝導物質アンオブタニウムが強力な磁場を作りだしており、巨大な岩が宙に浮かんだハレルヤ・マウンテンや、複合岩がアーチ状に固まったストーンアーチなど独特の景観が味わえるのもパンドラならでは。
●アンオブタニウム
超伝導の磁気性を持つパンドラ固有の天然生成物質。惑星間飛行など人類の経済活動を支える資源であり、地球では1kg2000万ドルの価値がある。パンドラでアンオブタニウムが発見されたことから、人類はパンドラに進出した。名前の由来は、夢の物質=入手できない金属(unobtanium)。
●ナヴィ
パンドラに住むヒューマノイド。身長は成人の男で約3m、肌は青く猫のような目や耳、長い尻尾を持っている。狩猟や採集に長け、新石器時代のような暮らしをしているが高い知性の持ち主。自然との調和や結びつきを大切にし、フィーラーと呼ばれる後頭部から伸びた神経繊維で、エイワや生き物たちと交信できる。ホームツリーで暮らすオマティカヤ族をはじめ、馬に似た動物ダイアホースを操り平原で暮らす部族などパンドラ各地に数百の部族があり、『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』には、海辺で暮らすメトカイナ族が登場する。
●エイワ
パンドラに広がる植物の神経繊維ネットワークで、フィーラーを通じてアクセスできる。星の調和を保つ神のような存在でもあり、パンドラを守るため地球人と戦うよう生き物たちを導いた。ジェイクはエイワを通して魂をアバターに移し、ナヴィとして生まれ変わった。
●魂の木
淡い光を放つ柳の木に似た木。その枝にフィーラーをつなぐことでエイワとつながることができる。ナヴィがエイワのお告げだと信じる聖なる木の精はこの木の種子。ホームツリーを破壊され、行き場をなくしたナヴィたちは魂の木の下に集まった。
●トルーク、トルーク・マクト
巨大な翼で空を飛ぶ獰猛な捕食者トルーク。その影を見た者は命を落とすと言われ“最期の影”の異名を持つ。乗りこなした者は、トルーク・マクト(マクトは“乗る”の意味)と呼ばれ、ナヴィの救世主として語り継がれている。地球人のスパイであることを告白したジェイクは、トルーク・マクトになることでナヴィの信頼を取り戻した。
●アバター(アバター計画)
アバター計画のために創りだされたナヴィのクローン。人間の遺伝子を組み込むことで両者の間には魂の絆が形成される。アバター計画はパンドラのアンオブタニウム採掘現場で働く労働者を生みだすためのプロジェクト。ただし遺伝子組み込みなどコストがかさむため、パンドラでのフィールドワークやナヴィとの仲介役がおもな役目になった。ナヴィは地球人を“スカイ・ピープル”、アバターを“ドリーム・ウォーカー”と呼んでいる。パンドラを追われたあと、アバター計画がどうなったのかも『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』の気になるところ。
●RDA社
資源開発機構(Resources Development Administration)。地球外惑星の開発や物品の輸出入の権利を独占する地球最大の非政府組織。軍事組織Sec-Ops(Security Operations)を有している。資源が枯渇した地球に不可欠なアンオブタニウムを手に入れるため、巨額の資金を投入しパンドラ開発に乗りだした。
■個性あふれる『アバター』のキャラクターたち
個性豊かなキャラクターが熱いドラマを繰り広げた『アバター』。その主要キャラクターを振り返る。地球生まれの主人公ジェイクとナヴィの妻ネイティリをはじめ、『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』にも登場するメンバーが多く、彼らのその後も気になるところだ。
●ジェイク・サリー(サム・ワーシントン)
戦場での負傷により下半身不随となった元海兵隊員。科学者だった双子の兄トミーの急死を受け、代理でアバター計画に参加。情報収集のためアバターでナヴィの部族に潜入するが、彼らの生き方に共感し、パンドラを守るため人類に戦いを挑む。『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』では、妻ネイティリとの間に生まれた息子ネテヤムとロアク兄弟も登場。ナヴィの寿命はほぼ人間と同じため子どもたちは思春期に差しかかろうという年頃で、彼らがどんな家族像を見せてくれるか楽しみだ。
●ネイティリ(ゾーイ・サルダナ)
狩猟民族であるオマティカヤ族長の娘。森をさまよっていたジェイクを村に連れ帰り、教育係として接するうち彼と恋に落ちる。勝ち気で戦闘力に長け、美しくピュアなハートの持ち主とキャメロン映画のヒロイン要素をあわせ持つネイティリ。母となった彼女の活躍にも期待したい。
●グレイス・オーガスティン博士(シガーニー・ウィーバー)
アバター計画で中心的な役割を担った植物学者。パンドラの植物や生態系の研究のほかナヴィとの交流事業にも情熱を傾けたが、目的のためには手段を選ばないRDAと対立。ジェイクと共に反旗を翻すがクオリッチの凶弾に倒れる。ジェイクやネイティリらが見守るなか、魂の木の下で息絶えた。『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』ではアバターとなった彼女から産まれた娘のキリが登場する。
●マイルズ・クオリッチ(スティーヴン・ラング)
軍事組織Sec-Opsのリーダー。海兵隊出身で、元海兵隊員のジェイクに目をかけていた。ガッツあふれる生粋の軍人気質で、ジェイクとの死闘も最後まで闘志剥きだしで戦い続けた。『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』では、死んだはずの彼がアバターとなって再びジェイクたちの目の前に現れる…。
■ますます進化した『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』に期待!
細部まで作り込まれた映像や迫真のサウンドなど、最高の映画体験のためにシステムを含めて綿密に開発されるキャメロン作品。パンドラをリアルに体感させた前作に続く『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』で、キャメロンはどんな映像体験をさせてくれるのか、映画館で確かめてほしい。
文/神武団四郎
https://news.yahoo.co.jp/articles/5349173f131aca1775510dfc68583021b62954fc

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再エネ移行に必要な鉱物の半分以上が先住民の土地にあるらしい

2022-12-16 | 先住民族関連
GIZMODO2022年12月15日(木)11時0分 

ペルーのアヤビリで鉱山労働者の労働環境に抗議する人たち。彼らも先住民族である
Image: Paulo de Abreu / Shutterstock.com
そしてまた歴史は繰り返される…のか?
リチウム、コバルト、ニッケル。脱化石燃料を果たすべくクリーンエネルギーへの移行が加速する中、これらの鉱物が今後ますます必要になるのは火を見るより明らかです。リチウムの価格が2022年に123%上昇するなど、鉱業の収益性は飛躍的に高まっています。でも、何も考えずにむやみやたらと採掘してしまうと、世界で最も弱い立場にある人々が、リスクを背負わされる恐れがあるそうです。
エネ転換に必要な資源の半分以上が先住民の土地にNature Sustainabilityに掲載された新しい研究結果によって、エネルギー転換に不可欠な天然資源の半分以上が、先住民の暮らす土地もしくはその近隣に存在していることが判明しました。分析結果は、天然資源の採掘がいかに先住民や農民の生活を脅かし、彼らが抱える問題を悪化させるかを示す重要な事例になっています。先住民が守ってきた土地は気、候変動対策においても重要な役割を果たしているのに、その環境と先住民の生活を壊してしまったら意味がありませんよね。
今回の研究では、エネルギー転換に必要な鉱物の採掘パターンに焦点を当て、電気自動車用バッテリーや太陽光パネルなどの製品に使用されている約30種類の鉱物と原材料をリスト化しました。そして、5,000以上の現在進行中または計画中の採掘事業のデータセットを作り、先住民や農民の居住地または何らかの形で管理している地域と照らし合わせました。どれくらいの鉱物採掘事業が先住民や農民の影響力がある地域で行なわれているのかを分析したわけですね。
その結果、該当する採掘事業5,097件のうち、54%が先住民居住区またはその周辺で実施・計画されていることがわかりました。このうちの30%は先住民が直接管理保全している土地にあったそうです。先住民の土地に最も多く存在する物質はリチウムで、進行中および計画中のリチウム採掘事業の85%が、先住民が居住または管理する地域、もしくはその周辺に位置していることが明らかになっています。これ、先住民地域を狙ってないですか?
先住民が気候変動対策で果たす役割は大きい先住民は、世界中の環境危機に直面している地域においてとても高い影響力を持っていて、気候変動との戦いでもリーダー的役割を果たしています。ある分析によれば、先住民は未開発の辺境地域を含む地球上の土地の30%を何らかの形で所有・管理しているそうです。そして、先住民の自然との関わり方は、気候変動に良い影響を与えるという研究結果も増えています。国連は、地球上に残された生物多様性の80%が先住民コミュニティーに委ねられていると推定しています。先住民は、世界で最も貴重な炭素吸収源と天然資源を保護する上でも不可欠な存在です。
資源採掘のために迫害される先住民残念ながら、先住民地域では鉱業を含め行き過ぎた産業化が進み、彼らの生活は深刻な打撃を受け、土地の管理権すら奪われてしまっています。例を挙げると、アマゾンでの金や銅などの採掘のために広大な森林が破壊され、その影響は彼らの水や食べ物の汚染被害につながっています。採掘は、先住民と採掘業者や軍との対立を激化させる要因にもなっています。Global Witnessが10月に発表した報告書によると、2011年以降、週に3人が土地を守ろうとして殺害されており、そのほとんどが先住民なんだそうです。そして、殺害された人の4分の1は鉱業が原因。産業の中で最も多く殺人事件と関連していたのは、鉱業でした。
気候変動を止めるために対立ではなく協働を世界がエネルギー転換を加速させる中で、児童労働や天然資源の破壊など、鉱業にまつわるさまざま問題が表面化しはじめています。先住民と採掘業者の間では、争いがいくつも発生しています。悲しいことに、一部の環境テック推進派や急進的な気候変動対策を求める人々によって、これらの問題は気候変動時代のビジネスに必要な代償として軽く扱われがちなのだそう。気候変動の原因になる事業活動でも、気候変動対策のための事業活動でも犠牲にされてしまうなんて…。
気候変動による最悪の事態を避けるためには、世界の鉱物資源を活用して脱化石燃料を果たすほかないのは確かです。でも、今回のような研究結果は、広大な大地を産業化することで先住民をさらに置き去りにしてしまうことがないよう、時間をかけて慎重に判断を下す必要があることを示唆しています。論文の著者はEartherに対し、政策立案者がエネルギー転換をめぐる議論に、先住民の権利と土地管理を積極的に取り入れる一助になることを願っていると語っています。
論文では以下のように述べられています。
地域の事情や受けている圧力などが深く理解されない限り、気候変動対策の名の下に土地の産業化は加速度を増し、既存の問題をさらに深刻化させる危険性があります。エネルギー転換を進めるためにより多くの天然資源を採掘すれば、鉱業が社会と環境の持続可能性にとって大きな脅威になってしまいます。
先住民をはじめ、社会的弱者に気候変動や環境汚染の影響が偏る環境正義問題では、政策決定過程に当事者が加わって、その声が反映されるように時間をかけて話し合うことが重要なんですよね。気候変動が止まった社会でこれまでと同じ人たちが傷つくようなことになるのは避けなければいけません。
https://news.biglobe.ne.jp/it/1215/giz_221215_0704142746.html

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「恥じている自分を恥じた」 子供たちのために舞う

2022-12-16 | アイヌ民族関連
十勝毎日新聞2022/12/15 15:55

 胆振管内白老町に開業した国立のアイヌ文化施設「民族共
生象徴空間(ウポポイ)」で11月下旬、帯広市出身の荒田裕樹さん(37)が力強い弓の踊り「ク リムセ」を披露すると、会場は盛大な拍手で湧いた。アイヌであることを恥じていた青年は今、先住民文化への理解と未来ある子供たちのために舞っている。
ウポポイで披露した「ク リムセ」
 ウポポイは「国の貴重な文化でありながら存立の危機にあるアイヌ...
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https://kachimai.jp/article/index.php?no=2022122142834

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PIANICA MAEDA & MUMBIA Y SUS CANDELOSOS、新コラボ作品リリース決定

2022-12-16 | 先住民族関連
CDジャーナル2022/12/15 12:45掲載

 日本発のハイブリッド・クンビア・バンド“MUMBIA Y SUS CANDELOSOS”と、日本が世界に誇る鍵盤ハーモニカ奏者・ピアニカ前田によるスペシャル・コラボレーション作品が完成。2022年11月にリリースされた7inch EPに続いて、フル・アルバム『Pianica Maeda & Mumbia Y Sus Candelosos meets Dub Master X [LP]』を2023年2月22日(水)にリリースします。さらに、本作のミックスに、これまた日本が誇るDUBアーティスト、DUB MASTER Xの参加も発表されました。
 今回のコラボについて、2017年に開催されたイベント〈Peter Barakan's LIVE MAGIC!〉に民謡クルセイダーズが出演した際、ピアニカ前田が客演したことがきっかけに出会い、民謡クルセイダーズのメンバーであり、MUMBIA Y SUS CANDELOSOSのリーダーでもある小林ムツミとピアニカ前田が国立駅で再会したことで話が動き出します。数回のライヴセッションを経てアルバム制作に突入しますが、コロナ禍によって予定が何度も延期に。テンションをキープすることも難しい中、根気強く制作を続け、3年越しについに完成しました。
 本作には、クンビアの名曲「Cumbia Sobre El Mar」のカヴァーを含む全8曲を収録。和テイストとチーチャ(※)感満載のジャケットデザインは、民謡クルセイダーズのリーダーでもある田中克海が手掛けています。
※60~70年代にペルーで独自に発展したサイケデリック・クンビアのジャンル。クンビアと先住民族系の音楽やサーフ・ロックなどが融合して誕生。
■2023年2月22日(水)発売
PIANICA MAEDA & MUMBIA Y SUS CANDELOSOS
『Pianica Maeda & Mumbia Y Sus Candelosos meets Dub Master X [LP]』
LP IMFR-0003 3,182円(+税)
[Side A]
01. おすべらかし
02. Belon Belon
03. おてんば
04. Tres Días
[Side B]
01. 大都会
02. Cumbia Sobre El Mar
03. 月夜
04. 赤とんぼ
https://www.cdjournal.com/main/news/-/101168

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ぼくはまだ、ハルキストの「ハ」にも行っていない――永山瑛太が語る、村上春樹作品

2022-12-16 | 先住民族関連
BOOKウォッチ - 2022/12/15
オーディオブック・音声コンテンツ配信サービス「Amazonオーディブル(以下、Audible)」で、日本語では初となる村上春樹作品のオーディオブック化が進行中だ。藤木直人さん朗読の『ねじまき鳥クロニクル』をはじめ、数々の著名人の朗読で作品を楽しめる。
12月15日に配信された『辺境・近境』は、俳優の永山瑛太さんが朗読を担当した。普段から村上春樹作品を愛読しながらも、「ぼくはまだハルキストの『ハ』にも行っていない。『ハ』の一画目くらいです」と謙遜する永山さん。今回の朗読を通して深まった、作品への思いを伺った。
『辺境・近境』に収められている旅行記の行き先は、香川や神戸から、アメリカやモンゴル、無人島まで実にさまざま。永山さんに一番印象に残った場所を聞くと、作中最もページ数が割かれている「メキシコ大旅行」を挙げた。
村上春樹さんがメキシコを訪れたのは、1992年7月。バスに乗って移動しながら、車内を流れ続けるメキシコ歌謡曲にうんざりしたり、武装警官が乗り込んでくる物騒な場面に遭遇したり、先住民族の村で同行カメラマンが石を投げられたりと、一般的な旅行ツアーではなかなか味わえなさそうな濃い現地体験が綴られている。
永山さんはこの「メキシコ大旅行」に、2012年放送のドキュメンタリー番組『瑛太が挑む 世界最長の大河 ナイル~幻の源流を求めて 13,000kmの大紀行~』(BSジャパン)での自身の体験を重ね合わせていた。
(以下引用)
読んでいて、つらかったんですよね。ぼくもアフリカに4週間行かせてもらっていろんな経験をしたんですが、カメラが回っていないときや、ホテルに泊まっているとき、移動時間とかは、記録として残されていないじゃないですか。でもそういうところのほうが、すごく鮮明に記憶に残っているんです。
(以上引用)
ディープなメキシコの描写が、アフリカで味わった感覚をありありとよみがえらせたようだ。テレビには映らないような、旅の生々しい一面が、本作ではありのままに書かれている。
永山瑛太の中にいる、村上春樹の「僕」
永山さんが物心ついたときから、実家には、村上春樹さんをはじめ、村上龍さん、筒井康隆さん、大藪春彦さん、星新一さんらの本があったのだそうだ。初めて読んだ村上春樹作品は、『風の歌を聴け』だったという。
最初に読んだときはまだ面白さがわからなかったというが、それから中学生、高校生と成長する永山さんの日々のそばに、村上春樹作品はあった。
(以下引用)
〈鼠シリーズ〉(『風の歌を聴け』、『1973年のピンボール』、『羊をめぐる冒険』の初期3作品)はどれも、「僕」という主人公の一人称で語られています。その「僕」が、永山瑛太の「ぼく」として、今でも体の中にいるんですよね。
中学・高校時代にぼくが感じていた孤独や、焦燥や、言葉にならない気持ちが、村上春樹さんの見てきたもの、描こうとしているものに重なると思っていたんです。ぼくの気持ちに共感してもらえてる、ぼくのこの感覚は間違ってないんだな......と、作品に寄り添ってもらっているように感じながら読んでいました。
(以上引用)
当時の自分自身の話抜きで語ることは難しい......そう話すほど、10代の頃の永山さんにとって大きな存在だった村上春樹作品。あの頃の感覚が今でも失われていないことを、今回の朗読を通して再確認できたのだそうだ。
旅行記だけど、小説を読んでいるよう
永山さんは『辺境・近境』を朗読してみて、「気づいたら小説を読んでいるような感覚になっていた」という。事実を記しているはずでも、どこか小説のように語られる。それが本作の面白さの一つだと永山さんは言う。
(以下引用)
あとがき代わりの一章「辺境を旅する」に書いてあるんですが、村上春樹さんは旅行しているあいだ基本的に、カメラにも触らないし録音もしないんですね。メモも単語だけしか書かない。五感を研ぎ澄ませて、自分がその場所にいるときの生身の......これはぼくの言葉ですけど......生身の肉体としていろんなものを感じることが大切だ、みたいなことが書いてありました。
そして、1、2カ月おいてから書くんです。1回寝かせると、忘れるものは忘れるし、浮いてくるものは浮いてくる、と。その間に記憶がすり替えられることもあるでしょうし、もしかしたら脚色されているかもしれません。小説のように描かれている箇所を、「どれだけあなたの想像力で読めますか」「どういうふうにこれを理解しますか」と投げかけられている気持ちになりました。
(以上引用)
ぜひみなさんも声に出して読んでみてください
普段は他の出演者やスタッフに囲まれて演技をしている永山さん。一人の空間で、ひたすら村上春樹さんの文章と自分の声だけに向き合う環境は新鮮だったという。
(以下引用)
3~4時間ぶっ続けで朗読していると、自分が『辺境・近境』の中に入り込んでいってしまって、村上春樹さんと一緒に旅をしている感覚と、自分自身が村上春樹さんになっている感覚がありました。
多分、声に出して読んだ人は、世界中のハルキストさんの中でも数名しかいないんじゃないでしょうか。聴いてくださる方は、ぜひ自分でも声に出して読んでみてください。きっと、みなさんメキシコの途中でくじけるんじゃないかと思いますが......(笑)。
あと、朗読していて困ったのは、けっこう癖のある表現が多いんですよ。目で読むと違和感なく入ってくるけど、声に出して読んでみると、普段は滅多に使わないような日本語がいっぱい出てくるんです。一見、村上春樹さんが「こんな旅をしてきたよ」と読者に話しかけているようでいて、実は面白く読ませるためのいろんなトリックが入ってるんだなということに、朗読してみて気づきました。これは朗読させないぞと村上春樹さんに言われている気にもなりましたね(笑)
(以上引用)
永山瑛太さんが朗読した『辺境・近境』は、Audibleの作品詳細ページから試聴・購入できる。また他の村上春樹作品は、藤木直人さん朗読『ねじまき鳥クロニクル』、松山ケンイチさん朗読『螢・納屋を焼く・その他の短編』、小澤征悦さん朗読『職業としての小説家』、イッセー尾形さん朗読『東京奇譚集』、仲野太賀さん朗読『神の子どもたちはみな踊る』、木村佳乃さん朗読『海辺のカフカ』がすでに配信され、高橋一生さん朗読『騎士団長殺し』上巻、大森南朋さん朗読『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』上巻、2023年には杏さん・柄本時生さん朗読『1Q84』も順次配信開始予定だ。合わせて楽しみたい。
※撮影:BOOKウォッチ編集部
・書名:辺境・近境 Audible版
・監修・編集・著者名: 村上 春樹 著
・出版社名: 新潮社
・出版年月日: 2022年12月15日
(BOOKウォッチ編集部)
https://www.msn.com/ja-jp/news/entertainment/ぼくはまだ-ハルキストの-ハ-にも行っていない-永山瑛太が語る-村上春樹作品/ar-AA15iZCA

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ルスツリゾート プロジェクションマッピング

2022-12-16 | アイヌ民族関連
EventBank 2022/12/15 10:00

ルスツリゾート
屋内&屋外から楽しめる迫力の映像
光と音の芸術。国内最大級のガラススクリーンで迫力ある映像を楽しめる、ホテルの壁面50m×13mの巨大なガラスへ投影するプロジェクションマッピング。アイヌの物語と音楽をベースに自然豊かな北海道を表現している。屋外は迫力のパノラマ映像、屋内は幻想的な映像空間と異なる見え方で鑑賞できる。屋外からも屋内からも楽しめる。
開催日時 2022年11月26日(土)~2023年4月1日(土)
備考
待機映像16:00~20:30・21:00~22:00、本編投影20:30~21:00 ※12/24(土) ・12/31(土) は本編投影を21:00~21:30に変更
会場 ルスツリゾートホテル&コンベンション
北海道虻田郡留寿都村字泉川13番地
料金 無料 観覧無料
アクセス
公共交通:JR札幌駅からバス「ルスツ号」・新千歳空港から「ビッグランズ号」バスにて約120分
車:札幌駅より約90分/新千歳空港より約90分
駐車場 あり 3000台 ウィンターシーズンは無料
お問い合わせ
0136-46-3111(ルスツリゾート総合予約センター)
ホームページ
https://rusutsu.com/events/projection-mapping/
イベント備考
※掲載の情報は天候や主催者側の都合などにより変更になる場合があります
https://news.goo.ne.jp/article/eventbank/region/eventbank-10463089.html

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