先住民族関連ニュース

先住民族関連のニュース

【白老】韓国の農村リーダーが白老のまちづくり視察

2010-06-09 | アイヌ民族関連
(苫小牧民報社 2010年 6/8)
 食や環境を生かしたまちづくりを学ぼうと、韓国・華州(ファッチョン)郡の地域住民リーダー28人が7日、白老町を訪問した。
 華州郡は畑作を中心とした1次産業が盛んで、人口2万人弱。韓国でも1970年代以降の経済成長で農村人口が都市部へ流出した。このため、地域コミュニティーの衰退が懸念されるようになり、最近は政府や地方自治体、民間団体が多様な農村地域リーダー育成プログラムを実施していて、白老訪問もその一環。
 白老町役場を訪ねた一行に、町産業経済課の職員が「食と観光」「環境」をキーワードとする、まちづくりを説明し、大手旅行会社と行政のノウハウを合体させた観光戦略を打ち出し、2009年度に9000人の誘客効果を生み出したことや、町内15の飲食店がそれぞれの味の白老牛バーガー作りに取り組んでいることを紹介した。
 一行が興味を示したのは、薬膳(やくぜん)料理開発。地域活性化事業「食材王国しらおい」として官民一体で取り組み、韓国食材ツルニンジンやドングリを活用しているとあって、シイタケ農家の男性は「われわれのまちもツルニンジンの生産が盛ん。ぜひ白老町と取引をしたい」と話していた。
 家庭の燃やせるごみを、ボイラー燃料に転換するバイオマス事業にも関心が持たれ、質問が相次いだ。
 一行は、アイヌ民族博物館も訪れたほか、夕張市や旭川市(旭山動物園)も視察するという。
http://www.tomamin.co.jp/2010s/s10060801.html

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碑文訪ね民衆史発掘 元教師杉山さん 全道調べ本を出版 岩見沢

2010-06-09 | アイヌ民族関連
(北海道新聞 06/08 14:28)
 【岩見沢】市内在住の元高校教諭杉山四郎さん(62)が「アイヌモシ☆・北海道の民衆史 人権回復を目指した碑を訪ねる」(中西出版)を発刊した。30年かけて全道の碑を訪ね、碑文を分析して、過酷な労働を強いられた民衆の歴史をつづった労作だ。
 杉山さんは空知管内や苫小牧で高校教師を務め、退職後も含めて30年以上、民衆史研究を続けている。これまで民衆史などに関する著書は17冊に及ぶ。
 同書は30年間の研究で調べた2000年までの200年間に建てられた全道の碑を取り上げた。特に、アイヌ民族や強制連行された中国人、朝鮮人、過酷な労働を強いられた囚人などに焦点を当てた。
 空知管内では明治時代、三笠にあった集治監の囚人が炭鉱労働に従事し、多くの犠牲者が出たことを記す碑や夕張の炭鉱で命を落とした朝鮮人労働者の名前が刻まれた碑などを紹介している。
 碑は歴史上の出来事について、後に教訓を込めて建立されることが多いという。杉山さんは「碑を見つめ、文字を読むと当時の社会問題や風潮が伝わってくる」という。
 杉山さんは「空知は炭鉱労働者や集治監の囚人など北海道発展の底辺を支えた人が多くいた地域。こうした歴史を語り継ぎたい」と話している。
 道内の書店で販売している。四六判、654ページ。3150円。問い合わせは杉山さん(電)0126・25・4258へ。(藤本陽介)
(注)☆は小文字の「リ」
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/chiiki/235729.html

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朴さん、通訳バッチリ 韓国から市民視察団 白老

2010-06-09 | アイヌ民族関連
(北海道新聞 06/08 14:31)
 【白老】韓国のまちづくりを考える市民視察団が7日、胆振管内白老町を訪れ、本年度からアイヌ民族博物館で韓国人観光客向けのガイドを務める朴炳宰(パクビョンゼ)さん(38)が通訳を務めた。
 来町したのは、韓国北東部・華州の住民28人。華州は人口2万人強で観光業が盛ん。まちづくりの参考にするため、類似した日本の自治体を視察を行っており、この日は町役場とアイヌ民族博物館を訪れた。
 朴さんは町役場で通訳を務め、白老町が取り組むドングリの薬膳(やくぜん)料理など、韓国で親しまれている食材を使った観光誘致策などを説明した。
 視察団は熱心にメモを取り、「ツルニンジンを韓国から輸入するなど食材で交流を深めては」などの提案をしていた。(阿部里子)
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/chiiki/235728.html

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白老・竹浦中生徒が山菜採り、旬の山の幸味わう

2010-06-09 | アイヌ民族関連
【室蘭民報 2010年6月8日(火)朝刊】
白老・竹浦中(福岡俊文校長)の1年生12人がこのほど、近くの山でフキやタケノコなど山菜を採取し、てんぷらなどに調理、旬の山の幸を味わった。

 「アイヌ民族がどのように白老の自然を利用したか」を体験的に学ぶ総合学習の一環。生徒たちは飛生地区に足を延ばしてフキ、タケノコなどを採取した。
学校に戻ってタケノコやフキの皮をむき、ミツバ、ハマボウフウも材料に加えて、てんぷらや炒め物、ホイル焼きにした。ほとんどの生徒は山菜採りは初体験。タケノコを数十本採った高橋雅樹君は「楽しかった」とせっせと皮をむいていた。
(富士雄志)
http://www.muromin.mnw.jp/murominn-web/back/2010/06/08/20100608m_08.html

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道アイヌ協会:不適切会計処理 新たに98万円--道教委調査 /北海道

2010-06-09 | アイヌ民族関連
(毎日新聞 2010年6月8日 地方版)
 アイヌ民俗文化財保存・伝承活動事業をめぐり不適切な会計処理が明らかになった問題で、道教委は7日、追加調査の結果、新たに約98万円の不正があったと、道議会文教委員会に報告した。道教委は事業委託先の道アイヌ協会に全額返還を求める。これで不正額は2月下旬に判明した分と合わせて計約340万円となった。
 追加調査は04年度から5年間に実施されたうち、前回調査であいまいだった事業内容や旅費などを受け取った本人への確認を中心に行った。新たな不正は▽財団法人「アイヌ文化振興・研究推進機構」など他の団体との重複事業28件約85万円▽車両借り上げ料の架空請求12件約7万円▽カラ出張5件約4万円▽講師謝礼の過払い3件約2万円。【千々部一好】
http://mainichi.jp/hokkaido/shakai/news/20100608ddlk01040341000c.html

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アイヌ民族決議記念祭

2010-06-09 | アイヌ民族関連
(朝日新聞 2010年06月08日)
 アイヌ民族を先住民族と認める国会決議の2周年を記念するフォーラムと音楽祭(朝日新聞社後援)が6日、名古屋市中区の朝日ホールであった。
 フォーラムでは「古代文明・先住民族研究~現代社会への提言~」と題して、大貫良夫・東京大名誉教授、山田勇・京都大名誉教授、清水展・同大東南アジア研究所長、阿部健一・総合地球環境学研究所教授の4人が講演をした。音楽祭では、アイヌ文化を伝えるアーティスト集団「アイヌアートプロジェクト」らが音楽などを披露した。
http://mytown.asahi.com/aichi/news.php?k_id=24000001006080002

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卓上四季 オホーツク人

2010-06-09 | アイヌ民族関連
(北海道新聞 6月8日)
司馬遼太郎さんの「街道をゆく」をめくっている。シリーズのうち「オホーツク街道」、網走のモヨロ貝塚から宗谷岬、知床などを歩いた記録だ▼冒頭と末尾の章を、ほぼ同じ意味の言葉でまとめている。〈私ども日本人の体のなかに、微量ながらも、北の海で海獣と格闘してきた“オホーツク海人”の血がまじっていることを知っただけで豊かな思いを持った〉▼オホーツク文化をつくった人々は、たくさんの魚のほか、アザラシやクジラなどの海獣をとった。動物を敬い、クマやシカなどの骨を並べてまつる骨塚も出土している。牙に女性の姿を刻んだ「牙製婦人像」などにはアジア大陸の影響が指摘された▼謎が多い文化だ。どこから来てどこへ消えたのか。5世紀ごろ始まったが、終わりは9世紀とも13世紀とも言われる。縄文、続縄文の時代からアイヌ民族の世へと移り変わる過程に影響を与えた▼ビザなし交流で先ごろ国後島を訪れた学術訪問団が、オホーツク文化の竪穴住居跡を発見した。最大級の集落かもしれないという。日ロ両国に緊張があるため、外務省の意向で、写真が公表されなかった。もったいないことだ▼最大級の集落だとすれば、謎解きのヒントも豊富だろう。地域の歴史だけでなく、司馬さんのいう「私どもの血」の多様性に光を当てることにもなる。日ロの相互理解が進み、いつか発掘できるとよいのだが。
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/fourseasons/235656.html

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不適切会計 新たに98万円 道教委、アイヌ協会に返還請求

2010-06-09 | アイヌ民族関連
(北海道新聞 06/07 16:20)
 北海道アイヌ協会の文化伝承事業などで不適切な会計処理が相次いで発覚している問題で、道教委は7日の道議会文教委員会で、新たに98万6千円の不適切な事例を確認し、協会に返還を求めることを明らかにした。
 道教委によると、新たに不適切な会計処理が判明したのは、協会に委託した「アイヌ民俗文化財保存・伝承活動事業」。これまでの調査で、総額242万円の不適切会計が判明している。
 新たに発覚した事例では、実施する講座の開催日が判然としなかったり、他の事業と重複したケースが札幌、千歳など5支部で28件(計84万9千円)あった。講座開催のための出張や車を借り上げた事実がないのに支出した例も17件(11万2千円)あった。
 道教委は「協会には再度、厳重注意し、責任を明らかにするよう求める」とする一方、「調査に不十分な点もあった」とし、再発防止に努める方針だ。
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/donai/235566.html

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【白老】センバツ優勝の興南ナインが白老で交流

2010-06-09 | アイヌ民族関連
(苫小牧民報社 2010年 6/7)
 春の選抜高校野球の覇者・興南(沖縄県)ナインが5日、白老町を訪れ、道内の高校との練習試合や町内観光を行った。白老は我喜屋優監督(59)が社会人野球時代を過ごし、チームも2年前に強化合宿をしたなじみの地。全国制覇を土産に再び訪れた監督・選手を、町民が温かく迎えた。
 興南ナインは、町営桜ケ丘球場で苫小牧東、室蘭大谷と対戦。プロも注目する左腕・島袋洋奨投手(3年)を軸に、すきの無い守備と、チャンスを確実に生かす打線がかみ合う横綱相撲で連勝した。球場には地元の野球少年やファンなど多くの人々が詰め掛け、「優勝おめでとう」「夏も期待してるぞ」と声援を送った。
 我喜屋監督は「技術ではどのチームも紙一重。野球への取り組み方、気持ちの面を鍛えればもっと強くなる。甲子園でぜひ、北海道のチームと対戦したい」と話していた。
 遠征は、選抜甲子園と日程が重なり参加できなかった3年生部員の修学旅行を兼ねている。試合後、ナインはユニホーム姿のままアイヌ民族博物館を訪ね、アイヌ古式舞踊を踊ったり、アイヌ民族の弦楽器「ムックリ」を練習するなど、楽しいひとときを過ごし、夕食は白老牛に舌鼓を打った。
 我如古(がねこ)盛次主将(3年)は「白老の方々がこんなにも監督や僕たちを応援してくれていたことを知ってびっくりしました。白老町がとても身近になりました」と笑顔で話していた。
 チームは6日にむかわ町で鵡川高と練習試合を行い、空路沖縄へ帰った。
http://www.tomamin.co.jp/2010s/s10060703.html

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北海道猿払村で数十人分 強制連行犠牲者の遺骨出土

2010-06-09 | アイヌ民族関連
[朝鮮新報 2010.6.7]
同胞、市民、学生ら民族超え調査
 日本の植民地支配時代、北海道宗谷郡猿払村の旧陸軍浅茅野飛行場建設に強制連行され亡くなった朝鮮半島出身者らの遺骨を発掘する第3回調査が5月1~7日、同村浅茅野の旧共同墓地で行われた。これまでで最も完全体に近い1体を含む推定19人分の遺骨がみつかった。調査は「強制連行・強制労働犠牲者を考える北海道フォーラム」、曹洞宗、地元自治体などが共同で開催。北海道大学と南朝鮮の漢陽大学、忠北大学の教授、学生、地元の住民らも参加した。遺骨と遺品は浜頓別町の天祐寺に安置された。
過酷な強制労働、残忍な扱い
 浅茅野飛行場建設には強制連行された朝鮮人が動員された。証言や資料によると、1千~4千人と推定されている。
 浅茅野に連行された朝鮮人の飯場は、四方がベニヤ張りで窓がないバラック小屋だった。周囲を鉄条網に囲まれた飯場は、逃亡を防ぐために監視され、夜になると鍵がかけられたという。
 過酷な労働、不衛生な生活環境、虐待などで犠牲者も多かった。
 遺体を運ばされた人の証言では、「自分が運んだ分だけでも200人」いたという。
 戦後、日本人の遺骨は移しかえられたが、朝鮮人の遺骨は残されたままだった。06年と09年にも発掘調査が行われ、10数人分の遺骨がみつかっている。
 発掘された遺骨の状態はまさに、過酷な強制連行の実態と残忍な遺体の扱いを物語っていた。粗雑に掘られた穴に3人分の遺骨が折り重なるように埋められていたり、骨に釘が刺さっていたり、無残な姿だった。
 発掘に携わったある日本市民は、植民地支配と強制連行の過酷さを表わしている遺骨の姿に心を痛め、加害国としての責任を痛感したという。
 今回の発掘には日本市民と在日朝鮮人、アイヌ民族、ポーランドやドイツからの留学生が参加した。実行委員会の関係者は、国境や民族を超えた連帯と活動が和解への大きな歩みとなると述べた。3回の発掘事業では実際に遺骨が発掘されており、住民への聞き取り調査などで強制連行についての証言や資料も明らかになっている。
 地元の猿払村や自治会は発掘を全面的に支援した。高橋はるみ・北海道知事は今回、初めて実行委員会側にメッセージを送り支持を表明した。その反面、加害の当事者である日本政府や関連企業は協力を拒んでいる。
 これまで発掘された遺骨は天祐寺に安置されているが、遺族はみつかっていない。「北海道フォーラム」は遺骨を遺族のもとへ返してあげたいとしており、DNA鑑定などを日本政府に求めている。(泰)
http://www1.korea-np.co.jp/sinboj/j-2010/01/1001j0607-00001.htm

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アイヌ文化継承で植樹 平取

2010-06-09 | アイヌ民族関連
(北海道新聞06/06 07:59)
 【平取】三井物産と北海道アイヌ協会平取支部は5日、アイヌ文化の振興に向けた協定の締結を記念した植樹を日高管内平取町の公園「二風谷ファミリーランド」で行った。
 三井物産は4月、町内約5800ヘクタールの社有林にあるアイヌ民族のチャシ(とりで)や動植物を保全し、アイヌ文化を継承するための活用に協力する協定を支部、町と結んだ。
 植樹式には同社や支部から約30人が参加。アイヌ民族の伝統衣装アツシの素材となるオヒョウの木3本を植えた。
 三井物産の青木雄一CSR推進部部長は「森林が持つ文化的価値の継承に協力したい」と話した。
 支部の木村英彦支部長は「アイヌ文化の振興を応援していただきありがたい」と語っていた。
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/culture/235408.html

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6月5日は世界環境デー

2010-06-09 | 先住民族関連
The Voice of Russia 5.06.2010, 17:12
スヴェトラーナ カルムィコワ
 6月5日は世界環境デーだ。1972年のこの日、ストックホルムで開かれた国連人間環境会議で国連環境計画が誕生したのをきっかけに生まれた記念日である。ロシア政府も、この日を2007年、環境保護の分野で働く人々及び自然愛好者のための特別の日と決めた。
 今年5日は土曜日にあたり、好天に恵まれた事から、多くのモスクワッ子達は、空気もきれいで自然環境もよい、郊外のセカンドハウス(ダーチャ)に出かけている。環境問題については、大分以前からロシア人の多くが自覚するようになった。ロシア人はますます、飲み水や、呼吸する大気、口にする食物について大きな注意を払うようになってきた。世論調査のデータは、ロシア人が自分達の周囲の環境に対し、ますます関心を持ち、要求をもつように変わってきた事を裏付けている。
 WWF(世界自然保護基金)のエフゲニー・シュワルツ自然保護政策局長は「ロシアでは、自分の住んでいる場所の環境が好ましいものだと捉えている人の割合が減っている」と指摘し、次のように続けた-
「世論調査の結果を見れば、環境・エコロジーというテーマがロシア人が心配している問題のベスト5に含まれなかった事はない。我々は以前、シベリアで調査を実施し、クラスノヤルスク地方及びハカシ、ゴールヌィ・アルタイの両連邦構成共和国で人々の意見を聞いた。それによれば、クラスノヤルスクとハカシが、環境面でベターとの結果が得られた。この2つの地域では、住民の13%が経済成長よりも環境問題解決のほうが重要だと答えた。しかし、アルタイでは逆に、経済的な成功のほうが優先されるべきだとの考える人々の方が多かった。とはいえアルタイでは、共和国の国土の28%が特別自然保護区になっている。」
 ここ数年ロシアでは、エコロジー上問題のある都市の環境を健全化する作業がかなりなされ、国際的な環境基準が導入され、所謂「環境にやさしい経済」に向けての投資が進んだ。それ以外に、自然保護法が総合的に新しいものになりつつあり、環境を汚染した個人や法人の責任が厳しく問われるようになってきている。
 先日ドミトリー・メドヴェージェフ大統領は、経済のエネルギー効率を2020年までに40%高めるという更なる課題を掲げた。ロシアにおける国連開発計画の代表を務めるフロデ・マウリング氏は「メドヴェージェフ大統領の示した数々の措置のすべては、環境にやさしい経済に向けたロシアの近代化及びイノベーション的発展を促し、世界的な環境保護に本質的な貢献を果たすものなる」と捉え、次のように述べた-
「ロシアにおいて、エコロジー政策が策定され、我々はこれを支持している。現在、そうした正しい決定の数々を現実のものとする時がやってきた。とはいえ、課題はより複雑かつ困難なものだ。なぜなら、かなりの資本投下が求められているからだ。下されたすべての決定が実現されるよう期待している。また、ロシアが環境的にも、エネルギー節約やエネルギー効率向上に向けた措置実現化により、プラスを得るよう望んでいる。我々は、エコロジー領域における具体的な措置を基盤にして、グローバルな目的を達成してゆく中でのロシアの貢献ぶりを歓迎している。」
 これに関連して専門家達は、ここ最近、エコロジー問題に対するビジネス界の対応ぶりも変わってきていると指摘している。環境にやさしいテクノロジー開発の中に、ビジネス界は、ロシア市場における自らの競争力向上の可能性をみているようだ。
http://japanese.ruvr.ru/2010/06/05/9158166.html

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沖縄2世:尾道市議会副議長・城間さんに聞く/下 /広島

2010-06-09 | 先住民族関連
(毎日新聞 2010年6月5日 地方版)
 ◇沖縄と広島を結ぶ「平和」へ
 ◇「怒り」の矛先、米国から日本政府へ まず「苦悩」の共有を
 「沖縄」が「日本」になったのはいつからか。沖縄は14世紀から琉球王国を維持してきた。1879年、日本の軍隊(警察隊)が首里城を攻めて尚泰(しょうたい)を拉致して東京に連れて帰り、沖縄県が設置された。この時、尚泰は「命(ぬち)どぅ宝」の言葉を残した。
 以後、沖縄では徹底して植民地施策、皇民化教育が進められた。沖縄言葉を話した子どもを退校にして、2日で全員がいなくなった小学校もあった。砂糖暴落で本土に移り住んだウチナー(沖縄の人々)の人々も激しく差別された。関東大震災(1923年)では、「日本語がうまくしゃべれない」と沖縄出身者も殺された。第2回内国勧業博覧会では、「琉球人」「アイヌ人」を見せ物にする人類館事件が起こった。
 差別は現代も続いている。中学3年の時、若い女性から電話がかかってきた。彼女は、山原(やんばる)(沖縄北部)の中学校を卒業して広島市の繊維会社に一人で就職。沖縄言葉であいさつをして大笑いされ、機械が止まるといじめられた。クリスマスの夜、パーティーをする同僚の仕事を押しつけられ、真夜中まで働いて食堂に行くと「沖縄に帰れ」と落書きがあった。会社を辞め、男に風俗店に連れて行かれ死のうと考えた時、電話帳で「城間」という沖縄の名前を見つけて電話してきた。父は彼女を家に連れて帰って1年間、一緒に暮らした。
 1945年4月1日。米軍上陸で沖縄戦が始まった日だが、それ以前に2000人以上の戦死者が出ている。集団自決だ。当時5歳だった叔父は「男は敵に捕まったら両足を二つに引きちぎられ、女は裸にされて辱めを受けて撃ち殺される、と教えられてきた」と理由を話した。カミソリや包丁で家族同士が朝まで殺し合った世界に類のない戦争の背景には、徹底した皇民化教育があった。
 私の祖父母と叔父、叔母は沖縄戦が終わる1週間前の6月16日に亡くなった。首里から最南部に逃げて、3家族と一緒に狭い洞くつで2週間ほど暮らした。ガマから70メートルほど離れたところに井戸があり、夜中に水をくみに行った子どもたちが戦闘機の狙い撃ちにされた。代わりに祖父が水をくみ洞くつまで数メートルに戻ったところで機銃掃射で撃たれた。遺体を動かそうとした祖母は照明弾に当たって息絶えた。戦後、命が助かった叔母たちと父がその場所に参った。骨は見つからず代わりに持ち帰った手りゅう弾が、わが家の仏壇にある。
 終戦後、市民を難民収容所に隔離して有刺鉄線を張り巡らせブルドーザーで立ち退きを迫って米軍基地が建設された。そして、米兵による少女暴行事件、死亡交通事故、軍用機墜落などが繰り返されてきた。広島で、もし中学2年の子が車にひかれて相手が無罪になったら許せるか。ヘリコプターからコンテナが落ちてきて下に小学生がいたら、何をするか。戦後65年、こうした実態が続いている。
 これまで、島ぐるみ闘争は直接統治者の米国が相手だった。今回は日本政府に抗議の声、怒りの声を上げ、日本復帰の是非が問われ始めている。政権が何度かわろうとも、国土のわずか0・6%の沖縄に、75%の基地が集中している現実を、歴史を、現地で実感してほしい。そこから、沖縄、基地問題を共に考えたい。沖縄2世として、沖縄の歴史を学び、子どもたちに引き継いでいかなければならない。【聞き手・中尾卓英】
http://mainichi.jp/area/hiroshima/news/20100605ddlk34040584000c.html

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ひと交差点:千歳アイヌ文化伝承保存会・石辺勝行会長 /北海道

2010-06-09 | アイヌ民族関連
(毎日新聞 2010年6月5日 地方版)
 ◇アイヌ文化伝承に意欲
 千歳市で5月開かれた日中韓3カ国環境相会合で、地元代表としてアイヌ伝統の古式舞踊を披露した千歳アイヌ文化伝承保存会。石辺勝行会長(65)は「大変だったが、何とかやり遂げられた」と肩の荷を下ろす。
 「世界にアイヌ文化を発信できる」と臨んだ晴れ舞台だったが、「本番に向けて、仲間に本気になってもらうのに苦労した」。千歳周辺の在住者を中心に90年から活動を続けているが、国際的な舞台での発表は初めて。練習では「今までとは違うんだぞ」と時には声も張り上げた。本番では、みんなの輪舞に、それぞれの声が響き合い、地元古来の伝統舞踊を厳かに披露。「これならどこに行っても見せられる。みんなも自信になったはず」と笑顔で話す。
 他地域同様、後継者づくりが課題。幼いころは親に連れられて来ても、成長するとともに足が遠のく人が多い。「伝承されてきたものを確実に後に続けていかなければ」と気を引き締める。【円谷美晶】
http://mainichi.jp/hokkaido/shakai/news/20100605ddlk01070010000c.html

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