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鉱物の部屋へのいざない

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禄剛崎

2018-05-31 11:37:25 | 日記・エッセイ・コラム
この前の日曜日に石川県鉱物同好会の採集会で能登半島の最先端である禄剛崎(ろっこうざき)に行って参りました。



禄剛崎一帯には海岸段丘が発達し、狼煙(のろし)灯台とも言われる禄剛崎灯台の下の沿岸には千畳敷と呼ばれる海食台地があり、鬼の洗濯岩のような景観が広がっております。(私は石川県人なのですが、実は初めて行きました。)



そこはシルト岩だと思われる泥岩質の地質で、比較的柔らかい岩質のせいで、崖から崩落した岩が、海の波に洗われて無数の細かい転石になって転がっておりました。また、海岸にはたくさんの海食性の甌穴もありました。景観的にも地質的にも面白い場所だと思いました。



採集会の主な目的は能登銀石(硫化瑪瑙)を拾う事だったのですが、残念ながら、その日の収穫は皆無でした。

その代わり、面白い石達に出会いました。今日のブログはその紹介です。

まず、最初は穴のあいた石です。



この穴は恐らく何かの海洋性生物のあけた生痕化石だろうと思います。このような石がたくさんありました。





次は小石に付いていた黄鉄鉱です。この黄鉄鉱は母岩のひび割れた隙間で成長したものだろうと思われますが、その結晶が転石となった小礫に絶妙な感じで付いており、しかも母岩と共に角が取れて摩耗している様が非常に面白いと思います。

最後は母岩の表面に付いていた2、3ミリほどの微細な何かの鉱物の結晶です。石膏か?あるいは何かの沸石でしょうか?針状結晶が放射状になっており、面白い鉱物だと思います。





海岸での探石でしたが、鉱物同好会らしい鉱物採集会になったと思います。

コメント (1)
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