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鉱物の部屋へのいざない

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曜変天目3

2012-09-20 11:42:47 | 日記・エッセイ・コラム

今朝、店のパソコンのメールを見ると、先日の「曜変天目」のブログでお名前を出した古橋尚さんからの御伝言というメールが入っており、長江惣吉さんからのうれしいメッセージが書いてありました。長江さん、ありがとうございます。

その中には、先日の「曜変天目2」で書いた特許のサイトにあった「長江秀利」さんは、やはり「長江惣吉」さんご本人であった事が書いてありました。「長江惣吉」さんは代々の襲名で仕事上ではそう名乗っていらっしゃるのですが、特許申請では戸籍上の名前でなくてはいけないので、そうされたそうです。

それから、もうひとつ気付きました。どうもYouTubeで見る事のできる長江惣吉さんの曜変天目の映像は古橋尚さんの映像のようです。皆さん、是非、その極彩色の映像もご覧下さい。長江惣吉さんの曜変のすばらしさを実感することが出来ると思います。

「曜変天目」の美は写真では伝わりません。その美は静止したものではなく、それを目にした鑑賞者と光源との間で刻々と変化していく美だからです。それは立体的であり、さらに変化する時間も係る4次元的な美なのです。その美を体感するには、それを直に手に取って眺めるか、もしくは動画的な映像を見る事に因って疑似体験する、必要があります。そういう意味でYouTubeのような映像的疑似体験はその美を鑑賞する有効な手段だと思います。

「曜変天目」、良質なノーブル・オパールにも似た魅力的な存在です。やはり鉱物趣味に通じるものを感じてしまいます。

そういえば、桶谷寧さんという陶芸家がいらっしゃるのですが、その桶谷寧さんの個展に行った事があります。3年前の名古屋の丸栄美術画廊で行われた「曜変天目」の時です。その時のパンフレットに面白い事が書いてありました。

陶磁とは、「石」が自然風化したものを、人の力と灼熱により、再び「石」にもどすという作業の結果であると、私は考えております。桶谷寧

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