いぬぶし秀一の激辛活動日誌

おかしな議員[わんちゃん]の激辛日誌です。日々感じたこと、活動報告、行政への提言など、本音で書き込む人気ブログです。

今日は、決算書申告期限

2006-05-01 | Weblog
 平成14年1月に24年間経営していた旅行会社(資本金2350万円、店舗6店、売り上げ20億円)を廃業(実質的には倒産と同義)した時には、二度と会社など経営するまい、と思ったものだ。ただ、これは、今思えば、泥酔した翌日「もう二度と酒は飲むまい‥」と誓うようなものだった。二日酔いも、夕方には覚め、また杯を重ねてしまう、というあれである。

 平成14年5月には「大田区議会史上初」の、議員歳費差し押さえ、という称号も頂戴した。これは、会社の資金を調達していた大手事務器メーカーの子会社が、返済を急いで行ったものだが、収入のなかった私には、大打撃であった。ちなみに、当時の負債総額は、3億円を超えていた。

 止む無く、借金の担保になっている旅行業の店舗を、友人の援助で改装し、休眠状態だった有限会社を復活して、居酒屋を始めた。そして、翌年には蒲田駅西口にイタリア料理店の経営譲渡を受け、またまた経営者に戻ってしまった。その後、イタリア料理店は閉店し、居酒屋は業態を変えたが、経営者であることには変わりがない。

 さらに、昨年5月、インターネットでの中古車売買を通じて知り合った若者と、㈱日本自動車流通機構という会社を興した。これは、全国の代理店から事故車、中古車を集めて、業者オークションで転売する会社である。

 社長となった若者は、明るい元気なイケ面の好青年(だ、と思っていた)で、順調に業績を伸ばし(と思っていた)、自宅マンションを購入し、昨年11月には、私の友人の土地を借りて、展示場まで開設したのだった。

 ところが、2月に突如、明るい顔が一変し「会社を辞めたい」と懇願してきたのだ。事情を聞くと、車は流通しているのだが、買取の査定眼が甘く、2名いる社員さんの人件費もままならない、とのこと。驚愕、晴天の霹靂などと言う言葉では到底表せない驚きと落胆だった。

 共通の先輩経営者を交えて、翻意したのだが、彼の決意(?)は固く、今年2月28日の決算日をもって、社長を退任してもらい、業務と残債を引継ぎ、またまた私が社長になってしまった。

 そして、その会社の決算の国税と都税の申告期限が今日だ。(通常、決算日から2ケ月以内。但し、昨日が休日のため本日が期限)朝から、会社のパソコンで、現金出納帳やら総勘定元帳を確認し、決算書類、申告書類を仕上げていくのだが、不明な点が多い。たとえば、現金がマイナスになる日が何日もあるのだ。在庫自動車の金額も実際の額とは乖離している。

 様々な修正を加えて、なんとか午後4時半。閉庁間際の蒲田税務署に持ち込むことが出来た。(実際には、明日の開庁時刻までに夜間ポストにいれれば期限内となる。)

 経営破綻したり、苦境に陥っている中小零細企業の決算書や帳票を見せて頂く機会が多いが、自虐的自嘲的に断言すれば、100%いい加減である。どうしても、販売(営業)や、製造など金を生む箇所には人的にも、財政的にも厚くなるのが人情である。が、会社は、弱い部門が原因で破綻することは、経験者である私が一番知っている。

 全国の経営者の皆さん!経理を奥さんや税理士任せにしていると、ある日突然きますよ!そして、人知れず資金繰りに悩んでいる、ベストパートナーの苦難を取り除くのも経営者の務め。私自身、反省ししている事項でもある。

 わが社を去った、あの好青年が、今一度笑顔を取り戻し、やはり、懲りずに経営者に戻っていることを祈りつつ、46万円黒字になった決算書類を税務署に提出した。


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