いぬぶし秀一の激辛活動日誌

おかしな議員[わんちゃん]の激辛日誌です。日々感じたこと、活動報告、行政への提言など、本音で書き込む人気ブログです。

海外視察を海外親善調査に変えれば大丈夫?

2011-06-21 | Weblog
 平成11年の初当選以来訴えていることの一つに、区議会議員の海外視察廃止がある。区議会議員になると、4年の任期中に海外視察1回(ヨーロッパ予算一人80万円程度)、海外友好親善(米国セーラム市予算50万程度、中国北京市予算40万程度)に参加出来る。

 しかし、基礎的自治体の区議会議員がヨーロッパを見ても、その制度を導入することは困難であるし、そもそも、予算や議案を「まったく修正」しない大田区議会では、そもそも機能しないだろうと思う。

 また、視察項目より先に「視察先」が決まる、というのも解せない。私が議員になっての12年間は、すべて視察先はヨーロッパだった。また、問題は、なぜ80万円もかかるのか、という素朴な疑問である。

 最近は、やっと変わったが、以前までは、80万円をすべて議員の捺印(事務局が代理で押印)のある「旅費領収書」で、議員本人に支払い、議員は「私費」として、旅行会社と「契約」して、視察に行く、という方法だった。

 したがって、いったい「いくら支払ったか」は、公文書開示では出てこないのだ。(私的契約のため)これでは、旅行会社を値切って、残りは土産代や飲み代と勘違いされても止むを得まい。何しろ80万円のツアーなど、旅行会社を探しても、めったにないのだから。

 このような背景の「海外視察」は、23区でもほとんどの区が廃止をしているが、大田区は残っているのだ。ただ、昨今の厳しい区民感情に配慮して、最近では自民党議員しか参加者がなく、民主党に懇願してなんとか実施していたのが実態だった。

 日本共産党区議団は「海外視察反対」「友好親善は他の都市を訪問しなければ賛成」という態度だ。大田区議会公明党は「海外視察には反対ではないが、当面参加しない」「親善訪問は賛成」、自民、民主は「いずれも賛成」という態度である。

 そこで、所謂与党会派である自民・公明・民主の幹事長たちは、奇策を練ったようだ。海外視察と友好親善をくっつけて「海外親善調査」と名称をかえるというのだ。

 そして、この変更については、われわれ一人会派、二人会派の区議会議員7名には、意見すら聞かれないまま、決定されてしまった。

 これにより、「海外視察は自粛」されていた公明党や「視察反対、親善賛成」の共産党等も「親善調査」であれば、安心して参加することが出来よう。一部良識ある新人議員から「疑問」が出ていた、民主党も、これで大丈夫だろう。

 かくして、貴重な区民税を使って「海外親善調査」が行われることになった。せっかく、5000万円以上(4年間で40名が参加として)も使うのだから、せいぜい成果をあげて頂きたいものである。(ちなみに、区議会議員選挙のある年度は、中止になるのが通例!!)

 少なくとも、私は自らの良心に基づいて参加しないが‥

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