いぬぶし秀一の激辛活動日誌

おかしな議員[わんちゃん]の激辛日誌です。日々感じたこと、活動報告、行政への提言など、本音で書き込む人気ブログです。

不思議な区営(?)釣堀@旧羽田旭小学校

2011-06-15 | Weblog
 先日来、まったく子どもたちの放射能被害にのうてんきな大田区教育委員会と戦っているが、小学校や中学校の土壌やプールの水の採取に苦労している。子どもたちの安全より、自分の立場や学校の保身を考える学校長や副校長さらには、教育委員会指導課長らの反撃にあうからだ。

 そんな中、学校類似施設であるコミュニテイセンター羽田旭(旧羽田旭小学校)に出かけた。受付に区議会議員であることをつげ、旧校庭であるグランドから土をいただく。ついでにガイガーカウンターで測定すると、0.08μsv~0.11μsv(地表5センチ、50センチ、1メートル)であり通常値であった。まわりには興味深そうに、地元のソフトボールのメンバーが集まってきた。


 さらに、プールに向かうと不思議な光景に出会った。なんと、プールが釣堀として使われているのだ。そういえば、先週、匿名で次のような投書があったのを思い出した。以下、投書の抜粋である。実際の投書には実在の議員名も書いてあった。

「コミュニテイセンター羽田旭 釣堀について」

1.利用日が不明です
2.施設の管理がだらしない。管理人もだらしない。
3.利用料金はどのように使われているのか(水道代にもならないだろう)
4.駐車場 身障者用に2台を作ったが一般の利用者が止めている(タダ?)
5.この駐車場は議員を使ってゴリ押しで何かやったようだ
6.管理人の足の悪いのは芝居です
7.これらのことを管理している出張所は何をしているのか

こんな施設は廃止するべきです。


 さっそく所管する大田区羽田特別出張所長に事実確認をしたところ以下のことがわかった。

1.利用日は不定期の日曜日である
2.この施設は「かかしの会 T会長」に対し「行政財産の目的外使用許可」を出し、無償で使用させている
3.利用料は、大人500円子ども300円であるが、大田区には一切入ってこないので収支は不明である
4.このプールは、災害時には「防火用水」として使用するもので、平時は「青少年の健全育成、区民の楽しみ」のため、釣堀としている
5.かかしの会の事業内容はわからない
6.プール(釣堀)の水が減ったり、濁った場合は大田区の費用負担で水道水を補充している

 なんじゃ、このいい加減な内容は。つまり、事業実態のわからない団体に、区民の財産であるプールを365日タダで貸して、水がなくなれば、区民の税金で補充する。区民から徴収する使用料は、すべて団体の取り分という構図だ。


 出張所長は「歴史的経緯は知らない」としながら、「防火水利」なので大田区が水道代を払うのは当然である、と説明された。そうかね?この施設から道路一本隔てたところには「水量豊富な」呑川が流れているし、区道には大口径の水道管が埋設されている。いつもの「その場凌ぎ」か?

 このような「胡散臭い」ケースは、様々な「裏」があることが多いのだ。今回の「裏」はなんだろうか。一つ気になるのは、この釣堀の「オーナー」T会長さんは、大田区の元区長の同級生であるらしい、とのこと。


 区民の財産たる施設や、区民のオサイフたる税金の使い道については、すべて透明で公平でなければならない。この釣堀のように「濁って」はいけない。さてさて、実態は?????

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まさかの陳情採択!自公唖然

2011-06-14 | Weblog
 その瞬間、傍聴席から大きな拍手がわいた。審議中は何度も「傍聴人は拍手をするな!」と注意していた委員長(公明党)も、あまりの出来事と傍聴者の迫力に圧倒されて何に言わない。

 本日の、大田区議会都市・環境委員会で「放射能測定を大田区独自で行って欲しい」という4件の陳情採択の瞬間の出来事だ。

 昨日の審議では、所謂与党会派である自民、公明はだんまりを決め込み発言はなし。民主の森愛副委員長は体調不良で欠席。生活者ネットワークの奈須議員、共産党の藤原委員、そして、私が役人の詭弁と対峙する構図だった。

 委員会構成から、ひょっとしたら「採択」の可能性があると踏んだが、キャステイングボードを握るのは、民主党とみんなの党の各1名の議員だ。都市環境委員会の委員の構成は以下のとおり。

勝亦委員長(公明党X)、森副委員長(民主党△)、田中委員、伊藤委員(以上自民党X)、岡元委員、田村委員(以上公明党X)、藤原委員(共産党○)、奈須委員(生活者ネットワーク○)、沼田委員(みんなの党△)、私(○)

 X印は「継続審査」を主張する与党会派。○は「陳情採択」を主張する会派、または委員、△は微妙な委員。

 委員会は10名。通常の採決に委員長は加わらないから、9名の委員で採決を行う。5人が賛成すればOKである。上記の構成から自民、公明の委員4名は「継続審査」を主張することが確実。そして、我々3名は「採択」派。残る2名がこちら側にくれば「採択」となる。

 昨晩、両委員に電話をして事の重大性、緊急性を訴えたが色よい返事はなかった。森委員は、個人的には「是非採択」だそうだが、会派(民主党)としては「継続」にしろと山崎幹事長に厳命をされているという。

 沼田委員も、自民党、公明党と親交が深く、地元の町会長を務める関係から区の執行部とは関係を悪化させたくない想いがあるようだ。町会長と「改革派」みんなの党、という構図はご本人にとっても悩むところだろう。

 さて、開会5分前。民主党の控え室に森委員をたづねた。「最後のお願い」をするためだった。すると、民主党自民派を自他ともに認める山崎幹事長に森委員が諭されている。そこで、山崎氏には「なんで、お役人を助けようとするんだ!なんのためにあなたは12年間、議員をやってきたのだ!」と迫った。彼からは「陳情の内容には出来ないこともある」と、お役人と同様の答えがあった。同期であるだけにいつもながら残念である。

 森委員には「あなたは、民主党のために、お役人のために議員をやっているのか?あなたの人として議員個人としての良心に期待している」と述べて、控え室を出た。

 委員会では昨日と同じ光景だったが、さすがに発言しなかった自民、公明の委員から「ちゃんとしてくださいね」的ば発言があった。森委員は「会派としては継続審査だが、私は退席する」と態度表明され、退席しようとした。そこで、一言「まだ出なくていいんだ。全員の態度を聞いて採決のときに出ればいい」と、とどまるようヤジを飛ばした。

 そして、採決である。委員長が「それでは、本陳情を継続することに賛成の方は挙手をお願いいたします」とやった。多分、議会事務局が用意したシナリオでは、継続多数だったので、これでいいと思ったのだろう。この順番が彼ら(与党とお役人)にとって失敗だった。

 自公の4名が挙手をした。賛成者少数である。ヤッター!!!!戸惑う委員長に「議事進行の動議」を叫び、採決に持ち込む。森委員は事態の急展開に退席するタイミングを失う。「継続に賛成しなかったのだから、採択には賛成だよ!」と、念押しのヤジを贈った。

 委員長が「本陳情を採択することに賛成の方は挙手を」と。みんなの党の沼田委員も、そして、森委員も戸惑いながら挙手をしてくれた。よっしゃ!!
与党(自民、公明、民主)会派が反対すると陳情はと通らない、という大田区議会の長い伝統が崩壊した瞬間だった。

 あわてた自民党田中委員から「委員長!森副委員長は退席と発言している。もう一度やりなおせ。」との発言があった。私「一事不再議は民主主義の基本だ。委員会規則でも再度やりなおすなどない」と、委員長に抗議した。すると、田中委員は「森副委員長に確認すべきだ」と来た。私「森副委員長は、一度退席と言ったが、自らの良心に従って採択にまわたのだ。議員個人の態度について再確認する必要はないし、そのような権限もない」と応じた。

 めでたく陳情は採択された。多くの保護者や区民の熱意の結果だと思う。4件のうち2件は、私が嫌う政党の支持団体からのものだったが、国難の今、イデオロギー闘争をしている場合ではない。

 さて、委員会では採択されたが、本会議ではどうか。通常は、自民、公明、民主(賛成した委員以外)が「採択に反対」として、議会としては不採択にして「お役人の防波堤」になるのが一般的だ。

 が、今回の陳情は、はたして「採択に反対!」と主張出きるのだろうか。どうか、自民党支持の町会長や商店会長さん、公明党支持の創価学会員の皆さん、民主党支持の連合など組合員のみなさん、それぞれの所属する議員に聞いてみて欲しい。そして、皆さんの「不安」を訴えて頂きたい。

 議会は、議員は、誰のほうを向いて仕事をするのか?区長か、お役人か、政党か?違うだろう!!大田区のお役人は、長い間「上のほう」を向いて仕事そしてsきた。議会もお役人も、そろそろ、区民のほうを向いて仕事をしようよ!

 結論は、6月20日(月)13時からの本会議最終日に決まる。乞う、ご期待!

 但し、まだオチがあるのだ。陳情が採択されても「拘束力」がない。頑固なお役人が「無視」する道も残されている。嗚呼、お役人社会ニッポン!

(参考)
放射能測定場所

大田区:5ケ所、足立区:752ケ所、川崎市:407ケ所

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放射能は、これ以上計測しません!大田区お役人一同

2011-06-13 | Weblog
 今日は、区議会都市・環境委員会である。今回は新規に付託された陳情が18件もあるため、通常10時から開催される委員会が、9時開始となった。

 まずは今定例会に上程された議案の審査である。なんだかんだ、と質問をしても結局は「与党会派(自民・公明・民主)」の賛成多数で可決される、というい構図なのでお役人には緊張感はない。

 また、与党会派は事前に「勉強会」と称して、お役人に説明を受けているので、ほとんど発言をしないのが常である。今日も与党からの発言はなかった。

 さて、本日の陳情の関心事は「放射能測定」である。4件の陳情が出されたが趣旨は似通っている。

放射能測定器を大田区で購入して欲しい。
学校や、保育園での放射能測定を行って、その結果を発表して欲しい。

 など、区民や保護者としての切実な願いが込められている。ところが、お役人ときたら、所管は違うが「国、都の動向を見極めたい」だの、「3ケ所区内で測定するからいいだろう」だの、「やらない理由」のオンパレードである。

 ここでも自民党、公明党の委員はだんまり。(民主は欠席)質問しているのは生活者ネットワークの奈須委員、私、共産党の藤原委員の3名だけである。あまりの当事者意識の欠落に激怒して以下のように怒鳴った。

今は非常時だ!あなたたち役人の「言い訳」や「先送り」は、平時なら我慢する。非常時には、言い訳は無用だ。私は被災地に3回入って支援活動をしてきた。被災地で懸命に働く公務員や自衛官に「いい訳」はなかった。みな、なんとかして被災地を助けよう、と出来ないことでも必死にやっていた。同じ公務員として「言い訳ばかり」恥ずかしいと思わないのか!

いますべきは、大田区民の不安を払拭することだ。国がやらなくても、都がやらなくても、23区中22区がやらなくても、大田区だけはやってくれた!なぜ、そういう自治体になれないのだ。言い訳すんじゃない!

自民、公明の与党の議員さんにもお願いだ。いま大田区議会は試されている。いままでのように「お役人がやらない」と言っているから「とりあえず継続審査にしよう」と、問題を先送りして「お役人の防波堤」になるのか、区民の側につくのかだ。

どうか、区民の代弁者としての議会に、議員になろうではないか。くれぐれも、この問題を「継続審査」などという無責任な結論にしないよう。

 現在の委員会構成は、自民党2名、公明党2名、民主党1名(以上、与党会派)みんなの党、生活者ネットワーク、私、共産党各1名で4名。自民、公明はまず間違いなく「大切な問題だから継続して審査しよう」という、いつもの先送りになることは間違いない。

 残る与党の民主党も、まったく自民党と同じ行動パターンで3期過ごしてきた山崎勝弘幹事長が「お役人を守るため」継続審査を主張するだろう。いったい、議員とは誰のために議会にいるんだ!

 与党の新人議員諸君!自問自答しておくれ。区民の心配に暢気に「継続審査」で先送りをするほど問題は、軽微ではないのだ。

 嗚呼、大田区議会よ、痴呆議会に成り下がるな!!!

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議案質疑~相変わらず心配な大田区区政

2011-06-10 | Weblog
 たちあがれ日本の犬伏秀一です。一人、二人会派は総務財政委員会に参加できないので、この場で質疑をさせていただきます。今後、議会改革についての議論が当大田区議会でもされるようですが、議会基本条例などを作る以前に、議員の発言の機会を少なくし議会の権能をあえてせばめる現在の大田区議会の仕組みこそ改革すべきであると申し上げておきます。

 さて、第42号議案から第47号議案はいずれも議会の議決が必要な契約案件であります。ただし、第46号議案はデジタル防災無線の関係工事であり随意契約となっておりますので、今回の質疑には該当いたしません。
 
 私は、平成11年に初当選以来、大田区の工事案件はほとんどが談合の疑いがあると述べてまいりました。官製談合が疑われるケースもあり、公正取引委員会に通報したり情報提供したことも一度や二度ではありません。また、残念ながら、それらのなかには区職員のみならず、議会の関係者の関与すら疑わしいものもあるのでした。
 
 入札談合等関与行為防止法は,国・地方公共団体等の職員が談合に関与している事例,いわゆる官製談合が発生していた状況を踏まえ, 発注機関に対して組織的な対応を求め,その再発を防止するために制定されたものであり,平成15年1月6日から施行されています。
 
 その後,平成18年に職員による入札等の妨害の罪の創設等を内容とする「入札談合等関与行為の排除及び防止に関する法律の一部を改正する法律案」が 第164回通常国会に提出され,平成18年12月,第165回臨時国会で成立し,平成19年3月14日から施行されています。

 また、全国市民オンブズマン連絡会議では、過去の談合訴訟や、公正取引委員会の審判、さらに全国落札率調査をふまえ、落札率95%以上を「談合の疑いがきわめて強い」、落札率90%以上を「談合の疑いがある」としています。この会の全国調査の結果を見ると、真の競争入札(一般競争入札)が行われると落札率が80%台以下になると指摘しています。

 そこで、今回の契約議案について検証してみました。第42号議案田園調布三、四丁目付近枝線その6工事(下水道)では、一回の入札で358,050,000円で落札業者が決定し、区の予定価格に対する落札率は98%。第43議案都市計画道路補助328号線整備その2工事(下水道)では2回の入札で203,700,000円落札率98%、第44号議案京急空港線付属街路第一号線整備その1工事(下水道)は203,700,000円落札率99%という驚異的なものでした。さらに第45号議案大田区立羽田中学校外構及び校庭整備整地その他工事では182,700,000円で落札率98%です。この4件の工事はいずれも土木の工事であり、3社により構成された建設共同企業体がそれぞれ応札をしています。JVの冠企業は5社で、この5社のJVできれいに4つの工事を配分している構図が見てとれるのです。適正な競争が行われていれば、同じ冠企業が二つの工事を受注することがあるはずです。

 また、今回は1件しかありませんでしたが、チャンピオン(落札業者)が事前に決定されていると疑われる所謂談合入札では、1回目から3回目、なんど行っても最安値の業者は不動である原則が見事に一つの例外もなく表れています。

 さきほどの全国市民オンブズマン連絡会議の基準に照らせば、今回のいずれの議案も第47議案以外は「談合の疑いがきわめて強い」ということになります。個人的には、談合が行われていたと断言してもいいぐらいです。ちなみに、全国の自治体の落札率を井の中の蛙である大田区関係者にご披露申しあげます。大分県77.6%、長野県79.5%、福井県80.2%、秋田市71.5%、さいたま市73.5%、広島市73.7%、神戸市76.3%、佐賀市76.0%などとなっております。
 
 もし全国の自治体が大分県並みに77.6%の落札率になれば全国では約5000億円の税金が節約できる試算もあるのです。なぜ、大田区だけが、このy9おうな中、95%以上の落札率が花盛りなのでしょうか。理由は、実はここにいらしゃる皆さんが一番ご存知まはずです。

 毎度、野田副区長は適正な入札が行われた結果との答弁を繰り返されていますが、もし本気でそう思われているとすれば、将来、閻魔大王さまはお許しになりますまい。

 また、第47号議案大田スタジアムスコアボード等改修工事は、本来メーカーである東芝や富士通に発注すべき工事ですが、区内業界の強い要望もあり区内業者の共同企業体に発注することにしたものです。8つのJVが応札をいたしました。落札額は160,650,000円落札率73%という競争原理が働いていると感じられるものでした。ところが、落札業者と2位の業者以外の6社の平均応札額は226,473,000円でした。

 落札JV以外のもうひとつのJVは178,500,000円。本件がそうかどうかの確証はありませんが、一般的に過去の事例からこのようなケースは、業界内のチャンピオン(落札予定業者)に対し、調整が失敗した場合、つまり業界内の秩序が乱れた場合に起こりうるものです。

 過去にも大田区総合体育館建築工事で、70%代になったことがありますが、これは、JVの冠企業が大手ゼンコンだったからだと推測されます。大手ゼネコンは度重なる公正取引委員会の課徴金により談合決別宣言を出し、各本社から「JVを組む地元業者が談合を疑える場合は手を出すな」と厳命をされています。

 大田区では、区内業者を保護する為か、JV案件では「安心なので」ロアーリミット(最低制限価格)を設定せず、アウトローが入る可能性がある一般競争入札ではロアーリミット(最低制限価格)を設定しています。しかし、もはや、業者や業界のため、区民の税金を配分する時代は終わったのです。

 このような状況を踏まえてうかがいます。全国平均から見ても、相変わらず高落札率が続く大田区の入札につき、本当に適正だと考えているのでしょうか。

 また、談合が出来にくい一般競争入札、制限なしの導入は考えていないのでしょうか。民主党政権を見ていると公約は破るためにあるようにも思えますが、松原区長は入札改革をかかげておられましたが、今回の議案の入札において何がどう改革されたのでしょうか。
 
 新人議員のみなさん、このような契約議案にどうか疑義を感じていただきたいのです。先輩の見過ごした過ちをくりかえしては議会改革など絵に描いた餅にすぎません。

 さて、次に報告第20号蒲田開発事業株式会社経営状況に関する書類の提出についておうかがいいたします。

 報告書等によれば当該法人の社長は野田副区長であり、取締役には代表監査委員に就任された森透氏があげられております。当該法人に確認しましたところ、同氏からは取締役の辞任届が出されているとのことですが、監査対象になる大田区出資法人の取締役についていた人物が、代表監査委員に就任することはいかがなものでありましょうか。

 昨年、当時の秋山副区長から社長を野田副区長に交代し、取締役に森透氏が就任した際の理由は「経営基盤の強化」をはかる、と説明をされました。いったいお二人の就任により、どのように経営基盤が強化されたのかうかがいます。また、野田副区長は副区長職が一人になられてからは相当多忙を極めていらしたと思われますが、社長としてどのように執務されていたのかうかがいます。

 過去にも、遠藤久元経営管理部長が代表監査委員に就任されました。この際も同様の疑問があがりました。代表監査委員は大田区職員としての功労賞の場ではありません。そして今回は、遠藤久前代表監査委員が副区長に就任、と、少ない取り巻きで要職を渡り歩いていると感じるのは私だけではないはずです。

 出資法人の役員を区幹部が勤め、代表監査委員が区執行部と行ったり来たり、このような状況では決して区民の信頼を得ることはできません。このような人事をどのようにお考えでしょうか。

 また、新たな副区長の所管事務を見ても、遠藤副区長には秋山前副区長当時にはなかった、総務担当部長の所管事務が加わりました。これは、以前、森透氏が担務していたものです。ここにも、ある恣意を感じてしまいます。

 相変わらず心配な大田区政を憂い議案質疑を終わります。

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隠蔽体質なのか!大田区教育委員会by放射能測定

2011-06-09 | Weblog
 23区中、いや日本全国1800弱の基礎的自治体の中で、群を抜いて閉鎖的で隠蔽体質を誇るのではないかと思える大田区教育委員会の実態については再三書いているので、マトモな読者諸氏には「その実態」がおわかりいただいていると思う。

 極めつけは、中学校三年生の五段階評価で、各段階(5から1まで)においてどれくらいの生徒がいたのか、という「標準評定割合学校別一覧」という資料がある。大田区では、一番取れない学校は1%も「5」が取れない反面、優秀な学校は「5」をとる生徒が20%以上いる。これが「公平な公教育なのか」と、この実態の公開を私は常々迫っていた。

 東京都教育庁は各区ごとの一覧表を開示していたので、希望者には大田区の学校別一覧をお配りしていた。ところが、これを危惧した大田区教育委員会はなんと、なんと、凄い愚行に出たのだ。学校別の成績がバレないように、東京都教育委員会に対し、中学校名を伏して報告したのだ。

 東京都に所在する62区市町村で、このような「あきれた行為」に出たのは、わが大田区教育委員会だけである。平成21年度の学校名入り評価一覧、学校名を消した平成22年度一覧は、いつでも差し上げるのでご連絡をいただきたい。近日中に、新聞折込もするつもりだ。

 さて、このような、「教育委員会は正しくて、区民は愚か」、という愚民行政を実践しているように思える大田区教育委員会の次なる「隠蔽」は放射能である。

 大田区の保護者と、マトモな区議会議員5名が、大田区の公園、学校、保育園等の空気中、土壌、プールの水の分析をしようと先週から活動を始めた。

 ところがである。なんと、大田区教育委員会と、大田区こども家庭部は「たとえ区議会議員であっても、土壌、水などを採取させないように」との通達を、区立学校、区立保育園に出したのだ。

 そこで、大田区教育委員会指導課長にうかがった。

私:大田区議会議員は年収1000万円以上を区民の税金から頂いている。区民の不安を解消する義務がある。そこで、議員が区立学校に出向いて「区政調査」の目的で、土壌、水などを採取することを禁じる法的根拠はなにか?

課長:議員個人には「調査権」はない。議会としての調査ならいたしかたないが。いたずらに数値が一人歩きするのが困る。

私:調査権のことは知っている。区民、保護者が心配しているから「大丈夫」というのが教育委員会の使命だろう。何故、くさい物は見ない、という。いつもの原則を貫くのか?

課長:区内3ケ所での測定を東工大に委託する。これでいいだろう。

私:あなたとは哲学が違うようだ。勝手に採取するから110番通報すればいい。「大田区の特別職の公務員である区議会議員が、校庭の砂100グラムを強奪しました」と。是非、裁判で争いたい!じゃあね!

 区議会議員が区民の不安を解消するため、調査することは当然である。すでに何校もの試料は採取済みである。今後、しかるべき公的試験機関で測定して公開するのでお待ちいただきたい。なお、この測定調査に参加している区議会議員は以下のとおりである。

 役人の言い分だけを信じている「素直な」区議会議員は参加していない!

生活者ネットワーク:奈須りえ、北沢潤子、みんなの党:沼田秀弘、柳瀬吉助、たちあがれ日本:犬伏秀一

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だから自民党地方議員はだめなんだ!大阪府議会自民党アホじゃん

2011-06-06 | Weblog
 我が国の数少ないマトモな新聞、産経新聞の報道によれば、大阪府議会において「教員に国歌斉唱の際起立させ、府施設において国旗を掲揚する」というフツーの国なら条例も法律もいらない事柄についての条例案が提出されたそうだ。以下、金曜日の産経新聞の転載である。 

大阪府の橋下徹知事が代表を務める「大阪維新の会」(維新)府議団が提案した府内の公立学校の教職員に国歌斉唱時の起立を義務付ける全国初の条例案が2日、大阪府議会の教育常任委員会で可決された。単独過半数を占める維新が賛成し、公明、自民、民主、共産の各会派は賛成しなかった。条例案は3日の本会議で可決、成立する見通し。

維新の条例案は、府施設での国旗の常時掲揚と、府立学校や府内の市町村立学校の教職員に対して、入学式や卒業式での国歌斉唱時の起立を義務付けている。

条例案に罰則規定はないが、橋下知事は職務命令に繰り返し従わない教職員らの処分基準を、免職も含めて明確化した条例案を9月議会に提案する方針。委員会採決にあたり維新は「教育委員会の努力にもかかわらず、なおルールを守らない教職員がいる」と、条例制定の必要性を強調した。

 驚くべきは、大阪府の教育長が「条例化の必要はない」と議会で答弁したらしい。これには、「いつもお役人のご意思の通りに賛成」する自民党と公明党、民主党の府議団は困っただろう。

 橋下府知事の人気にもあやかりたい。しかし、お役人は「必要ない」と言っている。いままで、お役人の言うとおりの議案に賛成してきたし‥結局、お役人の言うとおり「条例化の必要なない」として反対に回ったのだという。

 ダメじゃん!民主党や公明党は仕方ないけど、自民党こそ保守本流を守らなければ。なんでもお役人のおっしゃるとおりでは、痴呆議員と呼ばれてしまいますぞ。

 国旗や国歌という国家の基本的な事項についても、好きか嫌いか、役人はどうしたいのか、という判断基準の大阪府議会議員のお頭を疑う。嗚呼、情けない。志高い大阪府民は次回は絶対に自民党の府議に投票してはいけない。

 ところで大田区の自民党さんはどうよ!今週から始まる大田区議会第二回定例会も質問はすれども、全議案賛成すのは明らか。嗚呼、議論しようぜ!修正しようぜ!

 全国の痴呆議会の与党会派と言われる新人議員諸君!なんでも賛成の君らの会派に違和感を持て!それがなくなったら君らは単なる「政治屋」さ。それでも議員を続けたかったら自分自身の良心に恥じながらがんばれ!それもひとつの生き方だ。私には出来ないが‥

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負けた!@大田区選挙管理委員会委員選挙

2011-06-05 | Weblog
 さる5月30日大田区議会臨時会において、副区長の選任人事の同意と選挙管理委員会委員の選挙が行われた。

 副区長には庁内で就任ウワサのあった「陰の区長」たる森透氏が代表監査委員に収まり、同氏といささかの意見の対立があった野田隆氏が留任。空席だったもう一名には遠藤久代表監査委員が就任した。

 遠藤新副区長の所管事務は、森前部長の掌握していた「おいしい」ところで、この布陣からは、遠藤氏は森氏の傀儡との声も聞こえてくるのだが。松原区長に期待できない分、野田副区長の良識が試される4年になりそうである。

 さて、次は選挙管理委員会選挙だ。選挙管理委員は区議会各会派が推薦した候補から議員50名の選挙で選ばれる。共産党が8名だった前期までは、この委員は所謂与党会派(自民2名・公明1名・民主1名!)によって独占されていた。

 選挙では、票数の足りない民主党に対し、自民が「票を貸して」共産党の候補を落としていた。ところが、今回共産党が9人と1議席増やしたことで事態は変わった。

 最低でも10票を確保しないと当選確実にはならないのだ。そして、長い間、自民党区議団のために貢献し、区長選挙出馬のため除名になった永井前議長を、自民党が推薦しないとの「恩知らず」の愚行にでたのだ。

 いい意味でも悪い意味でも親分肌の永井氏は毎晩のように自民・公明・民主の議員を誘っては、政治談議を繰り広げ、議会の意思統一を図っていた。ある民主党区議などは、永井氏から在任中「100万円以上は驕ってもらった」と言ってはばからない。

 ところがである。区長選挙の応援を見ても「その地位にいない者には用は無い」と言わんがように、彼らは誰一人永井氏の応援をしなかった。今回の選挙管理委員の選挙は「無記名」である。恩知らずでなければ、せめて、民主党や共産党に選挙管理委員を渡さないように配慮すべきだろう。

 自民、民主からも事前に「恩知らずにならない」動きがあった。ところが、これを危惧した「民主党永井派」を自他共に認めていた民主幹事長が、党内の引き締めをし、さらには、国政では政敵、区政では「飲み仲間」の自民党に懇願して、名取憲彦前都議(東電労組出身)の当選のため動いたのだ。

 自民党内にも、まだ永井シンパはいるはずだが、残念ながら「自民公認」がないと当選できないと思っている小心者が多く「恩知らず」な結果になった。投票結果は次のとおりである。( )内は所属議員数

自民党候補 13票(16名)公明党候補12票(12名)共産党候補10票(9名)民主党候補8票(6名)永井候補7票

内訳(いぬぶしの推定。但しほぼ100%正しい)

 永井候補のうち7票はみんな2、ネット2、無所属1、私1、自民1
 民主は、民主党議員6又は5、自民から貸し票2又は3、共産党は、共産9、緑の党

 事前の票読みでは、民主には勝てる予定だったが、まことに残念である。また、上部団体では対立していた共産党に緑の党が投票したことも以外だった。

 裏切りは、世の中では「仲間はずれ」だが、政治の世界では日常茶飯事のようで、国会でも区議会でも同じだ。情けない!根性がないなら事前に「必ず永井さんに投票します」なんて言うんじゃねえよ。根性なしめ!君だよ!

 嗚呼、またっく信じられない人々の集団だ。区議会ってところは‥

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気仙沼支援最終日、ありがとう!

2011-06-04 | Weblog
早いもので今日で医療救護班の私のシフトが終わる。被災地の多くの人々の温かさと、その再建を応援する多くの善意に触れることが出来て大変意義深く、もう一度、いや何度でも来たいと思う。

 さて、今日もいつもと同じ午前5時半起床。6時朝食。7時宿舎出発という段取りである。最後だと思うとたった5日でも名残惜しいものだ。

 今日は午前中は車を使う診療所開設がないので、さてさて何をして過ごそうか、と考えていたのだが甘かった。東京都医療救護班は、一人のマンパワーも無駄にしないのだ。

 都の課長さんから「いぬぶしさん、ワクチン接種の手伝いしてください」と、お呼びがかかった。さっそく、気仙沼市の担当者に「指示を仰ぎ」に出向いた。接種に来場した高齢者の動線誘導をお願いしたい、とのこと。「こき使ってください」と応じると、リーダー格の女性職員さんが「任せてください!こき使いますから」と、冗談まじりに答えた。実は後刻、この言葉が本気だったと知るのだが‥

 高齢者の肺炎球ワクチン予防接種は、大田区でもその接種費用助成(70歳以上5歳きざみ一人4000円)を行っているが、今回の気仙沼市の接種は、65歳以上の高齢者が無料なのだ。

 午前10時から11時までの受付と聞いていたので、しばらく車で休憩をしていると9時半前に課長さんが飛んできた。「いぬぶしさん、すでに始まります。急いでください。」と。えええ!随分早いじゃないの。

 あわてて受付場所に行くと、すでに50人以上が並んでいる。10時開始も30分早めることになった。最初のころは確かに「こちらへどうぞ!」などと交通整理をしていたが、受付の市職員は一人。兵庫県から応援にきた保健師二名は予診票の記入指導で手が回らない。

スタートしたころの会場(まだ余裕があった)

 いつのまにか、受付の机に移動していた。兎に角、殺人的な忙しさである。一緒に「戦う」市職員さんは、予診票のナンバリングと「避難所か自宅か」の聞き取りで、それ以外には手がまわらない。

 私の仕事は、当初の高齢者の誘導のほかに、1.予診票に日付印を押すこと、2.使い終わった体温計を消毒すること、が加わった。と、ところがである。記入を終わった予診票は、診察室手前の箱に入れるようになっているのだが、あまりに人があふれて、通路がふさがれ高齢者では、到底その場所までたどり着けないのだ。

 そこで急遽、私が「書き終わった予診票をお預かりします」と怒鳴って歩くことにした。回収したものを、私が人ごみをかきわけ届けるのだ。ところが、ここでさらに仕事を増やしてしまった。保健師さん2名が、書き方の指導をしているのだが、人、人で到底こちらもマンパワーがたりない。

 そこに「予診票回収係」の私が歩いているのだから質問の嵐である。また、氏名欄には名前が書いてあるものの、ワクチン接種の希望書(同意書のようなもの)への署名のないものが多い。結局、受け取った予診票の内容までチェックせざるを得ないことになった。

午前11時の同じ場所(どうにもならない!)

 その結果、午前中接種者354名、終了時間13時。午後の接種者178名。合計532名の接種の受付業務を担当させて頂いた。立ちっぱなしと走りっぱなしで、いやはや疲れたのなんの。

 戦友だった市役所職員さんから「東京都さんは、マルチで助かったわ!」と、お褒めの言葉を頂いたが「都職員ではありません」とは、東京都職員の名誉のため言わなかった。東京都の職員は頑張る、と思っていただいたほうがせっかくならいいではないか。

 午後2時半ごろには接種業務が終わり、本来業務の運転に移行。明日からのシフトのため気仙沼入りした職員さんと都立病院の医療チームを乗せて避難所の下見引き継ぎだ。人数が多いので、いつも乗っているノアではなく、ハイエースのロングワイドボデイという、なんとも大柄な車両での出発だ。

 普通の道路なら何ら問題はないが、未舗装の狭隘道路でガレキが散乱している被災地を、このバカでかい車で走るのはいささか勇気が必要だ。まあ、それでも無事下見も終了。

 そして、もう何カ月も行っていたように、夕方のミーテイングのマイク係をこなし、ゴミを捨て、ロールカーテンを降ろし、気仙沼での業務を終了した。
たまたま、一通のメールの情報から参加した、極めてコアなボランテイアだったが、本当に多くのことを学ばせてもらった。

 普段、議会では親の仇のようにその「非常識」ぶりを指摘している公務員、との同じ人種が、被災地では勤務時間を忘れて被災地のために奮闘している姿を身近で見ることが出来た。(管理職を含め残業手当はなし)

 また、公立病院の経営的視点を訴えてきたが、そのことにも自ら疑問を感じた5日間であった。気仙沼の医療救護班に集った医師や看護師、薬剤師のほとんどが国立、都道府県立、又は公的機関の所属なのだ。(無論、私立総合病院のチームもいたが)

 経営効率だけ考えれば、人員は最低限に絞って効率的経営を図ることが、民間感覚の経営である。しかし、このような震災時などに柔軟に人材を提供出来る体制を取るためには、それでは無理が生じる。

 反面、そのことを民間病院に期待するのはこれまた厳しい。その意味からは、公立病院は単に病院経営という視点だけで考えてはいけない、と被災地現場での彼らの献身的な活動を身近に見て痛感した。

 また、東京で庁舎のデスクや議場で「偉そう」に防災対策を語ることが、いかに陳腐なことかも考えさせられた。来週から始まる区議会第二回定例会。この体験を語るいいチャンスだが、あえて「質問通告」をしなかった。

 それは、私が今回体験したことは、帰京後、数日で考えて質問したり提言したりする程中途半端な事ではなかったからだ。自分自身の人生観、公務員の在り方、など考えるべき命題を自分の中で解決しなければ、到底、防災対策への議論に辿り着かないのだ。

 ヘトヘトに疲れながら、最後の任務である宿舎への送迎50キロをこなし、宿舎の部屋から荷物を持ってエレベーターに乗った。すると、一緒に乗った若人の防災服は私のそれと同じ。腕章には見慣れた「大田区」の文字が。なんという偶然。気仙沼に来て以来、どこかで「大田区」の文字が見えないか、と思い続けていたら最終日の最後に出会えた。

 東京都の職員にバレないように「ご苦労さんです。区役所で一番嫌われている議員のいぬぶしです。」と、名刺を出し挨拶をした。若い職員さんは、ビックリして大慌てであった。驚かせてすまん!聞けば、大田区保健所の職員さんだと言う。大田区も頑張っているな。お疲れ様!

 行きは、バスで移動したが、今回帰京するメンバーが6名しかいないため、ありがたいことに新幹線を用意してくれた。東京都職員と都立病院医療チームと、最終の新幹線で東京駅に到着まで防災対策、公務員とは、など熱い議論を尽くした。無論、車内販売のお姉さんに嫌がられるほど「すいません!スーパードライもう1本ください!」と、叫びながら。

 深夜12時、やっと地元六郷にたどりつくと、私が著作権者の許可を得て千枚作った「がんばろう日本」シールを着けた若者が商店街のいたるところを歩いている。実は今日、地元の若人の有志が同じ地名の「仙台市六郷地区支援祭り」を企画し、そのボランテイアスタッフが、このシールを着用しているのだ。その心意気は素晴らしい。



 きっと、反省会で遅くまで盛り上がったのだろう。お疲れ様!現地で今必要なもの。それは、救援物資やお金ではない、マンパワーだ。どうか若い方々で時間が取れる方は、是非とも現地に赴いて欲しい。1日でも2日でも。現地の方々の支援もさることながら、自分自身の人生にもきっと大きな力になるはずだ。




 今回の支援活動では、素晴らしいメンバーと仕事が出来たこと、貴重な時間、体験を共有出来たこと、さらには、被災地の多くの優しさ、元気に出会えたこと、心より感謝申し上げたい。

 復興支援のつもりが、実は被災地の皆さんから、大きな人生の指針と元気を頂戴しての活動であった。すべての被災者の皆さんの早期生活再建を心より願ってやまない。

(参考)
気仙沼市災害ボランティアセンター

・住所:宮城県気仙沼市東新城二丁目2-1

・電話番号: 080-5949-7475

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気仙沼支援四日目、感動したお話2件

2011-06-03 | Weblog
  気仙沼の医療救護班に入って4日目である。もう気仙沼市内はカーナビがなくてもなんとかなるようになった。今日もいつもと同じように、朝7時に宿舎を出発して本部のある気仙沼市の施設に向かう。

 午前中は、避難所になっている中学校体育館で巡回診療所開設のために医療チームの送迎を行った。体育館前に駐車した車に乗って待機していると、バックミラーに迷彩服の自衛官が見えた。しゃがみ込んで何かをしている。よく見ると半長靴(はんちょうか)と呼ばれる迷彩服では必ず履く靴を磨いている。

 被災地に入れば泥だらけになる靴だ。磨いても磨いても泥になるだろう。しかし、少しの暇をみつけて「普段どおり」に靴を磨く姿に、いたく感動してしまった。もっと言えば自衛官の「誇り」すら感じたのだ。



 磨いている写真は取り損ねたが、靴の写真をご本人の了解を得て撮影した。ピカピカだった。ちなみに、この避難所は、被災者の皆さんは体育館で、自衛官はテント暮らしである。



 避難所での診療が終わり、医師、看護師らと共に昼食に向かった、と言ってもアテがある訳ではない。気仙沼市内の津波被害のなかった繁華街でウロウロ昼食場所を探した。なかなかないのだが、やっと見つけた一軒。たたずまいはいささか高そうだ。私が偵察班として暖簾をくぐって店の中へ。

旬鮮処「菊せん」気仙沼市中前1-2-7

「すみません!ランチの価格っていくら位ですか?貧乏人に払えないといけないので‥」すると、カウンターに座っていた常連さんが「大丈夫だ!俺でも払えるから」と笑顔で教えてくれた。ちなみに、メインの料理を選び380円、それにご飯セット380円をつける。合計760円である。安心して店内に入った。

 サバの塩焼き定食を頼んだ。いやおいしいし付け合せもあり大満足で食べていると、店主らしい若い板前さんが「東京から来てくれたんですね。サービスです。」と、なんと刺身の盛り合わせを出してくれた。さらに、各ネタはすべて人数分盛ってあるという気配り。食後にはコーヒーのおまけまで。涙が出てしまった。ありがたいご好意だ。



 復興したら必ずまた来ます、と言い残して店を後にした。素晴らしい昼食だった。午後は、医療チームと東京都の職員を乗せて県立高田病院の仮設診療所のある陸前高田市コミュニテイセンターにむかう。通常の経路である国道が橋の陥落で使用出来ず、狭い山道を通っての移動である。


陸前高田駅のホームから駅前広場を見る(辛うじて線路が見える)

 その後、陸前高田市立第一中学校にまわる。陸前高田の避難所では盗難被害が多発したため、入り口には神奈川県警の制服警察官が立哨警備にあたっていた。被災地では日本中の警察車両、日本中の自治体の車やら防災服に出会う。わが大田区はどこだ。

 本部に戻り、夕方のミーテイングをすませ、気仙沼市災害対策本部会議に向かう。会議会場の前のホールには「尋ね人」の用紙が処狭しと張り出されている。一枚一枚に家族や友人の安否を気遣う想いが溢れていて、読むほどに涙が止まらない。



 災害対策会議が終わり宿舎に到着したのは午後9時。本日も14時間働いた。走行距離200キロ。明日も頑張るぞ!

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気仙沼支援三日目

2011-06-02 | Weblog
 気仙沼医療救護班での活動も本日で3日目となった。今日も朝7時にホテルから救護班本部のある気仙沼市の施設まで都職員3名、医師1名、看護師2名を送ることから始まった。

 片道50キロの一般道を1時間20分程度で走る。本部に到着後は昨日と同様に朝のミイーテイングのマイク係などを務め、避難所まわりに出かける。

 午前中は気仙沼市立鹿折中学校の体育館に設けられている避難所だ。ここで、毎週月曜と木曜日に巡回診療所を開設しているのだ。都立墨東病院の医師、看護師さんを運ぶ。

 10時の診療開始から11時半の終了まで私は仕事がない。少し車内で睡眠をとった後、給食センターからの昼食運びとお手伝いした。被災地においては「手の空いている人間がやる」ということが重要だ。東京都から来た、とか医療救護班だから、というセクショナリズムは無用だ。ちなみに、この避難所の運営は広島県が主体で行っている。

 体育館の掲示板に見覚えのある名前を見つけた。大田区内にある牧田総合病院医療救護班が残していったものらしい。「」頑張って下さい。応援しています」とあった。普段なら同じ大田区の掲示があってもさほど気にならないが、被災地で見る同郷の名前は妙に嬉しいものだ。



 昼食をはさんで、午後からは高台にある公民館の避難所に向かう。この高台に向かうには、気仙沼漁港など被害が激しかった地区を通らなければならない。道路幅も狭く、舗装もされていない。悲惨な景色のなか、途中でうれしい光景にもであった。

街中に打ち上げられた大型船(ここは港ではない。船の手前を通るとファミマだ、とカーナビがしゃべる)

 小さな漁港の脇を通り過ぎようとすると、漁師らしき人々が漁船を囲んで拍手をしている。どうやら、漁船の修理が終わったお祝いのようだ。周辺には、焼け焦げたり打ち上げられた漁船があるのに、ここだけは笑い声が響く。頑張って!!思わず車窓から手を振った。

 公民館には、医療救護班の到着を心待ちにしている高齢のご婦人が集まっていた。バスが不通のため持病の薬をもらいに行けない、というご婦人は、1週間ぶりの医師の来訪に、生活苦や避難生活のグチを話し始めた。イケメンのお医者さんは嫌がる顔もせず、うなずいたり相槌をいれていた。看護師さんたちの満面の笑顔も、被災者の方々の励ましになるだろう。



 診療途中で、薬と湿布薬が不足していることが発覚。「取りに行ってきます!」と、診療中は何もできない私が本部へ戻ることになった。アスファルトが剥げた道を往復40分。高台で孤立している高齢者の辛苦を思えばなんということはない。薬を持って戻った時の皆さんの笑顔は忘れられない。

 夕方本部に戻ると、医師から「左のタイヤのエアが少ないようだ」との指摘があった。確かに減っている。ガソリンの給油ついでにガソリンスタンドで見てもらおうとすると、なんと給油以外は何もできないスタンドだそうで、お隣の自動車整備工場を紹介された。

 社長と思われるご夫妻が出てきた丁寧に応対されたが、パンクに違いないがu今日は技術者がいないので治せない、エアだけ充填してあげるから、この先にあるスタンドまで頑張っていけ、と教えていただいた。「医療救護班」の看板をみて「ありがとう」と。たかだかのことだが、嬉しくなる。

 パンク修理をしてれたスタンドの店長さんは、奥様が看護師で、震災当日は病院勤務で「津波から逃れて上層階にあがったが周辺が火事」とのメールを最後に連絡が途絶え、一時はあきらめたそうだ。翌日遅くに奥様の携帯の着信記録がご主人の携帯にあり、折り返したが通信回線がうまくつながらなかったが、お子さんたちと電話番号を確認して「ママは生きている」と歓喜したそうだ。

 被災地には、こんな多くの人生模様が広がっている。不幸にもお身内が亡くなられた方々も、そうでない方も一日も早い生活再建を願わずにはいられない。 

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