ようこそ石の華へ

鉱物の部屋へのいざない

巨大数

2019-03-22 14:19:10 | 日記・エッセイ・コラム
今日は「巨大数」です。このブログでは初登場となります。

ひとつ前のブログ「π(パイ)2」では円周率πの小数点以下31兆4159億桁まで計算されたというニュースの話題を出したのですが、その後、そのような巨大数の事が気になるようになってしまいました。これまでπとか巨大素数とかを計算するにはスーパーコンピュータを使っていたと思います。それは逆にスーパーコンピュータの性能検査の指標のような意味があったように思います。今回のπの計算は単体のスーパーコンピュータのなせる業ではなく、グーグルのクラウドコンピュータ技術を駆使して達成されたところが面白いと思いました。

ところで、グーグル(Google)の名前の語源はグーゴル (googol)の綴り間違いに由来するそうで、グーゴルとは10の100乗という巨大数のひとつの事です。ちなみに1グーゴルは宇宙に存在している原子の数よりも多いそうで、それは、とてつもない巨大数の事です。

思うに、私が小学生の頃に覚えた最大の巨大数は無量大数で、それは10の68乗だったと思います。そのような巨大数は日常生活には関係の無い縁遠い存在でしたから、それほど興味がありませんでした。さらに、仏教の経典には無量大数よりも大きな数の単位が複数あり、最終的な不可説不可説転にいたっては想像することすら不可能な巨大数ですから、あまり意味のある事だとは思えませんでした。

ただ、巨大数の数学的な意味には知的好奇心を刺激する魅力があると思います。例えば、グーゴルプレックス (googolplex) という巨大数は、10のグーゴル乗になり、「全宇宙の物質全てをインクに変えても10進数で表記できないほど大きい」というたとえすら小さすぎて不適切だそうです。

巨大数はチョッと調べただけでも面白い話題が豊富にありました。・・・。そのような巨大数も無限に比べると比較にならないほど小さ過ぎるのです。

そう思うと、我々の日常は本当に狭い範囲の数の世界の中で生きているという事だったのです。それは、鉱物の世界でも同じです。

ただ、考え方を変えてみると、狭い範囲の世界で鉱物を愛でている事自体は奇跡的な事なのだろうとも言えます。それらは人間原理の中での狭い範囲の現象だったのです。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« π(パイ)2 | トップ | 巨大宇宙 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

日記・エッセイ・コラム」カテゴリの最新記事