ようこそ石の華へ

鉱物の部屋へのいざない

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双子

2018-05-11 12:25:59 | 日記・エッセイ・コラム
昨日の夕方の事です。ゴールデンウィーク明けの週の平日にしては珍しく多くの売上があり、早く店じまいして帰りたいと思っていた時に、見覚えのあるお客さんがいらっしゃいました。そのお客さんは石好きの男の子とそのお母さんとあまり石に興味のなさそうな女の子の三人組です。

その男の子は数年前位から時々来店していたと記憶しております。昨日もいつものように店の中の石を興味深そうに、そして、お小遣いの予算に見合った石を真剣に探し始めました。それは閉店の案内放送が流れるまで続きました。

連れだった女の子は退屈そうにしていましたので、店に置いてある羊毛フェルトの動物達や柴犬グッズを差し出すと、それらをうれしそうに触って遊んでいました。

その間も男の子は石の方に夢中でした。

私がその男の子に「何年生になったのですか?」と聞いてみると、お母さんから「5年生になりました。」という返事がありました。私が女の子の事を聞いたのではないという顔をしたせいか、すぐその後、お母さんから「双子なんです。」という言葉がありました。

私は驚きました。その二人は男女の双子で、それもそれほど似ているとは思えなかったからです。背丈も男の子より女の子の方が高く、てっきり歳違いのお姉さんだと思っていました。そして、石への興味は対照的でした。その男の子はかなりマニアックな石好きさんです。女の子は石には興味がなく、動物のぬいぐるみ好きのようです。

双子は似ているものという既成概念が崩れていきました。

非常に珍しい双子に遭遇したと思いました。

私はお母さんに「鉱物にも双晶という双子に似たような現象があり、非常に興味深い現象なのです。」というような話をしました。

確かに、双晶は結晶現象の中でも神秘的で、興味深い現象だと思います。特に双晶に現れる対称性には特別の関心があります。

そんな中、それほど似てない双子に出会い、双晶の中にも非対称の双晶もある事を思い出してしまいました。

最後に今日の写真です。



これはペルー産の水晶の日本式双晶なのですが、左右の大きさが違うものです。面白いと思います。
コメント
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