いぬぶし秀一の激辛活動日誌

おかしな議員[わんちゃん]の激辛日誌です。日々感じたこと、活動報告、行政への提言など、本音で書き込む人気ブログです。

気仙沼支援二日目

2011-06-01 | Weblog

 昨日から入った気仙沼市の支援も二日目である。本日は朝7時にホテルを出発、都立病院の医師、看護師2名、東京都職員3名を約50キロ離れた本部施設まで送ることが第一のミッションである。


 本部着が午前8時20分。さっそく朝のミーテイングの準備を行う。ミーテイングは各医療チームの本日の予定、本部からの連絡事項、依頼事項などの発表、意見交換などが行われるが、ワイヤレスマイクを発言者のもとへ運ぶのは私の役目である。したがって、他の参加者は着席しているが、私はたったまま。

 ミーテイングが終わると次なる使命はゴミ出しである。昨晩終了時にすべてのゴミを搬出したはずなのに、救護班用のゴミ捨て場は山もり!救護班本部のある気仙沼市の施設には、様々な団体が間借りをしており、どこかの団体が、共有のゴミ置き場だと勘違いしたようだ。通常なら、ふざけるな!と怒るところだが、みな復旧支援に集まった「仲間」である。喜んで外の、ゴミ集積所まで運ばせていただいた。

 その後、午前中は医療チームを乗せて避難所3ケ所をまわる。ある避難所では丁度お昼ごはんを配っている最中で、ダンボールで囲った「ご自宅」から「お兄さん、これ食べていけや」と年配の女性が声をかけてくれた。大丈夫と拝辞すると、お茶をついで下さる。

 その傍らで、食事を食べていた若者が二人いた。どう見ても被災者ではない。聞いてみると、東京から「ボランテイア」に来て70日目になるそうだ。一人はずっと無職。もう一人はつい最近まで自衛官。どうやって生活しているのかうかがうと、近所にアパートを「借りてもらって」、食事は避難所で食べているそうだ。はたして、これがボランテイアなのだろうか。東京にいれば「フリーター」ではないか。お茶をくれた女性とともに「正業」につくよう諭してしまった。余計な御世話だが…

 午後からは、陸前高田市へ東京都職員を送迎する。帰り道、駅前と高田病院を都職員が案内してくれた。「せっかく来られたのだから、見ておいたほがいい」との配慮である。ひょっとして、区議であることがバレだろうか。別に隠しているわけではないが、仕事がやりにくくなるので、あえて話してはいないのだ。案内して頂いた県立高田病院の院内は悲惨という言葉では表せない状態でる。4階建の4階まで津波に襲われているのだ。

県立高田病院受付窓口の様子

県立高田病院4階病室(床の黒い色は砂)

 気仙沼も陸前高田も同様だが、その壊滅的な景色に言葉を失う。心が萎えてしまうのだ。どうしていいかわからない絶望感すら感じる。なぜ?なぜ?そんな言葉が脳裏を何度も何度も交差する。



 一体、この悲惨な街をどうやって復興していくのか、早く政府はビジョンを示すべきである。菅直人総理は即刻退陣すべきだと思うが、現場を置き去りにしての不信任案提出には、野党に対しても虚しさを感じる。

気仙沼漁港近くで被災した消防団の消防車

 夕方のミーテイングを終え、医療救護班のリーダー役の医師と、東京都職員を乗せ気仙沼市役所災害対策本部へ。週二回行われる災害対策本部の会合のためである。市役所大ホールには、警察、消防、自衛隊、NTTなど関係者が一堂に会している。



 印象的だったのは、同じフロアーに間借りしている「陸自指揮所」にいた迷彩服の隊員が、会合が始まると仕事や私語を中断して椅子に座って姿勢をただし、会議のほうを注視したことだ。立派である。

 会議終了後、ホテルに着いたのは8時45分。お疲れ様!明日も被災地のため頑張るぞ!

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