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松井ゆみ子のアイルランド・キッチン・ダイアリー「ポテト・スカロップ」

2008-11-17 10:15:08 | 松井ゆみ子のキッチン・ダイアリー
 なかなか、やめられないのが買い食いです。
 アイルランドの、どんな小さな町にもあるのが教会とパブ、それとチップス屋。

ニューブリッジで買ったポテト・スカロップ。1ユーロで3枚。おまけしてくれたのかも。カリカリです。ソルト&ヴィネガーをかけてもらった方がおいしくいただけます。
 フィッシュ&チップスを売る店ですが、アイルランドではフィッシュ抜きでチップス(フライドポテト)のみを買う人が圧倒的に多いです。バーガー&チップスもメジャーですが。
 ずうっと気になっていて、食べたことがなかったのがポテト・スカロップ。

 お品書きには、ただ「スカロップ」となっていたので、ずっと「ホタテ貝」入りだと思いこんでいました。

 ポンドだった時代に、ひとつ50ペンスくらいで、ホタテが入ってるにしては安いなーと不思議ではあったのですが。

 友人がオーダーしたときに「え?食べたことないの?じゃあ少し、やるよ」って1枚わけてもらって、ぱくっと食べたら、じゃがいもの天ぷらって感じ。

「どこにホタテが入ってるの?」って友人にたずねて判明しました。

 スカロップが、ホタテ貝の貝柱を意味するだけではないことを。
 どうも「Escalope」からきているようです。

 そっか、レストランのメニューにもあるな「Escalope」。辞書で調べると骨なしの肉のスライスの意味とあって、とくに子牛のもも肉をさすんだそうです。

 この言葉のオリジナルはフレンチですが、イタリアでも使うそうで、だとしたらポテトスカロップは、イタリア系のチップ・ショップで開発された商品なのかも~。

 アイルランドのチップス屋は、イタリア人経営のお店が多いんです。
ややこしいのはEscallopeだと、帆立貝の方のスカロップひとつって意味なのね。勉強になります。

 しかし、ポテト・スカロップ。すぐれものです。バッグ・オブ・チップスじゃあ、ちょっと多すぎっていうときには、ちょうどいい量で、おまけに安い。

 でも「スカロップだけ」とオーダーすると、かわいそうに思われるのか、おまけでチップスをざざっと加えてくれることもあって、お得感が増すことも。ダイエットにはなりませんが。

 チップス屋が繁盛するのは夕方と深夜。
仕事帰りにバッグ・オブ・チップスで小腹を満たします。お母さんが、こどもを黙らせるために買うことも多いようだ。

 深夜はもちろんパブ帰りの客。土日など、パブの終わった直後に行列ができるほど。これだけは、やめよう。と思いながら、深夜のチップス屋に立ち寄るヨロコビは断ち切れません。たま、ですけども。

 ニューブリッジのメインストリートにあるセントラ・グリルをわたくしどもは、セントラ・グリースとよんでいます。こんな夜中に、グリーシィな揚げもの食べてどうする・・と思いながらも、二日酔い防止と言い訳しながら、ぶ厚い紙袋に手をつっこみつつ、あつあつのチップスをほおばる夜道の楽しみは、なかなかやめられません。


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