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鉱物の部屋へのいざない

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「カルサイト」から購入した鉱物

2017-12-22 12:17:45 | 日記・エッセイ・コラム
私が約20年前に鉱物標本店「カルサイト」に行って「花溜り」というタイトルの鉱物写真集を頂いた話は今週の日曜日と月曜日に書きましたが、その時に購入したものが「石の華」の店内に、まだ残っておりました。今日はそれを紹介します。

その前に、そもそも、なぜ私が「カルサイト」に行ったかと言うと、それは私がカルサイト好きだったからです。私は鉱物コレクションを始めた初期からカルサイト(方解石)が好きでした。それは結晶の形のバリエーションが多く、しかも比較的安価だからでした。安価で多様性がある、という事は、コレクションの遣り甲斐がある、という事です。(パラシェという鉱物学者は630種にも及ぶ異なった形態の方解石の結晶を記録しているそうです。)当時、私はありとあらゆる形態のカルサイトを集めたいと思っていました。

「カルサイト」という名前の店は、そんな私にとっては興味深い存在でした。店の名前は重要です。

ただ、「カルサイト」に行った時に、店主とカルサイトの話をした事は憶えていますが、その時にどんなカルサイトを買ったかという記憶は残っておりません。不思議な事です。

その時に購入したものは水晶と輝安鉱でした。

まず、水晶です。







この水晶には正八面体の結晶(恐らく蛍石だと思います。)が入っており、そこから放射状に針状結晶(恐らくルチルだと思います。)が伸びています。何と!魅力的な結晶でしょうか!

次は輝安鉱です。





こちらの結晶も芸術的な形態で針状結晶が伸びていました。

両方ともガラス蓋付きの標本箱に綿で固定されて入っておりました。標本名も特徴のある手書きで書いてあります。そこからは店主の標本美学が読み取れると思います。

なぜか?私が「カルサイト」で買ったのはカルサイトではなく、針状結晶の鉱物だったのです。その頃の私は、まだ未熟な鉱物コレクターだったので、持っていないものが多かったのです。カルサイトをコンプリートしたいという大いなる野望は持っていたものの、他にも気になるものが多く、雑食コレクターだったのです。

どうもその当時は、針状結晶に魅かれていたようです。


コメント
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