今日は「イリスアゲート」です。このブログでは虹や虹色やレインボーの話題は何度も書いて来ましたが、「イリスアゲート」に関しては「虹色」(2012.10.06)に一度出てくるだけで、タイトルとしても初めてとなります。その理由は写真では中々「イリスアゲート」のレインボーを表現し難いからでした。ただ、Web上で「イリスアゲート」と画像検索するとかなり多くの写真が出てきました。それならば、と思い、今、店にある「イリスアゲート」の写真を撮ってみました。
上の写真がその「イリスアゲート」です。「イリスアゲート」を天井の照明にかざし、その光の透過光でわずかの虹が写りました。不思議な事です。肉眼的には簡単に見えるのに写真に撮るのは難しいのです。マクロ撮影と同じように石の中の虹を撮る事は中々難しいものです。(ただ、単にカメラの性能と撮影技術の問題なのかもしれませんが・・・)
「イリスアゲート」は薄くスライスされた縞模様のメノウを光にかざすと虹色が見えるものです。それはギリシャ神話の虹の女神イリスの名前を冠したアゲートの事です。良質の「イリスアゲート」は高価なものですが、安価なスライス・メノウの中にも、それらを光の干渉が起こるような薄さにスライスすると「イリスアゲート」ができるような気がします。
今回「イリスアゲート」を登場させたのには訳があります。一昨日の事なのですが、店のカウンターの裏の一角を整理していたところ、だいぶ前に店頭に置いていた事もあった貝殻を入れていた袋が出て来たのです。その貝殻の中に「イリスアゲート」を思わせる貝殻があったのです。その貝の名前は知りません。その貝殻の表面に見える薄い虹色を見ていると何となく「イリスアゲート」の事を連想してしまいました。
上の写真がその貝殻です。「イリスアゲート」が縞模様の部分に虹が現れるようにその貝殻の縞模様に見える部分に虹が現れます。貝殻の真珠層の虹色光沢も美しいものです。その美しさは伝統工芸の螺鈿細工でもお馴染みだと思いますが、その虹色の美しさは空の虹や石の中の虹とも共通していると思います。
現在、「石の華」には商品としての「イリスアゲート」はふたつあります。そして、今回の貝殻もちょうどふたつあります。この貝殻は「イリスアゲート」のサービス品として付ける事にしたいと思います。