昨日は休店日で、ようやく前から見たかった映画「プロメテウス」を見て来ました。
金沢駅前の映画館では3D上映をしないので郊外の映画館に行きました。思うに3Dで演出された映画はやはり3D上映でみるべきだと思います。映画芸術とは見る環境も問われるはずです。スマホ等の画面では映画を見た事にはなりません。
さて、「プロメテウス」では冒頭からその映像美に圧倒されました。アイスランドの特異な火山地形は他の惑星の風景を思わせます。NHK「体感!グレートネイチャー プレートが生まれる島~アイスランド~」の映像を思い出しました。アイスランドは世界でも珍しいプレート境界上にある島で、新しいプレートが湧き上がっている特異な場所です。映画館の大画面で見るその風景にはゾクッとしました。さらに雪解けの大量の水が流れるデティフォスの滝は壮観絶景でした。そこに巨大宇宙船の影が忍び寄る、リドリー・スコット監督、健在です。
このブログは石のブログです。映画の批評ではありません。
「プロメテウス」で最も気になるシーンはやはりエンジニアが搭乗するスペースジョッキーだと思います。
大分県緒方町尾平鉱山茂兵抗 水晶(Quartz)
これは尾平鉱山産の水晶です。小さな両錐水晶が平行連晶しているかのように柱面にくっ付いて何本かの柱のように束ねられています。この特異な水晶の形状を見ていると何となくスペースジョッキーに似ているような気がします。見た事も無い他の惑星や異星人のデザインは想像力がものを言います。前はロマネシュ鉱のイメージを書いたのですが、今回は水晶の変種です。
地球の鉱物とSF的な系外惑星のデザインの類似性、面白い現象です。イマジネーションを楽しみましょう。
SF映画の事を少し書きます。
SF映画の楽しみのひとつは近未来のテクノロジーのイメージです。例えば映画「ブレードランナー」で印象深かったのは、1枚の写真から多くの情報を読み取れる装置でした。写真の一部を拡大したり、移動したりして、何かを探し出しているシーンには近未来的なテクノロジーの予感がありました。
今回の「プロメテウス」では医療ポッドやキューブ型の投影機が出て来ました。子犬という愛称を持つ球形の探査装置も魅力的でした。全方向にレーザー照射する事によって3Dマップデータを収集できる魅力的な装置です。洞窟探検に欲しい装置だと思います。それとホログラムで立体的に太陽系を表示した異星人のディスプレイ装置です。これは3D映画ならではのシーンです。我々地球人の未来的3Dデイスプレイも魅力的でしたが、異星人の太陽系儀のシーンは荘厳なイメージに満ちていました。SF映画の醍醐味はそれらを疑似体験できる事にあります。
そういえば「ブレードランナー2」の噂があります。それにはどんな近未来テクノロジーが登場するのか?今から楽しみです。