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ペルム紀

2014-01-18 14:01:08 | 日記・エッセイ・コラム

今日は「ペルム紀」です。

今朝の金沢は気温は0度前後でしたが、完全な晴天で、北陸とは思えない天気でした。今年の冬は今のところ金沢では雪が異常に少ない異常?気象です。このまま雪が少ない状態が続くのか?それとも、いきなり大雪になる日が来るのか?それは分かりません。

今朝、昨晩、録画したNHK-BSプレミアムの「スペースシップアースの未来」(第3回「客室維持装置」に異変あり)を見ました。私たちが大量に排出する二酸化炭素によって、水・大気・生物が存在する「客室維持装置」にも異常が起きている事を紹介していました。いわゆる地球温暖化問題の事です。

地質学的には現在の地球は温暖化している時期ではなく、むしろ寒冷化している時期だ、とも言われる事がありますが、人類の産業革命以降の二酸化炭素の放出は地質学的な時間のスケールとは次元の違った短期間での異常な現象だと思います。番組では昨年11月のフィリピンを襲った巨大台風やこの冬の北米の寒波などが温暖化の影響だとしておりました。北極圏の海の温暖化が大気の異常をまねいているらしいのです。さらにグリーンランドの氷にできた黒い穴が温暖化で活発化したシアノバクテリアの成せるもので、氷の融解の速度を速めているらしいのです。さらにさらに、アラスカでは永久凍土がとけ始め、大量のメタンガスが発生し、さらなる温暖化を加速する、というのです。

二酸化炭素の20倍の温室効果があるメタンガスは、2億5000万年前、地球の急激な温暖化を引き起こし、動植物の大量絶滅をもたらしました。いわゆるペルム紀末の大量絶滅です。それは古生代の終わり、P-T境界です。

ペルム紀の地球にはパンゲア大陸があり、大陸内の地下部分から上がってきたスーパープルームによって地球史上もっとも激しい火山活動が起き、それによる気候変動がメタンハイドレートを融解させて更なる気候変動が起こるなどの大規模な環境変化が発生し、大量絶滅に繋がったとされております。

このとき絶滅した種の割合は、海洋生物のうちの96%。全ての生物種の90%から95%に達すると言われ、地球史上最大規模の大量絶滅です。

そのようなペルム紀末と同じような大量絶滅が再度起きてしまうのでしょうか?それは人類の文明崩壊だけにとどまらず、現生生物の大量絶滅を引き起こす可能性もある、という事です。ペルム紀末には三葉虫は姿を消しました。スペースシップアースの運命共同体は人類だけではありません。現在の多様な生物も同じ運命共同体の一員だと言えます。

地質年代は大量絶滅で変わります。また、現生生物の新たな化石が出来るのでしょうか?ただ、今後、人のように三葉虫の化石を研究したり愛でたりする生物が登場するのかは分かりません。次の地質年代には人類の化石も示準化石になると思います。人類の化石を研究したり愛でたりする次の時代の生物とはどんな生物なのでしょうか?想像できません。

100%の生物種が絶滅する事はあるのでしょうか?それは地球の生命史の終焉を意味します。

思うに、生命はしぶとい存在です。恐らく、また新たな進化生物が登場すると思います。それがどのような生物になるのかは?想像だにできませんが、生命史は続いていく可能性が高いと思います。

「ペルム紀」の大量絶滅は地球史の中での自然の現象でした。人類が起こしているとされている温暖化問題は自然現象ではありません。今後、人類がどのように対処すべきかは理性的に考えなければならないのだと思います。

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