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松井ゆみ子のアイルランド・キッチン・ダイアリー「アップルタルト」

2008-09-29 00:23:59 | 松井ゆみ子のキッチン・ダイアリー
 アイルランドの国民的人気の焼き菓子といったらアップルタルト。
 日本ではタルトとよびますが、こちらではタートと聞こえます。

 たいていのアップルタルトは、調理専用のクッキングアップルを使います。
 スライゴーにあるプラニーの家に遊びに行くと、庭に大きなクッキングアップルの木があって、自分でもいで、たくさんおみやげにもらったことがあります。

 庭でもいだ果実でお菓子を焼くなんて、いいなぁ。
 しかし、このクッキングアップル、誰が最初に料理してみようと思ったのでしょうね。生のまま食べると、えらくまずい代物です。みんなが「おいしくから、そのまま食べちゃだめ!」と強くいうので、実は味見をしたことはありません。

 でも、知らずに食べてえらい目にあった、という話はよく聞きます。
 少しの水で煮るだけで、すぐジャム化するので、ソースなどにも使われます。

 タルトにするときは、前もって煮る必要はなく、タルト生地にスライスしたりんごをしきつめ、砂糖とシナモンなどのスパイスをふりかけ、さらにタルト生地でふたをし、オーブンで焼くだけ。

 タルト生地は、ビスケットのように、小麦粉とバターと水少々の簡単なものなので、失敗もありません。

 といっても、タルト生地をさっくり仕上るのにはコツが要り、おいしいタルトにするには、それなりに年季が必要ですが。

 バターをけちらずに使えば、それなりにさっくりとできますが、カロリーを考えると控えめにしたくなるのよね。

 アップルタルトは、あたためていただきます。
 というか、家でつくったときは、焼きたてをいただきます。
 焼きたてといっても、オーブンから出して、しばらく休ませ、生地がさっくりとなった頃合いで。

 生クリームを添えたり、アイスクリームをのせると、とろりととけて冷たいソースになってグー。

 なまけて、どこかで買ってきたときも、オーブンで5分ほど焼くと、ずっとタルトらしくなります。そのまま食べると、生地がへなちょこで、今ひとつ。

 辛党のわたしは、デザートづくりを手抜きすることが多いのですが、たまに自分で焼き菓子をつくると、家中いい匂いがただよって、幸せな気分になれます。

 仕事から帰ってきたマークが、焼きたてのタルトを見つけて「やったー」と大喜びするのを見るにつけ、ああ、ときどきつくってあげなくちゃと思うのですが。

 翌日、すでに空っぽになったタルト皿にびっくり仰天。
 少しづつ切っては食べしてるうちに1台ひとりで食べきっちゃったのですって。
 ううむ、やっぱりあんまり頻繁にはつくらないほうがよさそうだ。


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