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鉱物の部屋へのいざない

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バーズ・アイ・ビュー2

2014-03-13 16:37:54 | 日記・エッセイ・コラム

今日は「バーズ・アイ・ビュー2」です。

今週はTVを見ていると、やはり3.11東日本大震災関連の番組が多いようです。あれからもう3年経ったのですね。私は当日は金沢の自宅のマンションにいました。金沢ではそれほどの揺れはありませんでしたが、マンションが僅かにミシミシ音をたててきしんだ事を思い出します。その時はすぐにTVをつけてNHKの地震報道を見ました。地震の速報と共に津波予測が異常だった事を思い出します。その後、驚異的な映像が映ってきました。その映像はまるでSF映画を見ているような津波の空撮映像でした。ヘリコプターから撮影された映像はどうしても生放送とは思えませんでした。衝撃的な映像体験でした。

その映像は「バーズ・アイ・ビュー」で撮られた災害報道だったのです。上空から見た津波は農村地帯にあるミニチュアのようなビニールハウスを飲み込みながら内陸へと襲ってゆきました。小さく見えるクルマが逃げるように移動している様子が目に焼き付きました。川を逆流する津波が橋の上に止まっているトラックの手前でギリギリ流れが変わった映像もあり、見ていてドキドキしました。

それは、今思えば、とんでもない映像だった、と思います。そのような「バーズ・アイ・ビュー」映像は見た事もない衝撃映像だったと思います。

昨日、TVを見ていると震災関連の番組で、またもや刺激的な「バーズ・アイ・ビュー」映像を見ました。それはモーターパラグライダーを使って空撮された東日本大震災後の福島県いわき市沿岸の津波被害の様子を記録した映像です。

これまで、モーターパラグライダーを使った空撮映像は何度となく見て来ましたが、それらはもっぱら癒し系の映像だったと思います。「バーズ・アイ・ビュー」の映像は見ていて気持ちが良くなるタイプの映像が大半でした。「バーズ・アイ・ビュー」の映像からは日常的な視点とは違った新鮮な感動を憶えます。私はそのような移動映像には無条件に反応してしまう傾向があります。

ただ、昨日見た映像は、別の意味で大きく反応してしまいました。それは気持ちいいはずの「バーズ・アイ・ビュー」の映像ではなく、視点の異なった映像記録としての空撮映像だったのです。例えば、延々と続く山積にされたガレキ袋を映した空撮映像は撮影時期を変えて撮られた定点観測のような編集をされており、それはそのような視点でなければ伝える事ができない貴重な映像記録になっていたと思います。その映像はドキュメンタリーとしての説得力を持っていました。

「バーズ・アイ・ビュー」による映像表現は、ある意味、違った視点からの別の意味を持ち得る事ができるのだと、思ってしまいました。

コメント
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