いぬぶし秀一の激辛活動日誌

おかしな議員[わんちゃん]の激辛日誌です。日々感じたこと、活動報告、行政への提言など、本音で書き込む人気ブログです。

平和だな~無防備都市宣言だってさ

2006-05-09 | Weblog
幸せとか、平和という感覚は年齢や社会経験によって、随分と変化するものだと思う。10歳で親と死別してから数年間は、幸せとは『家族みんなでご飯が食べれること』と思っていた。そして、米国貧乏留学時代は『お金と移民局の心配なく生活が出来ること』にかわり、22歳で独立してからは『一坪でも大きな家に住み、1mでも長い車に乗ること』と変化した。

 実際に、バブル絶頂期には、130㎡近い広さの家に住み、リンカーンストレッチリムジンを所有していたこともあるイヤなやつだった。

 それが、平成13年9月の同時多発テロから一転、どん底極貧生活に入った。自宅には毎日『返済督促』の内容証明郵便。霞ヶ関の裁判所には定期券を買ってもいいほど通った。議員歳費を差し押さえられ、自己破産も考えた時期には何が幸せだったか。それは、資金繰りを考えない週末。フツーに、花が綺麗だ、とか食事がおいしい、と思えること、そうなりたいと熱望した。

 週末は銀行が休業なので、資金繰りを考えなくていい。ところが、月曜日からは、またお金の算段が始まる。この時期、5月の新緑を喜ぶ精神的余裕など到底なかった。

 今日、明日納期限の、従業員さんの源泉所得税や各種支払いを終えて、新緑のアプリコ(区民ホール)から区役所に向かう。5月の風は肌に心地良い。区役所前では、相変わらず平和ボケの皆さんが『無防備都市宣言』の署名活動をされている。昨年、この運動がいかに非常識で、物笑いか、という議会質問をしたので、論戦でも挑んで、前を通りすぎるべきだったのかもしれないが、幸せ満喫中だったので、にこやかに庁舎内にはいった。

 まあ、日本がそれだけ幸せだ、ってことでよしとしよう。さる筋の情報によれば、この運動の代表者さんご夫婦は、そろって公務員さん。署名運動のメンバーには、中核派などのメンバーも混じっているそうだ。明日の手形が落とせなかったり、生活が苦しかったら『無防備』どころじゃないだろう。イラクの街中で、同じ署名運動をしたらどうだろう。機関銃の連射の中、同じ行動ができ、両手をあげて『署名簿』を持って射殺されても『無防備!』と言えたらりっぱ。

 おお、言い忘れていた。無防備宣言とは『抵抗しないので、どうぞご自由に無血で占領してください!(無条件降伏)』という白旗宣言である点を、署名運動のチラシでは隠しているようですな~ なぜ?
 
 かの国の指示かしら。

 区役所に戻ると、日本共産党区議団の重鎮から『無防備都市宣言運動は、ジュネーブ条約を誤って解釈している。インチキだ。我々は反対だ!』と力強いお言葉が。あらま、極めて常識的な発言である。そのとおり、と握手してしまった。

 
 いやはや、平和で、幸せ満喫の新緑5月の蒲田駅前だった。

***無防備都市宣言の虚構については、西宮市議会の今村岳司氏のサイトがピカ一である。『平和』という枕詞で無条件に賛成している方々、運動の中枢の方々も是非ご一読あれ。⇒こちらから



ブログランキング